小川哲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ小川哲の最新短編集。表題作「スメラミシング」を含む歴史、SF、数学、宗教を縦横に駆使した、言葉と物語による創造と救済、支配と欺瞞の世界の記録。
面白かった。表題作「スメラミシング」をはじめ、「なぜ人は理由や物語を求めるのか」というテーマが通底する短編集だった。中でも「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」が印象的。
科学至上主義を掲げる国家・理国を舞台に、神や信仰を否定する体制のなか、叙事詩の矛盾を暴く書簡形式で物語が進行する。
ヴォネガット『タイタンの妖女』を思わせる壮大な構成と、理性と感情、客観性と直感が人間を形づくるという主題が胸を打つ。科学も信仰も“物語”として人を導くのだと感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編集でこんなに全部面白いことある!?ってくらい、良かった、とても楽しかった。
・魔術師
マジックが文面でこんなに生き生きと表現できるんだと圧巻。思わず心を掴まれる臨場感のある演出描写、含んだ終わり方も全部好きだった。めちゃめちゃ好み。
・ひとすじの光
競馬すぎて面白かった(笑)競馬好きとして非常に楽しめた。小川さんが競馬好きとしか思えないくらい熱意感じた(笑)血統のロマンがふんだんに描かれていて、ますます血統の魅力を感じました。
・時の扉
ファンタジー要素強め。いちばんよく分からなかったけど、世界観や価値観を楽しめたかな。抽象的で少し難しめ。
・ムジカ・ムンダーナ
音楽を通貨とする島 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻はたしかにカンボジアの歴史的背景をもとに共産主義の破綻や翻弄される国民を描いていたはずだった。
このテイストで物語が続くのかと思いきや、下巻に入った途端、2023年という現代に突然移り変わる。
そして、何より脳波を使ったゲーム「ブラクション・ゲーム」を基準に人の思い出や社会とゲームの違い、勝利と敗北…色んなところに話を展開する。最終的な場面はゲームの情景を説明しているのかムイタックとソリヤが思い出を懐古してるのかもぐちゃぐちゃなんだが、たしかにSF小説であり、でも読み手を置き去りにしてるような感じで…。
なのに、なんだこの満足感。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近ハマっている作者。
舞台はカンボジアで、フランスやベトナムなどの様々な国からの圧力や思想が入り混じり内乱状態の時代背景。
共産主義を掲げ、実行するサロトサルやそれに対して密かに反乱を企てる娘のソリヤ、とある町で生まれ、激動の人生を過ごすムイタックとティウンの兄弟…。
とにかくいろんな人物の視点から思惑と理想、現状に対する不満などがひっきりなしに描かれている。
正直、カンボジアの歴史的背景を押さえていた方が絶対に楽しめるので読者の根本的な教養が問われる部分が多いため全てを楽しむには私の実力不足が否めないが割と面白いので下巻にも期待。 -
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ネタバレ 購入済み
自分を構成するもの
自分を構成するもの――それを円グラフで表す。
それが元素であれば、炭素、水素、酸素、窒素、その他金属。
ハガレンのエドに言わせれば、子供の小遣いでも材料は買える。
だが、他の要素でグラフを書くとしたら?
エントリーシートとか懐かしいし、いきなり自己分析しろと言われても困ったことを思い出す。 -
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Posted by ブクログ
ミステリー的な、エンタメ作品。色んな意味で、エンタメの作品。
本好き?本屋好き?芸人で紹介されていて気になっていたが、映画化&文庫化でようやく読めた
全く読み上げられていないクイズに正解する。
ヤラセ以外にあり得ない、ヤラセならバレバレ過ぎる、そんな異常なクイズ番組後、敗者が何故、を突き詰め続ける話。
そう思うと、冒頭の「即答」以降、一切事件は起きずに理由を調べまくるだけで面白いのだから凄い。これどんな映画になったんだろう
賞金を辞退した本庄の思惑がなんなムカつく。YouTuberが嫌いなだけか…
しかし、君のクイズって秀逸なタイトルつけたなぁ
分かった時、あ、そういう事???って心