小川哲のレビュー一覧

  • 地図と拳 上

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    当時の時代背景やそれに伴う人間心理が描かれている。千里眼などの弱SF要素が加わることで、現実にあったはずの当時の状況に対する認識の錯誤が面白く読めた。
    自分には難しいところが多々あったため、下巻で自分の中で上手くまとめたいと思った

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    2025年10月14日
  • 旅する小説

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    「旅」をテーマに、気鋭の作家陣が短編を寄稿したアンソロジー。とはいえ旅の解釈はそれぞれであり、SFだったりミステリーだったり、各人の特徴が出ている内容となっている。

    個人的な好みは藤井太洋さんの「月の高さ」。ご本人の経験を踏まえた舞台芸術の置かれた現状、地方巡業のドタバタ感、枯れたおじさんと若い女性の緩い連帯といった内容が小気味よくロードムービー的に展開されていて面白かった。

    一方で石川宗生さんの「シャカシャカ」については正直よく理解できなかった。地表がシャッフルされるという話のメタ構造として、各章の順番もシャッフルされていく流れなのだけど、いきなり話と場所が飛んでしまうためについていけな

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    2025年10月13日
  • スメラミシング

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    宗教とか思想、多方面から苦情が来そうな内容を書ききりましたね。難しいので、合わないひとはほんの数ページで読むのをやめるのではないでしょうか。
    最後は大衆向けのSFです。もう一つの月ができて自転がなくなり極零下の暗闇と灼熱の極光の世界になった地球を生き残るために二つの船が限られた資源の中、奇跡が起きない限り、数千年で資源が尽きる運命の中、ルールを調整しながら生きていく世界のちょっとしたロマンスを込めて。この一作がなかったら、この本は・・・

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    2025年09月25日
  • これが最後の仕事になる

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    短編集って隙間時間にさっくと読めるの良いです。
    また多数の作家で構成されているので新たな発見もありました。

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    2025年09月20日
  • スメラミシング

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    何を言うてるの?という話が半分くらいだったけれど、陰謀論だったり、宗教だったり、神だったり題材が自分の関心というか不思議だと思うことと重なっていて、自分はそっち側になることもあるし、その逆側になることもあるんだけど、それを俯瞰して読めることが面白かった。
    小川哲さん、「君が手にするはずだった黄金について」で初めて読んで好きになって、「君のクイズ」も面白くて、期待に胸を膨らませてこの本を手に取った。でも最初から読みづらすぎて全然入ってこなくて、無理だと思って諦めちゃっていたんだけど、「地図と拳」ではまって読書熱が上がり、もう一回読んでみてよかった。特に最後の話がとても好きだった。

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    2025年09月10日
  • 大宮エリーの東大ふたり同窓会

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    やはり東大は頭一つ抜けていて、人物的にも面白い人が多い印象。
    なるべく自由で、様々な人材を輩出する最高学府であってほしい。

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    2025年09月05日
  • これが最後の仕事になる

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    「これが最後の仕事になる。」からはじまる24人の著者の短編集。内容は様々でシュールなものもあり、1編が約6ページで24話読み応えあったようにも感じる。
    「存在の耐えられない軽さ」「半分では足りない」「最後の告知」「闇バイト」「時効」が面白かった。

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    2025年09月03日
  • 地図と拳 下

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    ひとつの都市が現われ、そして消えた。
    人々は夢を地図に描き出そうとする。夢はもう一つの夢と対立し、拳で解決せんとする。
    実在しない都市をめぐる物語が、歴史の一端を表しているようだ。

    なぜ地図に存在しないはずの島が描かれたのか?
    桃源郷は、どこにあるのか?
    その答えは?

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    2025年08月31日
  • 地図と拳 上

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    直木賞と山田風太郎賞のダブル受賞と言うことで、期待して読み始めました。

    李大綱が作った李家鎮。そこは、何もない中国東北部にある。そこに、
    ロシアの領土拡大の先乗りとして派遣された神父クラスニコフ、
    桃源郷の噂に騙されて移住した孫悟空、
    「燃える土」を探しに来た密偵に通訳として帯同した細川、
    それぞれがそれぞれの夢を実現しようとする。
    歴史の流れに翻弄されながらも発展する李家鎮。
    空想の都市でありながら、いかにも歴史の狭間にありそうな都市のようだ。

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    2025年08月31日
  • 地図と拳 上

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    文庫化されて手に取ってみました。まずは、これだけの世界観でこの文章を上下巻に渡って書けるというのが小川さんのすごさ、頭の良さだなーと思いながらなんとか食らいついて読みました。なかなかに骨太で難解でした、私には。この辺の歴史の知識がもうすっかり抜けてて、もう少し詳しかったら楽しめたかも。

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    2025年08月23日
  • これが最後の仕事になる

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    同じセリフから始まる物語でもこんなに様々展開できるんだなと思いました。
    こう言った作品はおもしろいなと思うものとわかんないなーとおもうものがあるのが良い出会いだなと思います。

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    2025年08月18日
  • 地図と拳 上

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    難しい。
    けど、最初からなんだか惹かれる内容でした。
    そんなわけで、頑張って読み進めています。

    この時代のことをよりよく知りたい。

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    2025年08月09日
  • これが最後の仕事になる

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    小説においていちばん大事とされる冒頭の一文。
    これを「これが最後の仕事になる」と定めて、各作家さんが短編を書き始める…
    なんて、粋な企画!
    しかも、名だたる作家さんばかり!

    楽しかったです。
    それぞれの色も出つつ、同じものが全くない。
    私の中の、「これが最後の仕事になる」賞は、
    須藤古都離さんでした。
    上手かったです。

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    2025年08月08日
  • 地図と拳 下

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    小川哲『直木賞受賞作品 地図と拳 下』。

    満州国建設。
    満州を巡って、複雑に入り乱れるそれぞれの思惑。
    明男も建築学徒として、仙桃城へ。
    関東軍の乱暴な支配に支那人との対立は激しくなっていく…

    土地の利権を巡って、人たちは拳を交える。
    土地を知るために、地図を作り、そして我が物とするために戦う。
    まさにウクライナとロシア、イスラエルとガザ地区…

    日本は石油がないために石油を求めて、戦争へと。
    勝てるわけがないのに…
    細川のような人間がいれば、第2次世界大戦は防げたのかもしれない。
    戦争は何も産まない。
    平和であることを望む。

    やっぱり歴史小説は史実に基づく方が。
    空想が入るのは何か違和

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    2025年07月28日
  • 地図と拳 上

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    小川哲、『直木賞受賞作』

    1899年、密偵として潜入する高木と通訳の細川。
    測量隊として満州へ赴いたロシア人宣教師クラスニコフ。
    孫悟空こと楊日網が牛耳る満州の李家鎮の地に。

    主人公と思っていた高木が日露戦争で戦死…
    『坂の上の雲』の世界が続くのかと思いきや…
    孫悟空ももっと闘うのかと…
    イメージが違って、戸惑う…

    下巻へ。

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    2025年07月25日
  • 嘘と正典

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    ネタバレ

    SF短編集。この短編集ひとつであらゆる時代のあらゆる物語が楽しめる。作者の着眼点・想像力が凄まじい。ただし、ものすごく分かりやすい文章にしてある所為か、文学的な要素は薄いと感じた。

    ○魔術師
    父親の世紀のマジックを、姉が再演しようとする話。結局タイムトラベルを実際にしたのかどうか分からないままで、余韻の残るラスト。そこまで好みではなかった。

    ○ひとすじの光
    作者の競馬愛がひしひしと伝わってくる作品。誰にも注目されず、ひっそりと現役生活を終える競走馬の一頭ずつにドラマが込められていることがわかった。

    ○時の扉
    個人的には今作で一番微妙だった作品。あまり記憶に残ってない。

    ○ムジカ・ムンダ

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    2025年07月24日
  • 地図と拳 上

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    ネタバレ

    直木賞受賞した近代日本史ものという情報以外、なーんの予備知識もないまま読み始め。

    それもあって、序盤〜中盤は作品の流れについていけなかった。
    なんせ、時代はすぐに変わるし、登場人物やシーンもドンドン変わるし、メイン主人公だと思ってた高木は死んじゃうし、他にも色々死んじゃうし、脇役臭してた細川がメインキャラの一人になるし、孫丞琳と明男との絡みがあると思ったら何年もないし。
    流れが読めずになかなか入り込めなかった。

    途中、あ、これはこういう群像劇なんだ。と理解してからはドンドン面白くなってきた。こういう作品って、過剰に何かメッセージ的なのをメチャクチャ抽象的に書いて意味深にしてるケースが多い気

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    2025年07月20日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    小川哲の対談集。個人的には対談相手の誰よりも、小川自身に人間としての面白さを感じるので、結局は小川の言葉が残った。あらゆる事象に小説を探すという発言に彼の小説家たるを見る。一見、合理的であり商業的でさえあると思ってしまう、時に軽く聞こえる小川のふるまいだが、「人間小説家」小川哲としての素直なふるまいであることを感じた。歴史的なナラティブを読み込み、エクリチュールの無責任さを自明なものとして言葉を残す。よかった。

    25/07/16

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    2025年07月16日
  • 地図と拳 下

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    ネタバレ

    下巻は主に第二次世界大戦の前後の仙桃城での出来事が中心として展開されている。

    表題を「地図と拳」としつつも、実際は建築の話が7割といった感じ。というか、専門家でもないのにここまで深く建築を考えて、自らの思想を落とし込むという行為に感心する。「建築とは時間」と言い切り、どんな人間でも、そこにある建築を見て同一の空間であるという安心感を持つという発想は面白いと思った。

    あとは、10年後の未来を予測するという戦争構造学と呼ばれる造語も面白かった。

    物語としては、悪くはないが、細川の万能感に押し込まれた印象も拭えない。

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    2025年07月10日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    ラジオ放送の書籍化なので、軽い読み物のつもりで手に取ったが、驚くほど読み応えがあった。

    著者は、前書きで「本業の支障になる仕事はしないつもりでMCを引き受けた」と後ろ向きな断りを入れている。
    しかし、ゲストに著作があれば必ず感想を伝えて、「そこまで読みとってくれて嬉しい」と言わしめ、経歴を踏まえた質問にもそつがない。
    ゲストがアイドルの回であっても、著者との共通点をとっかかりに、活動のきっかけや苦労ポイントなんかを丁寧に聞いている。すごい。
    あの前書きは謙遜だ。できる人は違う。

    既に終了したラジオ番組、リアルタイムで聴きたかったな。

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    2025年06月29日