小川哲のレビュー一覧

  • 君のクイズ

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    クイズについて、こんなに考えたことはなかったのでとても面白かったです。ただ低確率の選択肢を削れない私にとって、クイズは向かないなと思いました。知らない世界ってたくさんあると改めて感じさせてくれる良い作品です。

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    2026年09月20日
  • 火星の女王

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    火星に移住が進んだ未来のお話。地球との関係や、スピラミンをめぐる各立場の人たちの動き、とても面白くて一気読み。ただ、登場人物や設定を覚えて理解して、後半ここから複雑にからみあって面白くなるぞー!となりそうなところでの急な大団円。えっこれ、続編ないんですか…?第一部だよね…???

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    2026年09月18日
  • 君のクイズ

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    読み始めてすぐ頭イイ人が書いてそうな内容だなあって思って作者を調べたら、普通に東京大学卒業されてました。なるほど。

    一文字も問題が読まれないうちに回答して正解するという、どう見てもヤラセにしか思えない展開。

    でも本当にヤラセだったら物語にならない。きっと何かすごいトリックを用意しているはずだと、ワクワクしながら読み進めました。

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    2026年09月17日
  • 屁理屈と哲学

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    著者のこれまでの軌跡から、哲学的な示唆に富む文章を、いろんなテーマに合わせてあれやこれやと抜いてきた作品。読み始め、『なんだ、使いまわしか』と一瞬思ったけど、自身の記憶力の弱さも合わせて、触れたことがありそうとすら感じることは無く、興味深く読み通せたのでした。もう一度その著作を紐解くのが一番なんだろうけど、ちょっとそれは無理なので、本作みたいなやり方もアリですな。

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    2026年09月17日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    ネタバレ

    あまりこれまで短編集を読んだことがなくて、なんというか、書ける分量が短い分、身近な内容が多く掲載されていた。

    『地図と拳』は満州を主な舞台にロシアや日本も視野に入れながら、大きなスケールで物語が進んだけど、『君が手にするはず〜』はほとんどが主人公の身の回りの出来事を扱っていて、その意味で日常的だった。

    個人的には長編の方が好きで、その一方で短編の方が集中して読まないと面白さを掬いきれない感覚を抱いた。日常を扱うなら尚更で、すらすらと読んでそのまま終わってしまう場合もあるのが短編だと思っていて、ただそれだと小説を十分に楽しんだことにはならないと思う。

    ここまで『君が手にするはず〜』の感想は述べてないけど、この小説はわりと文章にメリハリを持たせているから、注目ポイントとそこでの主人公の視点や考えがしっかりと記述されていて、それまでの流れを経た上でそこの部分をじっくりと味わえばいいことがわかる。扱う場面自体は日常的だけど、主題がわかりやすいためそこから得られる旨みも感じやすいと思った。

    そのうえで、それを楽しいと思うか思わないかは読者次第で、各個人の独自性が左右する。

    ・追加
    「革命前夜」読んだけど、個人的には一番面白かった。ちょっとディストピア的な物語で、その意味で村田沙耶香さんを連想させた内容だった。

    須磨先生から急にあんな電報が届いたら、流石に怖いだろうなと。まず、何で自分のことを覚えているのかと思ってしまう。クラスで存在感がなかったのだから、普通は覚えてないだろう。なのに覚えていたということは、須磨先生は自分に懐く大多数の児童よりも、そうでない少数の児童の方に意識を向けていたことになり、その捩れに恐怖感を抱く。

    次に、なぜ1年の付き合いしかないのに、お祝いのメッセージをわざわざ送ろうと思ったのかと考えてしまう。まして、小学校の頃の教師-児童関係なのだから、よっぽど関係性が深くない限り(それこそ、作中の唐沢みたいな)、連絡を取るなんてことにはならないでしょう。なのに、連絡を送ってきたこと、そこに潜在する打算的な意図を読み取ってしまい、恐怖を覚える。

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    2026年09月19日
  • 屁理屈と哲学

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    ある一部分を切り取っただけなのに、作者の意図しない伝わり方をしてしまうことの代表作みたいなものでしょうか。

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    2026年09月16日
  • 屁理屈と哲学

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    あとがきまで読んでようやく、小川哲切り抜き集であることに気が付いた。切り抜き集と感じさせない編集は編集者さんがすごいということですが、何より中身が良かったです。小川さんの著書から切り取られた言葉が主に集められているが、物語の中で出てくる印象とは同じものもあれば全く見え方の異なるものもあった。これが切り抜きの良し悪しなんだろうなとも感じました。

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    2026年09月16日
  • 言語化するための小説思考

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    ネタバレ

    面白かった点
    •抽象化と個別化の往復
    抽象化と個別化を行き来することで、知らない世界についても書くことができる。見えた世界を抽象化し、別の世界に置き換えて個別化する。
    •情報の順番
    文章で何かを表現するときは、順番をどうするか決める必要がある。そして、順番を決めること以上に重要な要素はない。情報の順番が、小説という空間の立ち上がり方を規定する。
    読者の客観的な視点に寄り添った順番で描かれていると、わかりやすく読みやすい。しかし、読みやすいことと価値があることは同義ではない。むしろ、視点人物である「私」がどのように世界を認知したかという点がないがしろにされる。
    エンタメ作品には、視点人物と読者の情報量の差を最小化する戦略が多い。つまりエンタメでは読みやすさが必要条件であり、こういったタイプの文章が求められている。
    •読者との契約と「内輪」
    小説は、作者と読者の間に関係値がない状態から始まる。あらかじめ契約が結ばれていないため、作品の中で契約を結ぶ必要がある。
    文脈は文章から読み取られ、書かれた内容以上の情報を読者に与える。小説とは、いわば文脈をコントロールする技術でもある。顔の見えない読者を想定する想像力が必要で、小説家には特殊なコミュニケーション能力が求められている。
    小説は内輪であればあるほど面白いとも言える。「この話の面白さは私にしか理解できない」という思いを強く与えることに成功すれば、読者は深く感動してくれる。どれだけ読者に「私に向けられた話だ」と思ってもらえるか。そこに文章技術の秘密が宿っているとも言えるだろう。小説の中で読者と内輪を形成し、伝えたい情報をより簡潔に、より深く知ってもらうために言葉を費やすのだ。
    •伏線の定義
    伏線は一般に、①その後の展開を暗示する描写、②意外な展開に対する違和感を減らすための描写、と定義できる。
    しかし、小説の骨格そのものが「展開を暗示すること」と「暗示されていない意外な展開への違和感を減らすこと」の2つによって成立している。つまり、伏線という概念をわざわざ立てることにはあまり意味がない。
    •答えではなく問いから書く
    主張や設定から小説を書こうという発想は行き詰まる。主張や設定は後から考えるべきで、最初に考えるべきなのは、書いてみたいことや考えてみたいことだ。自分が小説という手段を通じて何を書き、何を考えてみたいのかを考える。言い換えれば、大事なのは答えではなく問いだ。
    問い自体は陳腐で構わないし、その時点で自信がなくてもいい。小説の面白さは執筆の過程で必ず生まれてくる。創作をする上で気をつけなければならないのは、過程で生まれたディテールに宿る面白さの種を逃さないことだ。
    •アイデアに必要な力
    小説のアイデアに必要なのは、いわゆる発想力などではなく、偶然目の前に転がってきたアイデアをしっかりと積み上げる能力ではないか。
    •他者の物差しと分析
    小説に限らず、あらゆる創作物に共通する性質について。商業的に成功するのはおそらく2パターンしかない。①もともと読者(他者)の物差しを内面化している人、②なるべく読者(他者)の物差しに合うように自分の物差しを調整した人、のどちらかだ。
    自分の物差しを調整するために必要なのは分析である。分析に意味がないわけではないが、分析は非常に難しく、マーケティングのように分析すればいいというものでもない。さまざまな仮説を立てつつ、最終的にまだ誰も立てたことのない問いを検証する地点まで到達しなければ、意味のある分析にはならない。
    では分析の質を上げるにはどうすればいいか。実は、作品を発表することが一番の近道なのではないかとも思う。
    •価値観を加えない
    どの観点にも、自分の価値観を加えないことが大切である。
    •第11章「小説の見つけ方」
    実際に小説を書いているときの思考過程が書かれていて面白かった。小説は、作者が何を表現したかではなく、読者が何を受け取ったかによって価値が決まる。
    •あとがきの後の短編
    あとがきの後に収録されている小説は、まさに小説家の悩みについて、まるでノンフィクションのように書かれた短編だった。最後に読むと、より面白かった。

    全体を通して

    小説について書いてはいるものの、基本的にはコミュニケーションや情報の提示の仕方というところに帰結しており、その点でも勉強になる内容だった。

    特に、言ってしまえば「結論ファーストで伝える」といった内容や、「相手にどう受け止められるかが全て」というような受け手目線の考え方は、あらゆる現場で共通するものだし、分野を横断して大事な考え方だと思う。

    つまり「自分本位であってはいけない」ということ。小説家が語る創作論でよく出てくる、一番コテコテの内容が結局書いてあったようにも思う。ただ、その「自分本位になってはいけない」という短い言葉を細かく分析し、どのように考えていくべきか、実際はどうなのかという方法論まで書いているのが面白かった。

    自分で買った本ではなかったので、未知との遭遇のような形で楽しめた。自分ではこういった本は買わないだろうから。

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    2026年09月16日
  • 言語化するための小説思考

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    相手に何を伝えたいかを明確にする。
    端的に、シンプルに伝える。
    これも相手に合わせてコミュニケーションをとること

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    2026年09月15日
  • 君のクイズ

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    クイズ大会の戦いの小説でしょ?何でこんな話題になるか不思議だった。
    読み進めててもクイズ問題一問一問の内容の解説とかあって、え、、これ大丈夫?とか思ってての最終問題。
    まさかクイズ大会ってこんなに人間の背景深く関わって作られてるの?と真偽はさておき新しい着眼点と驚き

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    2026年09月14日
  • 君のクイズ

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    クイズ番組の決勝の最終問題で0秒押しをして、番組を破壊した真相を突き止めようとする話。
    決勝戦を準えながら、過去を回想し、ゆっくりと真相に近づいていく感じはドキドキ感があってとても面白かった。
    クイズノックの取材と本を題材にしていることもあり、クイズに対する想いに説得力もあり、主人公の熱意も、対する本庄の熱意もまさに競技そのものだった。
    オチは現代ちっくなものではあったものの、確かにそれ以上のものは描けないかと納得のいくものではあった。それを受けて主人公のクイズに対する想いの変化も、一つ見どころだった。
    何でもかんでもクイズにしてしまう職業病みたいなクイズマニア。まさにオタク小説といったところであるが、クイズの奥深さも知ることができてさすが直木賞作家だなと思った。

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    2026年09月13日
  • 君のクイズ

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    どんでん返しのような大きな展開があるわけではない。それでも、ある一人の人物を造り上げ、そこに命を吹き込み、その人物が何を考え、どういう思考を重ねているのかを巧妙に描き出していく筆力がすごい。

    ストーリーそのもの以上に、「人間を描く」ということにおける筆者の巧さが光る作品だと感じた。

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    2026年09月12日
  • 火星の女王

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    近未来、火星に人間が移住している設定のSF作品。
    リアル社会にて最近は月に居住拠点をつくる計画もあるようだけど、実際住むとなるとこんな感じなんだな…空気のないところには住みたくないな…地球って自由があっていいな…と思った。
    NHKでドラマ化されているので見てみよう。

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    2026年09月12日
  • 屁理屈と哲学

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    ショート動画書籍版みたいな感じ。
    書評から小説、修士論文や博士論文までが、テーマごとに並べられていて、どれも鋭く、程よくアイロニーが効いていてとても面白かった。

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    2026年09月12日
  • 言語化するための小説思考

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    子供の頃小説家になりたいと思っていたことを思い出し、タイトルに惹かれて購入。
    物語を創作するプロセスについて根本的なところから解説しているものを見たことがなかったので新鮮だった。
    小手先のテクニックではなく、自分が経験していない人生をどう書くか、アイデアはどう出すのか、情報の順番や伏線について等、自分がこれまで分かっていなかった創作の仕組みについて教えてもらえたと思う。

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    2026年09月12日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    作者自身の名前と職業を作中に持ち込み、ノンフィクションと思わせる仕掛けも面白い、“承認欲求のなれの果て”連作短編集。本物と偽物、現実と虚構のバランスが絶妙でした。

    「プロローグ」

    まず「プロローグ」では、作家の道へ入るきっかけともいえる、就職活動中のエピソードが描かれます。
    朝井リョウの『何者』当時就職活動をする若者たちを思い出しました。

    ただ、こちらはもう少し哲学的というか。
    目の前の出来事をそのまま受け取らず「考える若者」たち

    「三月十日」

    初出は2019年、『小説新潮』。
    東日本大震災から8年目に書かれた、震災前日の記憶の物語です。

    震災について、かなりぎりぎりのところを攻めている文章で、その前の日の「日常」だったはずの記憶との齟齬を追求していく。
    3月11日の記憶は、誰もが鮮明に覚えている。
    けれど、その前日は、なぜかほとんど覚えていない。
    重要ではなさそうに思える前日の記憶が、彼にとっては決して「なんでもない日常」ではなかった。
    そこを掘り起こしていく過程がとても面白かったです。

    「小説家の鏡」

    小説家が、嘘に対して誠実に向き合う、という心理を得た物語。

    オーラリーディングの占い師の虚像を暴いていくという、これもまた、かなりぎりぎりを攻めた話です。

    でも最後に、その占い師を小説家と同類のように収めてしまうところが、また良い。
    嘘をつくことと、小説を書くこと。


    「君が手にするはずだった黄金について」

    高校時代の同級生だった友人が、投資詐欺事件の当事者となっていく。

    この友人のブログのタイトルが「ギリギリ先生」。
    小川さん自身も、この短編集で「ギリギリ」を狙っていることを、どこか肯定しているようで面白かった。

    自分の才能を創作するために黄金律を目指しながら、いつの間にか銀色律を侵食してしまった友人。
    崩壊していく友人の虚構の中に、小説家である自分との同類性を見つめているようにも思えた。

    「偽物」
    正真正銘の偽物は、侮れない。

    「受賞エッセイ」

    これは、山本周五郎賞受賞のエッセイなんでしょうか。

    最終選考に残った日の、金融機関とのもう一つの思い出を楽しく読みました。

    そして、私も最近あった銀行でのトラブルを披露いたします。

    日本で大きな銀行の一つから、電話がかかってきました。

    家人宛ての電話で、この時代に珍しく振込相違が起きて、うちの口座に入る予定のない振込みが入ってしまった。
    返金に同意してほしい。ついては、組み戻し伝票を郵送するので、記入して返送してほしい。

    了解して、郵便物を待ちました。

    届いた伝票には、届出印の押印が必要でした。

    10年近く押印した記憶がなく、印鑑に自信がなかったので、近くの支店に向かい、そちらからの郵便物を見せて、印鑑の確認をしたいと申し出ました。

    すると、

    「ご本人様確認ができないと、印鑑確認はできません」それは 夫の口座。

    そやな、それはそやな。

    だけど私は、返金しなくても別に構わんぜよ。

    わざわざ早く返してあげようと思って、店まで来たんよ。

    その気持ちは、どこへ持っていけばいいんや?
    知ったこっちゃないと思って、適当に押印して郵送することにしました。
    そして、近くの信用金庫に口座開設しました。

    「革命前夜」

    何を、どうする革命の前夜なのよ?

    このタイトルのセンス。
    これは、作者が直木賞作家・小川哲となるずっと前、小学生だった頃の本当の思い出なのだと思いたい。

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    2026年09月11日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    このタイトルで彼女と別れる話がいきなり二つ続いたので、まさか「黄金」って“直木賞作家である自分”のことでもあるとか言わんよね、なんて思ってしまったり、恋人と片耳ずつ分け合いながら聞いていたのがバンプオブチキンなのは藤原基央の発言を知ってる人へのサービスだとしたらやかましいわと思ってしまったりと、余計なことが頭を過ぎりつつも面白かったです

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    2026年09月11日
  • 君のクイズ

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    この著者はバランス感覚かすばらしい。独り言と会話、過去と現在、うんちくの長さや回数、それぞれの展開がとても自然でタイミングも適しているから大変読みやすい。
    割と5に近い☆4

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    2026年09月10日
  • 言語化するための小説思考

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    面白い小説とは何かを追究する姿勢から
    小説への深い愛情と、読者に面白いものを届けたいという強い思いが伝わってきました
    時折ちらっと顔を覗かせる
    葛藤や苦悩など人間臭い部分にほっとしつつ
    小説の読み手としてこれまでとは違った視点から小説を読む楽しさを知って
    世界が広がったような読書体験でした

    純文学とエンタメ小説
    それぞれの読み手が何を求めているのかという考察が興味深かった
    自分の内面を満たしたいのか
    知的好奇心を満たしたいのか
    そのとき自分が何を求めているかによって
    読みたい本が変わっていることに気づきました

    近い将来、AIが書いた小説が台頭してきても
    「人間が書いた唯一無二の小説が最高!」
    と言えるような
    成熟した読み手でありたいとも思いました

    最後に掲載された
    小説「エデンの東」
    「一緒に面白い小説を作っていこうよ!」
    と著者から私たち読者に向かって
    呼びかけられているような気がしました

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    2026年09月09日
  • 屁理屈と哲学

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    ネタバレ

    小川哲さん、信頼できない語り手でよくお名前は聞いてたけど、本を読むのは初めて。
    題に対して、数行の文章がいくつもある感じで、サクッと読めました。

    どれも小川さんの作品の一部が切り取られたようで、どういう文章が前後にあるのか気になるものも多く、出典を参考に本を買ってみようと思いました。

    この切り取りだけで考えたり感じたことと、前後を知ることでの考え方とか変わるものもありそう。

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    2026年09月08日