エッセイ・紀行 - 講談社作品一覧

  • 「平家物語」を旅しよう 古典を歩く 7
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    祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす──。熊野、住吉を訪ねて、平重盛の栄華の中の空しさを、宇治、富士に平維盛の運命を、宮島、屋島、そして大原に、流転の王妃・建礼門院の悲しみを知る。琵琶法師に導かれて、日本人の心を訪ねよう。諸行無常の安らぎ。日本人の心の旅。熊野大社へ、厳島神社へ、大原へ琵琶の音が導く、新しい発見の旅。古典の旅シリーズ『平家物語』改題作。
  • にっぽん亭主五十人史
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    平清盛は、娘のお産におろおろする子ぼんのうな父親。織田信長は、妻の実家の財力をフルに活用した夫。日本史上の英雄や才人を、父親や夫としてとらえ直してみると、意外な素顔が現われる。現代の弱夫強妻社会と照応させながら、古代から現代にいたる日本の亭主像を、小気味よくスケッチしてみせた、愉快な歴史エッセイ。
  • 「今昔物語」を旅しよう 古典を歩く 6
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    都も夜更けは真の闇、一条戻橋で百鬼夜行に行き合った若侍の味わった恐怖。羅城門の楼上で、死人の髪まで盗む老婆から、一切を強奪した下人の豪胆。陸奥へ攫われた姫君の悲歎。……歴史に名を残した有名人から庶民まで、面白い多彩な人生の様相。物語や噂の形で人々に届いた情報。……生ぐさく、たくましく、面白く書かれた説話の風土を訪ねて、今昔の男女と心情を共有する好著。心おどる物語の世界へ! 古典の旅シリーズ『今昔物語』改題。
  • いつか旅するひとへ
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    人生は旅。旅もまた人生。それをどういう色に染め、上等なものにしていくかは、それぞれの人の腕次第。お金をかけなくても、満足のゆくものにはできるはず。「プロの旅人」を自任する著者が、日本全国そして世界中を彷徨い歩いて、拾い集めた宝物のかけらたち。鮮烈に旅を切り取り、心に沁みいる清涼剤のような珠玉の紀行エッセイ。旅の達人が拾ったとっておきのよもやま話。直木賞作家・重松清氏も激賞! こんな旅がしてみたい!
  • 推理日記 I
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    1~6巻550~1,320円 (税込)
    ミステリーの実作家であり、眼光紙背に徹する読み巧者としても知られる著者が、「推理小説は高級な遊び(エンターテインメント)である」との信念のもとに、数々の名作、傑作の魅力と問題点を摘出。――推理小説にはこんな読みかた、楽しみかたがあったのか、という“ミステリーを十倍楽しむ知的発見の書”である。
  • 青インクの東京地図
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    なつかしく、ゆるやかな風にふかれて歩く、東京の町エッセイ。さまざまな顔をした東京を、一人あてもなく歩いてみれば、思わぬたたずまいに出会い、尽きぬ詩情がこみあげてくる。路次に漂う市井の哀感が青春の日々に重なり、人々との邂逅が色鮮やかに浮かびあがる。さまざまな想いを軽妙につづった名文の数々。漂泊の思いを胸に秘め歩いて、人気イラストレーターがとらえた東京。
  • 月の宴 現代日本のエッセイ
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    雪の残る屋根の向うに、赤くきらきら光る新月の背後から、80年の人生の重みをかけた一齣一齣は現われ、身内に鮮烈な記憶をよび起す。「雪景色の上の新月」ほか「月の宴」「親子の旅」「『たけくらべ』解釈への一つの疑問」「中野重治」「芥川龍之介」など、激しい体験をくぐりぬけた著者が、折々に出会った文学者・知己との思い出を静謐に語る、エッセイ49篇。波乱の人生、折々の思い出……。読売文学賞受賞作品。
  • 屈託なく生きる
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    長島茂雄、岡本綾子らスポーツ選手、武田豊、盛田昭夫氏ら経営者、加藤紘一、平松守彦、渡辺美智雄氏ら政治家と、各分野で爽やかに活躍している人たちに、生き方の秘訣をインタビュー。天性型、テーマ設定型、気合い一生型などタイプ別に分析して、超一流人間の知恵をあなたに伝授いたします。
  • 「枕草子」を旅しよう 古典を歩く 3
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    「春はあけぼの」と機智縦横の才能の、凜々として澄んだ響きを醸す名文が導く世界――。美しい土地の美しい風物、自然の優美さ、人々の生活の楽しさを情緒豊かに綴った、王朝女性の夢と憧れと心の軌跡を、四季おりおりに訪ねる。名エッセイを道づれに、古典の舞台を歩こう。古典の旅シリーズ『枕草子』改題作品。
  • 「百人一首」を旅しよう 古典を歩く 8
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    日本人の美と感受性をはぐくみ、花開かせた「百人一首」。歌に詠まれた舞台――桜花咲きほこる吉野山、朝靄に包まれた天の橋立、菜の花咲く天の香具山、千鳥鳴く淡路島、白雪いただく富士の山、悲話をひめた隠岐などなど、我々の血となり肉となった古典、我々の心の郷里を旅しよう! 古典の旅シリーズ『百人一首』改題作品。美と感性の精華である百人一首の舞台を旅する名随筆。
  • 父たちの肖像 現代日本のエッセイ
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    名篇「自転車」「人生の一日」や「司令の休暇」「千年」を持つ、惜しまれて逝った著者の、初期から昭和52年までの全随筆から、海を愛し、読書を愛し、先輩・知友を想い、父と子を辿る、真摯にして豊饒な人間理解を追尋する、自選エッセイ集。自然であることを大切に考えた、著者の秀れた人間考察がここにある。
  • 徒然草の知恵
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    人生の達人・兼好法師が書いた『徒然草』は、学生には読みこなすのが少しむずかしい、大人のための本である。わが国の随筆文学の傑作を、世間で生きてゆくための実用書としてどう読むべきか。兼好のひたむきな求道精神と人間把握の正確さは、時代を超えて現代人の胸に迫る。20数年来の構想をもとに描く、乱世を生き抜くためのダンディズムがここにある!
  • やわらかな心
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    「やはらかき 心をもちて まぬがれぬ」一事を待つというも、よしなし病に苦しみ、幾度か死に会い、なお素朴な自然人の心に生きた歌人の随筆集。あの大佛次郎が、「『やわらかな心』は他人には悲壮とみえる生活の血の色にじむ肉片である。明朗であって強靱である。誠実な心が溢れ、かいなでの随筆集とは異質の文章である。……読んで動かされぬ者はないであろう。」と、絶賛した名著。第1回釈迢空賞受賞作。
  • この胸に光は消えず
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    交通事故で車椅子での生活となった著者。流れる水で手を洗った日、ボタンがかけられた日、ベッドを叩いて泣いた。あの日の空の深々と青く、温かな色を忘れない――青春を打ち砕き、人生を決定的に変えた事故、その日から13年。恋人の死が、父親の死があった。涙をぬぐって「生きるための力」として綴った、車椅子の冬・春・夏・秋……1年間の魂の自伝的な黙想ノート。
  • 鴎外・漱石・龍之介 意中の文士たち(上) 現代日本のエッセイ
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    作家としてのみならず学究・評者として非凡であった福永武彦が、深く心の裡に愛した文学者について自ら記した文章を蒐めて、「意中の文士たち」と名づけたエッセイ集上下巻のうち、上巻を収める。鴎外・漱石・芥川・荷風・谷崎・梶井基次郎・中島敦、そして川端康成への、いわば福永武彦の「感謝の現れ」をオマージュとして捧げた文章である。
  • 素人庖丁記 カツ丼の道篇
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    料理の本質は暴力である。あくなき探求心と好奇心と殺気と、どうしようもない食への飢餓心が、人間を料理へとかりたてる。カツ丼の道にはじまり、温泉玉子の冒険、松茸のモモヒキ、千円札のテンプラなどを経て、耕治人夫人の料理に至る、絶妙のエッセイ16篇。ペンを庖丁に持ちかえ、全存在をかけて料理を作る!
  • 二流の愉しみ
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    真似からはじめよと説く「私の文章作法」、この世が「当人」と「他人」から成っていることを喝破した「当人論」など、現代のモラリスト、辛口のエッセイストとして定評ある著者が、世相万般にわたって偽りの正義と勝手気ままの横行する、当今の風潮を見事に斬る。鮮やかなレトリック、芳醇にして気骨ある文章が冴えわたる名エッセイ。簡明にして勁直、軽妙にして気骨稜々、さすが当代屈指の文章家!
  • モテる女たち
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    モテるは女のキーワードだが、真にモテる女とは人間的な魅力にあふれた人のこと。本当にモテたければ、人間関係のルールをマスターすることだ。素敵な恋も納得いく仕事も、手に入れるやり方は同じ。モテるコツがわかれば、仕事や友人関係にも応用できる――恋にも仕事にも生きるための「超恋愛」欲ばりエッセイ。素敵な恋も仕事も手にするための実践的方法論!
  • 板散華 現代日本のエッセイ
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    原始美術の力強さを示し、民芸的特質を持ち日本美の原点を探る独特の〈板画〉世界を展いた、棟方志功。強烈なエネルギー漲る初期エッセイ集『板散華』を中心に、『板画の肌』を抄録。「板画の持つ真性は、東洋の美意識に真実を重ねる」とする「板血脈」をはじめ、「河井寛次郎先生」「板画道」「万暦赤絵」「富岡鉄斎」「麻蒸風物」「哀母記」「串もち」のほか「哀父記」を加えた35篇。
  • リビア砂漠探検記
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    陸の極地、リビア砂漠。この本は、ここに生きるベドウィン族の詳細な生活誌である。特に遊牧民が、石油ブームやモータリゼーションの波をうけ、定着の生活へその伝統的生活様式を変えてゆく状況が、如実に描かれている。著者は単独で危険を冒し、商いする人々のキャラバンに潜り込み、無人の岩と砂の3200キロの砂漠縦断を敢行。ここに稀有の紀行が生まれた。
  • ザ・ニューヨーク・アイ・ラヴ
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    アーティストの街、ジャーナリストの街、ビジネスマンの街、マフィアの街、人種の坩堝の街、そして「夏服を着た女たち」の街――世界のすべての中心ニューヨークを、若き日より「いとしい恋人」のように愛し続けた著者が、長年の蘊蓄を傾け、その様々な顔を情熱をこめて生々と綴る、清新のエッセイ集。恋とインテリジェンスとサクセスの街、男と女が躍動する街への讃歌
  • げたばき物語
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    下町生まれで、その風土習慣によって育てられた著者は、35歳で作家へ転身した。それまでに問屋の小僧、水商売、旅館経営、広告代理店員などと、職を変えながら、人生の表裏を見、かつ味わってきた。小説とは、いかに上手に嘘をつくか、だという。その自称「嘘屋」が自身をふり返り、創作の秘密や独特の下町精神を、赤裸々な告白(嘘?)で綴った好エッセイ集。半村作品の秘密を明かすファン必読の書。
  • 旅立ちの記(上)
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    高校2年のとき、初めて登ったふるさと近くの塩見岳。汗をながしてひたすら登り、山頂に立ったときの感激は、新しい世界への旅立ちでもあった。のち大学では山岳部でヒマラヤ遠征を計画するまでに至った著者が、それまでの山と旅の想い出を綴り、若き日の山を通じた自己の精神形成の内実を率直に記録した好著。冒険を求めた若い心、山への挑戦……ルポルタージュ作家の原点がここにある!
  • 風貌・姿勢 現代日本のエッセイ
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    文学に精進しつつ95歳の天寿をまっとうした作家が、その生涯に敬愛し、私淑した文士たちの風貌と姿勢を生き生きと描出する。鴎外、漱石、志賀直哉から小林秀雄、田中貢太郎、太宰治、中野重治ら30余名。講談社名著シリーズ版『風貌・姿勢』に拠る、作家・文士の風貌と個性を見事に活写した随筆集。
  • そうではあるけれど、上を向いて
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    サラリーマンからフリーの翻訳者になり、好きな作家の小説を訳すことに楽しみを見いだしていた著者が、自ら小説を書くことになった。戸惑い、逡巡する中で、さまざまな人々に出会う。男の服、元気な妻、定年の翌朝、タクシーのなか、秋空に叫ぶ娘など、それぞれの背中にそれぞれの物語があるものだ。ユ-モアと哀歓あふれるエッセイの名手・常盤新平が人生の一片を切りとって、男の人生を哀歓あふれる筆致で描き出す名エッセイ集。
  • 水割りおかわり
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    止り木で一杯が最高! 嬉しくて飲む、悲しくて飲む、アタマにきて飲む。肌スレスレの仲間たち、田中小実昌、色川武大、暉峻(てるおか)康隆、殿山泰司……の面々とでき上ってゆく。これよ、これですよ。酔わなきゃ見せない顔、酔いに任せたいい話……少し滑稽で少し哀しい、いとしき酒場交遊録。読めば酔わせるこの生一本。
  • いい女・いい出逢い
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    いま、まぶしく光っている女たち。なにが彼女たちをそんなにまぶしくさせるのか。その生きがい、結婚、恋愛、仕事、自立は? この本の中で何人もの彼女たちに出逢って、あなたらしい「いい女」になるカギを読みとってください。……「いい女」になりたいあなたのために書かれた、真情あふれるメッセージ。
  • 夫婦のルール
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    老いてますます輝く90歳と85歳の作家夫妻が明かす、人間関係、そして人生の極意とは? 「僕は嘘つきです」から始まった結婚生活、作家として執筆と子育てに追われた30代、世界を飛び回りながら3人の親を介護し看取った40~50代、様々な危機を越えて人生の第三幕を迎えた夫婦が、ともに歩んだ歳月を振り返り、本音で語り合う夫婦関係の極意。人生の智慧にあふれた大反響作、文庫化!
  • 風、凪んでまた吹いて
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    短気で頑固、ユニークな絵描きのおやじに振り回される、なんともおかしい江戸っ子一家の日常、戦争や映画仲間など、風に吹かれる人々の姿を巧まぬユーモアで活写する。おやじの凧、石坂先生と僕の偽青春、佐田啓二の帽子、可愛い恩人・高峰秀子さんのこと、34歳で演じた「青い山脈」……軽妙にして温か、エスプリに満ちた面白交遊エッセイ。思わず吹き出す60編が、ほのぼのと懐かしい世界へ誘う。
  • ベースボール・グラフィティ
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    本場の野球は、アメリカン・ベースボール。その過去から現在までの、エッと驚く知られざるエピソード、ちょっといい話の数々を、アメリカ通で野球狂の作家が84編の名エッセーで披露。野球史に残る名選手・監督、野球ジャーナリズムや野球英語のミニ知識、著名野球人の名言珍言などなど。野球を観戦しながら、またグラスを傾けながらの、野球談義のネタにもなる異色の一冊。これであなたは、本場野球の通に!
  • 百花遊歴
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    前衛歌人にして豪腕アンソロジスト塚本邦雄が編んだ、愛する花花と古今の名歌を集めた異色のアンソロジー。大伴家持、和泉式部から松尾芭蕉、芥川龍之介に馬場あき子まで。ユキノシタ科のアジサイ、アヤメ科のカキツバタならぬ、虎耳草科の紫陽花、鳶尾科の燕子花を愛でる人々に贈る、至高至醇の詞華植物園。
  • 好きになったら読む本
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    娘たちへ! いつも女性にこうあって欲しいという希いをこめて書いた。男が女に近づく方法、逃げる方法。これが悪妻への入り口。「金魚」の自覚こそ、精いっぱい生きるスタート。恋愛に方程式はない、とにかく臨気応変の心を忘れるな……。ホントの愛のために、父から娘へ21通の手紙。恋の予感の只中にいるアナタに。
  • 魚の四季
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    水ぬるむ小川の芹に戯れ遊ぶフナは春を、雲の峰続く水平線の彼方に泳ぐカツオは夏を、夕陽射し込む砂泥に群がるハゼは秋を、吹雪にかすむ信濃川のぼるサケは冬を、それぞれ画いてあまりある「魚の四季」。魚の画く四季、それは色とりどりで、時に明るく時に暗く、喜びもありまた悲しみもある。花は四季に咲き替り、鳥は四季に鳴き移り、魚もまた色とりどりで、四季の去来が美しい……。日本人と魚の関わりを語る珠玉エッセイ!
  • お嬢さん、上手な恋をしませんか
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    いま彼の胸にとびこもうとしているあなたに。もう彼の心をつかんでいるあなたに。そして、ふり向いてくれない彼に胸をいためているあなたに――。愛の講師・藤本義一さんがやさしく、きびしく語ってくれます。これはこころ美しい魅力的なあなたをつくる、ちょっぴりスパイスのきいた愛のテキストです。
  • 目白三平随筆・愛しき遺髪よ
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    妻の臨終に間に合わなかった私は、病室でひとり遺体に向かい、連れ添った36年の礼と詫びを言ううち、ふと遺髪を思いつく。頭髪? いや、夫婦ならもっと秘めやかで適切な部分がある。実行した結果、周囲の追及や批判をうけたが、これぞ大人の純愛物語なのだ! サラリーマン小説で一世を風靡した著者の、軽妙洒脱な成人むけ好エッセイ。
  • 底ぬけビンボー暮らし
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    「売れないものかき」の松下センセは書くのも遅い。過去の著作はどんどん品切れ重版未定の絶版扱いになり、病を押して散発的な注文原稿をこなしても生活は綱渡りだ。そんな作家が一番大事にしているのは夕方の妻との散歩。身の回りの自然、季節の移ろいを全身で体感し、河口に集まるカモメたちに餌をやる日々。子供たちや仲の良い友人たちと時間も楽しみの一つ。安上がりだけど満ち足りた幸福がここにある。
  • 幻想博物誌
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    転地療養先の千葉の海岸で、心を魅了された美貌の女の異常な死を超現実的感覚で描き出し、この世のものと思われぬ妖しい虚構の世界を構築する「月夜蟹」はじめ、蟹、蝶、猫、からす、馬、鵺の6種の動物のそれぞれの持つイメージに触発され、存分に幻想の翼伸ばしてつづる、日影文学の魅力を結晶させた好短編集・全6編。
  • 味覚の文学散歩
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    味覚随筆ほど、楽しいものはない。真夏の食欲のないときも、気に入った食べものの本を読めば、何となく食べる気がおきるし、味覚の秋ともなれば、初秋の憂鬱など吹き飛ばしてくれる。食うことの思いに執念を燃やす著者が、味覚を主題とする数々の文学作品に、美味追求や味覚極楽の世界をのぞき、味覚の風土を訪ねる好エッセイ。
  • 東京の散歩道
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    戦災から復興を遂げ、明治百年を目前に沸き立つ東京。変貌していく街並みの背後に静かにたたずむ遺構や、明治・大正期の文豪ゆかりの地、作品の舞台を訪ねて在りし日の面影を浮かび上がらせた、街歩きのための絶好の案内書。昭和初期を代表する文芸評論家が描く修業時代の体験を元にした作家たちのエピソードや、市井の人々の話にはドキュメンタリーの魅力が横溢。
  • ソヴィエト見聞録 放送記者の見たままノート
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    「マルコ・ポーロかオークラか」と言われるほどに、世界各国を社用私用で旅行してきた日本人特派員・大蔵雄之助は、ソヴィエト国内をできる限り這いずり回る決意をした。かくて1000日足らずの滞在中に、外国人に開放されている地域のほとんどを見学し、開放されている自動車道路の9割を走破するなどの大活躍!
  • 紫陽花舎随筆
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    紫陽花を愛し、鎌倉雪ノ下に永く暮らした近代日本を代表する日本画家、鏑木清方は、名随筆家でもあった。挿絵画家の父の影響で若いころから文藝に親しみ、泉鏡花とも親交があり、多くの随筆集を残した。失われた市井の人々の暮らしへの尽きることのない愛惜、清方の晩年の折々の記、その源泉を辿る。
  • 知る悲しみ やっぱり男は死ぬまでロマンティックな愚か者
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    元「週刊プレイボーイ」誌の名物編集長が、「東京スポーツ」紙上で連載している人気コラムをまとめた処女エッセイ集「甘い生活」の続編である。単なる有名編集長の回顧録、編集論にとどまらない、男として、ロマンティックな愚か者として、ユーモアとペーソスを糧に、面白おかしく生きていく技術を教えてくれる。巻頭言は伊集院静氏、装画は横尾忠則氏が担当して、シマジワールドを彩る。
  • 歴史小説の懐
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    なぜ、わたしたちは、「鬼平」や「竜馬がゆく」の世界に、かくも魅入られてしまうのだろうか? 日本歴史学界きっての「歴史小説・時代小説読み」が、池波・司馬作品をはじめとする名作の数々の世界に潜りこみ、テキストとその背景を徹底的に読み尽くす。山室教授の名調子に誘われると、あの『大菩薩峠』も、楽しくするする読破できちゃう?!
  • 活動報告 80年代タレント議員から162万人へ
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    かつて、私は国会議員だった……。市川房枝、青島幸男、鳩山威一郎、宮田輝に続き第5位、161万9629の票を得て第12回参議院選挙(全国区)で最年少参議院議員となった元名子役・人気タレントの彼女が見たものとは? それから40年かけてわかったこと、これから市民運動のこと、この国のこと。子役時代『蝶々にエノケン』、TVタレント時代『芸能人の帽子』に続く「自分語り」三部作完結編!
  • 「猫にかまけて」シリーズ 全4冊合本版
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    町田康が写真と文章で綴る、猫たちとの暮らし。ベストセラーエッセイをまとめて読める合本版。収録作品は『猫にかまけて』『猫のあしあと』『猫とあほんだら』『猫のよびごえ』。日々を淡々と丁寧に描く作品に溢れる猫たちの愛らしさと生命の尊さ。長く人気を誇る傑作エッセイシリーズ。著者撮影の写真も多数掲載。『猫にかまけて』『猫のあしあと』『猫とあほんだら』『猫のよびごえ』の4作品を収録。
  • るるらいらい 日豪往復出稼ぎ日記
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    人生は自由がいちばんだ!普通じゃなくたっていい。出稼ぎ母さんが綴る、新しい家族のかたち。オーストラリアと日本を往復する大黒柱マザーが綴る、子育て、夫婦、暮らしモンダイエッセイ。なんでもアリ、と読むと心が軽くなる!知性と美しい文章に彩られた、深い思索への旅であるーー林真理子氏推薦。
  • 銀座を歩く 四百年の歴史体験
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    30年以上銀座の街を研究し、NHK『ブラタモリ』ではタモリを感嘆させた著者による「銀座歩き」の決定版! 新橋からスタートし、銀座通りと並木通りを歩き、知る人ぞ知る裏路地も豊富に紹介する。街中に今も残る江戸、明治、昭和の歴史的名残から最新のモダンエリアまで、豊富な最新写真や地図でわかりやすく解説。著者が銀座の魅力を読者に語りかけながら案内していくスタイルなので、銀ブラのお供に最適なとっておきガイド。
  • 神々にえこひいきされた男たち
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    鈴木京香さん推薦!「伊達男たちのグルーミングタイムを覗いた気分です。美酒、美食、葉巻、音楽、そしてウィットに富んだ会話…濃密な時間を無邪気に愉しむ姿に女は嫉妬するんですね」人気メルマガ「週刊 SUPER Shimaji-Holic」が書籍化!テーマは女、食、酒、仕事、 本、映画について。そして神々にえこひいきされ、去っていった男たちに墓碑銘を。どこから読んでも楽しめるエッセイ集。
  • 鉄道おくのほそ道紀行 週末芭蕉旅
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    「おくのほそ道」を鉄道でたどるドキュメント。時に青春18きっぷを使い、半年間にわたり鉄道で芭蕉の足跡を追った。ただし、自ら課した5つの条件が。1.各駅停車の普通列車で移動。2.「おくのほそ道」に出てくる地名は必ず踏破。3.芭蕉が名句を詠んだ現場に同月同日に立つ。4.宿は予約せず、旅は計画しない。5.費用は極力安く。――週末を利用した旅には時空を超えた意外な発見があった。(2009年6月初版刊行)
  • シモネッタのどこまでいっても男と女
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    「暑かったから、博徒の妻に」なって以来、"罵倒観音"と言われつつも、年齢を重ねた後の拠り所は、結局互いに耐え抜いた夫婦だけ。「どこまでいっても、あ~夫婦」。ついに、極秘にしていた夫のことをつまびらかに。加えて、子、嫁、父母、姑といった個性溢れる家族のこと、人生を悲喜こもごもに彩った忘れえぬイタリア男たちを語ったお蔵出しエッセイ。イタリア語会議通訳にして名エッセイストの著者による抱腹絶倒の人生劇場。
  • はなれ駒あそび駒
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    馬を愛し、駒を愛してやまない著者がつづるユニーク随筆集。オグリキャップを愛しトウカイテイオーに魅せられた競馬の楽しみを馬たちの想い出に託して語り、60の手習いで、駒音高く盤上に鉄火の心意気を示す将棋修行の快感を、先崎・羽生・谷川など若き名棋士たちの人となりと共に描きだす痛快エッセイ。
  • 鳥のくる庭
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    身辺のことどもを優しい目で拾うエッセイ集。長く北海道に住み、その一隅から季節の移りゆきを綴り、さりげない暮らしのひとこまの中の新しい発見を語り、旅・交遊・文学を思う。やすらぎに満ちたエッセイ集。
  • 寂聴 天台寺好日
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    岩手県の北部、青森県との境の小さな町にある古刹、天台寺。さびれきったその寺に、懇請され、住職として晋山(しんざん)した著者の、愛と勇気と行動の日々。数々の困難を乗り切って、名刹に命をとりもどした、奇蹟のような10年間の実践。深い仏縁と、はかり知れない仏恩の下で、地元の人々と共に復興に努める、感動の記。
  • 人間的なアルファベット
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    第二次世界大戦で連合作戦司令部の長官となったイギリスのマウントバッテン卿は、1934年、前開けにZIPPER(ジッパー)を使ったズボンを着用して「勇気がある」と評判になったが、その真相とは……。好奇心とユーモアに色っぽさをブレンドして、AからZの単語にまつわる項目を辞書風に仕上げた大人の極上エッセイ。
  • らぶれたあ オレと中島らもの6945日
    値引きあり
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    超売れっ子放送作家の鮫肌文殊。すべてのきっかけは、中島らもとの出会いだった。中島らもに常識を木っ端みじんに打ち砕かれながら、酒を呑み、女を知り、役者をやったり歌ったり。らもが飲み過ぎて倒れて仕事がなくなり、これはいけないと上京した鮫肌は、テレビの仕事に集中。数年ぶりに中島らもと再会し、伝説のトークイベント「らもはだ」がはじまった。出会いから死去するまでを描ききった、壮絶なラブレター。
  • 平成釣客伝 夢枕獏の釣り紀行
    値引きあり
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    1巻836円 (税込)
    夢枕獏版、平成の「オーパ!」ロシア、カナダ、アマゾン、そして日本津々浦々。釣り竿を抱えて夢枕獏は今日も行く!釣り人の夢とリアルがぎっしり詰まった、釣り紀行。釣り歴半世紀余の著者が明かす釣り作法、そして釣りとは、人生とは。楽園はどこにあるのか?
  • 泣いたの、バレた?
    値引きあり
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    演技に失敗した真央ちゃん、STAP細胞騒動を釈明したオボちゃん、政治活動費疑惑を糾された野々ちゃん。「泣き様」が「生き様」を語るこの時代、泣かない美徳はどこへやら……。アラフィフ子ナシへの逆風にめげず、緩む一方の涙腺をコントロールして見極める、涙の本気度。「週刊現代」人気連載第9弾。
  • ディズニープリンセス 「恋愛論」 Disney Princess Theory of Love
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    恋の芽生えは、小さな希望から始まる・・・・・・スタンダールの名著「恋愛論」のエッセンスを書籍化。時代を超えた不朽の名作が伝えたいものは、同じく時代を超えて進化したディズニープリンセスの物語と共通しています。それは、運命に立ち向かう勇気と、恋愛を信じる純粋な情熱なのです。
  • 寺田寅彦セレクション1
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    「天災は忘れた頃にやってくる」など、後世に今も残る数々の言葉を生み、物理学者として世界的な業績をあげた寺田寅彦は夏目漱石の高弟として、透徹した観察眼で散文詩的美しさを湛えた文章を物し、科学と芸術の融合を果たした。本巻には『冬彦集』『藪柑子集』『万華鏡』『続冬彦集』から、内田百間に「昭和年代の随筆として後生に遺る第一のもの」と言わしめた、随筆家の真骨頂を示す名品を厳選収録する。
  • 木下杢太郎随筆集
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    北原白秋らと「パンの会」を組織し、小説家、劇作家、美術家、キリシタン史研究家として活躍した耽美派の詩人は、医師としてハンセン病根絶に尽力した智と義の人でもあった。三島由紀夫が「いちばん美しい紀行文」と称した「クウバ紀行」、加藤周一が鴎外以後、荷風と共に「高雅な余韻」を伝えると評する史伝(「森鴎外」)他を収録。広い教養と思惟の深さを具えた巨人が遺した散文の精髄。
  • 吉川英治の世界
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    吉川英治の長男・吉川英明が、父の想い出、人柄、作品にまつわる家族の歴史を、遺愛の品や記念写真とともに、随想48篇に綴る。吉川英治の自筆年譜も、吉川英治記念館に保存されている当時の写真や文学資料とあわせて再編成。読みつがれる「吉川英治文学」への入門ガイドブック。
  • 恋ノウタ こころに効く愛の100名言
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    偉人・達人たちのラブレターや恋歌の名言集。世界のいろいろな時代の、さまざまな国のラブレターや恋歌をさがし、特に印象に残る100の言葉を拾い集めました。そこには、恋する人ならではの思いがギュッとつまっていて、私たちの思いと重なったり、憶えがある気持ちが感じられたり。そして、読むだけでもドキドキと体が熱くなり心をほんのり暖めてくれもします。そのラブレターや恋歌のドラチックな背景も解説。
  • 「死」を前に書く、ということ 「生」の日ばかり
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    1巻2,090円 (税込)
    日々の暮らしの中で「生」の現実とのかかわりを通じて、人間存在の内奥を探り、ただ純粋に考えてきた言葉で綴られた、ライフワーク長編エッセイ。本書のタイトルにある『「生」の日ばかり』とは、「生」の器を傾けて、日に一滴、二滴の、生の雫を汲むことからつけたもの。日々の探求を綴ったノートのタイトルでもある。2010年10月31日から2013年2月15日の絶筆までを収録。巻末に富岡幸一郎氏による解説を付す。
  • 孤独って素敵なこと
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    1巻1,100円 (税込)
    スポットライトの下の自分よりも、箱根の古民家で一人で過ごす時間が好き――女優生活50年で悟った、本当の幸せをつかむ方法! 日本人初の「ボンドガール」から50年、幾多の映画に出演し、テレビやラジオの司会を努めてきた著者……しかし自分と向き合う時こそが、いちばん満ち足りた、充実した時間だった。 本当に豊かな人生とは何か? 幸せは、名声でもおカネでも買えない。
  • ものは言いよう
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    言葉は心を映す鏡。不倫と不貞の違いはどこにあるのか。時代を経て移りゆく、あるいは変わらぬ男と女の関係を読み、衣食足りて礼節を知らぬ世の中のことごとを憂える。世界各地への旅に出て想うこと、幅広い交遊の中に感じること、なにげない日常の会話や所作、すべてに心ある言葉を紡ぐ。ベストセラー作家の6年間の身辺記。
  • 極楽とんぼの飛んだ道
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    直木賞から40年。結婚し、2人の娘の母となる。姑と父親を見送り、孫にも恵まれた。そして今、初めて明かされる創作の秘密。数々の出会い、もの書き人生の楽屋話から生活の綾まで、思わず微笑むエピソードや、心に届く感動がいっぱい。細やかな筆致で綴られた初めての半生記。平岩文学の原点を辿る1冊。
  • 年間1万人の外国人客が泊まる宿 サクラホステル浅草 体当りおもてなし術
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    1章 なんでそうなるの!? 誤解がもとでの失敗集 2章 緊急事態発生のときはこうする 3章 これさえ覚えておけば困らないコミュニケーション術 4章 「余計なお世話が大事だ」マニュアル ATMの紹介法からカップ焼きそばのレクチャーまで 5章 愛とまごころがあればすべては乗り越えられるで集 6章 説明不能なユニーク外国人観光客集 7章 相手を理解するための国別あるある集
  • 癒しの旅 四国霊場八十八ヵ寺
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    1巻1,430円 (税込)
    四国に生まれた画家が、ふるさとの八十八ヵ寺を写生していく巡礼の旅。丁寧に描かれた一枚一枚の細密ペン画は寺の「気」を伝え、境内での風景を短く記す文章からはなつかしく穏やかな時間が届く。ことばに言い尽くせない心の平穏が読み進めるうちに広がっていく、ユニークな四国霊場八十八ヵ寺案内の書。
  • アイドル脱落日記 ~ウェディング オブ ザ デッド~
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    1巻1,265円 (税込)
    17歳で芸能界デビューした女の子はいまやアラサーとなり、円形脱毛症に悩まされ、ゾンビアイドルという誰も手を出さない禁断の芸風に行き付いた。そんな唯一無二のゾンビアイドル小明ちゃんがついに結婚!? そして出産!?? 彼女にとって20代最後となる2012年末から2015年までの2年半に及ぶ妬みと嫉みと恨みと祝福を凝縮した爆笑愚痴コラムがついに書籍化。
  • 春風落月
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    受勲鬱とでもいうべき症状に陥ったとき、ふと心を軽くした3本の電話。著者にしか描きえないエピソードをユーモアたっぷりに綴った「受勲異聞」ほか、様々な媒体に寄せた文章など、散逸させるに惜しい滋味溢れる折々の随想52編。
  • 森の宿
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    大学生時代、東京と郷里広島との往き返り、尾道を通るのはいつも眼の楽しみであった。船と海が好きだったせいもあるけれど、その頃私は志賀直哉の作品を耽読していて、汽車が尾道にかかると、「暗夜行路」に描かれている通りの風景が車窓にあらわれて来る。対岸は向島、島と本土の間が潮の流れのきつい河のような狭水路になっていて、釣舟がいる、渡しがいる……――<本文より> 愛してやまない鉄道・空・船の旅をめぐる名随筆
  • 故園黄葉
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    「秋が来て、木の葉が段々色づいて、枯れて落ちいくのと同ンなじなんやなあ」遠藤周作の言葉を思い起こさせる顧況(こきょう)の七言絶句の事を書いた表題ほか、旅や味、亡き師や友のことなど優しい眼差しで描く随筆集。(講談社文庫)
  • あくび指南書
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    ユーモアと諷刺たっぷりの痛快辛口エッセイ。身の回りには、なるほどこんなに言いたいことばかり。粗忽の使者、転失気、あくび指南……。落語にネタをとって、旧友、悪友、知己、家族、あたるをさいわい斬りまくる。
  • 七十の手習ひ
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    吉行淳之介ら友人との思い出、上海、イスタンブールへの旅。地下鉄を乗り間違えた顛末。志賀直哉が搭乗した飛行機の謎など、文化勲章受章の著書がユーモアたっぷりに綴る、元気をくれる名随筆集。
  • 80歳のケセラセラ。いくつになっても「転がる石」で
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    著者は日本のメイクアップアーティストの草分けであり、80歳の今なお現役。人の魅力づくりに携わって60年──。本当の自立は50代からと言います。いくつからでも、いくらでも、人生は楽しくなる! 5人の親に育てられ、10歳で終戦、波瀾万丈の道なき道を歩んできた、美と人生の達人が明かす、ワクワク生きる極意。
  • 小説家
    値引きあり
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    昭和30年代半ば、波瀾に満ちた青年期を送った「彼」は九州から上京、作家を目指す。同人誌「文藝首都」に在籍し、名を成す手前にまで達するが、森敦と中上健次、2つの才能に打ちのめされる。そして苦悩の末、純文学作家からの転向を決断した。エンターテインメント小説の巨匠、最初で最後の自伝的小説。
  • 恋よ、ふたたび! 55歳・バツ2女のガチンコ婚活記
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    二人の子供を生き甲斐に、女手一つで来たけれど、やっぱり寂しい時もある。自分の殻を脱ぎ捨てて、不安も羞恥も乗り越えて、咲かせてみたいわ愛の花。だけど恋って難しい。私は臆病者だから――。
  • 「幸せ」を見つける才能 笑ってしまうような出会いを本物の愛に育てた夫婦の物語
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    「踊る大捜査線」シリーズなどで"名傍役"として知られ、今年5月に急逝した俳優の小林すすむさん。彼を長年支え続けた妻昭子さんが、夫との不思議な出会いから17年に及ぶ結婚生活、そして別れまでを美しい文章でつづりました。人を愛し、役者という仕事を愛した夫すすむさんと、それをサポートする明るい妻昭子さん。小さな幸せを大切にする2人の日常が、時にコミカルに、時に胸に迫るタッチで描かれます。
  • 日本の鶯 堀口大學聞書き
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    女流画家マリー・ローランサンは若い堀口大學を「日本の鶯」と呼んで愛したという。そんな青春の秘話をはじめ生涯を通じての友佐藤春夫との交遊、恩師与謝野寛・晶子夫妻の思い出など、恋と文学と人生について大詩人は親しく語りつづける。日本エッセイストクラブ賞受賞。
  • サンタクロースの秘密
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    クリスマスを十倍楽しくしてくれるサンタの贈り物。クリスマスを迎える前の正統的盛り上がり方、サンタの正体、トナカイの秘密から、料理・ケーキのレシピまで、聖夜をもっと素敵にする、究極のサンタクロース・エンサイクロペディア。これさえあれば、今年のクリスマスを誰よりも幸せに迎えられるはず。
  • もう、忘れたの?
    値引きあり
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    東電社長の土下座。震災と「絆」キャンペーン。高まった結婚欲求……。3.11以降、「忘れる能力」が恵みとなったのも事実。それでも忘れられなかったのはどんなこと? 婚活殺人のキジカナ。褒め言葉となった「バブルって感じ~」。記憶力の塩梅に悩まされつつ綴った「週刊現代」人気連載第7弾。清水ミチコさんとの特別対談収録!
  • 他界
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    「他界」は忘れ得ぬ記憶、故郷――。なにも怖がることはない。あの世には懐かしい人たちが待っている。俳句界の最長老にして、「朝日俳壇」選者を30年つとめる御年95歳の俳人・金子兜太さん。彼の95歳までの生き方を辿りながら、「生きること」と「死ぬこと」についての書き下ろし作品。 95歳まで生きた人の言葉の重みが、「生き方」と「死に方」に思い悩む多くの読者の心に響く一冊です。
  • TRUE LOVE 3度目は3人子連れで年下婚!
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    1巻1,155円 (税込)
    雑誌「ViVi」などで活躍し、現在は実業家としても活躍中のモデル・MALIA。プライベートではサッカー選手やK-1選手と2度の結婚・離婚を経験。3人の子供を育てるシングルマザーだったが、2015年元旦に8歳年下の現役Jリーガー・佐藤優平選手と3度目の結婚をすることを発表し、話題に。はじめてMALIAがこれまでの恋愛、結婚、離婚、子育て……などを赤裸々に綴った告白本を発売。
  • いのち華やぐ
    値引きあり
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    今切実な時代の問題、老、病、死について考える魂のエッセイ。生きるとは何かに答は出ないが、過去を思いわずらわず、未来を取り越し苦労せず、現在を全力で生きる命の貴さと、幾歳になっても愛にめぐりあい、愛をまきちらしながら、愛に始まり愛に終る人間の営みの理想を、清らかな活気で説き語る名著。
  • 「吉田自転車」「吉田電車」「吉田観覧車」全3冊合本版
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    吉田戦車が、愛車ナイスバイク号にまたがり、懐かしい近鉄特急に乗り、高所恐怖症なのにチャレンジした観覧車を乗り歩いた!! 笑いすぎて息つく間もない『吉田自転車』『吉田電車』『吉田観覧車』を一気読み!
  • ゆるやかな絆
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    わが子、光へ──真摯な魂の贈り物。 ノーベル賞作家夫妻が綴り、描く家族の共生と命の軌跡 。「この10年間に、こうしたかたちで日々の感想を書き続けた文章が──家内の絵に穏やかに傍証されるようにして──本になって残ったということは、なにより僕自身にとって思いがけないほどありがたい贈り物です(文庫版あとがきより)」
  • 昔は、よかった?
    値引きあり
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    朝ドラの復権。歌舞伎座改築と度重なる梨園の騒動。SNSが焚きつける同窓会不倫。そんな日本人の生活を一変させた東日本大震災……。辛い日々を経て、三陸鉄道の運転再開が灯した復興への希望。板についてきた中年生活、過去を振り返ることが癖になりつつ、良い未来を祈りながら綴られた「週刊現代」人気連載第6弾。
  • あなたも奔放な女と呼ばれよう
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 三回の離婚のせいか、父親の違う四人の子がいるからか、図らずも「奔放な人生ですね」と言われてしまう内田春菊が、「だったら皆さんもどうぞ」と結婚制度をひたすら考えたエッセイ漫画。46ページもの描き下ろしがついた講談社文庫版を電子配信!
  • この習慣さえあればいい 「幸福な心」のつくり方vol.1「人間関係」「幸福」
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    1~5巻220円 (税込)
    実は、あなたは今すぐ幸福になれるのです! その具体的方法を、ベストセラー『「折れない心」をつくるたった1つの習慣』の著者が伝授します。それはいたってシンプルなこと。心をプラスにすればいいのです。「時間」から「人間関係」「逆境」「仕事」「お金」「自分磨き」まで、人生のさまざまな局面で、「これさえあればいい」という方程式をあてはめれば、刹那的な幸福でなく、真実の幸福があなたを満たすでしょう。
  • イザベラ・バードの日本紀行 合本版
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    1878年、イギリスの女性旅行作家が、欧米人未踏の内陸ルートで東京―函館間を旅した見聞録。世界を旅した大旅行家の冷徹な眼を通じ、維新後間もない北海道・東北の文化と自然を活写。京都・奈良・伊勢など関西方面への旅も収載した、原典初版本の完訳。 ※この電子書籍は、2008年に講談社学術文庫として刊行されました、『イザベラ・バードの日本紀行 (上)』『イザベラ・バードの日本紀行 (下)』を合本とし、電子書籍化したものです。この電子書籍とは別に『イザベラ・バードの日本紀行 (上)』、『イザベラ・バードの日本紀行 (下)』もそれぞれ電子書籍で配信中です。
  • 証言その時々
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    「私はひとりになった。静かに涙が溢れて来た……祖国は敗けてしまったのだ。偉大であった明治の先人達の仕事を三代目が台無しにしてしまったのである」――収容所で敗戦の報に接した著者が見た戦争、そして戦後日本の姿とは。数々の戦争文学を残した作家が綴る、帰還兵への思い、六〇年安保、チェルノブイリ原発事故への眼差しなど戦争をめぐる証言。(講談社学術文庫)
  • 運のいい人がやっている「気持ちの整理術」
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    すべての幸せと豊かさはあなたの心の“余裕スペース”にやってくる! 幸運のカリスマが伝授する、いいことに恵まれる人になる法則
  • 子どもを伸ばす「いいね!」の言葉 「ダメ!」な言葉
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    1巻1,100円 (税込)
    NHK「おかあさんといっしょ」のレギュラーだった著者は今、絶大な信頼の子育てアドバイザー! 子どもを伸ばす「言葉」を伝授します。幼児期の体験が人格形成に大きな影響を与えます。なかでも親と子のコミュニケーションほど大事なものはありません。子どもがグングン伸びる言葉がある反面、逆効果な言葉もあるのです。今日からさっそく感性や優しさ、好奇心を育てる言葉をかけてあげましょう!
  • 迷路の旅人
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    想像力・思想・文体・文章・テーマ等々、小物を構成する諸々の要素に触れて、何が本物の小説かを論じた長編評論「反小説論」。"異常で病的で幼稚"な今日の文学の風潮を批判した「遊びと文学」。ほかに、ユニークな作家論や折り折りの感慨をつづった随筆を収録。『わたしのなかのかれへ』に続く第二エッセイ集である。
  • 悲しみの効用 【五木寛之ノベリスク】
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    大震災、放射能汚染に代表される未曾有の時代を、どう生き延びていくか。常識と思われることが通用しなくなった時代に、なにを信じて明日を迎えたらいいのか。 反常識と思われているものの中にこそ、そのヒントがあると考えた五木寛之氏は考える。未知の時代を乗り超える、8つの力を、本書ではわかりやすく説いていきます。
  • 桃の宿
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    阿川弘之「私の履歴書」を中心に、熟成した観察眼と達意の文章。今は亡き、交流のあった文士の先輩作家を語り、101歳の天寿を完うした土屋文明氏から、若くして台湾で散った向田邦子氏を思う。また、第3の新人として、共に同時代を過した吉行淳之介、遠藤周作両氏への別れを綴る名随筆集。
  • 新編 歴史小説の周囲
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    遠い日、夜の砂丘で青年の目を射た流星の一条の光――遥か西域への憧れを胚胎した井上文学誕生の瞬間を描く「砂丘と私」始め、『天平の甍』『敦煌』『風濤』など歴史小説の名作を点綴、その発想の源泉と想像力を刺激してやまぬ歴史の魅力を語る。『蒼き狼』をめぐり大岡昇平と闘わせた論争への真摯な反論、80歳の作家を駆り立てた『孔子』への情熱――など、井上靖の凛とした詩魂がほとばしる歴史随筆24篇。
  • わが美的洗脳 大岡昇平芸術エッセイ集
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    14歳、初めて聴いたベートーヴェン「第五」に一撃を喰らい、26歳、スタンダールの手引きで出合った「フィガロ」に震駭、熱烈なモーツァルティアンに。その音楽の魅力を音符にまで遡って究めんと50歳を過ぎてピアノと作曲法を学ぶ――。音楽は単なる趣味を超えて、その人生と文学に霊感を与え、更なる真摯な探求に彼を駆り立てた。音楽、映画、演劇等、芸術随想46篇に、武満徹、吉田秀和との対談を併録。
  • 鮎の宿
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    志賀直哉門下の著者が師にまつわる様々な出来事を中心に綴った滋味溢れるエッセイ集。志賀の臨終を描いた「終焉の記」をはじめ、滝井孝作、尾崎一雄ら同門の作家や「白樺」同人の里見、梅原龍三郎のこと。志賀と前後して亡くなった三島由紀夫、川端康成、文壇仲間吉行淳之介、遠藤周作との交流、親しかった人々や食、旅をめぐる話などを清澄な文章で記した初期のエッセイ59篇。
  • 成城だより 上
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    成城に越して来て11年、運動は駅まで15分の片道だけ。体力の衰えに抗しつつ、富永太郎全集に集中、中原中也「山羊の歌」の名の由来を追い、ニューミュージック、映画、テレビ、劇画、広汎な読書、文学賞選考会等、80年代前半の文化、文壇、世相を俎上に載せ、憤り、感動する。70歳にして若々しい好奇心と批評精神で「署名入り匿名批評」と話題を呼んだ日記体エッセイ。上下2巻。

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