小川哲のレビュー一覧
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小説も芸術も、AIに乗っ取られる時代はやって来ないだろうと私も常日頃思っていたが、それを再確認出来た一冊。
人間は、外の世界で起きた事象を自分の思考や心のフィルターを通し、消化し濾過し、取り入れながら自身をバージョンアップさせる。
そしてその思考を、再度外の世界に発信しようとした時、それは独りよがりではなく相手に分かりやすく伝えることで、共感をもたらすことが出来るのも人間にしか出来ないことで、それが人の心を揺さぶる影響力を与える作品になるのだろうと思う。
面白い小説とは何か?という答えの出ない問いに対して挑み続けることが、対不特定多数との複雑なコミュニケーションを確立させる必須条件な -
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日露戦争~満州事変まで。主要な視点は四つ。①日露戦争の勝利から満州を占領し、満州国を築こうとしている関東軍大佐、福田。②満州鉄道に籍を置き、福田とも付き合いながら、地元の人々を尊重し、袂を分かつことになる細川。③満州の民を我がものとして、富を築こうとしている孫悟空。④その娘で、父への反発もあり、抗日活動に心血を注いでいる孫丞琳。そこに、ロシア人の神父と、満鉄に勤務する気象学者の息子で、温度湿度風力の天才大学生も、絡んでくる。歴史小説はめったに読まない、読もうとも思うこともまあないわたしだけれども、小川さんの小説は、それぞれのキャラクターが立っていて、ごく当たり前の人間として生きているため、ぐっ
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ネタバレ小川哲さんってこういうSFぽい話も書くんだという新鮮さがある作品。
未知の物質スピラミンを巡る話、かと思いきや割と違う。登場人物や専門用語が多いので情景が想像しにくい。ただ、読みやすい文体なのは素晴らしい。
読んだ後に爽快感がないと思ったけど、これはスピラミンを実際に利用しているシーンがないからだと気づく。
距離を無視して互いに同期する性質を利用して戦争に使えるという解説は何度か出るが、実際には使われない。
エピローグではスピラミンを使ってコミュニケーションを行う方法が出るが、実際に同時通信をするシーンはない。むしろ対面でのコミュニケーションが最高というオチだし。 -
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ネタバレ本格推理とSF、ファンタジーが苦手なのにこんな本を手に取ってしまった。小川哲氏といろいろな作家がいろいろと話している。
呉勝浩氏との対談で「本格ミステリーを読んでいる人と純文学を読む人のコード」は全く違っていて「両者の脳みそを作るのはかなり難易度が高い」と指摘していて、やっぱりしかたないのかと納得。
町屋良平氏が「自意識過剰って、その状態は恥ずかしくないけど、言われると恥ずかしい」と芥川賞受賞作について語っていた。
苦手なジャンルというのはやはりどうしようもないもので、これからそんなにたくさんの本を読めないのだから、おもしろいと感じられそうなものを選んでよんでいくしかないのかなと思ってしまっ -
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ネタバレSFではない短編もあるが、SFとして読む。
宮内悠介 「国境の子」
対馬と韓国は近いのね。
藤井太洋 「月の高さ」
お金のない劇団って大変そう。影のない太陽を見てみたい。
小川 哲 「ちょっとした奇跡」
自転が止まった地球で生き残った人類のたった2隻の船が180度離れて燃料が無くなる1200年後まで走り続ける。ちょっとした奇跡があってもいいじゃないか?でも本当にちょっとした奇跡だ。
これが一番好き
深緑野分 「水星号は移動する」
移動式宿 水星。 人情物で連載はできそう。マーキュリーの意味を調べる
森 晶麿 「グレーテルの帰還」
ヘンゼルとグレーテルを読み直さなきゃ!
老人は殺しても -
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ネタバレ小川哲さんのエッセイ
ひねくれものでありたい。変な人でありたいと思う著者を垣間見ることができる。
エッセイというものは時に自分の人生のヒントになったり、自分の違和感を言語化してくれる助けになる。
説明のうまさやユーモアのセンスは相手が理解できるギリギリの表現をすることから、相手をどれだけ知っているかによるというのは同意する。
時に人と話している時もその人の話に120%集中できているのか、話を聞きながら別のことを考えていないだろうかと思う時もある。
一見すると遠回りしているように思えることが、実際には経験というかたちになって自分を救ってくれることもあるという話からは、経験はその時に必要なこと -
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人類が火星へ進出した未来を描く物語。
こういうSF設定が大好き。
どんな状況でもユーモアを忘れない主人公に好感が持てた。
物語は比較的淡々と進んでいく。
面白かったんだけど、読み終わると何かあっさりしているように感じる。
登場人物にあまり人間臭さを感じなかったので、読後に強く残る人物もいなかった。
他の小川作品と比べて全体的にクセがない。
私はどうやら、小川さんの描く「クセの強い変な人間」が好きらしい。
一つのことに異様な熱量を注いでいたり、捻くれていたり、すごく面倒くさかったり。
今回はそういう気になる人が見つからず、全体的にサラッとしていた感じ。 -
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感想
2100年頃の話。火星に住む人と地球側の対立が書かれている。
やはり無理矢理別の惑星に住むと元々の環境が違うので地球からの保護が必要なのも分かるし、それなりに見返りがないと難しいよね。
登場人物が多いのとSFなのでちょっと読みにくかった。
あらすじ
ISDAは地球の組織で40年前に火星移住計画を大々的にに進めたが、採掘できるはずのレアメタルが思うようにいかず赤字が続くばかりだった。遂に火星を放棄して地球への帰還計画を進める。
リリは火星支部長の娘で地球行きの資格を得て、観光したいが、移住は望んでいなかった。リリは反ISDAの人に誘拐され、地球帰還計画を止めるという要求が伝えられ