矢樹純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
暑く長い真夏の夜に怪奇譚はいかが? 流麗な筆運びながらも底なしの恐怖に慄く… #或る集落のまる
■きっと読みたくなるレビュー
青森県の山奥、P集落にまつわる物語。この集落では神のごとくあがめられる存在、そして特別に扱われる者がいる。奇妙な風習に関わる人々、それぞれに降り掛かる禍とは…
怖いだけならまだしも、高品質な筆致なので、よりいっそうタチの悪いホラーに仕上がってます。すっごく上手な怪談話を聞いたような感覚なんすよ、怖いし、気持ち悪いし、なんなのー!
■各短編の簡単レビュー
○べらの社
とある事情から地方の親戚宅に世話になることになった姉。連絡が取りづらくなり不安になった妹が会いに行く -
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話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
金子礼介「ルパちゃん」
日野瑛太郎「推し活制限法」
朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
阿部智里「つるべを取られて」
真下みこと「こんにちは、チャッテー」
須藤古都離「虚法」
嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
多崎礼「復讐者は振り向かない」
風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
名倉編「Touch la -
Posted by ブクログ
読書YouTubeチャンネル「ほんタメ」にて「オチすご」のコーナーで紹介されていたため読みました!
ホラーは苦手意識があり今まで手に取ることはなかったのですが、大好きなほんタメの紹介とあらば…と購入するも積読。矢樹純先生の「夫の骨」は読んでいたので楽しみではありつつ、と悩んでいました。とりあえず芦沢央先生の作品を読んでみたりとか雨穴先生の作品を読んでみたりとか「口に関するアンケート」を読んでみたりとかしてホラーに慣れてきた頃合いで
ホラー好きの義姉から借りた「深淵のテレパス」というホラー作品がめちゃくちゃ面白かったのでついに解禁。
いざ読んでみると、わりとミステリー要素が強くて良いですね。ガン -
ネタバレ 購入済み
2冊目
ルゥプしているから、色々と新鮮味は無くなっている主人公。
しかし、それは日常生活の部分だからである。
そう、怪異に出会えばそりゃ訳分らんし怖いよね。
夏場は怖い話でヒエッとなりたいところだが、そこまで後を引く話ではなさげ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ同じ書き出しで、25人の作家さんが25通りの物語を紡ぐ。1編が6ページほどのショートショートだからサクサク気軽に読めるし、様々なジャンルの物語を1冊で楽しめるためお得感がすごい読書時間を過ごした。
現実の法から奇想天外な架空の法まで、ジャンルもミステリやディストピアものなど、物語の舞台も現代から近未来、果ては明治時代やアメリカの西部開拓時代まで、多種多様な設定の中でその法律が齎す思わぬ影響や人間模様が繰り広げられる。短いながらどの作品もとてつもない読み応えだった。
法律というテーマ故か、ディストピアものとの相性が特に良かったように感じる。
ハッとしたのは、今私たちの生きている世界は