小川哲のレビュー一覧

  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    ラジオ番組での対談をまとめた本。 ラジオの会話なので、適度に気が抜けていて、その分対談相手と小川さんの人となり、考え方、フィクションに対する姿勢などが感じられた。 小川さんの登場人物のミスで話が展開するのが好きじゃない。読書してても、ベストを尽くしてないやつがいると、突っ込んじゃって読むのやめちゃう。というのには共感して笑ってしまったw

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    2025年04月11日
  • スメラミシング

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    色々な味の短編小説集。

    天皇制やコロナ陰謀論や何だかムツカシイお話やSF恋愛ものやと、小川哲の頭の良さを堪能出来る一冊ではあるものの、阿保の私には付いていけないお話もあり、全体としては、そんなに楽しめなかった。

    やはり小川哲は長編が良い。

    ただ、ラストのSF恋愛ものは、切なくて良かった。
    これを読めただけでも損はしてない。

    星は3つ。3.4だな。

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    2025年04月10日
  • ユートロニカのこちら側

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    読んだ後、レビューをすっかり忘れていた。

    傑作『ゲームの王国』の小川哲のデビュー作。

    『ゲームの王国』が傑作過ぎたのか、大して面白くなかった。
    言いたいことというか、やりたいことは伝わるのだが、面白味はない。

    印象に残らない。
    星は3つ。3.3くらいか。

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    2025年04月09日
  • スメラミシング

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    ネタバレ

     6編からなる短編集。
     「文藝」が主ではあるが、発表時期も媒体も異なりつつ、そこはかとなくテーマが通底していて、面白い。 
     「神」、「宗教」を扱いつつ、そこに潜む虚偽や、なにかにすがらずにはおれない人間の愚かさを冷ややかを皮肉っているかのようなお話。

     核となる、というか、どの物語も発端は、ここにあるのでは? と思う記述が下記;

    「地球が誕生したのも人類が誕生したのも偶然だ。何億年、何十億年という時間をかけて、さまざまな偶然の連鎖の果てに、私たち人類は存在している。だが私たちはその事実に耐えられない。だからこそ神を創造した。自分が生きていることは必然なのだと考えようとした。私たちは幸福

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    2025年04月09日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    ラジオ対談番組の書籍化らしいが、小川哲氏なので読んでみた。まあ対談なんでこんなもんかって感じだけど、小泉今日子氏の「本を読むのが好きになったのは、本を読んでいる人には声をかけにくいのではないかと思ったから」が滅茶苦茶共感できた。人と会話するのって90%は無駄話だと思っているので、本という防御力を行使している仲間がいるのは心強い。また逢坂冬馬氏の月村了衛が師匠という件もさもありなんと納得。

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    2025年04月04日
  • これが最後の仕事になる

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    「これが最後の仕事になる」の書き出しが一緒の24人からなる短編小説集。
    面白い試み。知ってる作家では’岸田奈美、米澤穂信、一穂ミチが名を連ねる。
    金子玲介の不妊が原因で仲は良いのに別れてしまう夫婦の「まだ間に合うよ」と
    麻見和史の訪問ヘルパーが実は泥棒だったという「あの人は誰」が意外に面白かった。

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    2025年04月04日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    作者の小川哲さんがホストを務めるTOKYO FMの同番組の対談書き起こし集。12人のゲストクリエイター(小説家や映画監督など)との対談で、主に小説をフックに創作の心持ちや手法を紐解いていく。ラジオの雰囲気が良く出ていて、読んでもラジオっぽいので気楽に楽しめるでしょう。

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    2025年03月18日
  • ユートロニカのこちら側

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    (2025/03/14 3h)

    洋書を読んでるのか、ほかの書籍と並行して読んでると何度も著者名を確認してしまうほど。

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    2025年03月15日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    夕木春央さんの作品を読むために借りたが、
    結構短編だったので思い切って全て読んでみた!
    仕掛けも含め面白かったのは、
    呉勝浩「半分では足りない」で
    2回読むと面白いという作品に
    最近ハマりつつある!笑
    須藤古都離「悪魔との契約」もあああぁ
    となって純粋に楽しめたし、
    終盤にある
    金子玲介「まだ間に合うよ」
    麻見和史「あの人は誰」
    あたりもハートフルで素敵だった。
    シリーズのような形らしいので、
    他の作品で色んな作家さんたちを読んで
    好みを見つけていけたらなぁと思う!


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    2025年03月10日
  • スメラミシング

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    ネタバレ

    『地図と拳』、『君のクイズ』、『君が手にするはずだった黄金について』と読んできた身からすると「どした?」という感じが否めないのが正直なところ。
    ただ、元々がSF作家とのプロフィールだったり、書き下ろしというわけでもなく、それなりの期間で様々な掲載先に掲載された短編を集めてきたもので本作が出来上がっている点なんかも考えると、本当はこういう把みどころがないような物語が書きたいのかなー、なんて思ったりもする。

    宗教(歴史あるものもあれば、危うい新興思想のものもある)、神なるものをテーマとした6編からなる短編集。
    登場人物や世界観は全く重ならないが貫くテーマがある。

    小難しい理屈、理論、設定の中に

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    2025年03月08日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    ラジオでの対談,12人との記録集
    小説家がほとんどだけど漫画家や映画監督などとも退団されていて,どの人にも好きな小説を尋ねていて,特に気になる作家さんの場合は興味深かった.

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    2025年02月27日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    『地図と拳』のような力作を発表して活躍中の小川氏の新刊ということで読んでみた。毎回ゲストを招いて繰り広げたトークを文章化したもので、小説を書く、作品を作るという話題が中心になっているので、イマイチ楽しめなかった。また、彼の大きな関心事であるゲームやアニメの世界が全く分からないというのは、彼の作品を鑑賞するうえではかなり大きなハンディになるようだ。

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    2025年02月23日
  • スメラミシング

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    神と宗教、信仰についての短編集。
    特に好きだったのが『神についての方程式』『啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで』の2篇。

    『神についての方程式』
    これぞ小川哲。遠い未来、宗教が滅んだ後の世界。過去存在した最後の宗教についての調査録。数学に絡めて神を定義していく、「0」に秘められたロマン。頑張れば少し分かりそうなレベルから始まり、最後は分からないけどすごい気がする、に持っていく。自分が賢いと思っている人間が一番ハマるラインの宗教の解像度が高い。どこかに存在していたのか、あるいはこれから存在するのかもしれない。そんな実在性を持った物語こそ小川哲の真骨頂。

    『啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで』

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    2025年02月11日
  • スメラミシング

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    短編集6編
    神や宗教、歴史あるいは真理に根元から切り込んで疑問を投げかけている作品が多い。
    自転しなくなった地球で出会うことのない2隻の船で航海する「ちょっとした奇跡」が良かった。

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    2025年02月10日
  • ゲームの王国 下

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    下巻…いきなり現代に切り替わり、日本人も出てきて「おぉ」と期待しながら読み進めたが、絡む事なくそのままカンボジア舞台の話が続く。上巻であれだけ面白かった場面展開や登場人物も下巻も同じパターンの踏襲にやや食傷気味に。ハッピーエンドは期待してないものの何か報われる、救われる登場人物がいても良かったような。ちょっと読むのが辛かったです。

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    2025年02月09日
  • これが最後の仕事になる

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    24人もの作家さんによる短編集で、最初の1行は全員一緒の「これが最後の仕事になる」
    全て6から10頁のショートショートだけれどその中にちゃんとオチもあり、読んでみたかった作家さんも多く、さらっと読めて楽しかった。
    この前に、「黒猫を飼い始めた」と「嘘をついたのは、初めてだった」もでているのでまた読んでみたいと思う。

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    2025年02月09日
  • スメラミシング

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    これでこの作者の作品2つ目。どうも、この作者は自分にイマイチ合わない気がしてきた。難易度の高い、博識な人しか知らないような知識がバックグラウンドにあって、そのうえでテーマがある。テーマが身近なものならスッと入ってくるが、テーマも高度だとちんぷんかんぷん。

    それでも、表題作「スメラミシング」と「ちょっとした奇跡」はまだ分かりやすかった。あとの4つは頭の上で「?」が踊り、読み進むのが遅くなった。自分が無知無学なのかな〜

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    2025年02月08日
  • スメラミシング

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    神と宗教の話は難しい
    表題作のスメラミシングやちょっとした奇跡は、比較的ヒトを描いていて読みやすかった

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    2025年02月02日
  • 嘘と正典

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    頭を使って読む本。
    とにかくいろいろ理屈を考えないと、話に付いていけない。面白いけど疲れる。す~っと頭に入ってくる話はグイグイ引き込まれるけど、引っかかってしまうとそこで止まってしまう。短篇ごとに、読む人の知識や考え方を選んでいる気がする。全編楽しく読める人はいるのかなぁ。
    自分は、表題作が一番面白かった。

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    2025年01月26日
  • これが最後の仕事になる

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    『これが最後の仕事になる』という
    同じフレーズが話のテーマ

    テイストもニュアンスも世界観も、
    二つとして同じものがない24話からなる
    個性豊かなアンソロジー

    1編はほんの6ページなのに、
    そう感じさせない深みとまとまりの
    バランスがいいから物足りなさを感じない

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    2025年01月18日