矢樹純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新しい法律ができた、から始まる物語を色んな書き手が描く1冊。
新しい法律ができているわけだから、世界設定がSFっぽかったりディストピア感を感じるものがあったりして、楽しく読めた。
その他にも、ぞっとする物語、切なくなる物語、短い中でミステリーのような作りになっている物語…
叙述トリックが含まれているものや、ばかばかしいと思ってしまうような内容の法律が大真面目に取り扱われる物語など、本当に色んな味がする1冊。
なかでも殺人を罰する法律が"新しい"法律として制定される「もう、ディストピア」が特に良かった。
有り得ないはずの世界に説得力があって冷たい汗をかく。
「ルパちゃ -
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Posted by ブクログ
[こんな人におすすめ]
*じわじわ怖くなるタイプの話が好きな人
水が浸透するようにスロースピードで怖さがやってきます。夜道を歩けなくなったり眠れなくなったりする怖さというより、読み始めはなんとなく気味が悪く、いつのまにか恐怖が加速していて、気づいてしまった瞬間に急激に体温が下がるタイプの本です。
※ホラー小説があまり得意でない人間の感想です。
[こんな人は次の機会に]
*人に話すことで怖かった経験を消化するタイプの人
あらすじを説明しても相手にはいまいち伝わらないタイプの本です。小説ゆえの面白さというか、一対一で向かい合って読むことで言語化できない怖さが遠くからやってくるので、ホラーミス -
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ネタバレ石に相手の血を捧げると縁切りが叶うという神社。姉は弟の行動にある疑惑を抱くーという表題作他、家族や家庭に潜む不穏さと闇(時に疎ましさ)を描き出したホラー・ミステリ全6編。
・一周忌を終えた夫が「枕元に立って何か訴えて唇に触れてくる」と語る義妹。だがこの義妹は色々難ありの人物の上、軽い認知障害に罹っていた(魂疫【たまえやみ】)。ラスト、本当に《鬼》から逃れられていたのか―。
・弟家族とキャンプに来た幸菜。弟はその朝早くに近くの縁切り神社へ行ったようだった。仕事で来れないという義妹に連絡が付かないことから、彼女の中に恐ろしい疑念が膨らむ(血腐れ)。弟夫婦の未来は何れにしても……。
・老いた父親 -
Posted by ブクログ
この作品も以前から読みたくって、気づけば「積読」になっていた作品です。読みたかったわりに、9つもの短編集だったことは知らなかったんですけどね!
特に印象的な作品は…と、考えてみても、どの作品も同じくらいだとに感じてしまう…。だけど、9作品もあるとそれぞれをレビューしておくのも躊躇してしまいます。そして何より、読んですぐにレビューを作れなかったからか、ちょっと内容が曖昧になっています。どの作品も、家族をテーマにしているある意味イヤミス系です。そして、エンディングで、そうだったのかぁ~と思わせてくれる作品でした。
でもこの作品を読む前に「撮ってはいけない家」を読んでるからか、矢樹純さんの -
Posted by ブクログ
『妻は忘れない』を最初に読んで矢樹純さんのイヤミス✕ホラーの短編集にハマり『夫の骨』『マザー・マーダー』なども既読。本書で6冊目となりました。
こちらは6編のホラー・ミステリーでしたが、ここ最近日中に読書する時間がなく、寝る前が唯一の読書タイム。しかしこの本は寝しなに読んではいけない本でした〜。
部屋の電気を消したくない〜。夜中にトイレ起きたくない〜。だって思い出しちゃうんだもの….(TT)
表題作の「血腐れ」を始め、「魂疫」「骨煤」など6編のタイトルだけでもただならぬ雰囲気があってザ・日本のホラー・ミステリーを堪能したい人にはおすすめの1冊です。