小川哲のレビュー一覧

  • ゲームの王国 下

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    読書「体験」とはよく言ったもので、時たま自分の見ている世界を一変させるような本があると思います。私にとって「ゲームの王国」はそんな作品でした。

    時代や国を隔てれば、あらゆるものが今とは違う
    。文化、価値観、経済。枝先の違いを見つめれば、それは遠くの物語。

    でも、生と死だけは変わらずそこにあり、祈りはいまもここにある。

    日々の、仕事の、生活の、スケールの小さいルールのなかで生きる自分を顧みながら、それでも人生というゲームのルールに「楽しむ」を組み込んで生きていきたいと、そう思いました。

    この理の彼岸で、彼と彼女が幸せでありますように。

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    2024年05月08日
  • ゲームの王国 上

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    全編にわたって著者の初期衝動が爆ぜまくっていて、一気に読みました。

    昔、仕事でポルポトやクメールルージュのことをかなり調べました。

    資料的な理解が進めば進むほど、理解の本質からは遠のく違和感がずっとあった。こういう時代だったとは頭でわかる。けれど、人々の息遣いや、緊張感や、死は、どうしても質量を伴って身体に落ちてこなかった。

    あのとき、この本が世の中にあったら良かった。

    いつだって、胸を刺すのは誰かの人生の物語。

    多くの生きる喜び、死への痛みに刺され続けた上巻でした。

    下巻も楽しみです。

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    2024年05月09日
  • ゲームの王国 上

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    カンボジア独裁政権下を知略・運・不思議な才能等持てる力を駆使して生きた人々の物語。前編。

    平和な日本にいる身にはファンタジーに感じられるほど個人の権利、生命が脅かされる様子が淡々と描かれている。さっきまで笑ったり将来を憂いていた人物がほんとうにあっけなく死ぬ。たった一手間違えたがために局面が悪くなって死ぬ。真実のデスゲーム。

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    2024年03月09日
  • ゲームの王国 上

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    何かの書評をみて、何気に買ってみた本。ジャンルはSF?小説?とにかく引き込まれました。話の内容は、想像と全く違う笑 ポルトガルについて全くの無知!なので、頭が追いついていかない、、、でも途中から、どんどん進む速さが速くなります。

    カンボジア
    ポルポト
    革命
    聞いたことあるけど、全く知らない世界の話
    でも、それは確かに存在した事実が含まれていて
    事実の上の物語だからこそ、現実に
    重ねることができたと思う。

    人生で、カードを最後まで引き続けるのは
    怖いことだし後悔することもあると思うけど
    引かないとそれもわからない
    人生のルールは、つくられてるけれど
    つくってもいける
    自分の物語は、あるようで

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    2024年02月14日
  • ゲームの王国 上

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    ネタバレ

    Audibleで聴いた。

    登場人物が多くてカタカナなので、最初の方は誰が誰だったかわからなくなりかけたが、紙の本で確認しながら聴いた。
    面白い!
    でも残酷なシーンが多いので、映像化したら楽しめないと思う。
    理不尽に殺されてしまう、ゲームのような世界。
    ソリアとムイタックという2人の天才が、これからどのようにカンボジアを変え、戦って行くのか下巻が楽しみ。
    最初はこの2人は協力関係になるのかと思っていたが、上巻の最後で敵対関係になったのが意外な展開だった。
    他にも、面白いキャラクターが沢山出てきて、面白かった。輪ゴムとか。

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    2024年02月08日
  • ゲームの王国 上

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    政治とは何か? 正義とは何か? 思想とは何か? 思考とは何か? 生き残ることと勝つことは同義なのか?

    強者が弱者に、弱者が強者に、一瞬で替わる時代。

    本当の強さとは何か? 答えは存在するのか?

    すべてが混沌と暗澹に包まれた世界。

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    2024年01月28日
  • ユートロニカのこちら側

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    ユートロニカのこちら側
    近未来、監視社会ディストピア。
    複数の視点からの物語で構成されている。
    各々の事情でアガスティアリゾートという居住特区に関わり、サーヴァントと呼ばれる個人情報を収集し情報を基にアルゴリズムされたAIと自己意識の葛藤を描く群像劇S F ストーリー。
    人々は個人情報を提供することで労働から解放され、日々の選択もサーヴァントに依存する生活で、日々の様々な選択からも解放される。
    果たして自らで考えることを図らずも放棄した人々は、自由といえるのろうか。そこに意識としての自己は存在するのかを考えさせてくれる。自由とは何か。不自由があるからこその自由。自由の定義。意識と無意識。やがて

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    2023年12月12日
  • ゲームの王国 下

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    小川哲さんの作品を書かれた順に読み始め、ユートロニカに次いで2作目。この方の作品は科学、政治、宗教とか哲学、犯罪が織り交ぜられていて、深い。

    田舎の村では昔からの流れ(風習)で運営されているが、掟のようなものは存在する。何か問題が起きると呪術とか祈祷のようなものが判断に大きな影響を与え、村長の判断が全てだったりする。

    これが国の単位になるともう少しルールができてくるが、ルールが不完全だったり、ルールはあっても正しく運用できていなかったりする。他国との外交とかが絡むとさらに複雑化する。

    ルールに従ってどう勝つか、どう楽しむかを考えるのがゲームだが、国の運営はゲームほど明確なルールが決まって

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    2024年03月11日
  • ゲームの王国 上

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    理想に向かって革命を起こしたのに、理想通りに行かない、理想通りにいかない理由を読み違える、その結果、革命前と変わらなかったり、かえって悪くなることがある。

    どこまでがノンフィクションで、どこからがフィクションなのか、無知な私には良くわからなかった。

    下巻の展開が楽しみ。

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    2024年03月11日
  • ユートロニカのこちら側

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    プライバシーと引き換えに労働から解放されるという世界があったとき、人はどう行動するのか?全ての行動を見張られている環境で、ヒトは人間らしく生きていけるのか?見張られているから犯罪も予防できる。起きない。全ての情報を持ち、膨大な情報から論理的に、客観的に正しい判断ができるサーバントに頼り切り、自分の頭で考えなくなる人間。本来人間の召使いであったはずの彼らに取り締まられ、奴隷化して行く。そんな世界を理想と考える人間と、間違っていると考える人間との対立。全てを見張られるという不自由を受け入れることで自由が得られるという矛盾。そんな状況で「自由って何なんだ」と悩んだときに、何千年も信仰され、人間の考え

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    2023年10月22日
  • ゲームの王国 上

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    シハヌークからロンノル、そして革命により誕生したポルポト政権。
    移りゆくカンボジアの情勢を史実とフィクションを混えて描かれた作品。

    これスゴい、、
    まだ上巻だけど、めちゃくちゃ読み応えあって引き込まれた。

    ポルポト政権って言葉は聞いた事あったけど、無知で詳しい事は全く知らなかった。
    歴史に残る独裁政治家。
    だけどこれって1970年代の話で、そんなに昔ではないという事が衝撃だった。
    凄惨で痛ましい描写にゾッとしながらも、混じえられた個性的なキャラの魅力にクスっと和まされたり、嫌になる事なく夢中で読み終えた。

    上巻の話の軸になってたソリヤとムイタック。
    2人のこの先が気になる。
    下巻が楽しみ

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    2023年08月02日
  • 嘘と正典

    購入済み

    小川哲の多才

    村上ラジオのプレ番組でのレギュラー出演で知り、地図と拳に打たれ、この作品で改めてその多才さを知りました。音楽の話も、馬の話も手品の話もみんな楽しい、小川さんを知ることができて良かった。

    #癒やされる #感動する #カッコいい

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    2023年05月18日
  • 嘘と正典

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    「王と道化の両方」
    初めて読む作家さん。
    親子で継ぐいい話系と狂気じみた展開だったりふざけてるのかどうかすら怪しいくらい計画的な犯行っぽい作品もあり、だんだんどっちに振り切るのかわからない状態で次の短編へ読み進めるのが楽しくなっていった。

    「嘘が正典になるなら正典とは何か?」と言う思いが頭を巡る。

    他の方の感想見ると「短編も面白い」って言葉が気になりますよ…それ聞いたら長編も読みたくなるって.

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    2025年10月18日
  • ゲームの王国 下

    購入済み

    あとがきまで全部読んだ唯一の本

    すばらしい

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    2021年01月10日
  • 言語化するための小説思考

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    小説家という、自分とは異なる仕事を生業にされている方の思考を垣間見たくて手に取った。

    流れるような文章で非常に読みやすく、小説家が普段どのような事を考えながら言葉を紡いでいるのか、例文を多分に交えながら解説されており、なるほどこうも考えられていたのか、と唸る内容であった。

    それと同時に、筆者のいう小説思考は、ビジネスマンとしても通づる思考だと感じた。
    (この世の多くの原理は抽象化していくと似た構造に突き当たる、ということかもしれない。)

    ・語り手と聞き手の関係性によって適切な情報量は変わる
    ・小説に必要なのは価値のある「問い」
    ・自分の価値観を捨てると世界がどう見えるか
    ・何を書くべきか

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    2026年03月01日
  • ゲームの王国 上

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    上下巻で800ページを超える長編小説。
    カンボジア秘密警察時代からポルポト政権下となり200万人以上の虐殺が行われた時代を描く。
    史実ながら物語はフィクション。
    小川哲さんならではの独特な登場人物たち。泥を食べ土の声を聞き地を操る男、輪ゴムで死を予兆する男、嘘を見抜ける少女などなど...クセになります。
    上巻、憎悪のクライマックスを迎え下巻に突入するが、ここでSFに転換。『ゲームの王国』というタイトルにも納得です。
    すっかりファンになりました。

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    2026年03月01日
  • 君のクイズ

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    今まで何気なく見てたクイズ番組の見方が 変わる、出会ったことのない着眼点のお話。クイズガチ勢の人ってあんな思考回路してるのか... 次元が違いすぎる...しゅ ごい...。テレビで見る訳が分からないほど 早い回答の裏には、こんなにも奥深い読み合いがあったのかと脱帽でした。キャラ達のクイズをする理由にもそれぞれの人生が現れてて良かった。

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    2026年02月28日
  • 言語化するための小説思考

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    (一個人ではあるが)小説家の思考プロセスを知ることができて勉強になった。

    相手が自分を知らないという前提に立つことが重要であること、これはビジネスにおいても非常に役立つ考え方と感じた。
    あるプロジェクトの説明資料を作成したとして、当然ながら説明先の上位者等は同じだけの情報量を持ちえていない。
    いかにプロジェクトの詳細まで知った上で、いかにそのプロジェクトを知らないものとして、資料に落とし込めるか/言語化できるか、が社会人としてのスキルを大いに伸ばすポイントと思う。

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    2026年02月28日
  • 言語化するための小説思考

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    小説書く時にそんなこと考えてたんだ、、と思いながらスラスラと読んでたけど、多分スラスラ読めてるのも練りに練られた文章だからなんだろうな
    小説は伏線そのものであって、回収されない伏線があってはならない(ゆえに伏線が回収される、という当たり前のことが賛辞の対象となるのが気に入らない)という考えが切れ味があって好き

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    2026年02月28日
  • 言語化するための小説思考

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    私は心の何処かで小説家とは自分のかきたいものを書いていて、それが勝手に読者に届いているという一方通行のコミュニケーションだと思っていた気がする。

    それはどこか芸術が自分の理解する範疇を超えているという偏見から来るものだったのかもしれない。

    しかし作者が書きたいものと読み手が魅力的だと思うものに大きな乖離があるものは良い小説とは言えないという文章を読んで自分の認識は間違っていたのかもしれないなと思った。

    相互のコミュニケーションが発生するということを前提にしないとせっかくのアウトプットも価値を見いだせなくなってしまう。
    だからといって読者に寄り添いすぎても陳腐な小説になりかねないし何事も他

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    2026年02月28日