矢樹純のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
オンラインゲームの仲間である海斗、太市 、未夢の中学生の3人は殺人事件のような動画を見てしまう。その現場は自分たちが子供の頃よく行っていたが既に廃園となっている遊園地ハピネスランドの部屋にそっくりなことからハピネスランドに忍び込む。その後ハピネスランドから女性の白骨死体が発見され動画との関係を探ろうと動き出す。
まず、オンラインゲームを全くやらないのでゲーム内容には興味が持てず、中学生といえども度重なる不法侵入にはヒヤヒヤ。
やっと事件解決と思った所で終わりじゃなかった所だけはいつもの矢樹さんらしさを感じられましたが、これまで読んできた矢樹さんの小説と比べると少し物足りなかったかな。 -
Posted by ブクログ
中学一年の薗村海斗は、最近は学校に来なくなってしまっている同級生・桶屋太市、同じく同級生の女子・烏丸未夢と、オンラインゲームを通して交流を深めていた。ある日三人は、廃園になった遊園地≪ハピネスランド≫で撮影されたと思われるある動画を見てしまい、その動画が一体何なのかを突き止めるため、ハピネスランドに侵入することに…。思わぬ方向へ展開していく事件を追いながら、海斗たちは少しずつ真実に近づいていく―。
読み始めてすぐ、「ん?YA小説選んじゃったのかな?」と思ってました。
本書は、八樹さんがポプラ社さんから《大人と子供の両方が夢中になって読める物語》という依頼を受け描いた作品だそうで。小中学生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】「ある部屋にて」 今村昌弘/「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」 結城真一郎/「二〇XX年の手記」 潮谷験/「血腐れ」 矢樹純/「同好のSHE」 荒木あかね/「モーティリアンの手首」 白井智之/「ハリガネムシ」 道尾秀介
「ある部屋にて」 倒叙形式に一ひねり。
「転んでも……」 「ゴーストレストラン」を舞台にしたブラックな安楽椅子探偵もの。シリーズの1編。燃えさかるアパートに、「女」はなぜ勇んで飛び込んでいったのか。
「二〇XX年……」 近未来の独裁国家のある特別な人間を集めた集落で起きた事件を描く。
「血腐れ」 ホラーミステリ。
「同好の……」 夜行バスで出会った二 -
Posted by ブクログ
『味がすべて違う飴玉5個セット』みたいな短編集。
どれも見た目は似通っているが、味わってみると全然違う。
一番最初の話、妻が忘れないことってどうしても恨みがましい方の意味に捉えてしまう。
ストーリーもちょっと不穏な雰囲気だし。でも最後まで読んてみたら「そういう忘れないってことなのか。。。なるほどね」となり、タイトルからイヤミスだと決めつけた自分を恥じた。
さて、そんな気持ちで次のママ友の話を読んだら「あれれ」と2回くらいクルクルと翻弄され、やはりこれは後味悪い系の短編集と思い直し、その次の自宅監禁を題材とした吐き気を催す気持ち悪い話を読み。。。
読んでる間は面白く読めるのだが、終わってしば