矢樹純のレビュー一覧
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ネタバレ例に漏れずわたくしも、殺戮にいたる病の、我孫子武丸先生の大変なファンでありますので、見つけた瞬間流れるように素早い動作でレジへ運んだ覚えのある本作ですが、我孫子武丸先生以外は皆初見の先生で、全編我孫子節だと勝手に解釈していたわたしは本を開く前から大きく狼狽えることとなりました。そしてその我孫子武丸先生こそが初手というのもわたしには、まるで寝起きドッキリをくらわされたような気分といいますか。そろそろと、激しく振ってしまった炭酸を開封するかのように慎重にページをめくることとなりました。
が、我孫子先生ごめんなさい、背筋先生のお話が一番好きでした。わたしだって先生へのトリビュート作でこんな思いしたく -
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ネタバレ田舎の旧家が舞台で、どことなく不気味な雰囲気が漂よう内容でした。
呪いの鏡がもとに神隠しが起き、いなくなった子どもを探す中で、まさかの人が亡くなったり、まさかの過去が暴かれたりとどんな結末になるのかハラハラしながら読み進めていきました。
ラストでは、『この人まで!?』って感じだったけれど、でもこの人までそうなっていたなら…もうちょい前の章で不穏な雰囲気が出ていてもおかしくないのかなぁと思いました。最後に実はこの人もでしたって感じで驚きましたが、それ以前が平然とし過ぎていた気がしてしまいます。やっぱり、血筋が理由なのかな?
犯人も、『この人』もその後どうなっていくかは、読者の想像に任せますって感 -
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ネタバレ【収録作品】「吉原幻鏡」 高田崇史
「暖炉神の恩寵」 高田大介
「ともしびの花」 歌野晶午
「家族を守るためだった」 宮西真冬
「黄金の森の神様」 風森章羽
「悪魔」 丸木文華
「燃えろ恋ごころ」 米澤穂信
「蠟燭と竜」 須藤古都離
「プロクリャーチエ村の業火」 篠原美季
「怪物どもの棲家」 島田荘司
「回答」 神林長平
「書物の罪」 潮谷験
「マザー・ジン」 古泉迦十
「レヴナント」 多崎礼
「失われた史料、的外れな再建」 市塔承
「やなやつを燃やす遊び」 黒澤いづみ
「消えない炎」 我孫子武丸
「ファンの鑑」 秋吉理香子
「比翼」 河村拓哉
「人形供養」 -
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ネタバレ【収録作品】
「ルパちゃん」 金子玲介
「推し活制限法」 日野瑛太郎
「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」 朱野帰子
「つるべを取られて」 阿部智里
「こんにちは、チャッテー」 真下みこと
「虚法」 須藤古都離
「国家殲滅フットボール法」 嶋戸悠祐
「復讐者は振り向かない」 多崎礼
「コロシヤとユキオンナ」 風森章羽
「 Touch law if you can」 名倉編
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
「『ラ禁法』ディストピア」 東川篤哉
「忘却加害」 霜月流
「密室の獣」 矢樹純
「御首塚の風」 高田崇史
「ネーミング」 潮谷験
「試み」 献鹿狸太朗
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ネタバレ殺戮にいたる病がとても好みだったので。
色んな方の⚫︎⚫︎にいたる病のアンソロジー。
切断にいたる病:我孫子武丸
さすが殺戮を書いた方…表現がえげつない
欲動にいたる病:神永学
叙述トリックおみごと、いたる病らしい
怪談にいたる病:背筋
近畿地方でも思ったけど背筋さんの書く文章は「なんかずっと気持ち悪い」という感じ
やられた〜って気持ちになって1番面白かった
コンコルドにいたる病:真梨幸子
叙述トリックのお話を何個も書いててお得感はあった
拡散にいたる病:矢樹純
オカルトっぽい話で面白かったけど、最後はっきりしなかったな〜という印象
しあわせにいたらぬ病:歌野晶午
なんだか1番リア -
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刑事事件のルポルタージュを書くために裁判を傍聴するフリーライターの湯川和花を語り手とし、横浜地裁の左陪席・不知火春希裁判官が公判を振り出しに戻す驚きの推論を披露する法廷ミステリであり謎解きミステリでもある。
おっちょこちょいでぱっと見風采の上がらない不知火判事が“他に類を見ない”質問によって事件の真相を明らかにしていく過程にワクワク。
次第にちょっとした引っ掛かりから結論が読めてくるものの、それでも面白く読めたのは少ないながら登場人物が個性的だからかな。
傍聴マニアの二人組と和花のやり取りとか、不知火の空気の読めなさとかね。
シリーズ化するのかな〜っと思ったら、不知火転勤間近?異動してからも -
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ネタバレその家の男児は、12歳で命を落とす。
見えないものが見える「鬼眼」の能力を使って繁栄してきた一族。その代償として課せられた呪いなのか。曰く付きの家で、映画スタッフが撮影を始めるが――。
モキュメンタリー撮影中に起こる霊障。
立ち入りを禁じられた蔵に幽閉された、光を奪われた少女。
鬼の姿を写すという鏡。代々伝わる写経された経典。それらをフォトモザイクのように組み合わせると浮かび上がる女の姿。
生きたまま皮を剥がれた動物の皮に封印された呪具。少年が見る予知夢。嬰児大量殺人を犯した看護婦と、死体を投げ込んだ古井戸。生贄を捧げなければ悪化する病。そして、人間の顔の皮を裏返しに被った鬼の姿。
とにかくホ -
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作品紹介・あらすじ
何がどうしてそうなった? 1行目は全員一緒、できた新法25本!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第五弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)シリーズ第5弾。
最初の一文は必ず「新しい法律ができた」で始めなければならない、という括りがある。
このシリーズを読むのも本作で5冊目。いつものように玉石混交。
以下が -
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ネタバレ表題作は読んだことがあった短編集。全体的に静かな恐怖と嫌悪感が生まれる。
・魂疫
たまえやみ、って読めない……。誰にも悪意がなくても(ないからこそ?)こんなに禍々しい話になるんだな。
・骨煤
良かれと思って地獄への道を舗装して、最後にはそれを利用する転換が怖かった。
・爪穢し
急に見えないものが見えて、見えていたものが見えなくなる。好きなオチだけどありがちではある。
・声失せ
なんでそんな関係のない描写が?と思っていたら関係があった。珍しく悪意が強い。
・影祓え
思い込むことは大事。本当はだめじゃなくても、だめだと思い込んだ時点でだめになるっていうのはなるほど……。この作者はいつも短編集のラス