矢樹純のレビュー一覧

  • 撮ってはいけない家

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    呪いという、得体の知らない怪異に支配されている感覚が、気味が悪かった。主人公を取り巻く複数の謎が繋がった事で見えた真実が、個人的に一番望まない形で辛かった。そして、まだ終わらない呪いに、最後の最後までゾッとした。阿南心強い。

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    2025年08月17日
  • 或る集落の●

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    暑く長い真夏の夜に怪奇譚はいかが? 流麗な筆運びながらも底なしの恐怖に慄く… #或る集落のまる

    ■きっと読みたくなるレビュー
    青森県の山奥、P集落にまつわる物語。この集落では神のごとくあがめられる存在、そして特別に扱われる者がいる。奇妙な風習に関わる人々、それぞれに降り掛かる禍とは…

    怖いだけならまだしも、高品質な筆致なので、よりいっそうタチの悪いホラーに仕上がってます。すっごく上手な怪談話を聞いたような感覚なんすよ、怖いし、気持ち悪いし、なんなのー!

    ■各短編の簡単レビュー
    ○べらの社
    とある事情から地方の親戚宅に世話になることになった姉。連絡が取りづらくなり不安になった妹が会いに行く

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    2025年08月16日
  • 撮ってはいけない家

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    こっっっわww
    でもミステリ要素も強く、かといってしっかり怪異が絡み合っていて読み応えありです。
    映像化にも向いていそうだなーと思ったりもしたけど、想像力で補うからこその怖さというか、謎が深まる感じもあるかな。

    あーなんかお腹痛い気が…

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    2025年08月12日
  • 新しい法律ができた

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    話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
    殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
    金子礼介「ルパちゃん」
    日野瑛太郎「推し活制限法」
    朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
    阿部智里「つるべを取られて」
    真下みこと「こんにちは、チャッテー」
    須藤古都離「虚法」
    嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
    多崎礼「復讐者は振り向かない」
    風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
    名倉編「Touch la

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    2025年08月11日
  • 彼女たちの牙と舌

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    ドラマや映画になりそう。本当のことを言っているようでそれぞれが何かを隠している。ママ友ってそんな感じなのか? 勢いがある女性たちにスカッとした。

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    2025年08月07日
  • 撮ってはいけない家

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    オーディブル視聴。
    様々な登場人物たちと過去の恐ろしい事件の関係がだんだんと詳らかになるのがゾワゾワ! 作品タイトル、なんか本編とちょっとズレてない?と思っていたんだけど最後にあああそういう…と嫌〜な納得をさせられる話でした!!

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    2025年08月04日
  • 彼女たちの牙と舌

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    おおお…どうなるんだ…と食い入るように一気読み。
    小説だからこそのラストかな。
    彼らが出てきた後が怖い…

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    2025年08月03日
  • 残星を抱く

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    専業主婦の柊子が幼稚園の娘とドライブで出掛けた先で拉致の現場を目撃し、そのあとから周囲を不審者がうろつき始めて、ついには夫に毒牙が…というお話
    前半と後半で主人公の印象ががらりと変わるお話でした

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    2025年08月01日
  • 撮ってはいけない家

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    そそるような帯を見て読むことに、

    ドラマ撮影の舞台に、ある旧家の屋敷を使うことになったが、そこには…とんでもねぇモノがあった。
    なんとなくだが、リングを彷彿とさせるよう感じがあった。次々に起こる怪異、途中、あるスタッフに降りかかる障りが中々ゾッとしてめちゃ良かった。
    全体的にミステリー色が強めな為、しっかりとした伏線回収がされていてスッキリする。
    最後も匂わせ系の終わり方で自分好みで良かったと思う。が、もう少しパンチの効いたホラー描写が
    欲しかった。

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    2025年08月01日
  • 彼女たちの牙と舌

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    ネタバレ

    伊織。澄佳。杏里。知絵。特殊詐欺。スズキ。ヤマギシ。スズキエイジ。鈴木瑛一。兄弟?
    転売。マネーロンダリング。
    中学受験。指。

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    2025年07月29日
  • 撮ってはいけない家

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    映像制作会社の杉田は田舎の旧家を舞台としたホラーモキュメンタリー撮影のため、山梨にある白土家を訪れる。白土家は杉田の同僚で今回の企画を立ち上げた小隈の再婚相手の実家だった。
    ADでホラーマニアの阿南はモキュメンタリーの内容と白土家に伝わる不気味な伝承に似た部分があると指摘し、撮影中も不可解な出来事が起こる。

    不気味な夢や蔵などいかにもなホラー展開と、子供の失踪や、六十年前の殺人事件などサスペンスな部分もあって一気にラストまで読んでしまった。そして最後の一ページで震え上がる。

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    2025年07月22日
  • 彼女たちの牙と舌

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    ネタバレ

    女性陣の裏事情が明らかになっていくところがヒリヒリしてとてもよかった

    犯人にもうひと工夫もらえれば、バッチリでした

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    2025年07月19日
  • 撮ってはいけない家

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    暑い夏はホラーかな。解決したと思ったけど、これやばいよ。続きがありそうな終わり方にゾッとした。いらんことはせんようにやね。

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    2025年07月12日
  • 撮ってはいけない家

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    読書YouTubeチャンネル「ほんタメ」にて「オチすご」のコーナーで紹介されていたため読みました!
    ホラーは苦手意識があり今まで手に取ることはなかったのですが、大好きなほんタメの紹介とあらば…と購入するも積読。矢樹純先生の「夫の骨」は読んでいたので楽しみではありつつ、と悩んでいました。とりあえず芦沢央先生の作品を読んでみたりとか雨穴先生の作品を読んでみたりとか「口に関するアンケート」を読んでみたりとかしてホラーに慣れてきた頃合いで
    ホラー好きの義姉から借りた「深淵のテレパス」というホラー作品がめちゃくちゃ面白かったのでついに解禁。
    いざ読んでみると、わりとミステリー要素が強くて良いですね。ガン

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    2025年07月11日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    おもしろかった!『汚れた手で〜』みたいな嫌な感じありつつも、こっちの方が長編読みたくなった
    2025/7/10

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    2025年07月10日
  • 撮ってはいけない家

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    初めての作家さん
    読み始めて、流行りの土着物ホラーかぁ、怖かったら離脱しよと思いながら読んでいたが、阿南くんのキャラクターのせいもあって、トントンとテンポよく読み進め、伏線の回収や謎解きも面白かった
    ラストはお決まりですかね、結構ゾッとしました

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    2025年07月08日
  • 夫の骨

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    9編からなる全てがどんでん返しの短編集。
    どの作品も最後には家族の秘密が明らかになり、ああ知らなかったらよかった…とつくづく思わされる。
    可哀想だなと同情する一方、したたかだなと感心することも。
    内容が濃すぎるせいか、本の厚さと9編という数が合っていない感じがする。
    もっとたくさん読んだ気になる。
    どんでん返し好きの私としては、どんな返しで来るのか楽しみながら読むが、こういった作品だと思っていなくて読んだので、題名でもある夫の骨を読んだ時は衝撃を受けた。

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    2025年07月04日
  • 怪談ルゥプ(2)

    ネタバレ 購入済み

    2冊目

    ルゥプしているから、色々と新鮮味は無くなっている主人公。
    しかし、それは日常生活の部分だからである。
    そう、怪異に出会えばそりゃ訳分らんし怖いよね。
    夏場は怖い話でヒエッとなりたいところだが、そこまで後を引く話ではなさげ。

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    2025年07月01日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

     同じ書き出しで、25人の作家さんが25通りの物語を紡ぐ。1編が6ページほどのショートショートだからサクサク気軽に読めるし、様々なジャンルの物語を1冊で楽しめるためお得感がすごい読書時間を過ごした。

     現実の法から奇想天外な架空の法まで、ジャンルもミステリやディストピアものなど、物語の舞台も現代から近未来、果ては明治時代やアメリカの西部開拓時代まで、多種多様な設定の中でその法律が齎す思わぬ影響や人間模様が繰り広げられる。短いながらどの作品もとてつもない読み応えだった。

     法律というテーマ故か、ディストピアものとの相性が特に良かったように感じる。
     ハッとしたのは、今私たちの生きている世界は

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    2025年06月28日
  • 血腐れ(新潮文庫)

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    家族の不幸を軸に、ホラーとミステリが巧みに融合された闇深い短編集。
    日常に潜む怪異と、それに翻弄されながらも対処していく姿が描かれる。読み終えても真相にはたどり着けず、不穏な余韻だけが静かに残る。それでも妙に満たされたような感覚があり、不思議と心地よい読後感だった。

    全ての短編にどんでん返しが仕込まれており、伏線の回収も見事。構成が一作ごとに異なり、最後まで飽きさせない。全体を通して不穏さと引きの強さがあり、非常に読みやすい作品。辻村深月さんの『闇祓』を彷彿とさせる一冊だった。

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    2025年06月26日