すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
いつだって高野秀行さんの本は面白い。『謎の独立国家ソマリランド』で大ファンになって以降いろいろ読んだけど、最初の本『幻獣ムベンベを追え』しかり、アフリカものが一番面白い。結局、日本的常識に浸りきっている私のような日本人からすると、一番想像を絶する世界がアフリカなんだろう。そして、辺境マニアの高野氏でさえ特別だというのだから、本当にコンソもデラシャもすごすぎる民族。
アルコールという常識に一石を投じる。私のようなアルコールが飲めない(分解できない)体質の人はコンソやデラシャにはいないんだろうか?
ただ、同じ女性として、アフリカにおける家父長制、男尊女卑については胸がギュッと悲しみに潰される。でき -
購入済み
熱気!殺気!!勝気!!!
2話以降読みやすい形に雰囲気変わるので、1話だけ読みっぱなしはもったいない!!
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Posted by ブクログ
あまりにもストレートすぎるタイトルにどういう話なんだろうと気になる。
高一になったヒロが、ミト(父の再婚相手の連れ子で大学生=義兄になる)に「杉森くんを殺すことにしたの」と宣言することから始まる。
ミトは、「いまのうちに、やりのこしたことやっとけよ。後悔しないように」とそれと杉森くんを殺さないといけなかったのはなぜか、自分のなかでちゃんとまとめて日記を書いておくのがいいと言うのだ。
それからヒロは、アドバイスに従い①やりのこしたことをやる。②杉森くんを殺さなきゃいけない理由をまとめておく。
ヒロは、思いのままやりたいことをして、杉森くんのことも理由その一、そのニと正確に記していく。
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Posted by ブクログ
好きな作家なので評価は甘いです
ネイルがシンボルマークのしをんさんらしい作品
全くネイルの世界を知らない私にも
わかりやすく描いてくれて
テンポ良くもよく読みやすい
とにかくネイルアートの仕事が楽しそうなのが最高
私もやっぱり仕事は楽しまないととは思うが
なかなかどうして
ソーシャルコミニュケーションへの取り組みは
ふとした事から始まるところもいいし
「出会い」と「幸せ」を感じる作品
人生ってどこでどうなるかわからない
青い鳥理論の結論もいい感じ
本当に読書は最高って感じた作品
ネイルに否定的な人間だったが肯定派になったし
ネイルサロンに1度いってみたくなったし
「おなしゃす」って言っ -
購入済み
声を上げる
α/太陽神と言われているクロ Ω/村の加護を得るために嫁入り(生贄)ルカ
ルカの言葉に「泣き喚ける性分だったら、誰かが助けてくれたんだろうか」
クロの「声殺すな 聞こえなきゃ助けられない」
二人の、「助けたり、助けられたりを繰り返し、何かを育む、しかし、人を頼るのは難しい」その思いから、二人は長らく「沈黙」を生きる術としてきた。しかし、出会いにより互いの孤独の深さを見 共鳴しついに彼らの心を動かした。
クロは、長きにわたり村に尽くす中で、与えることしか知らなかった。しかし、ルカが彼に助けを求めた。クロの長寿の心に、これまで感じたことのない「受け取る」という温もりが灯った。それは、「与える -
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Posted by ブクログ
「お姉ちゃんの長女病」が心に残った。
全編を通して出てくる家族という呪いに力尽き果てた姉が印象的だった。
姉にはどうしても大好きな家族が必要だったけど、必死に守ってきたその家族は姉のことを搾取することしか考えていなかった。
本当に誰も正しく愛する術を学ばなかったし、持たなかったんだなと思う。
著者の素直な言葉から、これまでつけられた無数の傷から回復しようともがく思いがよく伝わってきた。愛すべき友人たちがどんどん失われていく箇所も壮絶だった。
著者の人生に穏やかな日が1日でも多く訪れてくれることを願ってしまうような、祈ってしまうような本だった。
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