小川哲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SF最高!
『三体』でSFの面白さを知って、『ゲームの王国』でやっぱりSFっていいなと改めて思った。
『ゲームの王国』は哲学的な思索に満ちたSFとして非常に面白かった。
「感情とは物語」ってくだりが好き。
キャラ設定はクレイジーでめちゃくちゃ異世界。
私もヘモグロビン改善しようと思う。
ただ、表現の一部には男性作家特有の癖を感じるところもあって、一歩引いて読んだ。
村上春樹的な・・・(個人の感想です。ハルキストの皆様、すみません。)
ポル・ポト支配のカンボジアの悲惨な時代を生き、その後の腐敗した政治を変えるために権力を手に入れようとしたソリヤ。
本当にポル・ポトの娘だったのだろうか。
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Posted by ブクログ
火星のスピラミンなる物質の新たな発見を巡り、火星の独立、タグレス住民の問題、などが起こるお話。
火星の生物学者リキカワナベ、火星生まれの少女リリ、大企業CEOマディソン、自治警察のマル、ISDAの白石アオト、、、
キャラクターは地味だがしっかりしていて良き。
話もスッキリしている。面白い。
SFだけど、難解すぎない。
そこに存在する人々の人間関係が描かれている。
ドラマになると聞いたので先に小説を読みました。
ドラマの方はストーリーがもっとわかりやすく展開されて、人間関係も、、、まぁだいぶ原作とは違う感じになってましたけど(^_^;)
それはそれで、良いのかな、と。
個人的には、小説のさっ -
Posted by ブクログ
ネタバレクイズ番組の決勝で、僕の対戦相手は1文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たす。彼はなぜ正答できたのか?
この謎に、「ヤラセでした」以外の納得感のある結末が用意できることに、まずびっくり!クイズとはどうやって解くものなのか、というクイズの世界についても知ることが出来てとても面白かったです!※作者の友人に競技クイズプレイヤーが何人かいるらしく、リアリティが素晴らしかったです。
結末も良かったです。読み終わった時はモヤモヤする結末にやや微妙な気分になりました。他人に勝手なイメージを重ねてくる人を煩わしいと思っていた主人公でさえ、自分自身も対戦相手に勝手なイメージを抱いていて、それが -
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上巻と下巻でガラッと趣が異なる。
上巻は20世紀のカンボジアの歴史を駆け巡る内容。不安定な政情と政府の弾圧・暴力が容赦無く民衆を攻撃する展開に思わず目を覆いたくなります。多少魔術的な要素を秘めつつも、SF的要素は皆無で、「あれ、この作品、日本SF大賞受賞したんだよな」と思うことしばしば。そんな極めて過酷な情勢下で生まれ育った神童ムイタックと人の嘘を見抜ける不思議な少女ソリヤは運命の糸に絡め取られるように出会い、そして宿命的な決別を遂げます。かなり怒涛の展開のなかで、悲惨なシーンを抱えて上巻は幕を閉じるのですが、下巻はそこから一気に半世紀も時を下ります。
ここからSF的要素が加わってくるのです -
Posted by ブクログ
ネタバレ日露戦争前の満州を舞台にした出だしを読み始めたとき、こういう作品特有の読みにくさがなくて驚いた。
聞き覚えのない固有名詞が大量に出てくるため、どうしてもすらすら読むことはできないのだけど、必要以上の文章の堅苦しさがなく、作者の書いている映像が脳内にイメージできる。
ただし、読み始めたときは日本の軍人であることを隠して中国に渡った、密偵・髙木が主人公の話だと思ったが、彼は上巻の半分あたりでさっくりと戦死し、ロシア正教の伝道師であるクラスニコフ(隠された任務はロシアの満州における鉄道網拡大のために現地人を取り込むことである、元測量士)や、時の権力者に両親や家財の一切を奪われたため、強くあることを