小川哲のレビュー一覧

  • 地図と拳 下

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    下巻。満州事変後から1945年の終戦あたりまでの流れ。さまざまな登場人物の視点に切り替わるので多少読みづらいけど、歴史小説としては面白く読めた。どの程度史実に則っているのかわからないけど。

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    2026年07月01日
  • 火星の女王

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    他部署の先輩に借りたもの。
    人間ドラマがメインで科学描写は少なめな、ソフトSFに属する類の物語かな?
    一人称視点が章ごとに切り替わって進む構成が面白かったけど、その分特定の人物に感情移入することがなく第三者視点的な距離感で読んでいたと思う。
    ハードSFブーム中なので個人的にはもっと研究や実験をしてほしかったかな。
    伏線回収が自然で終盤が面白くて一気読みした。
    良い読後感だった。

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    2026年06月27日
  • 地図と拳 上

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    日露戦争~満州事変まで。主要な視点は四つ。①日露戦争の勝利から満州を占領し、満州国を築こうとしている関東軍大佐、福田。②満州鉄道に籍を置き、福田とも付き合いながら、地元の人々を尊重し、袂を分かつことになる細川。③満州の民を我がものとして、富を築こうとしている孫悟空。④その娘で、父への反発もあり、抗日活動に心血を注いでいる孫丞琳。そこに、ロシア人の神父と、満鉄に勤務する気象学者の息子で、温度湿度風力の天才大学生も、絡んでくる。歴史小説はめったに読まない、読もうとも思うこともまあないわたしだけれども、小川さんの小説は、それぞれのキャラクターが立っていて、ごく当たり前の人間として生きているため、ぐっと入り込んで読める。し、とても理解しやすい。日本の行ってきた侵略戦争、そして満州の歴史についてほとんど知らなかったことを、恥ずかしく思う。

    関東軍の少尉、安井が、新兵のころの「度胸試し」で、初めて人を殺したときのことが、印象深い。「他人の命を奪うことで、自分の生がすでに自分のものではなくなってしまったことを自覚する」という。生を奪われた状態から、陛下の御心とともに蘇り、真の犠牲的精神を持った「修羅」が誕生する。

    国の繁栄のために戦争を正当化するものと、戦争に利益を見出すものと、人々の生活を守ろうとするもの。この先の歴史はわかっている。下巻に入るとおそらく、もっと辛い話が続くのだろう。下巻は1945年までか。関東軍に加担することになってしまった父親と、写真を撮ってあげた満州の子供のことを思う大学生と。二人が、戦渦が進むにつれ、どうなっていくのか、怖いけれど楽しみでもある。

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    2026年06月25日
  • 火星の女王

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    ネタバレ

    小川哲さんってこういうSFぽい話も書くんだという新鮮さがある作品。
    未知の物質スピラミンを巡る話、かと思いきや割と違う。登場人物や専門用語が多いので情景が想像しにくい。ただ、読みやすい文体なのは素晴らしい。

    読んだ後に爽快感がないと思ったけど、これはスピラミンを実際に利用しているシーンがないからだと気づく。
    距離を無視して互いに同期する性質を利用して戦争に使えるという解説は何度か出るが、実際には使われない。
    エピローグではスピラミンを使ってコミュニケーションを行う方法が出るが、実際に同時通信をするシーンはない。むしろ対面でのコミュニケーションが最高というオチだし。

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    2026年06月20日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    ネタバレ

    本格推理とSF、ファンタジーが苦手なのにこんな本を手に取ってしまった。小川哲氏といろいろな作家がいろいろと話している。
    呉勝浩氏との対談で「本格ミステリーを読んでいる人と純文学を読む人のコード」は全く違っていて「両者の脳みそを作るのはかなり難易度が高い」と指摘していて、やっぱりしかたないのかと納得。
    町屋良平氏が「自意識過剰って、その状態は恥ずかしくないけど、言われると恥ずかしい」と芥川賞受賞作について語っていた。

    苦手なジャンルというのはやはりどうしようもないもので、これからそんなにたくさんの本を読めないのだから、おもしろいと感じられそうなものを選んでよんでいくしかないのかなと思ってしまった。苦手なものを克服しようとしたところで、わからないものはわからないということをわからせてくれる本でした。

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    2026年06月19日
  • 旅する小説

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    ネタバレ

    SFではない短編もあるが、SFとして読む。
    宮内悠介 「国境の子」
    対馬と韓国は近いのね。

    藤井太洋 「月の高さ」
    お金のない劇団って大変そう。影のない太陽を見てみたい。

    小川 哲 「ちょっとした奇跡」
    自転が止まった地球で生き残った人類のたった2隻の船が180度離れて燃料が無くなる1200年後まで走り続ける。ちょっとした奇跡があってもいいじゃないか?でも本当にちょっとした奇跡だ。
    これが一番好き

    深緑野分 「水星号は移動する」
    移動式宿 水星。 人情物で連載はできそう。マーキュリーの意味を調べる

    森 晶麿 「グレーテルの帰還」
    ヘンゼルとグレーテルを読み直さなきゃ! 
    老人は殺しても良い?だめでしょう。

    石川宗生 「シャカシャカ」
    地表が突然シャッフルをはじめた!? 設定が奇抜で、構成も奇抜で、
    最期まで読んで、そうきたか! でも救われない。

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    2026年06月19日
  • 火星の女王

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    人類が火星へ進出した未来を描く物語。
    こういうSF設定が大好き。

    どんな状況でもユーモアを忘れない主人公に好感が持てた。
    物語は比較的淡々と進んでいく。

    面白かったんだけど、読み終わると何かあっさりしているように感じる。
    登場人物にあまり人間臭さを感じなかったので、読後に強く残る人物もいなかった。

    他の小川作品と比べて全体的にクセがない。
    私はどうやら、小川さんの描く「クセの強い変な人間」が好きらしい。
    一つのことに異様な熱量を注いでいたり、捻くれていたり、すごく面倒くさかったり。
    今回はそういう気になる人が見つからず、全体的にサラッとしていた感じ。

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    2026年06月14日
  • 火星の女王

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    小川哲らしいスケールの大きい小難しい話でミステリー要素もある話。楽しく読んだけど結末はなんだかぼやっとしてる。

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    2026年06月10日
  • 地図と拳 下

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    下巻は一気に読んでしまったー
    登場人物多いし混乱しそうだけど、スリリングで丁寧なストーリーでドンドン読んでしまう!

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    2026年06月07日
  • 地図と拳 上

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    満州にまつわる物語。歴史小説と思いながら読んでたら「不死身の体」がどうとか出てきて、どういうテンションで読んだらいいのか一瞬悩んだけど、多分面白い。下巻も早く読まないと。

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    2026年06月01日
  • 地図と拳 上

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    迫力が迫ってくる。
    読んでしまう。
    でも、まだ何が起きるのか全くわからない。
    さぁ、下巻が楽しみだー

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    2026年05月28日
  • ユートロニカのこちら側

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    理想的な社会に馴染めない人々の物語
    絶対に安全な都市のシステムとそれに疑問を持つ人たちの話
    静かなテンポで狂気が描かれているように感じた
    考えることをAIに任せてしまった人間はいつか意識を手放してしまうのかもしれないという恐怖が印象的だった
    AIが進化した先で人間に起こる変化や影響を考えさせられる
    哲学的な部分は割と難しいことを言ってて全部は分からなかったけど、人間として手放してはいけない部分があるということはわかった気がする

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    2026年05月24日
  • ゲームの王国 上

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    「言語化するための小説思考」が面白すぎたので、小川哲さんの小説を手に取ってみた

    上巻に関しては何も思わず。出来事の羅列にしか感じないし、登場人物の関係性覚えられなくて人物紹介のページ何度も戻った

    この上巻を伏線として、下巻で回収されていくことを願う

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    2026年05月10日
  • ゲームの王国 上

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    カンボジアの歴史についてのわからないことばかりだったから、調べて理解した上で読んだらすごい楽しめ。独特な名前が覚えられず読むのに苦労した。

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    2026年05月05日
  • 地図と拳 下

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    明治期の日露戦争前夜から第二次世界大戦までの満州国をめぐる大河小説。満州国にある架空の一都市を舞台に、時代に翻弄された人々の群像劇が語られる。
    架空の都市を通して、戦争における理屈や抗いがたい歴史の流れが描かれる。大きな流れの中で登場人物達は戦争に身を投じざるを得ず、その中で死ぬもの、生き延びるものが別れるが一様に悲惨な経緯を辿るが、最後は多少の希望が残された終わり方で、読み応えのあり、飽きさせない展開だった。

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    2026年05月04日
  • GOAT

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    新しい取り組みの再生紙
    読書バリアフリー
    UDデジタル教科書体の開発には頭が下がります。

    気に入った話
    ◎山羊と七枚 野崎まど

    広告で気になった本
    ◎誘拐ジャパン 横関大

    気になった台詞、箇所
    ◎違う海にいる 麻布競馬場
    「一番風呂泥棒に遭いました」

    ◎愛はどこから アフロ
    どこからが浮気か、の質問に答えた元カノに彼の友人と同じく「……すげえ」となった。


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    2026年04月04日
  • 大宮エリーの東大ふたり同窓会

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    東大生ってテレビで見る人
    変わった人って思ってた
    けど、東大に入るまでのプロセスがいい経験になったというところがおもしろかった
    賢い人には変わりないけど、考えを持って努力した人 なんかステキだった
    あとがきもよかったし
    嫌いなことをやらないためにはどうしたらいいか も確かにねと思った

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    2026年03月26日
  • 地図と拳 上

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    歴史事実と照らし合わせながら読み進める、当時の空気感が伝わってきて面白い。
    場面転換と登場人物が多いので、改訂するならぜひ地図と登場人物紹介と年表を付録でつけてほしい〜。もっと読み易くなると思います。

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    2026年03月26日
  • GOAT

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    やっと読み終わった。読むのに随分時間がかかった。

    GOATはさらさのエッセイ目当てでmeetsを買った時に一緒に買って、先にmeetsを読んだんだけど、そっちもいまいち刺さらなくて、でも買ったからとりあえず最後まで目を通そうと思って最後まで読んだけどやっぱり刺さらなくて。

    何だろう、テーマが「愛」だから合わなかったのかな。
    50にして絶賛厨2病発症中なもんで「愛」というものがなんか説教臭く感じちゃって。

    とりあえず収録された中では「違う海にいる」が一番心に残った。他人の新築の家で一番風呂泥棒(そんな発想がなかった。最高にクール)をすることに、思想を持って取り組む主人公がよかった。そして給湯器のリモコンのあの何とも言えない陽気な音が設定で消せることを知った。早速消した。ありがとう。麻布競馬場。

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    2026年03月25日
  • スメラミシング

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    神や宗教などをテーマにした短編集

    2勝4敗だった。

    スメラミシング
    ちょっとした奇跡
    この2篇がよかった。

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    2026年03月15日