【感想・ネタバレ】マザー・マーダーのレビュー

あらすじ

息子を溺愛するあまり学校や近隣でトラブルをくり返す母親・梶原美里と家から一歩も出ない引きこもりの息子・恭介。この親子と、梶原家の隣人、美里と同じ職場で働く女性、引きこもりの支援施設で働く男性、恭介と同級の女子中学生、恭介が起こした不可解な事件を取材する女性ジャーナリストとの係わりを描く。すべての作品に幾重にもどんでん返しが仕掛けられ、歪んだ母性の毒に慄然とするイヤミス系連作短編集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

イヤミスの頂点。しかも、短編なのが読みやすくて、ついつい夜更かししてしまう。読書の秋にもってこいです。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

初読みの作家さん!
そして、文庫化を待っていた作品でもありました。

帯にある「母の本当の意味が分かるのだ。」と
ラストの衝撃を受けた後に読むと鳥肌が止まらなかった…笑。

連作短編集全てにひっくり返される事柄が重なり、
それが最終的なひとつに繋がった瞬間がとてつもない恐怖が襲ってきました…!
矢樹さんの手の上で転がされてる気分でした!笑
母親の愛情がここまで狂わせるのかと思うと、恐怖でしかない…。

他の作品も読んでみたいと思いましたーー!!

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2025年03月18日

Posted by ブクログ

面白かった!短編集だけど全部話が繋がっていて一気読みしてしまった。短編はそんなに好みでは無いけど「夫の骨」から好きな作家さん。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

息子を溺愛する母親を中心につながりのある短編集。この人は家族の叙述トリックがうまい。母親殺しが、実は母ではなく祖母だったりと。

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2025年04月29日

Posted by ブクログ

主人公家族と関わった人たちの目線が描かれていくオムニバス形式な物語。
その目線からこの家族はなんなんだ?と予想するも結末は全く予想できないことだった…
全部おもしろくてなかなかなスピードで読み終えた。

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2025年02月02日

Posted by ブクログ

期待を裏切らない、矢樹純イメージそのままの、これこそイヤミスと言う感じのもの。梶原家にまつわる連作短編集で、4つの短編と、最終まとめの構成。4話はそれぞれ趣向の異なるミステリーで、本筋に特に影響はないものの叙述を混ぜてきたり、トリックの種明かしがあったり、飽きさせない工夫が面白い。最終話ではそれまでの4話の登場人物が出て来た末の大ネタ明かしはもうとてもキモい。そして読後感もまあ悪かった。

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

矢樹純『マザー・マダー』光文社文庫。

5話収録のイヤミス短編連作集。息子の恭介を溺愛する梶原里美に関わる5人の登場人物が語り手となり、少しずつ梶原家の秘密が明らかするというストーリーの作品。

『第一話 永い眠り』。以前読んだ矢樹純の『夫の骨』のようなテイストの短編。全くの予想外の結末で、タイトルの意味を知ることになる。泥々とした男女の過去と不倫の果てに辿り着く結末。一戸建てに夫と娘の陽菜と暮らす佐保瑞希が語り手。瑞希は隣の梶原家を疎ましく思っていた。梶原家には引きこもりの33歳の息子がおり、母親の梶原美里が息子を溺愛するあまりに近所でトラブルを繰り返していたのだ。しかし、梶原里美は端役に過ぎない。

『第二話 忘れられた果実』。梶原美里と同じ病院で働く女性の相馬が語り手となる。相馬の別れた夫が郷里で亡くなり、娘の遥が四千万円もの遺産を受け取るが、そこに夫の隠し子と名乗る男性が現れる。まさかの展開に、なるほどと納得する結末。梶原美里はここでも端役に過ぎない。一体、この物語全体にどんな仕掛けがあるのか気になる。

『第三話 崖っぷちの涙』。ついに梶原美里が本性を現し、梶原家の秘密の一端が明かされる。引きこもりの支援施設で働く戌亥と野崎が語り手。引きこもりの男性を施設に収容するために梶原家に出向いた戌亥と野崎は、美里に監禁される。てっきり野崎が男性だと思っていたのだが……まだまだ物語の全体像は見えて来ない。

『第四話シーザーと殺意』。引きこもりの梶原恭介の中学校時代のエピソード。このエピソードで恭介という男の本性がますます解らなくなる。女子中学生の千春の母親の早苗が語り手。梶原恭介と同級生の千春は中学校の美術部の部室でシーザー像を落とされ、怪我をすり。犯人は恭介とみられたのだが……

『第五話 Mother Murder』。女性ジャーナリストの寺町梨沙が語り手となり、事件の全貌が明らかになる最終話。確かに嫌な後味が残る。梶原恭介が起こした不可解な事件を取材する女性ジャーナリストの寺町梨沙は、とうとう事件の真相に辿り着く。

本体価格700円
★★★★

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

母性の毒が次々と引き起こす戦慄の事件とは?すべての作品に幾重にも仕掛けられたどんでん返しに驚き、歪んだ母性の毒に慄然とする連作短編集。
不気味な母子家庭に巡り合わざるえなかった人々の恐怖。現実にも起こりそうな出来事だから余計に気味が悪い。

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2025年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第一話では引きこもりの息子可愛さに隣家のクレーマーと化す母親、第二話では同僚相手に息子愛を滔々と語る母親、第三話では溺愛する息子のために監禁まで手を染める母親…と梶原美里の母としての過激な一面が徐々に顕になっていく。
美里もヤバいが、各話の登場人物も普通の顔して暮らす一癖ある人物ばかり。
戌亥と野崎の経験から9歳息子の漢字の勉強の必要性を再確認w
終盤は“梶原家の秘密”で頭の中がごたついたが、第三話の美里の狂った願望が伏線となって回収されたラストは全て塗り潰されるお先真っ暗の奈落…おぞましさしか残らへん…。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

もう少し親子の確執?のような
リアリティのある物語かと期待していたが、
気の狂いすぎた母親の話で少し残念。

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2025年02月21日

Posted by ブクログ

母と子がテーマの怖い短編集。それぞれお話が独立しているのかと思ったら実は繋がっている。梶原美里と息子の恭介。この2人の秘密が分かっていくにつれ恐怖も増していく。おもしろかった。

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2025年01月31日

Posted by ブクログ

矢樹純沼にハマってる。イヤミス連作短編集で、これでもか これでもか のどんでん返しと 罠にやられる。どれも 母目線で 濃くてねっとり感が 進むうちに 快感になるような感じ。あっ 第3話は バイオレンス的でちょっと違うかもだけど 母はちゃんと登場する。えっ、どうなっちゃうの?ってところで 次の話が始まって ページはどんどん進む。最後の最後、あ〜そうきちゃうか!で スッキリはしないけど そこがクセになっております。

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2025年01月21日

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