矢樹純のレビュー一覧

  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」という同じ書き出しから始まるアンソロジー。作家によってさまざまなストーリーが生まれて興味深い。読んだことのない作家さんが今回はとくに多くて、新しい出会いがあったのがうれしい。とくに好きだったのは「ルパちゃん」「つるべを取られて」「虚法」「ネーミング」「もう、ディストピア」「ショートケーキの夜」かなあ。

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    2025年09月06日
  • 夫の骨

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    ネタバレ

    読みやすい部類だと思います。短編集なので気軽に読めました。どんでん返しがぶっ飛んでいるところも多々ありですかね。

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    2025年09月06日
  • 或る集落の●

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    夏に怖い話…と読み始めたが、今までに感じたことのないホラーだった。

    青森県P集落で暮らし始めた姉の様子が変であり、それは、土地神を祀る《べら様》を参りに行ってからであることがわかる。
    何かに取り憑かれたのか?《めはしぇは》になったのか?。
    頭に何か生えたままどこかへ嫁に行き、子どもが生まれたと葉書だけで知る。

    ここから姉に関わっていた腕に亀の刺青が彫られた川辺が、すべてに関係してとわかる。
    彼は、うず山の猿のときにも現れ、がんべの兄弟の片割れであり、まるの童子だったのか…
    密室の獣の川辺もそうなのか…
    拡散にいたる病では、ラジオ番組での《俺怖》のメールからP集落へ行く羽目に…。


    短編集

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    2025年09月05日
  • 撮ってはいけない家

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    撮ってはいけない「家」というタイトルがいまいちしっくりこない。
    家(建物の意味でも家系という意味でも)が物語の中心になっているかというと……個人的には「夢」のほうが重要だったように感じた

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    2025年09月04日
  • 新しい法律ができた

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    25人の短編。「新しい法律ができた」から始まる物語。奇抜な発想の話し、よくわからん話し、いろいろあったけど、「もうディストピア」殺人が許されていた日本に殺人罪ができてから、みんなが殺人を恐れなくなり言いたいことを言い始めた、と言う怖い話し、面白かった。

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    2025年08月21日
  • 彼女たちの牙と舌

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    ママ友4人がそれぞれの事情を抱えながら、特殊詐欺、闇バイト問題に絡んでしまい、それぞれのスキルを活かして解決していこうというお話。テンポもよくママ友側の世界は理解できたが、私は最後まで“スズキ”、“ヤマギシ”がよくわからず誰が命を落としたかも確信がない。著者の頭の中には整然とそれらの登場人物が配置されていると思うが、詐欺グループが身元がわからないように行動するのを描写する中で、自分には少ない人数でありながら誰がどのように行動したか、危険な目に遭ったかなどわからなかった。でも面白い設定で楽しく読めた。

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    2025年08月10日
  • 彼女たちの牙と舌

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    雪だるま方式のミステリー。
    1つの小さな犯罪で終わる事がなく、また、それが大きくなる。女3人集まれば何とかといいますが、4人だと大胆にも慣れるんですね。
    人間って表の顔と裏の顔かあるって事を思い知らされました。
    25/08/04 30冊目

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    2025年08月05日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    ホラーとイヤミスが合体したような短編集。

    ホラーがストーリーの根底にあるけど、気がつくとヒトコワに変わってる…。

    誰が一番怖いのか?

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    2025年08月04日
  • 新しい法律ができた

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    新しい法律ができた。の書き出しから始まる、数十人の著者のショートショート集。
    AIの発展に伴う近未来的な法律から、ラーメン禁止法など、多様で面白い。

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    2025年08月01日
  • 彼女たちの牙と舌

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    面白そうだったので、読んでみた。

    中学受験の塾で知り合ったママ友同士が、それぞれの思惑を抱えて犯罪に巻き込まれていく話。

    スカイキャッスルのような、我が子を一流校に入れるために、ライバルになる親子を欺いたり蹴落としたりするようなドロドロした話かと思ったら、そこはあまり関係なく、知り合ったのが中学受験の塾というだっただけだった。
    目まぐるしく語り手が変わるので、切り替えが難しく、どんでん返しも挟んでくるので、何だかわかりにくいストーリーだった。

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    2025年07月29日
  • 夫の骨

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    どれもじんわり怖い。『夫の骨』はあぁ〜って感じだし、『かけがえのないあなた』はそこまでするかという感じだしなぁ。

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    2025年07月26日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    この本で「イヤミス」という言葉を初めて知りました。笑
    どの話もジメジメとした湿気のような嫌な雰囲気を感じました。
    特に『影祓え』の登場人物が怖いし悪いしで胸くそ悪くなりました。
    『声失せ』は最後腑に落ちました。
    『爪穢し』の結末が後味悪くておすすめです。

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    2025年07月24日
  • 妻は忘れない(新潮文庫)

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    あっという間に読めた短編集。
    家族の話。
    家族って、生々しいし互いへの思い込みも多いし、重たいわりに逃げられない。

    いろんな短編があって、思い込みだけのミステリーかなと思ったら、わりとちゃんと事件が起こる話もあり。
    個人的に、好きなのが「戻り梅雨」、面白いのが「無垢なる手」、ぞわっと顔が歪んだのが「裂けた繭」

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    2025年07月18日
  • 妻は忘れない(新潮文庫)

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    どんでん返し系短編五篇。夫が元妻とよりを戻して自分を殺そうとしていると思う『妻は忘れない』、急に接近してきたママ友と夫の仲を疑う『無垢なる手)、死体処理をする引きこもり男が母親の死体を見つける『裂けた繭』、長年帰っていなかった田舎で姉の本性を知る『百舌鳥の家』、息子がストーカー殺人を犯してしまった『戻り梅雨』。

    『戻り梅雨』は、結果、息子は殺人を犯していないのだけれど、母親が夫のDVで離婚をしていて、それが影響して息子に暴力的な面があるのではと思わせるところなど、うまいなーと思った。保育園の給食室での仕事の様子とか、地味だけどリアリティがあって読ませるし、そこにもちゃんと伏線を仕込んでいる。

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    2025年07月16日
  • 新しい法律ができた

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    25人の作家による、
    『新しい法律ができた』
    から始まるショートショート集。
    多崎礼さん、東川篤哉さん、霜月流さん、五十嵐律人さんの作品が良いと思った。
    くどうれいんさん、赤川次郎さんも短いなかでしっかりまとまっていて、流石プロ作家さん。
    残りのうちの半分くらいは、まあ、言いたいことは分かるんだが、消化不良のまま本になっちゃったかな、という感想です。玉石混淆ですね。

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    2025年07月06日
  • 彼女たちの牙と舌

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    「離れたい女」
    「救いたい女」
    「愛したい女」
    「守りたい女」
    「逃げたい男」
    「信じたい女」
    5話と幕間で構成された長編小説。

    進学塾・和光ゼミナールに子供を通わせる四人のママ友が詐欺事件に巻き込まれていくミステリー。

    雪下まゆさんの装画とタイトルが好み。

    日本推理作家協会賞受賞作『夫の骨』以来、欠かさず読んでいる矢樹作品だけに嫌でも期待が高まる。

    冒頭の会話からマウンティング争いをするイヤミス系の話かと思いきや、物語は詐欺、殺人、監禁と物騒な方向へと進んでいく。

    今回は矢樹作品の持ち味であるキレの良さが感じられず少し残念。

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    2025年07月04日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた。」という一文から始まる短編小説が25編載っています。
    25人の書き手が、もしこんな新しい法律ができたら、という視点でお話を綴ります。

     「新しい法律」ができた理由がそれぞれ興味深いです。
    例えば、
    ・金子玲介さん「ルパちゃん」では、「少子化対策」のために「子どもがわりに人口知能を搭載したぬいぐるみを所持することを禁止する法律」ができます。
    ・日野瑛太郎さん「推し活制限法」では、「推し活にハマり過ぎて身を持ち崩す人が出た」ために「推し活への課金上限を制定する法律」ができます。
    (わたしが、ぜひ読んでみたいと思っていた、くどうれいんさんの場合は、)
    ・くどうれいんさん「ショ

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    2025年06月28日
  • 妻は忘れない(新潮文庫)

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    夫婦や親子、姉妹など家族関係からなるミステリ短編集、どれも面白かった!
    どの話も心理描写とか、(主人公の視点での)人に対する見方とか、すごく分かる感じ。

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    2025年06月24日
  • 新しい法律ができた

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    新しい法律ができた、から始まる物語を色んな書き手が描く1冊。

    新しい法律ができているわけだから、世界設定がSFっぽかったりディストピア感を感じるものがあったりして、楽しく読めた。
    その他にも、ぞっとする物語、切なくなる物語、短い中でミステリーのような作りになっている物語…
    叙述トリックが含まれているものや、ばかばかしいと思ってしまうような内容の法律が大真面目に取り扱われる物語など、本当に色んな味がする1冊。

    なかでも殺人を罰する法律が"新しい"法律として制定される「もう、ディストピア」が特に良かった。
    有り得ないはずの世界に説得力があって冷たい汗をかく。


    「ルパちゃ

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    2025年06月19日
  • 彼女たちの牙と舌

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    同じ進学塾に子供が通う、母親4人。
    最初は、環境も年齢も立場も違うただ、子供が中学受験をするということだけが共通点という感じで物語が進んでいたのに…
    えっ…えーっ‼︎
    まずくないですか、すごい団結力で後戻りできないことになりすぎてて怖かった。

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    2025年06月15日