矢樹純のレビュー一覧

  • マザー・マーダー

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    矢樹純『マザー・マダー』光文社文庫。

    5話収録のイヤミス短編連作集。息子の恭介を溺愛する梶原里美に関わる5人の登場人物が語り手となり、少しずつ梶原家の秘密が明らかするというストーリーの作品。

    『第一話 永い眠り』。以前読んだ矢樹純の『夫の骨』のようなテイストの短編。全くの予想外の結末で、タイトルの意味を知ることになる。泥々とした男女の過去と不倫の果てに辿り着く結末。一戸建てに夫と娘の陽菜と暮らす佐保瑞希が語り手。瑞希は隣の梶原家を疎ましく思っていた。梶原家には引きこもりの33歳の息子がおり、母親の梶原美里が息子を溺愛するあまりに近所でトラブルを繰り返していたのだ。しかし、梶原里美は端役に過

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    2025年01月25日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    2019年に刊行された『夫の骨』を読んで以来、一気にファンになり、追い続けている矢樹純さん。

    「魂疫」「血腐れ」「骨煤」
    「爪穢し」「声失せ」「影祓え」
    六話収録の短編集。

    不吉なタイトルから想像していた通り、ミステリーにホラー要素が盛り込まれ、どの物語も背筋がヒヤッとした。

    読み進めるうちに、得体の知れないものがどんどん自分の身体に絡みつき、侵食されるような恐怖を覚える。

    矢樹さんお得意の二転三転やどんでん返しも健在でラスト一瞬まで翻弄された。

    矢樹沼にハマったらもう抜け出す事は不可能。

    短編の名手の肩書きに偽りなし。

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    2025年01月20日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    夫婦、親子、兄弟、親戚…関係が近ければ近いほど、抱く感情も濃くなり複雑になる。そんな血縁から生まれる闇はもう魑魅魍魎の巣窟で、いつ誰が陥ってもおかしくない気にさせられる短編ホラー。
    「骨煤」の親の介護を巡る兄弟間のやり取り、主人公のある意味自然にまかせた最後のブラックな感情はリアルすぎてゾッ。
    イチオシは雪深い村の寺の忌まわしい伝承とミステリーの融合、予想外の結末が秀逸な「声失せ」。
    「影祓え」の母子に降りかかる理不尽な災厄以上に怖く腹立たしいのは、肝心なことを言わず肝心な時に役に立たない父親の存在だな。

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    2025年01月01日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    よくできたホラーミステリ。ちゃんと怖くて、ちゃんとストーリーが筋道だっている。
    最近、設定重視で実験的な小説を読むことが多かったのもあって「この人小説が上手い…!」となりました。

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    2024年12月22日
  • 撮ってはいけない家

    購入済み

    撮ってはいけない家

    最初の頃はオカルトの様で、途中からミステリーもあり展開が目まぐるしく、色々な意味の怖い!が盛りだくさん。読み応えがありました

    #怖い

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    2024年12月07日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    杉江松恋さんの帯に誘われて 初めての矢樹純さん。
    ホラーもイヤミスも嫌いではないのに 矢樹さんを知らなかった自分を恥じた。読み終えたあとの ざわざわ感が独特すぎる。じわじわくる不穏さが クセになる。杉江さんの解説 わかってからのほうが怖い。わからないから怖いのに わかってからのほうが怖い、まさにその通り。「骨煤」と「爪穢し」が 怖かったです(!)

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    2024年11月24日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    この作者のストーリー展開は大好きで、今作も期待通り。人の嫌な部分がベースで、そこに乗っけるいろいろなホラー。そんじょそこらのホラーよりよほど怖いのは、状況や怪異の描き方が上手いからだろうか。ひっくり返すにしては少し後出し部分が気になるが、落とし所がすごくぬるっとしてて気持ち悪いし、そこぼかさんでくれ!な部分もあるが、全て含めて楽しいのでもっとやってくれと思う次第。

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    2024年11月18日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    矢樹純『血腐れ』新潮文庫。

    6編収録のホラー・イヤミス短編集。矢樹純と言えば、最初に読んだ『夫の骨』が非常に面白く、次に読んだ『妻は忘れない』も面白かった。果たして、本作はどうたろうと期待は高まる。

    家族を中心に先の読めない展開の、なかなか読み応えのある短編ばかりが並び、飽きることはなく、面白く読めた。


    『魂疫 (たまえやみ)』。恐ろしや。恐ろしや。これでもかとばかりに襲って来る恐怖と畳み掛けるようなイヤな気分。イヤミスではなく、イヤホラと言った方が良いだろうか。大腸癌で亡くなった夫の一周忌で、義妹の勝子が半年前から亡き夫が夢に現れ、唇を触れられたことを主人公の芳枝に語る。やがて芳枝は

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    2024年11月09日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    家族×ホラー×イヤミスの短編集
    兄弟、姉妹、親、義理の親に親戚、旦那、嫁、子供
    こんなやつがいたらマジで嫌だなと思う人たちがこの1冊で全部読めるのすごくない?

    ホラーが強いのもあれば、ミステリが強いのもあるし、混ざってるのもある。

    始まりと終わりでは登場人物の印象が変わる。
    見たいように人を見て、勝手に作った人物像に囚われ決めつけ、都合を押し付ける。
    こんな人ではなかったんだとわかる作りがいいですね。
    怖さより気持ち悪さが強いかも。

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    2024年11月06日
  • 夫の骨

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    全体的なトーンとしては抑揚がないんだけど、話としては結構ヘビーな話なので、サラッと読み進めそうになるのを自制しながら読んだ。
    最後はゾクっとくるような展開がまたたまらん。。。

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    2024年06月16日
  • 残星を抱く

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    読んでいて大昔見た「激突」という映画を思い出しました。今はそんな映画のようなあおり運転が日常で起こるようになったから私のような未熟者はペーパードライバーへまっしぐら。
    しかし、この主人公柊子は普通の主婦とは思えない運転技術と身体能力、さらに鋼のような身体で何度も危機を脱する不死身の女性。いくら柔道を嗜んでいたとはいえ、これは凄すぎる。「彼を殺したのは誰?」の彼は誰を指しているのか結城の口から語られるまでわからなかったなぁ。そして結城の正体もね。タイトルの意味はラストでやっと理解出来たけどそこまで恐かったな。

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    2023年10月13日
  • 夫の骨

    9つの短編。こんな終わり方があるだろうか。最後の一行で物語の不気味さを一挙に高めてる。

    #怖い

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    2023年08月31日
  • 本格王2023

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    1 今村さん
    別の本は途中読むのを辞めてしまったが、
    こちらの小説は面白い。
    どんでん返し

    2結城さん
    面白い、なるほど。こんな言葉だったのか。っと思いました。

    3潮田さん
    うーん、
    まずは、文章の書き方が読みづらい。

    4矢樹さん
    面白い 自業自得だった。

    5荒木さん
    面白い

    6白井さん


    7道尾さん
    面白い

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    2023年09月09日
  • 本格王2023

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    ミステリ―が読みたーい!でも最近の作家さん知らなーい!となってる方におすすめ。2022年に発表された本格ミステリー短編から選ばれた7つの作品を読むことが出来て、新しい作家さんを知る機会となります。矢樹純さんと荒木あかねさんが好きでした!

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    2023年08月13日
  • 夫の骨

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    短編苦手な私がしっかり楽しく読めた!
    なかなかうまくできてるなーと思う話が多くてよかったです。

    家庭内の大きな秘密。

    外からはわからない秘密。

    なんだかゾッとする話が多くて
    テレビでやれそう〜

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    2023年07月01日
  • 夫の骨

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    初めての作家さんでした。短編集で,どの作品も数十分で読めるテンポの良い作品でした。また,表題作は勿論,他の作品も全てに一捻りある最後には驚かされる仕掛があり,最後の一作まで楽しく読めました。
    有名作家さんの短編集でも,これは、、、?と思う作品もあるのに,この作品集は全て高いクオリティえお保っていて面白かったです。
    今後もフォローしていきたい作家さんになりました。

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    2023年05月07日
  • 残星を抱く

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    スタートからアクセル全開。

    主人公・青沼柊子が峠の展望台で暴行を目撃した場面から一気に不穏な空気に包まれる。
    逃げる柊子。追いかける男達。
    5歳の娘との楽しいはずのドライブが一転して恐怖へと化す。

    その後に続く脅迫状の投函、刑事である夫の不審な行動。
    重なり合ういくつもの謎。

    20年前の事件と一体どう結び付くのか。

    柊子の前にいつも突然現れる《8》のタトゥーの男や、高飛車な監察官・真野美凪、相談相手の葛西、皆が怪しく思えて来る。

    終盤は怒涛の展開に心拍数が爆上がり。

    どんでんあり、最後まで油断ならないスリリングミステリー。

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    2023年02月18日
  • 妻は忘れない(新潮文庫)

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    ざわざわと胸に不安が広がっていく。

    「妻は忘れない」「無垢なる手」「裂けた繭」「百舌鳥の家」「戻り梅雨」
    毛色の異なる5話収録の短編集。

    前作『夫の骨』で騙される快感を味わい期待して待った本作にもしてやられた。

    ごく身近な日常の中でふと感じる違和感、不安、猜疑心、嫌悪、自省、それらの感情が複雑に絡み合いながら終盤まで二転三転する展開にざわつきが止まらない。

    5話それぞれに趣があって面白いが、中でも不穏でイヤな感じが延々と続くママ友の行動を描いた「無垢なる手」はその心理描写が秀逸。

    ホラー要素を含んだリアルミステリー。

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    2023年02月16日
  • 夫の骨

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    矢樹純さん、初読み。

    「夫の骨」「朽ちない花」「柔らかな背」「ひずんだ鏡 」「絵馬の赦し」
    「虚ろの檻」「鼠の家」「ダムの底」「かけがえのないあなた」
    9話収録の短編集。

    単行本ではなく、いきなりの文庫化が勿体ないくらい選りすぐりの短編揃い。

    リーダビリティが高く素直に読み進めて行くと、どんどんミスリードされて行く。

    そして結末に明らかになる真相で反転する構成が見事で、自分の想像の上を行くラストに騙された快感すら感じる。

    全編通して不穏な空気感が漂い、終始気持ちがザワザワするけれど、読み出すと止まらないイヤミス短編集。

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    2023年02月14日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    ミステリ作家とのトークイベントをまとめたもの。ミステリを俯瞰したようなテーマと、インタビュアー自身の考えも多く語られているのが特徴か。
    ミステリの面白さが多角的に見られる。最近のミステリを読めてないなと実感し、読みたい本がたんと増えた。

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    2022年11月16日