歴史・時代小説作品一覧

  • 好色 義経記
    -
    源義経は「判官びいき」に代表されるように、母・常磐御前との生き別れや、兄である頼朝との確執など、その生涯が常に悲劇として描かれた。が、中丸流に史料のウラ側を眺めれば「こいつはただの寿毛平(スケベエ)な男じゃないか」という結論になる。事実、彼は出っ歯で赤毛、色白の小男でカッコよくないという。そんな義経の素顔を求め、大胆な推理と解釈を加えた講談調に仕立てた、爆笑の一代記。

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  • 老いの入舞い 麴町常楽庵 月並の記
    3.0
    新米同心vs大奥出身の尼僧。江戸の新本格! 若き定町廻り同心の仁八郎は、上役の命で訪れた先で元大奥勤め・年齢不詳の庵主と出会う。その周囲で次々と不審な事件が起こるが…。
  • 荒城に白百合ありて
    3.9
    森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。 薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。 しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。 手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。 ――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。 薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。 そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。 「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。 それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。 この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。 稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。
  • 皇女と宿星の女たち
    -
    飛鳥京の世──恋人を殺された天文博士の娘・婁は、二上山中に秘密の“おなごの邑”をつくる。男に虐げられて生きるのが当たり前だった時代、そこは女たちのシェルターとなり、陰謀により死ぬ運命にあった山辺皇女までもが逃げ込んでくる。村から次々と女の姿が消えていくのを男たちは訝しみ、それを都の貴族・藤原不比等が知ることになり……。古代の飛鳥を舞台にしたヒューマンドラマ。
  • 甲次郎浪華始末 1 蔵屋敷の遣い
    4.3
    多額の金子を差し出して返却を迫る両替商泉屋の要求をつっぱねた番頭が、小浜藩の侍に襲われた。町奉行所同心、丹羽祥吾を巻き込み真相解明に奔走する若狭屋の跡取り、甲次郎。気鋭の大型新人が天保年間の大坂を舞台に武士と商人の策謀を描く書下ろし長編時代小説。
  • 甲次郎浪華始末 3 雨宿り恋情
    4.0
    大坂東町奉行所同心が殺された。内々に処理させよという城代の命に反して、秘密裡に同僚の死の謎を追う丹羽祥吾。手を貸すことになった、呉服商若狭屋の跡取りで幼なじみの甲次郎。二人に襲いかかる刺客、不可思議な行動をとる奥女中、事件は若狭屋の主と娘信乃を巻き込んで思わぬ展開をみせる。書き下ろし長編時代小説第三弾。
  • 甲次郎浪華始末 2 残照の渡し
    4.0
    呉服商若狭屋の跡取り、甲次郎と道場仲間だった豊次が殺された。犯人探しに奔走する甲次郎に大坂城代管轄の長内村の煙硝蔵が破られたという噂が届く。一方、若狭屋に寄宿している千佐の友達、美弥を郷里に送り届けた甲次郎と千佐が何者かに襲われて・・・。
  • 甲次郎浪華始末 4 迷い雲
    4.0
    美濃屋の一人娘おりんが失踪した。ちょうどその頃、京都の公卿の御落胤と自称する若者が大坂の町で評判となっていた。若狭屋の跡取りである甲次郎と大坂東町奉行同心の丹羽祥吾は、失踪事件と御落胤騒動に深いつながりがあるのを探り出すが…。甲次郎と千佐、祥吾と信乃の恋の行方は!?好評シリーズ第四弾!
  • 紅塵
    4.8
    十二世紀の中国、激しく争った南宋と金との間には平和条約が結ばれ、束の間の安定がもたらされていた。しかし、金に再侵攻の動きがあると知った南宋は、抗金の名将・韓世忠の息子、子温に調査を命じる。子温は女将軍だった母の梁紅玉とともに旅立ち、かつての金との戦いや名将・岳飛の悲劇を振り返りつつ、金に潜入するが……。攻め寄せる六十万の大軍をいかに迎え撃つか!? 南宋と金との戦いを描いた長篇中国歴史小説。
  • 荒神絵巻
    -
    宮部みゆきの新聞連載小説『荒神(こうじん)』の挿絵を描いたのが、漫画家・こうの史代。本書はこの挿絵403点すべてを、連載時には叶わなかったオールカラーで完全収録! さらに昭和の「絵物語」復活を試みて、こうのが独自に書き下ろした文章も添えて、“もう一つの『荒神』の世界”が一冊でたっぷり楽しめるストーリーブック。
  • 黄塵の彼方
    -
    第二次世界大戦が終結したその日、北京の町中が青天白日満地紅旗で埋まった。やがて、日本軍の全部隊が武装解除すると北京城内は百鬼夜行の恐怖の町と化した。そんな時、無実の罪で投獄された日本人の男が獄中で出会ったのは、半白の頭をした日満混血の男だった。男の語った波瀾万丈の日々とは……。史実に基づいた緻密さと大胆な発想、流麗な文体で綴られた小説。
  • 巷説 荒木又右衛門
    -
    鍵屋の辻の決闘で名高い、新陰流の剣豪・荒木又右衛門。江戸から、剣術師範を務める大和郡山藩への道中で、悪をくじき、弱きを助け、武名ますますあげていく。その荒木又右衛門の旅日記。
  • 巷説百物語
    4.2
    怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧――。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが……。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。世の理と、人の情がやるせない、妖怪時代小説、第一弾!
  • 巷説水戸黄門
    -
    水戸光圀は、63歳で家督を養子にゆずり、水戸の西山荘へ隠退した。天下の副将軍として30年、非常に惜しまれてのことであった……。お馴染み、ご隠居・水戸黄門さまの、水戸での、そして道中・旅先での姿を、時代小説の第一人者が描いた傑作。
  • 講談 碑夜十郎(上)
    4.0
    時は天保、ところはお江戸。闇にそびえる巨大な石碑の傍らに正体不明の男が素っ裸で倒れていた。通りかかった美女・お絹が、自分の長屋に連れ帰る。お絹は男に一目惚れ、せっせと面倒を見はじめる。名無しじゃあ困る、ということでつけた名前が碑夜十郎。お絹も正体が定かではないが、なぜか河内山宗俊率いる天保の六歌撰の面々と繋がっていた。悪を憎む男と、世の中に不満を抱く面々が動きはじめる。著者の代表的時代小説。
  • 講談 大久保長安(上)
    -
    1~2巻605円 (税込)
    もと能役者で、異国人の血を引く大久保長安は、鉱山採掘の技術によって、徳川家康に重用される。戦国時代、武器の材料として貴重な鉱物は、各国、争奪の的であった。それゆえ、腕利きの忍者が動員され、各地で激しい争奪戦が繰り広げられた……。長安の採掘した莫大な金・銀・鉱物が、やがて家康を万全のものにしていく。時代を変えた長安の秘密に迫る、異色の長編。
  • 講談名作文庫1 真田幸村
    5.0
    徳川の大軍を向こうにまわしてびくともしなかった大阪方の強みは、軍略の神真田幸村のいたことだ。自製の新兵器地雷火大砲を用い、たくさんの忍術者を八方にとばし、敵の総大将家康を幾度となく追い詰める。大阪冬夏二陣の際の智謀と追撃に、誰もかれもが大拍手大喝采!
  • 講談名作文庫2 水戸黄門
    -
    天下の副将軍として諸大名を縮み上がらせた水戸光圀公。隠居してからは百姓姿に身をやつし、助さん格さんという剣術の名人をお供に連れ、諸国漫遊に出かけた。お役人やお侍が、百姓爺だと馬鹿にすると、あに図らんやそれが光圀公。びっくり仰天して大騒ぎ! 山賊退治や孝子の助太刀等、痛快愉快の大活躍。
  • 講談名作文庫3 大岡政談
    -
    厳正さと人情を失わない名裁きによって江戸市民の喝采を浴び、名奉行の名を残した大岡越前守忠相。扱った多くの公事の中でも、最も許しがたいのは天一坊の偽ご落胤騒動だった。切腹まで覚悟した事件の顛末はいかに。
  • 講談名作文庫4 柳生旅日記
    -
    父但馬守の腕試しにあって右目を失った十兵衛は、将軍の密命をおびて西国を旅する。沢庵和尚に粗暴を諭され、独眼竜片目はずしの正眼を編み出し、名高き剣豪たちと術を競いながら、薩摩藩へ乗り込む。
  • 講談名作文庫5 赤穂義士銘々伝
    -
    浅野内匠頭殿中の刃傷、内匠頭の切腹と片岡源五右衛門、母と仲間の殉死になく武林唯七、義士の統領大石内蔵助良雄、堀部安兵衛高田馬場の仇討ち、大高源吾、中村勘助東くだり、神崎与五郎かながきのわび証文、夜なき蕎麦売り杉野十平次、酒屋の手代、恋の岡野金右衛門……など、義士の銘々伝。
  • 講談名作文庫6 太閤記
    -
    尾張愛知郡中村の農家に生まれた日吉丸は、青雲の志を抱いて家を飛び出し、やがて織田信長に仕える。卓越した手腕、生来の人情味によって、木下藤吉郎、羽柴筑前守と名を変えつつ異数の出世を遂げ、信長亡きあと、明智光秀を倒して天下を統一する。人心魅了の天才の、痛快なる出世講談。
  • 講談名作文庫7 鼠小僧次郎吉
    -
    十二歳にして世情に義憤を感じ、善悪の見境なく義侠心を振り回す次郎吉は、親に勘当され、京阪まで男修行の旅に出る。貧しき者を救い不善をなす者を挫くその義侠心と人情味。生粋の江戸っ子魂、鼠小僧次郎吉、侠盗の一代記。
  • 講談名作文庫8 いれずみ奉行
    -
    桜吹雪のいれずみに世情に通じた名裁き。その名も高いご存じ遠山の金さん。一途な忠誠心を買われて北町奉行に推挙され、権勢欲の権化、鳥居耀蔵一味を駆逐して江戸市民の喝采を浴びる。名奉行の一代記。
  • 講談名作文庫9 猿飛佐助
    -
    十歳で戸沢白雲斎より忍術を教わり、修行ののち免許皆伝となった佐助は、十六歳で幸村と出会い家来になる。得意の忍術をもって諸国を漫遊中、至る所で弱者を扶けて強者を挫く。彦根の城下に伊井を脅かし、江戸城に関東方の総帥家康に怖じ気を震わせ、仙台青葉城内では政宗を罵る。時に風を呼び火をおこし雨を呼ぶ変幻出没の快場面の連続、痛快講談。
  • 講談名作文庫10 一休和尚漫遊記
    -
    幼くして仏門に入り、大徳寺で禅の道を究めた一休和尚。並外れた知恵と頓智で、閻魔様から将軍様までまわりの者を笑わせながら、有り難い仏の教えを説く。「このはしわたるべからず」の立て札を尻目に堂々と橋を渡り、「絵にかいた虎を縛ってみよ」といわれれば、平然と縄を借り受ける。
  • 講談名作文庫11 由井正雪
    -
    駿河国由井の里に生まれた天才児正雪が、勤王の志に燃え、莫大な軍用金と大勢の剣客・豪傑を集め、徳川幕府を倒そうと企てる。丸橋忠彌、牧野兵庫、柴田三郎兵衛など名だたる人物を仲間に大活躍をみせるが、ついには事破れてしまう。天下を驚嘆させた、慶安年間の大騒動。
  • 講談名作文庫12 快傑自来也
    -
    蝦蟇の上で呪文を唱え、印を結ぶ義賊自来也。あるときは雷獣を手捕りにし、またあるときは仇討ちの後ろ盾になり、出没自在の大立ち回り。佐渡島に籠れる大蛇丸一味と攻防激戦、日本海を挟んで術合戦が炸裂する。怪奇幻妙の大怪奇譚!
  • 講談名作文庫13 荒木又右衛門
    5.0
    「荒木の前に荒木なく、荒木の後に荒木なし」と後の世までも謳われた大剣士荒木又右衛門。宝蔵院覚禅坊、柳生十兵衛、塚原卜伝の三名人から奥義を授けられ、武者修行に出ても敵する者はいない。義弟渡邊数馬に助太刀し三十六人を斬って捨て、義父の仇を討つなど勇名を天下に轟かした、痛快無比の大剣士物語。
  • 講談名作文庫14 伊達騒動
    4.0
    数多きお家騒動の中で善と悪との争い、これほど腹の底から湧く憤激、これほど腹の底から泣ける感激感動の物語なし。
  • 講談名作文庫17 寛永三馬術
    -
    天下の三名人が秘術を尽くして天晴れ輝く技くらべ!! 三代将軍家光公の頃、その人ありと知られた、馬術の三代名人、曲垣平九郎、向井蔵人、筑紫市兵衛が火花を散らして秘伝の技くらべ。手に汗握る大試合、壮絶快絶の大場面ばかり。壮快だ! 人間業ではない素晴らしいものだ。
  • 講談名作文庫18 清水次郎長
    4.5
    「清水港は鬼よりこわい、大政小政の声がする」と恐れられた大政、小政を始め、あまたの子分から親分と慕われ、海道一の侠客としてその名を天下に轟かした清水次郎長の一代任侠物語。死相を気にして家業をやめて侠客となる。石松の金毘羅参り、卑怯な都鳥の刃にかかって無念の最期を遂げた石松の仇を討ちとる次郎長の子分思い、大侠客の面目躍如として痛快無比な物語。
  • 講談名作文庫19 塚原卜伝
    -
    後世に剣聖と称えられる塚原卜伝、その血沸き肉踊る生涯を余すところ無く伝える名講談! 幼い時から才の片鱗を煌めかせ、師である上泉伊勢守から見事一本! 長じて後は諸国漫遊、各国名人達人、更には怪猫との死闘までも繰り広げ、遂には父兄の仇、卑怯千万な佐竹弾正を見事討ち取る! これぞ男子の鑑。八面六臂の大活躍を、とくと御覧じろ!
  • 講談名作文庫30 佐倉宗五郎
    -
    不当な年貢の取り立てに対し、義人・宗五郎が立ち上がる! 唐突に告げられた年貢の増税に対し、一揆寸前もやむなしとする仲間たち。それを抑えて殿様に不当を直訴しに行く宗五郎だったが、暗君である堀田上野介は聞く耳を持たない。こうなっては命がけで将軍に直訴するしかないと、我が身を省みずに行った訴えは聞き入れられ、堀田家の重臣はそのかどで重く罰されるが……。涙なしには読めない、佐倉宗五郎、任侠義烈の生涯!
  • 講談名作文庫15 天保六花撰
    -
    悪童・河内山宗俊、大いに世にはばかる! 金はない地位もない数寄屋坊主が、持ち前の舌先三寸で江戸八百八町を渡ってゆく痛快譚。悪でありながら人情家でもある宗俊の下に集うは片岡直次郎、森田屋清蔵、金子市之丞、闇の丑松、花魁三千歳という、いずれも一筋縄ではいかない怪人物。世のしがらみに囚われず、思うまま生きるその姿は正に大輪の悪の花、となえて天保六花撰! 江戸に咲いた徒花の散り際、とくと見よ!
  • 講談名作文庫16 弥次喜多道中記
    -
    面白い! 又とない滑稽読み物! 天下一の滑稽で、弥次さん喜多さんの底抜けの道中記。名を聞いただけでもおかしくなるような、弥次郎兵衛と喜多八は生まれつき天下無類の呑気者で、頓狂であわてもの。昔の東海道五十三次を歩きながら旅をする二人が、あちこちで大騒ぎ。次から次へと、道中いたるところで珍妙無類の大活躍、読み始めたらとても手放すことができない。
  • 講談名作文庫21 雷電為右衛門
    -
    天下無敵!! 大関を16年間張り通した稀代の名力士雷電の手に汗握る大相撲物語。小さい時から力自慢で、大釣鐘を担ぎあげて40人力を現したのをはじめ驚異の怪力ぶり。力士を志して江戸に上り、谷風の弟子となっては場所毎に優勝。トントン拍子の出世。相撲道の名誉のために悪人と戦ったり、愛弟子越の海の仇討ち相撲をとったり痛快な大活躍。
  • 講談名作文庫20 大久保彦左衛門
    -
    家康、秀忠、家光のような将軍達も、彦左衛門には叱られるという天下御免の御意見番!! 二言目には『鳶の巣文珠山……』を持ちだして、諸大名や旗本達をピシャッと押さえる痛快さ。たらいに乗って登城したり、我慢会を催し若い旗本連中を驚かしたり、胸のすくような痛快な活躍。しかも、誠忠無二の忠臣で、情あり、涙あり、智あり、勇ある快男児。
  • 講談名作文庫29 野狐三次
    -
    江戸の花形、火消しの中でも男の中の男とうたわれた、野狐三次の痛快活劇! 捨て子の境遇ながらも、華々しい火消しの職を得るまでになる三次。しかし義人の行く手に試練はつきもの、悪旗本から芸者を助け、火事に喧嘩に向かう先々で苦難の連続。けれどもさすがは男・三次、果てには天晴親の仇討ちもなし、継ぐは父の名上州屋秀五郎。火消しの頭にもめでたく相成り、愛する人とも結ばれ、全てが万々歳のうちに終わる胸のすく物語。
  • 講談名作文庫25 国定忠治
    -
    僅か十四で病気の父のため、馬方として世に出た忠治。ずる賢い継母の奸計で父を殺されるも、見事親の仇を取る。その見上げた孝行心と人情味溢れる人柄を買われ、若くして親分となった忠治。持ち前の義侠心から、飢饉の村に金を届け、非道な悪人を斬って捨てる善行を行う。しかし往くは極道、日陰の渡世、人々にはその徳を讃えられながらも、お上からは追われる立場になってしまう。その身を仁義の二文字に捧げた、胸を打つ一代記!
  • 講談名作文庫23 幡随院長兵衛
    -
    悪の限りを尽くす直参旗本と、侠客の間で争いが耐えなかった寛永年間の江戸。侠客の代表的存在である長兵衛は、堅気の人々にまで被害が及ぶ大規模抗争になることを懸念、方々走って和解の道を探る。しかし必死の働きも虚しく、狼藉を重ねる旗本。孝行ものの力士が闇討ちされ、手打ちの約束も反故にされた長兵衛は、遂に自らの命をもって旗本頭、水野十郎左衛門を破滅させる道を選ぶ。身を捨てて江戸を救った、真の侠客ここにあり!
  • 講談名作文庫27 後藤又兵衛
    -
    7、8歳のころから怪童丸とあだ名をされた後藤又兵衛。10歳の時にものすごい唐犬を退治し、12歳の時には海賊を退治するなどたちまち黒田家の人気者となる。14歳の時には河屋城攻めに初陣して敵の大将を難なく槍玉にあげ、その名を天下に轟かせた。諸国へ武者修行に出かけ、数多の豪傑と腕比べをし、関ヶ原の戦い、大阪冬夏の両陣には大暴れ、大手柄を立てるなど大活躍の痛快物語。
  • 講談名作文庫22 左甚五郎
    -
    古今に類のない名人甚五郎の神技! ちょっと見ると阿呆のように見える彫物大工の甚五郎が、天下の大久保彦左衛門老人をすっかり感心させ、将軍家光公からは莫大なご褒美に預かる。知恩院や広徳寺建築では恩義のため身の危険も顧みず大苦心。日光陽明門の普請の時にはあまりの腕前に仲間から妬まれ、遂に右腕を切られたりする左甚五郎の血と涙の修行物語、任侠義烈の一生です。
  • 講談名作文庫28 寛永御前試合
    -
    時は寛永年間、三代将軍家光公の御前において行われた古今未曾有の武術大試合! 出場するは荒木又右衛門、宮本無三四、関口弥太郎、伊達政宗、大久保彦左衛門、笹野権三郎、間垣平九郎、羽賀井一心斎、磯端伴蔵、柳生飛騨守、由比正雪等々、いずれも当代一流の錚々たる面々! その神技を尽くした決死の大試合は、読者をして手に汗握らせ、快哉を叫ばせずにはいない!
  • 講談名作文庫24 田宮坊太郎
    -
    苦心に苦心を重ねて十一年、首尾よく親の仇を討った田宮坊太郎の血沸き肉踊る武勇伝! 運命の孤児となって寺へ預けられた坊太郎が、僅か八歳の身で四国から遥々江戸に上って柳生飛騨守(宗冬)の弟子となり、遂に水戸、柳生両家の後ろ盾で天下御免の大仇討ちをするまでの物語。母親おつじの涙ぐましい激励あり、感激のうちに面白く読める名講談!
  • 講談名作文庫26 岩見重太郎
    -
    見よ! 愉快! 痛快! 物凄い大場面! 大豪傑の岩見重太郎が大勇を奮って掛川堤の28人斬、7メートルある大蛇退治や身の毛もよだつ怪物退治、父と兄の敵をたずねて血の出るような大苦心、遂に天橋立で晴れの大仇討ちなど、聞いただけでも胸は高鳴り、血を湧かさずにいられぬ場面が次から次への大講談!
  • 口中医桂助事件帖1 南天うさぎ
    3.8
    江戸の名歯科医・藤屋桂助が、事件に迫る!口中医桂助事件帖シリーズ第一作! 虫歯で命を失うこともあった江戸時代。庶民に歯の大切さを説き、虫歯で悩む者たちを長崎仕込みの知識で次々と救う口中医・藤屋桂助。幼なじみで薬草の知識を持つ志保と、歯ブラシ・房楊枝職人の鋼次は、ともに力を合わせる若き仲間同士である。が、桂助のまわりでは謎の事件が次々と起こり、得体の知れない大きな流れに巻き込まれていく。続発する謎の事件の真相とは……。

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  • 口中医桂助事件帖13 春告げ花
    3.6
    人気書き下ろし時代小説、第13弾!  お待たせしました!人気書き下ろしシリーズ、満を持しての再開です。  江戸で評判の口中医・藤屋桂助の〈いしゃ・は・くち〉には、志保が来なくなって鋼次と二人で施療を行っていた。  ある日、やってきたのが人気浮世絵師の香川喜代麿だった。喜代麿は、“呉服橋のお美”に恋をしているという。そのお美が、茶問屋芳田屋の娘・美鈴であることがわかる。そのお美が写経に通っていることになっていた深川の泉福寺で、逗留していた病人が亡くなっていた。それが他殺だと見破った桂助は、そこにある真実に迫る。  やがて、桂助の元に通ってくるようになった美鈴の回りで起こる事件を解き明かしていくうちに、桂助は美鈴の思いに気がつくようになるのだが……。  新たな主要人物となる美鈴が加わり、桂助と鋼次が絡んで、物語は佳境に入っていく、シリーズ第13弾。
  • 皇帝ナポレオン (上)
    3.3
    幽閉されていたはずのナポレオンがついにエルバ島を脱出した! 歓声のこだまするパリで若き新聞記者・モンデールが取材を重ねて浮き彫りにした、稀代の英雄の実像とは――。漲る野心、比類なき人心掌握術、天賦の戦略の才、飽くなき性への欲求……。人間のあらゆる欲望を一身に背負い、ヨーロッパを駆け抜けたナポレオン。混迷を生きる現代人に活力をもたらす、画期的歴史長編!
  • 紅梅行燈
    -
    江戸・深川の八百源の娘・お澄は、小町娘と評判の美人だが、柔術の手練でもあった。ある夜、3人の侍に襲われながら見事これを撃退した若侍・弓川金吾と知り合い、傷の手当をしたことから、ほのかな恋心を抱く。金吾の襲われたのは、南部藩の内紛、ご老公派と当主派の争いに、源を発していた。隠退した先代老公が、愛妾・お市の方にせがまれ、新御殿を作ろうとして無理な金策をし、それを引き受けた豪商・盛岡屋が、当主の妹・小夜姫を妻にと要求したのだ。江戸屋敷の小夜姫に、ご老公から国元への帰還が命じられた。無事に済むはずのない道中を思い、当主派は、姫の見替りにお澄を仕立てた。金吾、お澄の行手には……。
  • 光武帝(上)
    3.2
    紀元九年、安漢公・王莽が前漢を乗っ取り新帝国を建てる。だが儒教原理主義的な政策は民衆の反発を呼び、「赤眉の乱」が発生。漢帝室の血を引く豪族・南陽劉氏の御曹司劉秀も武張った兄劉演たちとともに否応無く反乱に巻き込まれてゆく。後漢帝国の創始者、光武帝劉秀の活躍を描く、新感覚の中国歴史巨編。
  • 興亡三国志 一
    3.6
    後漢末、霊帝の時代。宦官達は帝を恣(ほしいまま)に操り、天下は麻の如く乱れていた。疲弊した民衆の一部は黄巾賊となって全国に蜂起。大軍を率いて首都洛陽に入った董卓が軍政の覇権を握ると、忽ち暴政の嵐が吹く。「乱世がくるぞ」若き曹操は身ぶるいしながら思った。この“乱世の英雄”曹操を中心に群雄たちが繰り広げる壮大な歴史ロマン「三好三国志」全五巻。
  • 香木屋おりん : 1 梅花の誓い
    3.5
    香木屋・芳楽堂のひとり娘、おりんは旗本出身の香司、父仙三郎の愛情を一身に受け、何不自由なく育つ。生来の卓抜した嗅覚の持ち主であるおりんは父の跡を継ぎたいと願うが、店の看板である線香「ほの香」の配合を教わる前に賊に押し入られ、父の命ばかりか高価な香木を根こそぎ奪われる。絶望の淵に沈むおりんだったが、持ち前の明るさと研ぎ澄まされた嗅覚で店の再興を決意。さらに父を襲った賊の正体へと迫るが、その裏には衝撃の事実が隠されていた。待望の新シリーズ。
  • 蝙蝠の剣 剣鬼・松林蝙也斎
    -
    千曲川のほとりで石を打ち、石を跳ぶ。侍になりたかった。少年の名は左馬。身寄りがなく松林家に引き取られていた。中村泉十郎に剣術を学ぶ。だが、泉十郎が仇討に遭い、武者修業の旅に出る。この年、慶長十五年。関ヶ原の合戦より十年が過ぎていた。やがて江戸で町奉行に雇われ、牢人斬りに…。斬って斬って斬りまくった。だが、胸のつかえが降りない。このつかえを降ろしてくれるのは女の肌だけだ。のち将軍家光に秘術「足譚」を披露。「身の軽きこと蝙蝠の如し」と讃えられた、異彩を放つ寛永剣士ここに登場!
  • 鬼神舞い~黄門黒衣組(一)~
    -
    ある夜幕府の重鎮・柳沢吉保の賄づけの家臣が黒装束の男たちに誅殺される。男たちを率いるのは新堂兵庫。五代将軍・綱吉の悪政で虐げられている民を守るために、先の副将軍・水戸光圀が組織した「黒衣組」の頭領だ。――江戸の大店の娘たちが続けて神隠しにあっているのを知った黒衣組は、事件解決のために動き始める。そして幕閣へと繋がる陰謀に辿り着く!
  • 高野山
    -
    鮮烈の密教小説誕生! 信長の骨、光秀の首―― 霊山に眠る謎の扉が、いま開く。 天正八年、高野山大門がノブナガ配下「黒母衣衆」により火をつけられ炎上する。 高野客僧・木食応其は、比叡山の二の舞になるのを避けるべく、密教秘術を使いこなす修験者ナビキらにノブナガ軍との戦いの準備を始めさせる。 一方、高野の地には、折檻状をつきつけられ、織田家筆頭家老の座を追われた佐久間信盛が流れてくる。 ノブナガの佐久間への非情な仕打ちを知ったミツヒデは、自らの心に溢れ出た主君への不信を次第に抑えられなくなっていく――。 霊山・高野に滾る静かな鼓動。 それはやがてノブナガの野望を打ち砕く“あの事件”を引き起こす。 誰にも描けなかった戦国秘話がここに。 鮮烈の密教小説誕生!!
  • 高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ
    -
    文禄元年(一五九二)、太閤秀吉は二十万の大軍を朝鮮出兵させ、首都・漢城(ソウル)、平壌(ピョンヤン)を占領した。だが、朝鮮水軍を率いるたった一人の将軍によって撤退を余儀なくされた。その名は李舜臣(イ・スンシン)。五年後、雪辱に燃えて再出兵した藤堂高虎は、舜臣を暗殺すべく忍びの者を派遣。一方、無益な戦を憎む小西行長は、舜臣を救うべく使者を送った! 綿密な取材、類稀な着想、圧倒的筆力で放つ鮮烈の歴史ロマン巨編。 ●荒山徹(あらやま・とおる) 1961年富山県生まれ。上智大学卒。新聞社、出版社勤務を経て、朝鮮半島の歴史・文化を学ぶため韓国留学。延世大学校延世語学院韓国語学堂卒業。1999年『高麗秘帖』で小説家デビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で三度、吉川英治文学賞新人賞候補となり、2008年『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞を、2017年『白村江』で第6回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。日韓交流史を主題とする時代伝奇小説を発表して注目を集めた。他の作品に『竹島御免状』『長州シックス 夢をかなえた白熊』『シャクチ』『キャプテン・コリア』など多数。
  • 香乱記(一)
    4.2
    悪逆苛烈な始皇帝の圧政下、天下第一の人相見である許負は、斉王の末裔、田氏三兄弟を観て、いずれも王となると予言。末弟の田横には、七星を捜しあてよという言葉を残す。秦の中央集権下では、王は存在しえない。始皇帝の身に何かが起こるのか。田横は、県令と郡監の罠を逃れ、始皇帝の太子・扶蘇より厚遇を得るのだが……。楚漢戦争を新たな視点で描く歴史巨編、疾風怒濤の第一巻。
  • 子隠し舟 風烈廻り与力・青柳剣一郎[12] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    師走の江戸で、身寄りのない子どもが次々と拐かしにあっていた。風烈廻り与力の青柳剣一郎は現場付近にいた若い飴売りに目をつける。だが、不審な乞食に惑わされ剣一郎は男を見失う。奉行所は総力を挙げ拐かし犯捕縛を目指すが、新たな殺しが発生。相方を殺された“三河万歳”の太夫が、相次ぐ事件を解く鍵となるのか? 大好評の人情時代シリーズ!
  • 木枯し紋次郎 中山道を往く(一)倉賀野~長久保
    -
    破れ合羽に破れ笠、錆朱色の長脇差をさして、唇に五寸の長楊枝。木枯しの音も寒々と、中山道に孤影をひいて、独り旅往く紋次郎。時代小説の不朽の名作、「木枯し紋次郎街道シリーズ」第一弾。
  • 木枯し紋次郎(一)~赦免花は散った~
    4.7
    「人間には一生に一度や二度、計算に合わなくてもやらなければならねえことがあるもんだ」三度笠に汚れた道中合羽、手甲脚絆。頑丈一辺倒の長脇差とトレードマークの長い楊枝。……幼馴染みの兄弟分に裏切られ、罠におちた紋次郎の頬の刀傷がひきつった。くわえ楊枝が震えて、木枯しに似た乾いた音が、高く鋭く鳴った。時代小説のスーパー・ヒーロー、待望の登場。
  • 木枯し紋次郎(九)~三途の川は独りで渡れ~
    -
    「三途の川は、独りで渡るもんでござんす」冷ややかな目でそう言うと、渡世人は長脇差を鞘に納めた。北国街道を行く紋次郎の顔に表情はない。……行きずりの男から託された荷物、間に合わなければ子供が間引かれるという。紋次郎は騙されたのか!? なかに二百両の小判が入っていた。──虚無と孤独が色濃く漂う時代劇のスーパーヒーローが、今日も街道を足早に通り過ぎる。
  • 木枯し紋次郎(五)~夜泣石は霧に濡れた~
    -
    「生きる張り合いも、生き甲斐もなかった。その日が去れば昨日だし、その日が来れば今日だった。明日という日は、ないのである」渡世人・紋次郎が今日生きる自分を守るのは、刃渡り二尺の頑丈な刀。道中合羽で刀を隠し、大勢を相手に変幻自在の戦法を取る。……漠とした不安ただよう天保年間を駆けぬけた紋次郎が、21世紀の現代に時代を超えて甦る。
  • 木枯し紋次郎(三)~六地蔵の影を斬る~
    -
    「あっしには、かかわりのねえことでござんす」その渡世人の左頬には、古い刀傷の跡がある。さらに彼は唇の左端に十五センチほどの手製の楊枝をくわえている。紋次郎のこのトレードマークは、十二、三年前、彼がまだ二十歳前のある出来事に由来していた……。上州新田郡三日月村の貧農の息子は、まさにこの瞬間から、永遠のヒーローに生まれ変わったのである。
  • 木枯し紋次郎(十一)~お百度に心で詫びた紋次郎~
    -
    紋次郎は夕焼けを眺めながら、峠路を下る。五、六歩行ってから振り返り、唇の中心に移した楊枝に息を集めた。木枯しに似た音とともに、楊枝は吹き矢のように飛んだ。峠路を下る木枯し紋次郎の顔に、表情はない。……人を冷たく引き離しながら、密接に関わってしまう紋次郎。その乾いた心情の底にある人間の温かみ。旅はまだ終わらない。道の先にはどんな風景が……?
  • 木枯し紋次郎(十)~虚空に賭けた賽一つ~
    5.0
    上州の亀穴峠を行く木枯し紋次郎は突如襲われた。相手は山で育った八人兄弟。山刀、槍、弓矢、それぞれ独自の武器を使い、鍛錬を積んでいる。……行く手には「無」、引き返してもやはり「無」。無宿の流れ者、渡世人はそれでも、命を狙う者たちへ向かって前へ進むほかはない。――非情な紋次郎と哀しい女たちのドラマを描いて、股旅小説に斬新な世界を拓いた伝説のシリーズ。
  • 木枯し紋次郎(十五)~さらば峠の紋次郎~
    5.0
    木枯し紋次郎は歩きながら、長脇差(ながどす)の下げ緒を結び直した。錆(さび)朱色の鞘を、鉄環と鉄鐺(てつこじり)で固めた長脇差は、かなり重い。足早に歩くときしっかり固定されていないと邪魔になるのであった。夕闇の中に、菜の花畑が広がっている。……最強のライバル・峠花の小文太との死闘。その行方は?……。シリーズ遂に堂々の完結。紋次郎はしかし、街道を急ぐ。今日も、そして明日も。
  • 木枯し紋次郎(十三)~人斬りに紋日は暮れた~
    -
    渡世人の一団に追われた紋次郎は、霧の中で突然弓矢の攻撃を受けた。勘だけを頼りに人影に斬りつけると、相手は意外にも猟師の親娘。娘はその傷のために嫁入り話が破談となった。償いをしようとあせる紋次郎は、五十両で「人斬り」を請け負うのだが、殺す人物はなんと……!? 人の世の哀しさ、わびしさ、そこにきらりと光る紋次郎の優しさ。詩情あふれる見事な時代小説。
  • 木枯し紋次郎(十二)~奥州路・七日の疾走~
    -
    奥州路、そこは賭場も親分衆の住まいもなく、渡世人にとっては禁断の土地であった。しかし、清水港から千石船で銚子に向かった紋次郎は、途中暴風雨にあい、八戸に流れついてしまった。一日も早く関八州に抜けなければならない。――紋次郎を追う、侠客・大前田栄五郎がはなった三十人の刺客と一刀流の達人。紋次郎に勝ち目はない。シリーズ初の長編大作。
  • 木枯し紋次郎(十四)~女の向こうは一本道~
    -
    木枯し紋次郎の前に、最強のライバルが立ちはだかった。直心影(じきしんかげ)流の達人で武家崩れの渡世人・峠花の小文太は、行方不明の妹が紋次郎のため女郎に売られたと聞く。五年ぶりに再会したその妹は、死の床にあった。小文太は紋次郎を斬り刻むことを誓った。恐るべき宿敵。「明日のおのれを見通せねえ身にござんす。先のことはあっしにもわかりやせん」紋次郎危うし。
  • 木枯し紋次郎(七)~木枯しは三度吹く~
    5.0
    紋次郎は、死を直視していた。非情冷徹な彼が、狂女の言葉を信じ、あざむかれたのだ。追っ手は二十四人。助かる見込みは万に一つもない。紋次郎の意識は朦朧とした。またある日、紋次郎は六人の大男を相手に決然と立ち向かった。全員を泥田の中に倒し去って行く。「あっしには、今日しかございませんよ」現代的な放浪感覚と、ミステリー仕掛けのどんでん返しが圧巻。
  • 木枯し紋次郎(二)~女人講の闇を裂く~
    5.0
    貧しい農家の六番目に生まれた紋次郎は、母親の手で間引きされる運命だった。姉のお光の機転で救われた幼い命は、しかし孤独と虚無を育んでいった。……人を頼るから裏切られる。頼られてしまえば裏切ることもある。ならばいっそ何事にも関わりを持たず独りのほうがいい。くわえた楊枝が木枯しに似た音を出す。木枯し紋次郎の孤独な旅は、まだ始まったばかりだ。
  • 木枯し紋次郎(四)~無縁仏に明日をみた~
    -
    「あっしは人を信じねえ代わりに、人から信じられるのも嫌えな性分です」天保の改革、大塩平八郎の乱、米船の浦賀への入港……。しかし紋次郎に限らず、農民も商人もやくざな稼業の者も、時勢の変動を感知することなく、その日の生活に追われていた。俗世に係わらず、義理にも人情にも煩わされずという生き方こそ、紋次郎がそこで学んだことであった。
  • 木枯し紋次郎(六)~上州新田郡三日月村~
    -
    道中支度の長身、風雨に晒されて黒く変色した三度笠が大粒の雨を弾き返している。次の瞬間、大音響が轟いた。渡世人は落雷の衝撃で意識を失った。二十年ぶりに生まれ故郷の三日月村を訪れた紋次郎であった。石切り人足与作の孫娘に助けられて回復した紋次郎は、与作老人が、実は盗賊泥亀の喜三郎の仮の姿だと知る……。サスペンスと鮮やかなどんでん返し!
  • 故郷忘じがたく候
    3.7
    十六世紀末、朝鮮の役で薩摩軍により日本へ拉致された数十人の朝鮮の民があった。以来四百年、やみがたい望郷の念を抱きながら異国薩摩の地に生き続けた子孫たちの痛哭の詩「故郷忘じがたく候」。他、明治初年に少数で奥州に遠征した官軍の悲惨な結末を描く「斬殺」、細川ガラシャの薄幸の生涯「胡桃に酒」を収録。
  • 黒衣の宰相
    3.8
    家康に取り入り、幕府三百年の土台を作った男 黒衣の宰相と呼ばれた金地院崇伝は、墨染めの衣を身にまとった禅僧でありながら、徳川家康の懐刀として政治に参画した。豊臣家滅亡の切掛となった方広寺鐘銘事件を画策し、武家諸法度、禁中並公家諸法度などの基本法典を起草して徳川二百七十年の平和の礎を築き上げた希代の怪僧の生涯を描いた長篇歴史小説。解説・島内景二
  • 虚空伝説・餓鬼草子の剣
    -
    関八州に狼煙が上がり、祠に一枚の絵が打ちつけられた!現世の生き地獄を描いた「餓鬼草子」――この絵が刺客・矢月繋とのかけ橋である。将軍家治を巡る機密保持のため一族を抹殺され、いかなる殺しも請け負う鬼神と化した矢月の復讐行が始まる!

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  • 虚空の影落つ(電子復刻版)
    -
    徳川幕府が倒れた明治初期、廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、首を落とされた野仏が路傍に転がる信濃路を旅の雲水・虚空が往く。虚空には野望があった。かつて自らも加わり討幕に奔走した赤報隊は、佞臣・岩倉具視の裏切りで指導者は処刑され、虚空はからくも追捕から逃れた。その岩倉と対峙して、信濃二十万の草莽を糾合し、自治国を樹立しようというのだ。歴史ロマンに新境地を拓いた長篇意欲作。

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  • 虚空遍歴(上)
    3.8
    旗本の次男、中藤冲也が余技として作る端唄は、独得のふしまわしで江戸市中のみならず遠国でももてはやされた。しかし冲也はそれに満足せず、人を真に感動させる本格的な浄瑠璃を作りたいと願い、端唄と縁を切り、侍の身分をも棄てて芸人の世界に生きようとする。冲也の第一作は中村座で好評を博するが、すぐに行き詰り、妻も友をも信じられぬ懐疑の中にとじこめられてしまう。

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  • 虚空遍歴 全巻セット
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第8巻は、侍の身分を捨てて己の才と芸に人生を懸けた男の魂の彷徨を描く晩年の傑作長編「虚空遍歴」。全巻セットの完全版。
  • 虚空を風が吹く
    -
    江戸、芝居町の雀はおもしろ尽に囁きあった。「妾のたたりだぜ。きっと」……おたふく半四郎、目千両と人気の女形(おやま)四世岩井半四郎の怪死に始まる、大和屋を次々襲う、おぞましくも奇怪な事件……。舞台の花の陰にうごめく女と男の愛憎をミステリアスに捉えた標題作ほか、「かえる役者」「祇園ぎつね」「団十郎の死」「手前味噌」。歌舞伎界の裏を縦横無尽に描いた役者小説集。
  • 国士無双
    3.0
    「彼がいなければ天下は取れなかった」と漢の高祖・劉邦に言わしめた天才武将・韓信。著名な故事ともなった「股潜り」の屈辱に耐えて身を起こし、韓信はいかにして兵法の常識を破る「背水の陣」をなし得たのか? 項羽を追いつめた豪雄の波瀾万丈!

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  • 国姓爺〈上〉
    -
    戦国の世も末。鄭芝留、号は飛黄、明末の福建省に生れ、18歳で九州平戸に渡る。在日十年、宮本武蔵の門人・花房権右衛門について武術を極める。海運と密貿易で南海に君臨する大船主・顔思斉の下に馳せ参じた芝竜、やがて寵臣の劉香をしのぐほどに重用されたが、思斉が毒殺され、後継は海の掟に従い、劉香との剣米の神事争いとなった…。海の無頼・海寇たちの活躍を描く海洋活劇ロマン。 (※本書は1989/9/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 黒竜潭異聞
    4.0
    中国・明の時代、黒竜が眠るという伝説の泉があった。そのほとりで、無頼の若者が黒衣の老人と出会う。老人は、富貴、女色、不老長生のうち、ひとつの望みをかなえてくれるという。若者は富貴を選んだ。老人の教えにしたがって宦官となった若者は皇帝をたぶらかして明の実権を握るが……。表題作の他、様々な時代を舞台にした短篇を集めた中国歴史奇譚集。
  • 孤剣二十六万石(上)(電子復刻版)
    -
    尾張大納言徳川光友の甥、松平雪丸は柳生兵庫から新陰流の極意をきわめた無双の剣士。その雪丸は越後高田藩二十六万石の養嗣縁組を断わり武者修行に旅立つが、道中、高田藩のお家騒動に巻き込まれ刺客に襲われる。高田藩では藩主の後嗣をめぐり派閥争いが激化、老臣小栗美作は大老酒井忠清に裁決を持ち込むべく奸策を用い江戸へ密使を送った――。史上有名な越後騒動を舞台に描く長篇剣豪小説。

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  • 孤剣の涯て
    3.0
    家康が呪われた。謎の呪詛者を宮本武蔵が追う! 満場一致で第12回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞! 徳川家康にかけられた「五霊鬼の呪い」。 どんでん返しの連続! 謎の呪詛者の正体を宮本武蔵が追う──! 大坂の陣前夜、天下統一を果たした家康を呪詛した「呪い首」が発見される。 呪いをかけた者を突き止め、生け捕りにする依頼を受けた武蔵。 太平の世も近づき、己の剣はもはや時代遅れになったことを痛感し、 依頼を拒んだ武蔵だったが、 たった一人、自分を一途に慕っていた弟子が呪詛者に惨殺されたことを知る……。 乱世が終焉を告げる中、滅びゆく者たちの最後の戦いが始まる。 血湧き肉躍るエンターテインメントにして、読む者の心を震わせる傑作。 五霊鬼の呪いの言い伝えとは── 一、諱(いみな)を刻まれた者は二年のうちに呪い殺される。 二、呪いを解くには、妖かし刀で呪詛者を殺さねばならない。 三、妖かし刀を破壊すると、破壊した者と呪詛者の九族が死に絶える。
  • こげなお人ではなか! 発見された西郷隆盛の写真
    -
    誰もが知ってる英雄の、誰も知らない本当の顔 明治7年。陸軍省で撮られたという、一枚の集合写真。写っていたのは山縣有朋、勝海舟といった元勲たち。その中に、なんと西郷隆盛がいると言う。しかし、一般に伝わるその人とは、似ても似つかない姿で写っていた。本当に西郷隆盛なのか? 地道な調査・検証から真実を導き出す歴史ミステリー。 【目次】 1 ミスト 2 カール・カッペン 3 ジュリアスのポートレート 4 廃藩置県 5 顔認証 6 西郷隆盛の実像 7 天才児津田出 8 審判 あとがき 参考資料 【著者】 茶屋二郎 1945(昭和20)年、金沢市生まれ。慶応大学卒業後、小学館入社。その後バンダイに転じ、35歳で社長に就く。日本玩具協会会長、デジタルメディア協会理事長などを歴任。現在日本おもちゃ図書館財団代表理事。平成29年旭日中綬章を受章。著書に「若き血に燃ゆる」(リベラルタイム出版社)、「1868年 終わりの始まり」(講談社)、「遠く永い夢」(日新報道)、「アメージング・グレース」(ボイジャー)など。
  • 抜き打つ剣 孤高の剣聖 林崎重信1
    5.0
    三尺超えの名刀来信国を五尺の男が一気に抜く。 秘技の裏に瞠目の人生。 父の仇を討つべく八歳より母の導きで血の滲む修行。 長剣抜刀「卍抜け」に開眼し、十八歳で仇討ち旅に出て…。 居合の開祖、波瀾の人生! 父の仇を討つべく八歳より母の導きで血の滲む修行。長剣抜刀「卍抜け」に開眼し、十八歳で仇討ち旅に出た林崎重信。十一年ぶりに出羽の地を踏んだ重信を狙う刺客。かつて重信が討ち果たした仇の息子であった。この刺客に、諜者らしき男が語りかけた。「おぬしの仕事は、最上義光の一命を断つこと。私怨を晴らすのにかまけて、信長公よりご依頼の儀を疎かにされては困る」
  • 九重の雲 闘将 桐野利秋
    5.0
    「人斬り半次郎」と怖れられた男の真実! 幕末の京都、明治の薩摩で義に生きた剣豪の生涯! 鹿児島の下級武士の家に育ち、日々抜刀稽古に明け暮れていた中村半次郎(のちの桐野利秋)は「御先師」と敬う西郷吉之助(隆盛)と出会ったのち、公武合体を画策する島津久光に従い京へと向かう。後に「人斬り」として悪名を馳せ、西南の役を引き起こした首謀者として記憶されている桐野利秋の真実の姿と生涯を鮮やかに描く、著者渾身の大作!
  • 心変わり 風烈廻り与力・青柳剣一郎[63] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    「あと一度という気持ちが命取りになりましょう」 剣一郎を嘲笑うかのように押込み強盗の一味と思しき男が殺される。 裏切りか、それとも―― 盗賊の末路は!?  火付盗賊改を翻弄するかのような押込みがこの二年間、続いていた。決して人は殺めず、狐の神楽面をかぶっているという。 盗んだ金はしめて七千両余。業を煮やした老中が、青柳剣一郎に密かに探索を命じる。すると剣一郎は火盗改の動きに不審を抱く。盗賊に手の内が洩れているのでは? やがて一味とおぼしき男に目を付けた矢先、刺殺体となって川に浮かんだ!
  • 小言又兵衛 天下無敵 血戦護持院ヶ原
    -
    人呼んで「小言又兵衛」、日の本一ひ弱な仇討ち姉弟に助太刀いたす! 将軍吉宗も呆れた頑固者、新シリーズ第1弾! 吉宗公亡きあと、武士道も人倫も廃れた世に、小言が尽きない旗本のご隠居が、はじめて真剣を手に大暴れ! 将軍吉宗公をして「小言又兵衛」と言わしめた武辺者の石倉又兵衛も、今では隠居の身。小者の三助に誘われて初めて芝居を観て驚愕した。鍵屋の辻の決闘など、町人が夢中になる芝居にこそ失われた武士道があったのだ。そんな折、仇討ち旅をする健気な姉弟に遭遇して又兵衛は嬉々として助太刀に乗り出す。頭脳明晰な蘭医・良庵を指南役に、奇想天外な仇討ち小説開幕!
  • コサック物語 アンチャールの木―妖樹
    -
    「コサックには正義がある、正義のない奴はコサックじゃねえ」 時代の流れがつくる渦の中で、己の道から逸れることができなかった―。19世紀初頭、志を抱きながら、家族、名誉、愛、すべてを失ってゆくコサック青年の葛藤を描いた小説。
  • 孤愁の岸(上)
    3.8
    財政難に喘ぐ薩摩藩に突如濃尾三川治水の幕命が下る。露骨な外様潰しの策謀と知りつつ、平田靭負ら薩摩藩士は遥か濃尾の地に赴いた。利に走る商人、自村のエゴに狂奔する百姓、腐敗しきった公儀役人らを相手に、お手伝い方の勝算なき戦いが始まった……。史上名高い宝暦大治水をグローバルに描く傑作長編。
  • 湖州の筆
    -
    世界を征服した蒙古は、自分独自の文字をもたねばならなかった。フビライはチベットから連行した聖童の誉れの高かった八思巴(パスパ)に命じて新文字を作成させた。だが、どの筆もこの文字を書くために適していない。新しい筆が必要であった。湖州の筆匠馮応科は、パスパ文字用に穂が短く先端がやわらかで根もとからそこまでを極端に固くした奇妙な「新しい筆」をつくった。そして五十年以上筆匠として働いた。湖州は名筆の産地として有名になり、馮応科の名も世に宣伝されるよになった。 蒙古の宮廷では、多勢の写字生を雇って、せっせとあらゆる古典をパスパ文字に訳していたが、それを読もうとする者は一人もいなかった。その事業の主催者である皇帝さえも。パスパ文字の書物はいたずらに宮廷の倉庫に山と積まれて眠っていた。 やがて台州で、用心深い方国珍が造反した。これが元末の動乱のはじまりであった。

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  • 拵屋銀次郎半畳記 侠客一〈新装版〉
    -
    ================ 剣戟、捕物、謀略、そして人の情 すべてが揃った時代小説の最高峰! ================ 拵屋にして、無外流免許皆伝 異色の経歴を持つ男が、 大奥を揺るがす大事件を解決すべく、 江戸を疾駆する!  女性の着付け、化粧にかけては 江戸一の評判を誇る銀次郎。 そんな彼に仕事を依頼した 老舗呉服問屋京野屋の先代主人が惨殺された。 実はその主人、 幕府の隠密調査役を担っていた 過去の持ち主。 きな臭さが漂う中、第二の惨殺事件も発生し、ことは大奥大年寄、江島をも巻き込む 大事件に発展する。 旗本・桜伊家の嫡男にして 無外流の免許皆伝者。 異色の経歴を持つ銀次郎、江戸を奔る!
  • 拵屋銀次郎半畳記 汝 想いて斬 一
    -
    息をのむ剣戟! 銀次郎に迫る妖美の月光院! 哀切と慕情が剣と化して烈しく舞う! 大河シリーズ第1期の『侠客』全5巻に続く興奮の大河劇場『第2期』遂に開幕! 宿敵・床滑七四郎との凄絶な死闘で負った瀕死の深手が癒え、江戸帰還を目指す銀次郎。 途次、大坂暴動の黒幕で、前の老中首座・大津河安芸守(幕翁)が立て籠もる湖東城に、黒書院直属監察官として単独乗り込んだ!? 一方江戸では、首席目付らが白装束に金色の襷掛けの集団に襲われ落命。 その凶刃は、将軍家兵法指南役の柳生俊方にも迫った! 壮烈にして優艶、娯楽文学の王道を疾走る大河シリーズ、『第2期』遂に開幕!
  • 拵屋銀次郎半畳記 無外流 雷がえし上〈新装版〉
    -
    娯楽文学の王道を疾駆する「門田泰明時代劇場」の代表的長篇! 拵屋の異名を持つ銀次郎は、大店のお内儀や粋筋の姐さんらの化粧や着付けなど「拵事」では江戸一番の男。だが仔細あって、雄藩大名、いや時の将軍さえも手出しできない存在だった。その裏事情を知る者は少ない。 そんな銀次郎のもとに、幼い女の子がひとりで訪ねてきた。母上の仇討ちを助けてほしいという。母娘の頼みを引き受けた銀次郎は、そうとは知らず修羅の道を突き進んでいく。 この男には天下の将軍といえども手出しでき申さず! 殺された友の仇を討つため遭遇した姿亡き謎の凶悪組織!! ベストセラー、拵屋銀次郎半畳記シリーズ、刊行10周年を記念し、第1作目を新装版で!
  • 『古事記』の謎 神話が語る日本秘史
    -
    「古事記」とは一体、何なのだろう?官報のような「日本書紀」と比べ、人間味溢れる最古の古典文学の風格備える「古事記」。そこには古代人の意識・ライフスタイル、生活感情を知る手がかりがある。原典を忠実に小説化した第1部と、その現代的解釈を試みた第2部の構成で、「古事記」の謎に迫る。
  • 古城秘話
    3.5
    「文化的遺産はすべて、それをめぐる人とのかかわり合いにおいてこそ、後世の人々の心をより強く打つものなのだ」隠密が潜み、裏切りが行われ、亡霊がさまよう。──北は松前城から南は鹿児島城まで、全国三十の古城名城にまつわる秘話裏話伝説記録を、そこに込められた哀しみと憤りと、怨念と呪詛と、闘いとその血汐とともに鮮やかによみがえらせる。
  • 古城物語
    -
    築城の普請作事が終わるとき、城の秘密を守るため設計施工者は抹殺される運命にある。古今未曾有の天守閣をもつ安土城を設計した中村正清は、信長につぎつぎと新しい城造りを進言して、その命を全うしたかに見えたが……(「安土城の鬼門楼」)。大阪城、熊本城、春日山城など7つの名城・古城を舞台に、まがまがしい歴史の数々を描く残酷歴史譚。

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