すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
表紙のお二人。明らかに後ろ向きな大柄な女性と、叱咤激励する小柄な女性。
「非色」「青い壺」からなんとなく想像していた有吉さんの人物像と、このイラストのギャップが大きすぎて、即買いしてしまいました。
当時30代の有吉さんが、50年くらい前に訪れたニューギニアのジャングル。未開の地。
いまでも、なかなか勇気のいる場所なのに、なんの前情報もなく、「ええところやし、遊びにおいで」の誘いに乗って軽い気持ちで行ってしまったそうで。
爪は剥がれ、虫に群がられ、茶色い水を飲むしかない。
都会ですらタクシーにのる私が、なぜいくつもの山を越えた?なぜ虫だらけのこんな場所にいる?なぜ誰も止めてくれなかった?と -
Posted by ブクログ
一橋桐子さんの76歳の時のお話。(遡って読みました)
同居していた友人が亡くなり、友人の家に住めなくなって一人暮らしを始めた桐子さん。
清掃会社のパート勤務の仕事に就けたし、以前の大家さんからアパートも紹介してもらえたけれど、雪菜の提案で実行した犯罪は失敗。雇用を切られたり、アパートにもいづらくなってきたり、この先の不安はますばかり。いっそ、人に迷惑がかからない犯罪を犯して刑務所に入って、世話してもらおうかしら…と考えてしまう。
『一橋桐子の相談日記』を先に読んでしまったので遡っての読書だったけれど、全然問題ない。あ〜、雪菜ちゃんとはこうやって知り合うんだ、とか、大家さんはこんなに前からのお -
Posted by ブクログ
たぶんばななさんの本経由(もしかしたら別の作家さんの書評かも?松田青子さんとか?)で『隆明だもの』に行って、そのなかで担当ライター&編集さんがよき雰囲気で描写されていた流れから手にとれた1冊。
ばななさん宵子さんの影響をおおいに受けつつ、隆明さんがますます素敵なお父さん像に。それだけの人ではないとはもちろん承知しているが。「子ども扱いせずに、ちゃんと長尺で真摯に正直に話してくれる」というのは、子から見て、親の素敵像になるらしい。たしかにそうかも。私が両親をいまいち尊敬できないのは、ちゃんと話していないからだ。知のレベルでは隆明さんなんて遠く及ばないけれど、それでも私の知の範囲内にはなる -
Posted by ブクログ
なんともまあ鮮やかな構成。
登場人物の点と点を繋ぎながら、この本のテーマである「推し活」(とそれに類似する没頭)の良し悪しを相対化していく過程が、流れが綺麗すぎてどんどん先に進みたくなるのに、一つ一つのエピソードに心当たりがあるから自分の中でも考え込んでしまう、という贅沢なジレンマを引き起こしていた。
私は絶対に物語にのめり込みたい側だけど、最近はそれがなくて悲しい。でもそれは、身近なものに迂闊にのめり込まなくていいくらいには、今の生活で事足りているということなのかも。
なんとなく経験則的にわかっていたこの感覚を、これだけ理論化して小説に落とし込んだ朝井リョウ、すごすぎる。
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