矢樹純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2020年第73回日本推理作家協会賞受賞の「夫の骨」を含む 短編9編。
「夫の骨」
確かに その骨は夫の名の骨であり、犯罪ではあったけれど 妻の最悪の疑惑からは外れたのではないのかな。
「朽ちない花」
そうね、慰謝料は大切です。
なるほど、ちょっとした坊主めくり。
「柔らかな背」
記憶が薄らいでいくというのは
罪の意識も薄らぐということかしら
「ひずんだ鏡」
一卵性双生児の 差異
「絵馬の赦し」
そう、大切に育てた人がお母さん
それでも 産んでくれてありがとう
「虚ろの檻」
別荘地で友人の別荘の管理人をしている女性。隣の別荘に土佐犬だけが、豪奢な檻と共に住み始める。
勘違いからの暴走からのハッピーエンド。
「鼠の家」
父親が知人の子を引き取り、突然姉妹となった二人。家族は、その子をめぐってばらばらと崩れていく。
矢樹さんって、イヤミスのようで 闇深いけど 優しいなあと思う。
「ダムの底」
最後に何を投げ入れたかは、想像するしかない。
「かけがいのないあなた」
息子との生活を守り かけがいのない夫を生かすための策略 。
この方の小説は どれも闇に優しさを含んでいるようです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ二作目だと思うが読者を嫌な気分・追い詰める作家である、表題作の「妻は忘れない」を含めて主人公の心理状態がミステリー部分を上手に隠している文章巧者らしいミスリード作品が悔しい(毎回騙される)好みではないのが「裂けた繭」かな、高齢な親の事を想うと身につまされる「百舌鳥の家」でオチは見当ついていたが姉のサイコな部分に引いた、「戻り梅雨」はスマートな解決策ではないが良くできた推理小説でして追い詰められた主人公が真相に気が付き逆転するパターン、イヤミスなら真相が分かりつつも主人公が悲惨な運命に落とされるパターンもあるな・・・作者の影響でイヤがられる発想が身についたw
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Posted by ブクログ
錚々たる作家陣によるアンソロジー。どれも読み応えあった。
殺戮〜を読んだばかりだったのでどういう系統かは想定できていたけれど、いずれもトリックが面白い。
真梨幸子さんと歌野晶午さんのが特に好きだった。
我孫子武丸「切断にいたる病」
またエログロか!と読んだ瞬間思った。もはやこの人苦手意識芽生え始めてる。ただ話としてはそうきたか、があって面白かった。
神永学「欲動にいたる病」
高校時代心霊探偵八雲読んでた!懐かしい。
最後の部分が最初に繋がる感じは殺戮オマージュなのかなと思った。
背筋「怪談にいたる病」
どうしても近畿地方的な怖さを求めてしまう
アンソロ3人目なのにそういうことか、を懲りずに浴びた。
真梨幸子「コンコルドにいたる病」
短編の中に短編が詰まっててその中でもそういうことかを浴び続けて、作中のテンポの良さと相まって渦巻きの中にいるみたいだった。
真梨幸子さん昔読んだ本そんなに得意な印象じゃなかったけど、他の本が読みたくなった。
矢樹純「拡散にいたる病」
これ、或る集落の話に繋がっていて最初読んだ時「私この人知ってる、この設定見たことある」が第一感想。
或る集落の中でもうわぁ…となったけれど三度目でもうわぁ…って感想になる。
歌野晶午「しあわせにいたらぬ病」
最後にして「いたらぬ」になっていることに最初気付かなかった。
歌野さんはこのメンバーの中で初読の作家さん。
なんとも切なくて「いたらぬ病」だものなぁとしみじみした。
他の本も読んでみたい -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読むと体内に毒素が溜まり真っ当な生活が送れなくなる、ただ読者を嫌な気分に落ち込ませる作品だと思いきや、驚きの結末が何篇も有る・・・気分は悪くなるが作者の意外性追求した作品群は特質すべき
「夫の骨」恐怖が膨らんだラストに、あらま
「朽ちない花」勝ち負けを錯覚しました
「柔らかな背」あれ亮介は?
「ひずんだ鏡」・・・えーと?
「絵馬の赦し」え?いい話じゃん
「虚ろの檻」ちょっと無理した状況
「鼠の家」家族が平気でひとを殺めると思った誤解
「ダムの底」ちくしょう、騙された
「かけがえのないあなた」みんな安易に殺人考えすぎ
読後感悪いぜ -
Posted by ブクログ
ホラーサスペンスです。
あらすじ
ホラーの再現VTRを、昔ながらの日本家屋である白土家で撮影させてもらう事になる。元々この白土家はいわく付きの一族だったらしい。ディレクターの主人公やプロデューサーは全然気にせず撮影するが、途中変なものが映ったり聞こえたりする。
やがてプロデューサーの息子がいなくなってしまう…。
感想
面白くないということもないですが、随所まどろっこしい感じでした。
私は文才がないので、偉そうな事言えませんが、特にインパクトもなく、細かなシーンの取捨選択がイマイチな文体のように感じました。
読みやすい方ではありますが、
もっと端折れる所あると思うし、もっと深く描ける所もありというか…。イメージの関連や、フラグの立て方ももっとスッキリさせてもうひとつインパクトが欲しかったです。