あらすじ
昨年、夫の孝之が事故死した。まるで二年前に他界した義母佳子の魂の緒に搦め捕られたように。血縁のない母を「佳子さん」と呼び、他人行儀な態度を崩さなかった夫。その遺品を整理するうち、私は小さな桐箱の中に乳児の骨を見つける。夫の死は本当に事故だったのか、その骨は誰の子のものなのか。猜疑心に囚われた私は……。(『夫の骨』)家族の“軋み”を鋭く捉えた九編。
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初読みの作家さんですが、読みやすくて好きな文書でした
家族の繋がりがあるからこそ醸し出される不穏な空気が独特でおもしろい
どんでん返し、イヤミスが好きな人は読んで損なしだと思います
数ヶ月後にもう一度読みたい!
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タイトルからも装丁からも明るさは一切感じないし、読んでもまんま笑。でもそれがこの本の良さであり面白さ。短編9作のためテンポ良く読める。どんでん返し、ミスリードも読み応えがあり満足度は高い。
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短編もの
1番最初のやつが面白くてやられた
矢樹純さん初読で
他にも読みたい!
と思って本屋に
…結構躊躇してしまう怖い作品を描いているじゃないかぁ!
でも気になるので
他の作品も読んでみたい
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どんでん返しいっぱいの短編が詰まった作品。
ほんタメのたくみさんの紹介していた本で、新作の紹介もあったので読んでみました。新作はホラーで、この「夫の骨」もちょっと怖いという話もあったのですが、そこまで怖くなかったです!
イヤミスも、スカッともある、良いどんでん返しで楽しかったです。
オチに予想がつくものもありましたが、だいたいオチ読めなかった!
新作も買おうかなと思います。
驚きがいっぱいです。
面白かったです。短編集でどの話もよくできていてあー殺したんだなーとか勝手に読めた気になってたらまさかの衝撃。毎回驚かされました。いやミステリーって楽しい!
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9編からなる全てがどんでん返しの短編集。
どの作品も最後には家族の秘密が明らかになり、ああ知らなかったらよかった…とつくづく思わされる。
可哀想だなと同情する一方、したたかだなと感心することも。
内容が濃すぎるせいか、本の厚さと9編という数が合っていない感じがする。
もっとたくさん読んだ気になる。
どんでん返し好きの私としては、どんな返しで来るのか楽しみながら読むが、こういった作品だと思っていなくて読んだので、題名でもある夫の骨を読んだ時は衝撃を受けた。
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まだ読んでる途中ですけど感想を言いたい!
『撮ってはいけない家』ですっかりファンになった矢樹純さんの短編集です。
表題作『夫の骨』の主人公の想像を超える真相、『朽ちない花』のガッツリミステリーで「信頼できない語り手」(ちょっと違う)な感じがヤバかったです。
自分にとって矢樹さんの文章から受ける恐怖とは、基本となる風景や心情を淡い色味で描写されていて、とても読みやすいなーと油断しているといつの間にやら無酸素状態の場に取り込まれてて窒息しそうになる感じで、これは他では体験したことの無い種類のもので大変嬉しく、また病みつきになります。
という訳でこの先も楽しみに読ませていただきます!
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初めての作家さん、まずは短編集から。
短編なのですぐ読み終えたが、読み応えあるミステリー。
家族内の軋みを捉えた作品だけあって、登場人物や背景は少し似通っている。
それでも最後まで読むと、なるほど、、、と感心せざるを得ない結末。私にはとても面白かった。
中でも「柔らかな背」が好き。
表題作の「夫の骨」、、表紙のイラストを見るに、いわゆる不倫ドロドロの昔の昼ドラを想像してしまったが、読むと全く違う。
これ、題名とイラストで損してないかな?と思ってしまった。
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日本推理作家協会賞短編部門を受賞していると知り、気になったため読んでみました。
表題作の「夫の骨」をはじめ、9つの収録作全てが”家族”にまつわるどんでん返し系短編でした。
これはすげぇ…みたいなどんでん返しはありませんでしたが、うわっこんな真実があったのか…と薄ら寒くなるような話が多かったです。
“家族”という1番身近な存在であるが故に、つい傲慢な態度をとってしまったり、上下関係ができてしまったりと、家族間の人間関係の難しさがよく描かれていました。
真相への辿り着き方が少々ワンパターンかな?と思う部分もありますが、今一度身近な存在に対しての言動や振る舞いを見直すきっかけとなる本だなと思いました。
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全体的なトーンとしては抑揚がないんだけど、話としては結構ヘビーな話なので、サラッと読み進めそうになるのを自制しながら読んだ。
最後はゾクっとくるような展開がまたたまらん。。。
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短編苦手な私がしっかり楽しく読めた!
なかなかうまくできてるなーと思う話が多くてよかったです。
家庭内の大きな秘密。
外からはわからない秘密。
なんだかゾッとする話が多くて
テレビでやれそう〜
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初めての作家さんでした。短編集で,どの作品も数十分で読めるテンポの良い作品でした。また,表題作は勿論,他の作品も全てに一捻りある最後には驚かされる仕掛があり,最後の一作まで楽しく読めました。
有名作家さんの短編集でも,これは、、、?と思う作品もあるのに,この作品集は全て高いクオリティえお保っていて面白かったです。
今後もフォローしていきたい作家さんになりました。
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矢樹純さん、初読み。
「夫の骨」「朽ちない花」「柔らかな背」「ひずんだ鏡 」「絵馬の赦し」
「虚ろの檻」「鼠の家」「ダムの底」「かけがえのないあなた」
9話収録の短編集。
単行本ではなく、いきなりの文庫化が勿体ないくらい選りすぐりの短編揃い。
リーダビリティが高く素直に読み進めて行くと、どんどんミスリードされて行く。
そして結末に明らかになる真相で反転する構成が見事で、自分の想像の上を行くラストに騙された快感すら感じる。
全編通して不穏な空気感が漂い、終始気持ちがザワザワするけれど、読み出すと止まらないイヤミス短編集。
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ミスリードとどんでん返しばかりの短編集!
裏切られる感覚が好きなのでとても面白かったけど、すべての章で憂鬱な日常生活(嫁姑問題やモラハラ夫など)がネチネチと描かれているので、結構メンタルにきます。
元気な時に少しずつ読むのがおすすめです。
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最後の章で意外な展開が楽しめるミステリーが9編.表題作では夫を亡くした妻が義母の佳子の言動から夫の過去を探り出す過程が楽しめたが、結末にはぞっとした.短編で情報を巧みに盛り込んで、わずかに疑問点を表出させておいて、最後にそれらを集約した形で謎解きをする.素晴らしい文才だと感じた.
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イヤミス短編集。自分のことしか考えていない人たちの人間関係ってむずかしいな…基本的に静かな筆致だけど随所から不穏な空気が漏れ出てて良かった。短いながらも各編驚きがあった。
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直近でこの作者のホラーを読んで興味を持ったのだが、この短編はヒトコワ集でホラー要素は少なめの為、若干見当が外れてしまった。
それでも冒頭の表題作品からして、なかなかの破壊力。
いつもいつでも最恐最悪なのは人さまを慮れない人間なのだ。
私ら爺さん達が夢に見た21世紀も四半世紀が過ぎた今日でも世界の至る所でジェノサイドが厚顔にも横行している。
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9つの短編ミステリーを収録。9つの家族の話。帯に『全作どんでんがえし』とあるが、短編でもあり、あっと驚くということはなかった。ドロドロした話が多く、読後感は良くないが、イヤミス的には成功なのか。読みやすかった。
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家族の軋みをテーマにした短編集。
現実にあり得そうな内容がよりイヤ〜な気分にさせてくれる。
表題作「夫の骨」をはじめ「柔らかな背」「かけがえのないあなた」なぜかちょっとホッコリの「虚ろの檻」が良し!
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この作品も以前から読みたくって、気づけば「積読」になっていた作品です。読みたかったわりに、9つもの短編集だったことは知らなかったんですけどね!
特に印象的な作品は…と、考えてみても、どの作品も同じくらいだとに感じてしまう…。だけど、9作品もあるとそれぞれをレビューしておくのも躊躇してしまいます。そして何より、読んですぐにレビューを作れなかったからか、ちょっと内容が曖昧になっています。どの作品も、家族をテーマにしているある意味イヤミス系です。そして、エンディングで、そうだったのかぁ~と思わせてくれる作品でした。
でもこの作品を読む前に「撮ってはいけない家」を読んでるからか、矢樹純さんの作品は長編の方が面白く読めると私的には感じました。あ、2作品しか読んでないし、まだそう結論づけるのは早いかもだけど…。
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矢樹純さん2作目。9つのどんでん返し、これでもかこれでもか〜と攻めてくる。どれも 突き進んだ先の結末に そうきたか!と あれ?が交互にあって ちょっとなー的になってしまった。個人的には「柔らかな背」と表題作が好きかな。もう少し 矢樹純さんを読んでみたい。
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帯に書かれている通り、どんでん返しの短編小説。
短編をあまり読まないので若干物足りなさも感じたが、ちゃんとミステリー!怖かった。星3.5かな⭐︎
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読者の見識を巧みに導きながら、こういうことだろうという読みを裏切り、その先をいく展開がどの短編にも用意されている。
所謂「女は怖い」的な話が中心と思いきや(それも多いんですが)、フッと胸が軽くなるような話もあり、その緩急が短編集として単調になることを防いでいる。
やや気になったのは、ミスリードさせようとする意図のようなものが話によっては少し強く感じた点。
秀逸だったのは表題の「夫の骨」。タイトルに込められた意味が読み始めと読後で全然違うという、優れたミステリーのお手本のような一編。
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家族の裏の顔や闇をテーマにした短編集。全体的にイヤミス的な感じだけど、どれも話は引き込まれて読みやすかった。
「ダムの底」のような「え?そういうこと?」って二度見したくなるのが好き。
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短篇集
どのストーリーも纏ってる色が同じな印象だけど、とても面白かった。
スッキリする、のとは違うストーリーだから どよんとした感じが毎回付き纏ってたけど ぇ!っと思うものもあって楽しめた。
短篇集はサクサク読めるけれど、一話読んじゃうと区切られちゃうから本自体はなかなか読め終えない。
装丁に惹かれて。
夫の骨 に何かしら意味深なこの装丁。
ニヤリと思って購入したのは意地悪な私。
何かあるんでしょ?奥さん。
聞かせてもらいましょう。
そんな感じ。
Posted by ブクログ
ミステリーの短編集で、どの話もテンポよくどんどん読み進められておもしろかった。まとまった時間がなかなか取れない人におすすめ。
ただただ読み進めて描写に翻弄されるもよし、オチをいろいろなパターンで想像するのもよし。