ゲームの王国 上

ゲームの王国 上

924円 (税込)

4pt

サロト・サル――後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子、ソリヤ。貧村ロベーブレソンに生まれた、天賦の「識(ヴィンニャン)」を持つ神童のムイタック。運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える1975年のカンボジア、バタンバンで邂逅した。秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺――百万人以上の生命を奪い去ったあらゆる不条理の物語は、少女と少年を見つめながら粛々と進行する……まるでゲームのように。

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ゲームの王国 のシリーズ作品

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  • ゲームの王国 上
    924円 (税込)
    サロト・サル――後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子、ソリヤ。貧村ロベーブレソンに生まれた、天賦の「識(ヴィンニャン)」を持つ神童のムイタック。運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える1975年のカンボジア、バタンバンで邂逅した。秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺――百万人以上の生命を奪い去ったあらゆる不条理の物語は、少女と少年を見つめながら粛々と進行する……まるでゲームのように。
  • ゲームの王国 下
    924円 (税込)
    「君を殺す」――復讐の誓いと訣別から半世紀。政治家となったソリヤは、理想とする〈ゲームの王国〉を実現すべく最高権力を目指す。一方のムイタックは渇望を遂げるため、脳波を用いたゲーム《チャンドゥク》の開発を進めていた。過去の物語に呪縛されながら、光ある未来を乞い願って彷徨うソリヤとムイタックがゲームの終わりに手にしたものとは……。 第38回日本SF大賞&第31回山本周五郎賞受賞作品

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ゲームの王国 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月28日

    ポルポト政権下の自国民大虐殺時代をベースに、史実とフィクションを織り交ぜた歴史長編にしてSF作品。カンボジアについての知識はほぼなく、これが本当に起きたことなのかと目を覆いたくなる。相手の真実を見ることができるソリヤ、天才ムイタック、二人の出会いはカンボジアの革命期に何をもたらすのか。
    グロいシーン...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2024年03月09日

    カンボジア独裁政権下を知略・運・不思議な才能等持てる力を駆使して生きた人々の物語。前編。

    平和な日本にいる身にはファンタジーに感じられるほど個人の権利、生命が脅かされる様子が淡々と描かれている。さっきまで笑ったり将来を憂いていた人物がほんとうにあっけなく死ぬ。たった一手間違えたがために局面が悪くな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月14日

    何かの書評をみて、何気に買ってみた本。ジャンルはSF?小説?とにかく引き込まれました。話の内容は、想像と全く違う笑 ポルトガルについて全くの無知!なので、頭が追いついていかない、、、でも途中から、どんどん進む速さが速くなります。

    カンボジア
    ポルポト
    革命
    聞いたことあるけど、全く知らない世界の話...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    政治とは何か? 正義とは何か? 思想とは何か? 思考とは何か? 生き残ることと勝つことは同義なのか?

    強者が弱者に、弱者が強者に、一瞬で替わる時代。

    本当の強さとは何か? 答えは存在するのか?

    すべてが混沌と暗澹に包まれた世界。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月03日

    理想に向かって革命を起こしたのに、理想通りに行かない、理想通りにいかない理由を読み違える、その結果、革命前と変わらなかったり、かえって悪くなることがある。

    どこまでがノンフィクションで、どこからがフィクションなのか、無知な私には良くわからなかった。

    下巻の展開が楽しみ。

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月02日

    シハヌークからロンノル、そして革命により誕生したポルポト政権。
    移りゆくカンボジアの情勢を史実とフィクションを混えて描かれた作品。

    これスゴい、、
    まだ上巻だけど、めちゃくちゃ読み応えあって引き込まれた。

    ポルポト政権って言葉は聞いた事あったけど、無知で詳しい事は全く知らなかった。
    歴史に残る独...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月21日

    胸が詰まる怒涛の展開。
    共産主義のイデオロギー暴走をつぶさに描いておる。
    奇抜なキャラ多いけど、何か絶対的なものに縋って生き抜くしかない人間の脆さをひしひしと感じる。

    では下巻へ。

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月01日

    小川さんの文章はこの本の上巻の中のものが一番良いと思う、特に序盤、小市民の日常が暴力で理不尽に引き裂かれるところがほんとに恐ろしい

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月24日

    最高だった。
    まずはヤバすぎるカンボジアの歴史を学べたこと。
    概略程度の知識しかなかったポルポトあたりのカンボジアの悲惨さがリアルに描写されていた。
    知的興奮が味わえて、裏切りの連続で物語としてめちゃめちゃ面白く、それに作者独特の淡々とわけのわからない話を魅力的に展開していく力が融合して、新感覚を味...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月23日

    「共産主義を知りたければカンボジアを知れ」と直接言われた事があって、カンボジアの歴史を調べてみた事があった。
    狂気と残虐が度を超えていて共産主義を知るどころの話ではなかった。
    物語はその歴史の中の話で、登場人物の名前が覚えにくい事以外は文句の付け所がなく上巻を読み終えた。
    上巻を読み終えて、この本が...続きを読む

    0

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