小川哲のレビュー一覧

  • ユートロニカのこちら側

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    ユートロニカのこちら側
    近未来、監視社会ディストピア。
    複数の視点からの物語で構成されている。
    各々の事情でアガスティアリゾートという居住特区に関わり、サーヴァントと呼ばれる個人情報を収集し情報を基にアルゴリズムされたAIと自己意識の葛藤を描く群像劇S F ストーリー。
    人々は個人情報を提供することで労働から解放され、日々の選択もサーヴァントに依存する生活で、日々の様々な選択からも解放される。
    果たして自らで考えることを図らずも放棄した人々は、自由といえるのろうか。そこに意識としての自己は存在するのかを考えさせてくれる。自由とは何か。不自由があるからこその自由。自由の定義。意識と無意識。やがて

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    2023年12月12日
  • ゲームの王国 下

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    小川哲さんの作品を書かれた順に読み始め、ユートロニカに次いで2作目。この方の作品は科学、政治、宗教とか哲学、犯罪が織り交ぜられていて、深い。

    田舎の村では昔からの流れ(風習)で運営されているが、掟のようなものは存在する。何か問題が起きると呪術とか祈祷のようなものが判断に大きな影響を与え、村長の判断が全てだったりする。

    これが国の単位になるともう少しルールができてくるが、ルールが不完全だったり、ルールはあっても正しく運用できていなかったりする。他国との外交とかが絡むとさらに複雑化する。

    ルールに従ってどう勝つか、どう楽しむかを考えるのがゲームだが、国の運営はゲームほど明確なルールが決まって

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    2024年03月11日
  • ゲームの王国 上

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    理想に向かって革命を起こしたのに、理想通りに行かない、理想通りにいかない理由を読み違える、その結果、革命前と変わらなかったり、かえって悪くなることがある。

    どこまでがノンフィクションで、どこからがフィクションなのか、無知な私には良くわからなかった。

    下巻の展開が楽しみ。

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    2024年03月11日
  • ユートロニカのこちら側

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    プライバシーと引き換えに労働から解放されるという世界があったとき、人はどう行動するのか?全ての行動を見張られている環境で、ヒトは人間らしく生きていけるのか?見張られているから犯罪も予防できる。起きない。全ての情報を持ち、膨大な情報から論理的に、客観的に正しい判断ができるサーバントに頼り切り、自分の頭で考えなくなる人間。本来人間の召使いであったはずの彼らに取り締まられ、奴隷化して行く。そんな世界を理想と考える人間と、間違っていると考える人間との対立。全てを見張られるという不自由を受け入れることで自由が得られるという矛盾。そんな状況で「自由って何なんだ」と悩んだときに、何千年も信仰され、人間の考え

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    2023年10月22日
  • ゲームの王国 上

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    シハヌークからロンノル、そして革命により誕生したポルポト政権。
    移りゆくカンボジアの情勢を史実とフィクションを混えて描かれた作品。

    これスゴい、、
    まだ上巻だけど、めちゃくちゃ読み応えあって引き込まれた。

    ポルポト政権って言葉は聞いた事あったけど、無知で詳しい事は全く知らなかった。
    歴史に残る独裁政治家。
    だけどこれって1970年代の話で、そんなに昔ではないという事が衝撃だった。
    凄惨で痛ましい描写にゾッとしながらも、混じえられた個性的なキャラの魅力にクスっと和まされたり、嫌になる事なく夢中で読み終えた。

    上巻の話の軸になってたソリヤとムイタック。
    2人のこの先が気になる。
    下巻が楽しみ

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    2023年08月02日
  • 嘘と正典

    購入済み

    小川哲の多才

    村上ラジオのプレ番組でのレギュラー出演で知り、地図と拳に打たれ、この作品で改めてその多才さを知りました。音楽の話も、馬の話も手品の話もみんな楽しい、小川さんを知ることができて良かった。

    #癒やされる #カッコいい #感動する

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    2023年05月18日
  • 嘘と正典

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    「王と道化の両方」
    初めて読む作家さん。
    親子で継ぐいい話系と狂気じみた展開だったりふざけてるのかどうかすら怪しいくらい計画的な犯行っぽい作品もあり、だんだんどっちに振り切るのかわからない状態で次の短編へ読み進めるのが楽しくなっていった。

    「嘘が正典になるなら正典とは何か?」と言う思いが頭を巡る。

    他の方の感想見ると「短編も面白い」って言葉が気になりますよ…それ聞いたら長編も読みたくなるって.

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    2025年10月18日
  • ゲームの王国 下

    購入済み

    あとがきまで全部読んだ唯一の本

    すばらしい

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    2021年01月10日
  • 言語化するための小説思考

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    著者の、小説を生み出す過程での思考を辿ることで、良い小説を生み出すことについて考える内容でした。
    会話におけるエピソードトークの組み立てなど色々な所に活かせそう。

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    2026年04月12日
  • 言語化するための小説思考

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    最近、言語化するコツのようなことを学びたいと思い購読。「火星の女王」「地図と拳」の小川さんが、小説の書き方、読み方講座のような形式で、思考の言語化や表現について解説してくれている。本を少しでも読む人であれば、小説の描かれ方や批評の仕方、解釈の仕方の解説を通じての説明なので、とてもわかりやすいと思う。読書というだけでなく、コミュニケーションの一形態であると考えると、今後の本の読み方だけでなく、普段の生活や仕事での伝え方にも参考になる一冊。

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    2026年04月12日
  • 火星の女王

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    ネタバレ

    3/4くらいまでは説明が多めで我慢が必要だったが、終盤で全ての伏線が回収されてスッキリできました。

    月並みになってしまうが、最後、応援団長、副団長がくだした決断が、火星と地球の通信のラグ(10分くらい)によるコミュニケーション不足による分断を武力で解決するのではなく、新しいテクノロジーを火星と地球、双方で研究し、ラグのない対話から、共存を目指していく。
    テクノロジーを武力に利用するのではなく、前向きな平和に使っていくべきだという、今の分断した世界にも通じるメッセージになっていたのもよかった。


    最後、地球に訪問した際に、仲の悪いバンドが大金をつまれて、一夜限りの再結成をして演奏するシーンが

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    2026年04月12日
  • 言語化するための小説思考

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    小説書いてる時の頭の中を見せてもらっちゃった
    という感じ

    面白かった!
    いろんなところで納得

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    2026年04月12日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    小川哲のことは、事前に動画やラジオで人となりを知っていたため、本作を読んだときに「この文章はまさに小川哲らしい」と感じた。
    主人公は小説家の小川であり、一見すると本人のエッセイのようにも思えるが、おそらくフィクションなのだろう。

    作中でも触れられている通り、彼は本当と嘘を巧みに織り交ぜ、何が真実なのかをあえて曖昧にしている。その姿勢は常識から少し逸れているようにも感じられ、むしろその異質さが非常に面白い。

    物語としてもきちんとオチがあり、読後はすっきりとした感覚が残る。全体としてよく練られた構成になっており、作者の知性の高さを強く感じた。

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    2026年04月08日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    え?小説なの?エッセイなの?自伝なの?
    東大出身の小説家小川くんの話。
    途中から「ん?」「小川?」ってなった。

    小川くんの周りの人と出来事をコミカルに描く。
    人を俯瞰して見てる小川さんの
    大らかな目線が感じられたり、哲学が垣間見えたり、
    小さなことを面白がる癖があったり。

    人はそれぞれ違う個性や考えを持った生き物だということを、深く考えさせられる一面も。

    登場する高校の同級生達が、とにかく良いキャラで、あー、なんかそういう子いたわ!って想像できるんだよなあ。轟木くん、会ってみたいな。

    野球のファースト、セカンド
    、サード、ショートのくだりが私はツボだった!
    ショートかよ?いきなり!私も

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    2026年04月07日
  • GOAT

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    話題に釣られて購入。
    文芸誌を初めて買ったがこんなに面白いだなんて。
    愛をテーマに様々な作家の読み切りがこれでもかというボリュームでとても大満足。
    誰が読んでもお気に入りの作品が見つかると思う。
    白をモチーフにした柔らかな表紙に中もカラーの紙で雰囲気もおしゃれ。
    高物価の時代にこの品質で510円というのは信じられない。
    幸い何刷も重版されているので今から気になる人は絶対手に取ることをお勧めする。

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    2026年04月06日
  • 地図と拳 上

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    満州国の設立前後の時代を題材とした大河ドラマ。日本のあるべき姿に関する議論や満州の住民との関係性が描かれている。
    戦争に突き進む政治情勢の中、主人公たちはどのような人生を送るのか、下巻が楽しみ。

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    2026年04月04日
  • 言語化するための小説思考

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    良書。
    小説は作家と読者のコミュニケーション、読者一人ひとりが解釈することで成立する。
    東大の学者らしく理論的に独自の視線で小説を分析している。ユニーク。
    誰を対象にするかで説明が必要になるし、なるべく説明は省きたい。
    書きたいものを書くのが良いそうだ。

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    2026年04月04日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    片桐という友達、自分がしてもらって嬉しいことを人にもする、自分が美味しいと思ってたものをとにかくいろんな人に何の疑いもなくその人も好きだろうと、勧める、そういう人は自分の周りのにもいるな、、と思った。考察はそこで止まるのではなく筆者が深く深層心理を考えてるのが面白い。筆者の他の著書も読んだがこの本の方が面白かった

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    2026年04月02日
  • 君のクイズ

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    新しい推理小説。と感じました。
    クイズって!!!試験対策と同じ感じで覚えて行くんですね。知らなかった・・・。プレイヤーたちは、クイズ大会に勝ち残るために、日々知識を詰め込み、このキーワードが出てきたら、選択肢は・・・。ココまで読まれたら、答えは確定!クイズ番組をあまり見たことがなかったので、知らない世界を垣間見れてとても興味深かったです。面白かった!

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    2026年04月01日
  • 君のクイズ

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    ネタバレ

    「クイズ」を題材とした作品であり、タイトルに興味を惹かれて読み始めた。
    クイズについては、日頃からYouTubeで「QuizKnock」さんのチャンネルを見ていたこともあり、本書冒頭からも目を引く導入であった。
    「ゼロ文字回答」という、よほどあり得ないこととは思ったが、QuizKnockさんの動画を見てきたこともあり、「何かタネがあるのではないか?」と疑いながら読み進める、楽しい読み方をすることができました。
    未読の方は是非、そのカラクリについては、本書を読んで解き明かしていただきたいと思います。

    クイズがテレビやYouTubeで頻繁に取り上げられることを増えたので、是非クイズに少しでも興味

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    2026年04月01日