小川哲のレビュー一覧
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ユートロニカのこちら側
近未来、監視社会ディストピア。
複数の視点からの物語で構成されている。
各々の事情でアガスティアリゾートという居住特区に関わり、サーヴァントと呼ばれる個人情報を収集し情報を基にアルゴリズムされたAIと自己意識の葛藤を描く群像劇S F ストーリー。
人々は個人情報を提供することで労働から解放され、日々の選択もサーヴァントに依存する生活で、日々の様々な選択からも解放される。
果たして自らで考えることを図らずも放棄した人々は、自由といえるのろうか。そこに意識としての自己は存在するのかを考えさせてくれる。自由とは何か。不自由があるからこその自由。自由の定義。意識と無意識。やがて -
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小川哲さんの作品を書かれた順に読み始め、ユートロニカに次いで2作目。この方の作品は科学、政治、宗教とか哲学、犯罪が織り交ぜられていて、深い。
田舎の村では昔からの流れ(風習)で運営されているが、掟のようなものは存在する。何か問題が起きると呪術とか祈祷のようなものが判断に大きな影響を与え、村長の判断が全てだったりする。
これが国の単位になるともう少しルールができてくるが、ルールが不完全だったり、ルールはあっても正しく運用できていなかったりする。他国との外交とかが絡むとさらに複雑化する。
ルールに従ってどう勝つか、どう楽しむかを考えるのがゲームだが、国の運営はゲームほど明確なルールが決まって -
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プライバシーと引き換えに労働から解放されるという世界があったとき、人はどう行動するのか?全ての行動を見張られている環境で、ヒトは人間らしく生きていけるのか?見張られているから犯罪も予防できる。起きない。全ての情報を持ち、膨大な情報から論理的に、客観的に正しい判断ができるサーバントに頼り切り、自分の頭で考えなくなる人間。本来人間の召使いであったはずの彼らに取り締まられ、奴隷化して行く。そんな世界を理想と考える人間と、間違っていると考える人間との対立。全てを見張られるという不自由を受け入れることで自由が得られるという矛盾。そんな状況で「自由って何なんだ」と悩んだときに、何千年も信仰され、人間の考え
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シハヌークからロンノル、そして革命により誕生したポルポト政権。
移りゆくカンボジアの情勢を史実とフィクションを混えて描かれた作品。
これスゴい、、
まだ上巻だけど、めちゃくちゃ読み応えあって引き込まれた。
ポルポト政権って言葉は聞いた事あったけど、無知で詳しい事は全く知らなかった。
歴史に残る独裁政治家。
だけどこれって1970年代の話で、そんなに昔ではないという事が衝撃だった。
凄惨で痛ましい描写にゾッとしながらも、混じえられた個性的なキャラの魅力にクスっと和まされたり、嫌になる事なく夢中で読み終えた。
上巻の話の軸になってたソリヤとムイタック。
2人のこの先が気になる。
下巻が楽しみ -
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ネタバレ3/4くらいまでは説明が多めで我慢が必要だったが、終盤で全ての伏線が回収されてスッキリできました。
月並みになってしまうが、最後、応援団長、副団長がくだした決断が、火星と地球の通信のラグ(10分くらい)によるコミュニケーション不足による分断を武力で解決するのではなく、新しいテクノロジーを火星と地球、双方で研究し、ラグのない対話から、共存を目指していく。
テクノロジーを武力に利用するのではなく、前向きな平和に使っていくべきだという、今の分断した世界にも通じるメッセージになっていたのもよかった。
最後、地球に訪問した際に、仲の悪いバンドが大金をつまれて、一夜限りの再結成をして演奏するシーンが -
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小川哲のことは、事前に動画やラジオで人となりを知っていたため、本作を読んだときに「この文章はまさに小川哲らしい」と感じた。
主人公は小説家の小川であり、一見すると本人のエッセイのようにも思えるが、おそらくフィクションなのだろう。
作中でも触れられている通り、彼は本当と嘘を巧みに織り交ぜ、何が真実なのかをあえて曖昧にしている。その姿勢は常識から少し逸れているようにも感じられ、むしろその異質さが非常に面白い。
物語としてもきちんとオチがあり、読後はすっきりとした感覚が残る。全体としてよく練られた構成になっており、作者の知性の高さを強く感じた。
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え?小説なの?エッセイなの?自伝なの?
東大出身の小説家小川くんの話。
途中から「ん?」「小川?」ってなった。
小川くんの周りの人と出来事をコミカルに描く。
人を俯瞰して見てる小川さんの
大らかな目線が感じられたり、哲学が垣間見えたり、
小さなことを面白がる癖があったり。
人はそれぞれ違う個性や考えを持った生き物だということを、深く考えさせられる一面も。
登場する高校の同級生達が、とにかく良いキャラで、あー、なんかそういう子いたわ!って想像できるんだよなあ。轟木くん、会ってみたいな。
野球のファースト、セカンド
、サード、ショートのくだりが私はツボだった!
ショートかよ?いきなり!私も -
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ネタバレ「クイズ」を題材とした作品であり、タイトルに興味を惹かれて読み始めた。
クイズについては、日頃からYouTubeで「QuizKnock」さんのチャンネルを見ていたこともあり、本書冒頭からも目を引く導入であった。
「ゼロ文字回答」という、よほどあり得ないこととは思ったが、QuizKnockさんの動画を見てきたこともあり、「何かタネがあるのではないか?」と疑いながら読み進める、楽しい読み方をすることができました。
未読の方は是非、そのカラクリについては、本書を読んで解き明かしていただきたいと思います。
クイズがテレビやYouTubeで頻繁に取り上げられることを増えたので、是非クイズに少しでも興味