小川哲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どちらかと言うと私小説のような、そんな感じを匂わせる短編集。
ふとしたことから就活を始めた主人公。
そんな主人公が小説家になるまでの経緯を描いた『プロローグ』
2011年3月11日、東日本大震災の日。
あの日あの瞬間、自分が何をしていたかはしっかり憶えているのに、
その前日3月10日、何をしていたかは一切思い出せない。
果たして自分は3月10日に何をしていたのか、
そんな記憶に纏わるエピソード『三月十日』
高校の同級生の奥さんが突然仕事を辞め、小説家になると言い出した。
その背景にはオーラリーディング占い師の存在があった。
奥さんの洗脳を解くために、占い師のインチキを暴こうとする『小説家の鏡 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地球が資源を求めて火星に人をいっぱい送ってコロニーも13個ぐらいも作ったけど、あんまり成果を得られずに地球に撤退しようとしている世界。
スピラリンというありふれすぎたレアメタルのハズレが、3種類の構造がある事はわかってたけど、実は構造を変化させることがわかる。つまり、超通信に用いられるってことですね。
なので火星は地球から独立しようと思い立ち、イーロンマスク的な社長が頑張って火星を独立させる。isdaっていう地球軍?みたいなボスを母に持つ目が見えない少女リリが誘拐されてロケットの発射を止めて、盗まれたスピラリンが地球に行かないようにしたり、その少女を火星代表に持ち上げてみたりする。
うー -
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Posted by ブクログ
小川哲のデビュー作。
巨大情報企業による実験都市アガスティアリゾート。
その都市で暮らす為には自らの視覚や聴覚、
位置情報などプライバシーの全てを提供しなければならない。
ただし、その代わりに得られる報酬で平均以上の豊かな生活が保証される。
そんなアガスティアリゾートに纏わる人々の6つの物語。
デビュー作で日本ではなくアメリカ、しかもディストピアを描く、
まさに挑戦的とも言えるし、トチ狂ってるとも言える。
そんな規格外な発想を実現させた小川哲に賛辞を贈りたい。
ビックブラザーのいないオセアニアの様な世界。
すごく乱暴に言えばそういったところか。
不都合な真実は見向きもされない。
人間は