矢樹純のレビュー一覧

  • 罪の棲家

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    矢樹純『罪の棲家』朝日文庫。

    各世代の女性を主人公にした7編収録のミステリー短編集。

    矢樹純の作品は何作か読んでいるのだが、いずれもなかなか面白く、本作にも期待したのだが、ちょっと期待外れであった。


    『裏山』。何やら不穏な後味の悪さを残すイヤミス。ある日、小学4年生の娘が友達と遊ぶと言って出掛けたまま姿を消す。シングルマザーの母親は娘の交友関係を知るために娘の部屋を調べると本棚に隠された日記を発見する。日記には毎日のように味わう嫌なことが書き連ねであった。

    『ずっと、欲しかった女の子』。意味のよく解らない結末。不登校となり、母親に暴力を振るうようになった小学5年生の娘。カウンセリング

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    2025年09月08日
  • 撮ってはいけない家

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    ネタバレ

    帯に背筋さんのコメントがあったので買ってみた。
    ホラーとミステリの融合で、ずっと何と誰がどう絡み合ってどうなるんだろうと自分でも考えながら読み進めていた。
    超常現象系の怖さも人の怖さ(呪いの結果かもしれないけど)もあって面白かった。

    けど、全体的にくどいというか、展開が間延びしていると感じる時がある。
    心理描写が丁寧で細かいといえばそうなのかもしれないけど、テンポが悪く感じてしまった。

    ラストもちょっと弱いというか、解決したのかしてないのかよくわからない。この後もまだまだ大変そう。
    小隈さんは千歌さんの事も育子さんの事も知らないし。育子さんがどうなったのかも分からないし。

    途中、紘乃さん

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    2025年09月07日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」という同じ書き出しから始まるアンソロジー。作家によってさまざまなストーリーが生まれて興味深い。読んだことのない作家さんが今回はとくに多くて、新しい出会いがあったのがうれしい。とくに好きだったのは「ルパちゃん」「つるべを取られて」「虚法」「ネーミング」「もう、ディストピア」「ショートケーキの夜」かなあ。

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    2025年09月06日
  • 夫の骨

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    ネタバレ

    読みやすい部類だと思います。短編集なので気軽に読めました。どんでん返しがぶっ飛んでいるところも多々ありですかね。

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    2025年09月06日
  • 或る集落の●

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    夏に怖い話…と読み始めたが、今までに感じたことのないホラーだった。

    青森県P集落で暮らし始めた姉の様子が変であり、それは、土地神を祀る《べら様》を参りに行ってからであることがわかる。
    何かに取り憑かれたのか?《めはしぇは》になったのか?。
    頭に何か生えたままどこかへ嫁に行き、子どもが生まれたと葉書だけで知る。

    ここから姉に関わっていた腕に亀の刺青が彫られた川辺が、すべてに関係してとわかる。
    彼は、うず山の猿のときにも現れ、がんべの兄弟の片割れであり、まるの童子だったのか…
    密室の獣の川辺もそうなのか…
    拡散にいたる病では、ラジオ番組での《俺怖》のメールからP集落へ行く羽目に…。


    短編集

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    2025年09月05日
  • 撮ってはいけない家

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    撮ってはいけない「家」というタイトルがいまいちしっくりこない。
    家(建物の意味でも家系という意味でも)が物語の中心になっているかというと……個人的には「夢」のほうが重要だったように感じた

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    2025年09月04日
  • 或る集落の●

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    ありのまま今起こったことを話すとホラー小説を読んでいたと思ったらアル中やヤクザのすこし・ふしぎな話を読んでいた…何を言っているかわからねーと思うが略。
    どの登場人物も言動が共感しづらく、また行間を読ませようとする文章のため、実はこうだったのだ!と真実が明かされても何がどうしてそうなった?と困惑しきり。
    各話を通じて共通の人物や事象が少しずつ浮き彫りになり、何か核心に怖いものがありそうなのだが、よく伝わらなかった。
    ヤクザの話の後味の良さは好き。

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    2025年08月30日
  • 撮ってはいけない家

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    ネタバレ

    ミステリー要素が多く、半分を過ぎてから一気に回収される勢いが良かった。
    でも最後だけスッキリできない。なぜあの人のためにあの子が死ぬ?

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    2025年08月29日
  • 撮ってはいけない家

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    ネタバレ

    今回の重要な設定である鬼の鏡についてだんだんわかってくる事に怖くなってきた。一番最後の方で、倉の2階から除いているのが人ではない何かということが発覚して怖かった。

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    2025年08月29日
  • 或る集落の●

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    暑い夏はホラーだなということで。舞台になっている場所で怖さが増すような。地域にある言い伝え的な話は、真実も混じっていそうでゾクゾクする。

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    2025年08月26日
  • 或る集落の●

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    「べらの社」
    「うず山の猿」
    「がんべの兄弟」
    「まるの童子」
    「密室の獣」
    「天神がえり」
    「拡散にいたる病」
    七話収録の連作短編集。

    装幀とタイトルから怖々手にしたが、ページを捲って真っ先に目に入るフロッピーディスクが恐怖を煽る。

    青森県にあるP集落では度々不思議な現象が起こる。
    姉は異変し、僅か二歳の息子は母親から引き離され、お山の社に連れていかれる。

    なんとも気味が悪く、常識が通用しないこの村への不快感が募っていく。

    説明の付かない現象だからこそ恐ろしく、ねっとりと纏わり付く様な恐怖に戦慄した。

    P集落に入ってはいけない。

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    2025年08月22日
  • 新しい法律ができた

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    25人の短編。「新しい法律ができた」から始まる物語。奇抜な発想の話し、よくわからん話し、いろいろあったけど、「もうディストピア」殺人が許されていた日本に殺人罪ができてから、みんなが殺人を恐れなくなり言いたいことを言い始めた、と言う怖い話し、面白かった。

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    2025年08月21日
  • 或る集落の●

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    程よいグロさとじっとりと湿り気のあるホラー。
    序盤は短編かと思い、理解が追いつかない状況続くが、読み進めるにつれ結ばれていく恐怖。まるで後ろからじっとりと距離を縮めてくるよう。後半戦に面白さが詰まりすぎていて後半の内容をもう少し広げても良かったなと思った。そう言う意味でも前作の方が好みではある。腸内サプリは気をつけよう…

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    2025年08月15日
  • 撮ってはいけない家

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    前半はやや、盛り上がりに欠けていたが、後半になると、一気に面白くなった。やや風呂敷を広げすぎてる気もするが、ラストでゾッとした。
    考察のしがいがある作品

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    2025年08月12日
  • 撮ってはいけない家

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    ネタバレ

    タイトルは軽い印象だが王道ホラー
    話がテンポよく進むのでサクサク読める

    重要な手がかりの呪物とかが都合よく判明しすぎるのがちょっと残念

    挟まってる写真はいらなかったかな…
    ホラーで画像とか使われると萎える

    オチが弱い

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    2025年08月11日
  • 撮ってはいけない家

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    ネタバレ

    オカルトに見えて現実的な事実だけで事件が説明出来て解決とかになると思ったら普通に超常現象起こってしまったか

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    2025年08月10日
  • 彼女たちの牙と舌

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    ママ友4人がそれぞれの事情を抱えながら、特殊詐欺、闇バイト問題に絡んでしまい、それぞれのスキルを活かして解決していこうというお話。テンポもよくママ友側の世界は理解できたが、私は最後まで“スズキ”、“ヤマギシ”がよくわからず誰が命を落としたかも確信がない。著者の頭の中には整然とそれらの登場人物が配置されていると思うが、詐欺グループが身元がわからないように行動するのを描写する中で、自分には少ない人数でありながら誰がどのように行動したか、危険な目に遭ったかなどわからなかった。でも面白い設定で楽しく読めた。

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    2025年08月10日
  • 彼女たちの牙と舌

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    雪だるま方式のミステリー。
    1つの小さな犯罪で終わる事がなく、また、それが大きくなる。女3人集まれば何とかといいますが、4人だと大胆にも慣れるんですね。
    人間って表の顔と裏の顔かあるって事を思い知らされました。
    25/08/04 30冊目

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    2025年08月05日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    ホラーとイヤミスが合体したような短編集。

    ホラーがストーリーの根底にあるけど、気がつくとヒトコワに変わってる…。

    誰が一番怖いのか?

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    2025年08月04日
  • 新しい法律ができた

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    新しい法律ができた。の書き出しから始まる、数十人の著者のショートショート集。
    AIの発展に伴う近未来的な法律から、ラーメン禁止法など、多様で面白い。

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    2025年08月01日