小川哲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
舞台は1956年〜1978年のカンボジア。ポル・ポト率いるクメール・ルージュの誕生から支配までを背景に、一市民や秘密警察官、クメール・ルージュ幹部など視点を変えながら、その時代を描く。
クメール・ルージュのことは概要しか知らなかったものの、著者がまるでこの土地、この時代を生き自身の目で見たのではないかと思うほど情景が精緻に描かれており、殺戮や拷問などのおぞましいシーンがありつつも(とはいえそれほど長くもない)、引き込まれるように読んだ。
中には、輪ゴムで未来を予知する村人や、泥を操れる村人など特殊能力を持った人物も出てくるが、さほど物語に重大な影響を及ぼすのでもなく、個人的には余計に感じて -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物たちのセリフには、欧米の翻訳風コミカルさとは異なる、独特な言い回しの癖を感じた。だが、小川先生の作品を2〜3冊読めば、その違和感も自然と馴染んでいく。本書は、小川先生の2作目の作品である「ゲームの王国」に比べると、やや表現が固い印象がある。
「アガスティアリゾート」。個人情報を全て都市に提供する代わりに衣食住・文化活動の保証を得られる完璧な管理都市。働くことも、悩むこともしなくて良い、一件ユートピアに見えるこの都市で、登場人物たちは疑問を持ち葛藤する。
「ユートロニカのこちら側」が出版されたのは2015年。管理都市のようなシステムをAIとして捉えると、Siriや検索予測のような技術 -
購入済み
エッセイっぽい私小説っぽい
冒頭部分 プロローグの哲学っぽい エッセイっぽい語り口に、やや読みにくいその語り口に いつの間にか引き込まれていった。以前数学者のことを書いた本を読んだときに、似たような感想を抱いたのを思い出した。そういえば数学と哲学というのはよく似ているんだ。使う道具が違うだけで。作者の意図に転がされたような気がする。
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購入済み
あまりに悲惨で
全人口に占める虐殺された人の比率が史上最悪といわれる、あまりに悲惨なカンボジア.ポルポト時代を舞台とした作品である。少しはSFっぽい設定もあるようだが、主体は身近な住人同士による相互監視 親子兄弟同士の密告 秘密警察 強制収容所 そして虐殺である。同じ様な例が、ナチス時代のドイツ スターリン時代のソ連にもあったようだが、カンボジアのほうが時代が近いためによりいっそう悲惨さが実感される。読み進めるのが辛いほどである。
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購入済み
人とルール
カンボジアの歴史。ルールをここまで大胆に根底から覆すゲームは、聞いたことがなかった。そこにどんな崇高な理念があっても、他者を踏みにじるルールが人々に受け入れられるはずがない。過去の日本にも通じるものがあると思う。
ルールは平等をもたらしても、自由を損なう。自由と平等のバランスは集団生活の永遠のテーマなのかもしれない。
個人的には、ルールは誰かから与えられるものではなく、一人一人が育んだものを持ち寄って作れたらと考えるが。 -
Posted by ブクログ
0読み回答の真相を追う話だが、メタ的にやらせでしたというオチはあり得ないので、とするとクイズ全体に何か文脈があるのだろうなと予想はつく。その文脈を探る思考の旅だった。
話が度々豆知識といった体で脱線するのはクイズプレイヤーの頭の中ならではと言った感じなのだろうなと思った。自身も知識量だけなら周囲よりも多少はあるのかなと思うことはあるが、一つのことに引っ掛かって連想しながら芋づる式に知識を引っ張り出して確認するなんてことはなかなかしないので、クイズプレイヤーという人種の在り方が垣間見れて面白かった。
0読みの真相をクイズとしてあり得ないと言われるのは自分としては疑問に思った。取材先のQuizKn -
Posted by ブクログ
ネタバレ付箋を貼っていた箇所を引用。
p105 気がつくと、クイズの外でも「恥ずかしい」と思うことがあまりなくなったいた。クイズも現実世界も同じだ。なんでもやってみるに越したことはない。誰かに笑われたって構わない。恥ずかしいという気持ちのせいで自分の可能性を閉ざしてしまうことの方がもったいない。そもそも人間は、他人の失敗なんてすぐに忘れてしまう。
ほんとにそうなんだよなぁー。。。っと分かってはいるのに、人前で意見を発したあと、もっとこう言えば良かったなど、自分の中で反省会議が始まる。。。
小説の中に、自分の気持ちを分かってくれる一文を見つけるのが楽しい。
殺人事件のないミステリーも面白かった!!とい