矢樹純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ子どもの中学受験を控えた母親4人がとある事件に巻き込まれていくクライム・サスペンス小説。
主要な4人の登場人物(+1名)の間で視点が順次入れ替わっていく構成で、そのたびに隠されていた新たな事実が明らかになり話が二転三転していく展開で、途中までかなりはまりこんで夢中で読んだ。ただ、読み終わって全体像を把握してみたら、ちょっと粗も見受けられ、期待したほどではなかったかなという読後感だった。(伊織にもっと裏があるのかと思っていたし、それがないのなら、なぜあんなに積極的に事件に関わろうとしたのか腑に落ちなかった。また、犯罪組織側が安易に接触してきすぎと思うし、4人に捜査機関の手がまったく伸びないのも不 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半はそれぞれP集落にまつわる不思議な話。
それぞれ独立しているのかと思いきや、亀の入れ墨の川辺さんが中心人物。人柄も結構すきだった。
お話は『がんべの兄弟』『密室の獣』『天神がえり』が好きでした。
『うず山の猿』はかなり気持ち悪くて、情景を想像するほど吐き気がしてしまう。けど、別に悪い奴ではない……のかな?
酒を飲まなくてよくなるのと、酒を幾ら飲んでも酔わなくなるのはどっちがいいんだ……?と考えてしまった。
『密室の獣』では、川辺さんが川辺さんになった頃の事も分かったけど、外から来た流れ者の川辺さんがなんでその土地の「がんべ」になるんだろう?
『P集落の話』の各話の中でも、がんべに対す -
Posted by ブクログ
青森…ぼっけえ、きょうてぇぇえ!!(これは岡山弁じゃ)
納涼第2弾はこちら。青森のP集落を中心とした連作短編ホラーです。
方言で怖い話を語られると標準語よりも怖くなるのは何故だろうか。
方言女子が可愛いと言うアレと同じ効果か(ちなみに私はその辺に萌え要素は感じません。誰も聞いていない)
さて例の如く今回も短編ごとに軽く感想など書いて行きます。8月も終わりだと言うのにこの気温は何事だという件が1番ホラーですが、果たして今回はアテントの出番は来るのか?!
【べらの社】★★★☆☆アテントLv3
ある山間の集落に、小さな「べらの社(やしろ)」と呼ばれる小さな社があります。
そこでは古くから「べら -
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