この君なくば

この君なくば

650円 (税込)

3pt

伍代藩士の楠瀬譲と栞は互いに引かれ合う仲だが、譲は藩主の密命を帯びて京の政情を探ることとなる。やがて栞の前には譲に思いを寄せる気丈な女性・五十鈴が現れて……。激動の幕末維新を背景に、懸命に生きる男女の清冽な想いを描く傑作長編時代小説。

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この君なくば のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月18日

    時代小説の衣を纏った恋愛小説。というより、時代小説でしか表現し得ない恋愛小説といえよう。現代小説でこのような関係を描いたら、全く陳腐な現実感のない話になってしまうだろう。
    九州の架空の五代藩が舞台。
    主人公は。此君堂で和歌を教える栞。彼女が心を寄せるのが、一度は藩主忠継のお声掛かりで重職の娘を妻に迎...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年04月12日

    幕末の攘夷と開国、倒幕と佐幕の時世。武士の世の終焉の中、名立たる大名藩と地方小藩の男性陣と、"待つ"女人たちの戦。対局・対人模様を動と静にて対比しながら、凛とした一筋の純愛ストーリーを貫く。個人的には、五十鈴の潔さと先見の煌めきに心惹かれる♪。

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    Posted by ブクログ 2016年03月11日

    2016.3.11
    芯のある主人公の栞 カッコいい!夫の譲も今 こんな男性いないよな〜 男性理想像

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    Posted by ブクログ 2023年03月29日

    どんなことがあろうとひとりの男を想う姿、武士の妻としての姿、これから新しい時代を生きていこうとする姿、立場が変われどそこで十二分に存在意義を発揮する姿、どれも女の強さ、美しさが描かれていた。それは主人公栞だけではなく五十鈴の存在感も際立たせた
    事実に基づいて描かれているだけに重みはあったが冷めた時間...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月07日

    時代恋愛小説
    激動の幕末の時代を下地にした恋愛小説です。
    「この君なくば」は「この君なくば一日もあらじ」の想い。

    ストーリとしては、
    勤皇佐幕で揺れ動く九州・日向の伍代藩で軽格の家に生まれた楠瀬譲。その恩師の娘・栞と惹かれ合います。藩主の密命で京の政情を探るべく京に赴任しますが、そんな中、譲に思い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月10日

    幕末の激動のなかを生きる武家の譲と、檜垣鉄斎の娘栞の恋愛小説。とはいえメインはどちらかというと、幕末の読めぬ時勢と栞の強さか。今作は架空の人物も多いようで、設定もどこまで史実に基づいているのかわからないが、面白かった。
    幕末はあまり詳しくないのだが、日本が大きく変わった時代。まさに国造り。国の形を作...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年09月01日

    この君なくば一日もあらじ
    「この君なくば」は幕末の動乱に咲いた大輪の花のような強い愛を描いた作品である。舞台は九州、日向の伍代藩、主人公は私塾「此君堂」を開いた民間の学者、檜垣鉄斎の娘、栞。和歌をよく詠み、父亡き後の此君堂を1人で守っている。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年03月06日

    幕末ラブストーリー、2人の恋路に水差す奴は殿の正室、攘夷論者に、大久保一蔵。…とか書くと出来の悪い量産時代小説を彷彿とさせるが。
    さすがの葉室麟、こんなテーマで爽やか読ませる恋愛小説に仕立てあげるんだからなぁ。

    歴史上の事件とか色々出てくるけど、上記のとおり、この本は恋愛小説。その辺のことは刺身の...続きを読む

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