矢樹純のレビュー一覧

  • 或る集落の●

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    どれも薄暗い雰囲気が漂っていて、面白かったです。
    個人的には「天神かえり」が一番ホラーらしくて分かりやすく、好きです。
    しかし「うず山の猿」が、どーしてもわからない。先生は子猿の頭の何をみて、あんなに錯乱したの?
    わからない……あまりこの謎に触れてる人がいないので、みんな気にならないのかな。

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    2025年09月24日
  • 彼女たちの牙と舌

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    とても丁寧なミステリーという感じ!
    中学受験という設定は必要だっただろうか…って感じなのと、1番なんの関係もない衣織がIQ150くらいありそうな頭のキレのおかげでうまく最後までまとめた。
    知らない!ご勝手に!で突っぱねて良い関係性と性格なのに、よく自分から…という感じが
    弱いかなぁ? 
    でも本当に丁寧にまとめられたミステリーです。
    とっ散らかったものを回収することタイプじゃなくて、ひとつひと次丁寧にクリアしていく系。
    ハッピーエンドなのは予想できた!

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    2025年09月23日
  • 撮ってはいけない家

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    初読みの作家さん。旧家でホラー映画を撮影するはずが、怪異に巻き込まれる羽目になる。
    とても怖かったです。阿南さんのキャラが良い。しばらく読書スランプ気味でしたが、一気に読めました。

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    2025年09月23日
  • 撮ってはいけない家

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    じめっとした怪異が大好きなので、舞台や設定はかなり好みだった。
    ただ、情報が少なく謎のままモヤモヤと残るところが何箇所かあり。

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    2025年09月22日
  • 新しい法律ができた

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    この書き出しも好き。架空の法律が多い中、締めの五十嵐さんはさすが。このシリーズたぶん初登場のくどうれいんさんも良かった。

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    2025年09月18日
  • Jミステリー2024~FALL~

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    ネタバレ

    2025/9/12
    アンソロジー。
    お目当ては川瀬七緒。
    めちゃくちゃ後味悪いの書いてきた。
    がんばれよ、それひっくり返せよ、とも思うけど主人公も愛すべき人ではないので「うん、まあ…」みたいな読後感。
    実際にとんでもない暴言書いてる人ってこういう人なのかもな。
    正義の味方ヅラして憂さ晴らししてるだけ。
    怖いなぁ、気をつけよ。
    我こそが正義だと思っても1回立ち止まろ。
    とは言え、物語には救いが欲しいのですよ。
    なのでこの中では『神通力』とかちょっとは救いがあってよかったよね。と思いました。

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    2025年09月18日
  • 彼女たちの牙と舌

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    特殊詐欺グループの追い込みがヌルイところが難だが、主婦4人がそれぞれの境遇を抱えながら最終的にハッピーエンドに至るピカレスクもの。主婦それぞれの心理描写がまあまあ確りしているので最後まで楽しめる。

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    2025年09月18日
  • 彼女たちの牙と舌

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    ネタバレ

    子どもの中学受験を控えた母親4人がとある事件に巻き込まれていくクライム・サスペンス小説。
    主要な4人の登場人物(+1名)の間で視点が順次入れ替わっていく構成で、そのたびに隠されていた新たな事実が明らかになり話が二転三転していく展開で、途中までかなりはまりこんで夢中で読んだ。ただ、読み終わって全体像を把握してみたら、ちょっと粗も見受けられ、期待したほどではなかったかなという読後感だった。(伊織にもっと裏があるのかと思っていたし、それがないのなら、なぜあんなに積極的に事件に関わろうとしたのか腑に落ちなかった。また、犯罪組織側が安易に接触してきすぎと思うし、4人に捜査機関の手がまったく伸びないのも不

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    2025年09月14日
  • 彼女たちの牙と舌

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    読み始めた時は、まさかこういう話とは思っていなかった。
    私立中学を受験させるため、子どもを塾に通わせるママ友4人の会話から始まる。4人の母たちの家庭環境やそれぞれの事情をその立場から語らせ、次第に真相へと近づいていく。
    いったい誰が本当のことを語っているのか、それぞれの思惑もからみ、真相に近づいているのかわからず、一気読みした。
    人も死ぬし、小指の切断もあったが、4人の母たちは身を守るため、それぞれの得意な事を活かして、とある企みを実行する。
    最後は痛快で、この作者の作品をまた読みたくなった。

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    2025年09月11日
  • 撮ってはいけない家

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    ネタバレ

    ミステリーとしての伏線回収が秀逸で後半一気に進みました。
    オチを読んで、この家族はこれからどうなるんだろうと恐怖を感じながら静かに本を閉じました。

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    2025年09月10日
  • 或る集落の●

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    矢樹潤さんの文章は私にとっては読みやすくて好き。全体的に結末はふわっとしてて、こう解釈するのが正しいのか自信ないなって感じだけど、読み進めるのが早いし面白かったなと思う。

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    2025年09月09日
  • 彼女たちの牙と舌

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    ネタバレ

    普通の主婦4人が犯罪に巻き込まれるミステリー
    よくある金銭絡みで犯罪に手を染める主婦という単純なストーリーではなく、いくつもの裏切りと伏線がある読み応えのある作品だった
    闇バイトに手を出す若者たちはリアルなニュースでもよく出てくるが主婦にとっても身近な犯罪になってるのかもしれない
    そういった怖さも描きながら、主婦たちの痛快な行動力という2面を描き切った良作だった
    本作者の作品をまた手に取りたいと思った

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    2025年09月09日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    家族をテーマにしたホラー短編集。どれもとにかく厭な感じがいっぱい(褒めてます)。なのになぜ表紙はこんなに平和そうに見えるのか……と逆に怖くなりました。
    お気に入りは「骨煤」。これはもうラストにゾクッとしました。だけれども、主人公の気持ちが分からないではありません。こういう結末になってしまうのは仕方がないし、それほど後味悪くも思いませんでした。
    「声失せ」も好き。これはミステリとしても見事な展開でした。やられたなあ。
    「影祓え」も嫌だなあ。人間の邪悪さがとことん出ている印象です。だけれど少し救われるような部分も……。

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    2025年09月07日
  • 或る集落の●

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    ネタバレ

    前半はそれぞれP集落にまつわる不思議な話。
    それぞれ独立しているのかと思いきや、亀の入れ墨の川辺さんが中心人物。人柄も結構すきだった。

    お話は『がんべの兄弟』『密室の獣』『天神がえり』が好きでした。

    『うず山の猿』はかなり気持ち悪くて、情景を想像するほど吐き気がしてしまう。けど、別に悪い奴ではない……のかな?
    酒を飲まなくてよくなるのと、酒を幾ら飲んでも酔わなくなるのはどっちがいいんだ……?と考えてしまった。

    『密室の獣』では、川辺さんが川辺さんになった頃の事も分かったけど、外から来た流れ者の川辺さんがなんでその土地の「がんべ」になるんだろう?
    『P集落の話』の各話の中でも、がんべに対す

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    2025年09月07日
  • 或る集落の●

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    最終話を読んで、これまでの話とつながるのだと分かってはっとした。
    もやもやする読後感。
    どれも不気味な話ばかり。
    一番好みだったのは「天神がえり」

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    2025年09月06日
  • 或る集落の●

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    ある田舎で起こる別々な複数のはなし。
    亀のタトゥー男が色々な話しで登場し、主人公であると思う。
    ストーリー性や纏まりがある短編集。

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    2025年09月03日
  • 或る集落の●

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    青森…ぼっけえ、きょうてぇぇえ!!(これは岡山弁じゃ)

    納涼第2弾はこちら。青森のP集落を中心とした連作短編ホラーです。
    方言で怖い話を語られると標準語よりも怖くなるのは何故だろうか。
    方言女子が可愛いと言うアレと同じ効果か(ちなみに私はその辺に萌え要素は感じません。誰も聞いていない)

    さて例の如く今回も短編ごとに軽く感想など書いて行きます。8月も終わりだと言うのにこの気温は何事だという件が1番ホラーですが、果たして今回はアテントの出番は来るのか?!

    【べらの社】★★★☆☆アテントLv3
    ある山間の集落に、小さな「べらの社(やしろ)」と呼ばれる小さな社があります。
    そこでは古くから「べら

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    2025年08月31日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」で始まる短編集。古今東西の人気作家さんが顔を揃える。好みに合う話、合わない話さまざまなのは仕方ない。

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    2025年08月29日
  • 新しい法律ができた

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    オムニバスで24人?が お題にそって
    一行目は ”新しい法律が出来た”です。
    それぞれに 面白かったのですが、最後の最後に シリアスな一遍が入ります。まあそうだろうと、法律は国民を守るための物でないとなりません。
     私的には "モう、デストピア”が、好きです。

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    2025年08月26日
  • 或る集落の●

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     青森県P集落に纏わる不気味な話が七編収録された因習ホラー短編集で、どれもじっとりと体に纏わりついてくる恐怖でありながら徐々に浮かび上がる繋がりを考察するのが面白く、夏にぴったりの作品だった。

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    2025年08月19日