すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
どこか予見的
本書はどこか予見的である。第三章第四話「ギリシア・ヘレニズム文明の賢者たち」にあるソクラテスのくだりが面白い。以下は抜粋である。「政治家のアルキビアデスやクリティアスという「弟子たち」がアテネを不幸に陥れたのは歴史的事実だが(中略)根源の責任は、そもそもソフィストとして彼らを教育したソクラテスにあると、多くの市民が考えるようになった」「五百一名いたと考えられる市民(陪審員)の多くは、ソクラテスの論理に共感するよりも、その態度に反感を抱いた」「ソクラテスはわざわざ自分を国法の立場において、その立場から見て、自分が死刑を逃れるために今さら逃亡することは、国法を尊重する人間なら絶対に -
購入済み
問題の回
Web連載の方で課金して先読みするくらい続きが気になった25話
後書き読む限りやはり難産だったようで読む側としては感謝しかない
リテイクが有ったとのことですがやはり今はセンシティブな内容は難しいのでしょうか
もっと自由な創作ができる世の中であって欲しいですね
あと、個人的には24話と25話の間に追加されたラフが良かったです
ああいう幕間のワンシーンを見れるのは単行本の醍醐味ですね -
Posted by ブクログ
石平氏と百田尚樹氏との対談を読んでから興味を持った。日本に帰化した元中国人が日本に迎合しているのかどうか、先入観で疑問視していたが、どうもそうではないようだ。論理的で展開力もあってとても読みやすい。この手の本は、特に相手が韓国・北朝鮮という恨文化の人たちなので、感情に訴えたらダメだと思うが、この本はそうなっていない。是非韓国人に読んでもらいたい。石平氏は頭のいい人だと思った。
さて本の中身。韓国の告げ口外交が最近始まったものじゃないことは何となく感じていたが、まさか1000年以上前から継承されたものだったとは知らなかった。お家芸というか、伝統芸というか。ハッキリ言ってあまり関心はないし、適度な -
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米国の教養市民層の話も欲しい
ドイツは何か美しい原理や原則に陶酔すると、バランス感覚を失い、突っ走ってしまう。対して英国は時として狡猾だが、特定の原則や主義に従うことに本能的に危うさを感じ、バランス感覚に従って行動する。こんな感じで両国の教養市民層の違いをざっくりと説明するくだりは面白かった。若干物足らなかったのが米国に関する掘り下げだ。教養主義とは対極にある功利主義の国と指摘するが、かの国に教養市民層が皆無であるわけではないので、それを説明するような1章を設けて欲しかった。現代であれば、学費が巨額で金持ちの子どもしか入れない大学の在り方が米国社会にどんな影響をもたらすのか近未来の予想も読み -
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国家安全保障会議の設立に関わった人が著者だが
著者は政府の国家安全保障会議の設立に携わった元内閣官房副長官補の兼原信克氏。本書の「はじめに」には、こうある。一貫して私の脳裏を離れなかったのは、有事の本番で国家安全保障会議が本当に機能するのかどうか、という一点であった。国家安全保障会議は有事の際の国の要だ。中国の脅威が増している今、さぞかし生々しい話が読めると期待した。なんせ、その「頭脳」たる人が書いた本なのだから。しかし、中身の大半は教科書的な歴史のおさらいだった。機微に触れる話を望むことに無理があったかもしれない。著者の主張は全7章のうち、最後の2章に詰め込まれている。ただ個人的には、その -
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からめ手はない
財政・金融政策は難しい言葉が多く、とっつきにくいが、本書は最近話題のテーマをよく整理していて、丹念に読んでいくと相当勉強になる。電子書籍なら検索機能が便利だろうから、辞書代わりに手元に置きたいと思った本だ。本書が論を進めて向かうのは「高圧経済」をもたらす財政・金融政策の在り方だ。供給能力を上回る需要の圧力によって労働力の移動や投資を促し経済成長につなげる。そういう経済循環を目指す上で、政府・日銀は具体的にどこに資金を流し込んでやればいいのか。論を辿る私の関心は、もっぱらそこに向かった。歴史の教訓として、政府が産業を選ぶと失敗することだけは確かで、難しい問題だ。本書は「政府が使 -
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ものすごく久しぶりに読み返しました。
十代の頃はわからなかったけれど、オバチャンになってから読むと萌絵ってかわいいなあと感じました。癖のあるところがまた魅力的な良いキャラクターです。
犀川先生も不器用で可愛らしいところがありますね。
トリックをほとんど忘れていたので楽しく読めました。館モノとしてもトリックがとてもよく出来ていると思います。
もちろん小説としても面白いのですが、大胆な仕掛けにもわくわくします。
作者の森博嗣先生が建築を学んでいる人なので、たぶん本当にできるのだろうと思わせてくれるところがいいです。
『封印再度』のトリックはファンの方たちが実際にミニチュアで実験したそうなので、そ -
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本屋にて、表紙が抜群に良くて何度も立ち止まってしまった。1巻、2巻、3巻…全部良い!!!
これは絶対好みな気がする、ハマる、沼る、と格闘しながら全巻大人買い。
はい、沼ったーー。
万李くんも万李さんもどっちも好き。ヒロインもまた可愛くて好感が持てる。ストーリー性も良く、気づけば全巻読んでた。
主役は勿論、脇役のキャラ立ちもよく、これは推しがバラけそうだな、って思いながら私は万李くん推しですけどね!とヒロインと同じことを思った。
読み終わったあと、この作家さん他に出してたっけ?あ、出してる、ポチッ(笑)までが過去一早かった。
続きが気になりすぎる+表紙が楽しみすぎるから早く新刊欲しいです(ゲ -
Posted by ブクログ
本物の生きる屍に会う
主人公の私立探偵マーロウは周囲の人間をスケルトンのように見ていて、彼らの醜い骸骨姿に唾を吐きかけながら接している。しかし、あるときテリーとアイリーンという本物の生きる屍に出会い、強く惹かれていった。魂が抜けた空っぽな人間であるテリーとアイリーン。そこに見たものは何だったのか。あとがきで訳者の村上春樹は、マロウがテリーに見出したのはマロウ自身だと指摘しているが、それはマロウ自身が空であることを述べているに等しい。マロウはたまらなく孤独な人間だった。ラストの場面は、再開した友人との触れ合いをも拒んだ。その徹底した孤独ぶりは、胸に深い読後感を残した。
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