小川哲のレビュー一覧
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生放送のクイズ番組の決勝。優勝が決まる最後の問題で対戦相手が問題を読み上げる前に回答したことで主人公の三島は敗れてしまう。なぜ対戦相手はゼロ文字回答が出来たのか?その秘密を探るべく三島は調査を行うー
最終問題に至るまでの過程をひとつひとつ振り返りながら謎を解明していくのが斬新で面白い構成だった。また、クイズプレイヤーが回答を導き出すための考え方やテクニックも書かれていて、とても興味深く、今後クイズ番組を見る際に注目したいと思った。それと、クイズに正解するとこは、今までの自分の人生を肯定することという言葉は、とても面白い着眼点だと感じた。
ただ、あらすじや実写映画の予告でオチのハードルをかな -
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小説を読むことが何故楽しいか身に染みて実感した。小説が会話と同様のコミュニケーションであることは言うまでもない。小説の特徴は、作者が読者に一方的に語り掛けるという構造にあって、それゆえ「誤読」が生じやすい。ここで、「誤読」は作者の物語が読者の物語に転換し、作品が読者の人生と結びつくいて受容されることだと肯定的に定義される。自分はこの「誤読」を楽しんでいたのだと気づいてはっとした。「人間失格」を読んだとき、葉蔵の人間性がどこか自分に当てはまるような気がしてページをめくる手が止まらなかったことを思い出した。コミュニケーションと同様に、話は内輪であるほど面白くて、「これは私の物語だ」は小説を面白く
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ネタバレ「自分にとっての当たり前が他人からはひねくれて見える」著者が、世の中の違和感を絶妙な角度から切り取った痛快な初エッセイ。
本作の魅力は、ひねくれ者代表のような著者の視点が珍獣博覧会的なウケ狙いに陥らず、クスクス笑いながらも深く頷かせてくれる点にある。カレーの買い物エピソードは「理解はできても共感は不可能」とツッコミたくなるものの、「変な人に憧れる気持ち」には強く共感させられた。
また、クスッと笑えるだけでなく実用性と哲学的な救いがあるのも面白い。部屋を綺麗に保つコツや口臭ケアや「バキューム先輩」の逸話は具体的で明日にでも役立つ?そして人間関係を「漫画型」「小説型」で捉える独自の視点などは、他者 -
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およそ今から100年後の時代を描いたお話。
人類は地球だけでなく火星にも住み文明を築いていた。
地球外知的生命の探究のため、
人生をかけて火星にやってきた生物学者のリキ・カワナベは
スピラミンという物質の結晶構造の変化を発見する。
一方、火星生まれの学生リリ-E1102は、
地球に観光に行くことを夢見て遠心型人工重力施設に通っていた。
地球で種子島在住の白石アオトは、ISDA職員として働きながら
リリとの約束を思い出していた。
カワナベの発見が世界を揺るがすとき、リリの身にも危機が迫る。
地球と火星、遠く離れた二つの星を巡って人々の心が交錯していく物語。
案外評価がそこまで高くないというこ -
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読みました。クイズを解くのが超速い人の頭の中どうなってんの事件。
三島さん(意訳)「みんなは早押しクイズを回答する人のことを魔法使いか何かのように思っているが、正しいパターンと知識とコツを頭に入れればこんなことは誰でもできるのである」←いや、わかっててもそれができないから魔法使いだって言ってんの
頭が極端にいい人って頭が極端にいいのに(もう書き出しが頭悪い)、自分の頭の良さに無自覚で、無頓着で、無慈悲なのがいい。なんか、これが若者の言う?メロい?ってやつですか?(?)
でも、クイズに限らず、人生のふとした瞬間に得た知識や記憶が、思いもよらないところで今の自分に繋がったりする瞬間って、確か -
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小説の書き方、小説とはなにかという観点で、この作品は進んでいくけど、言語化・何かを書いてパブリッシュすることは小説であろうと、エッセイであろうと、論文であろうと、ブログであろうと、仕事の報告書であろうと、きっと根底は同じなのだろうなと感じられた。
読者を想定すること、誰に何を伝えたいのかを明確にすること。論理的思考や言語化について書かれたものには、たいてい、そんなことが書いてある。
ただ、小説の場合は、そのメッセージ性がより、抽象化された後に再構築されていく必要性があるのかなーと感じ、それが面白かった。
そして、何より面白いと思ったのは、最後に「エデンの東」を加えることで、
「エデンの東 -
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小川哲さん、これ書いてる時楽しかっただろうなぁ。
海のように広く海のように深い知識を持つ小川さん。
クイズという格好の題材のもと、暴風のように吹き荒れます、知識が。
そんな知識に限らず、クイズというものを丁寧に文章に起こされていたことが、昔からクイズ番組やQuizKnockが好きな人間としてとても嬉しかったです。
関心のない人からしたら本当に魔法かやらせのように見えるであろう、クイズプレイヤーの戦い。
競技かるたの決まり字じゃないけれど、問題文における確定ポイントであったり、問読みが生身の人間であることを活かした読ませ押しであったり。
知識があったうえでの、クイズの技術の話。文字で読んで -
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賞金を懸けたクイズ大会の決勝戦で、主人公・三島玲央は、ライバルが問題文が読まれる前に正解するという不可解な出来事を目の当たりにします。その謎を解き明かすため、三島は調査を始め、クイズの奥深さと「答えにたどり着く思考」に迫っていくミステリーです。
クイズとは知識量の勝負であると思っていましたが、この作品にはクイズプレイヤーの思考までが細かく描写されていて、とても面白かったです。
自分がこれまでの人生で出会ってきた知識でクイズに正解したとき、自分の人生そのものが肯定されるような気持ちになる。
この考えがクイズの美しさに魅了され、クイズに熱中する所以なのだと思いました。
人生とはまさにクイズ!