矢樹純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
我孫子武丸さんデビュー35周年記念ということで、殺戮にいたる病からタイトルをとった各作家さんによるオマージュ的オムニバス。
まえがきでご本人が書かれているように、編集者さんのアイデアありきのものなので、作家さんごとにタイトルは共通しているものの、テイストが全く異なり…。
正直、我孫子武丸さんご自身がいちばん力が入っていないような…。
その中でも背筋さんは、モキュメンタリー作家さんと受け取られていますが、普通の物語もうまくまとまっているし、
八樹純さんのは別の著作を読めばしっかりその世界観を楽しめるらしいです。
とはいえ、ラストに行くまでは、淡々と読んでおりましたが、
歌野晶午さんよ。
さ -
Posted by ブクログ
あぁ…この表紙っ!!矢樹淳さんの「撮ってはいけない家」と並べた~いっ!!でも、プレミアム入ってないし仕方ないですよね(ノд・。) グスン
でも、読み終えたのにちょっとよくわからない読後でした。青森県のP集落にまつわる7編の連作短編集です。P集落には、この地域ならではの絶対に破れない風習があった…。それもちょっと怖いもので、一般的な認識とはかけ離れているもの…。描写もなんかグロイし痛いし、読んでて嫌な感じにザワザワします(個人的な感想です)。
評価も低めかな…そうそう、この作品の見開きにフロッピーのカードが封入されています。凝ってますね!というか、フロッピーってもう使っている人いな -
Posted by ブクログ
『黒猫を飼い始めた』のシリーズ。「新しい法律ができた」で始まる掌編がたくさん入ってお得。
圧倒的に面白かったのは白井智之「ぜんぶミステリのせい」
こんなにソフトな話書いてここから入る人いたらどうするつもりなんだろう。この短さで犯人当てに挑戦してミステリに向き合ってて好き。
大沼紀子「もう、ディストピア」も反転がうまくて面白かった。
五十嵐律人「革命夜話」はさすが得意分野って感じでこれがラストで締まってよかった。
退屈する話も特になく、各作者の色が出ていて軽く読むのによかった。赤川次郎の赤川次郎らしさたるや。
『異セカイ系』の名倉編が参加してて嬉しかった。また長編書いてほしい……!