すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
とにかく、体力のなさや原因不明の体調不良で生きづらさを感じている人がいることを知れて嬉しかった
そして、著者の健康になるための努力が尋常じゃなかった…
仕事の時間が短ければ、ゆっくり十分な食事をとったり、運動する時間を確保したりできるのに…と思うけど、著者はそれらを徹底しないとさらに体調を崩してしまうという中で、8時間勤務や残業が当たり前の枠組みでやっていくことのしんどさを改めて感じた
体力のある人を前提に社会が作られている中で、どうしんどくなく幸せにやっていけるのかを考える機会になった
人と比べずに割り切るところまで辿り着きたいと思った
ラジオ体操のように自分でも続けられそうなことから始 -
Posted by ブクログ
ネタバレエッセイのように見える小川哲が主人公の
フィクション作品。常に見えるものと見えないもの、見える記憶と見えない記憶の話をしていたように感じる。
常に記憶は曖昧で、自身の記憶を知らぬ間に改竄していたり、日常と非日常で記憶の残り方に濃淡が生まれる。非日常な日の前日、同じ24時間が均等に配分されているにもかかわらず、忘れたではなくなかった記憶としてすっぽり抜けてしまう。
プルーストでいう二つの意味の忘却の話も出てた
あとは人の見栄の話とかかな、自身を大きく見える虚栄や承認欲から吐く嘘に自分が飲み込まれたり、中立に立とうとするこちら側が飲み込まれたりする。
小説を書く上で、小説家は自身が手に入れる -
Posted by ブクログ
文庫版発売後すぐに購入したのだけど、大切に大切に読んでいたので気付いたら飲み始めてから2年経っていた。びっくり。
ゲラゲラ笑って笑い疲れて本を閉じる日もあったし、唸るほど考えて本を閉じて、それでもまだ考え続けるような日もあった。
P.280
小説には大抵、主人公がいる。
僕達は主人公に同化し、時に客観視しながら小説を 読むけど、「個人」に着目して読んでいることに変わりない。
テレビなどでは人間を「 外側」から見るけど、小説の多くは「内面」から見ることになる。
人間の内面描写に最も適しているメディアは、小説であると僕は思っている。
そして、小説を読む、つまり個人の内面を見、それに寄り添う習慣 -
Posted by ブクログ
ネタバレすごく面白かった
噛み合わない会話には、噛み合わなかった過去があり、事実の真実の乖離がすごく感じられた。
私にとっては些細なこと。ある人にとっては深い傷を負うこと。
この作品で、自分の「ある過去」を振り返ることも多々あった。この本では、何が正しかったかは一つも明記されていないような気がする。
人は他人を分かろうとする心はあっても、結局は自分視点からしか想像できない。
私自身、本作品での過去に苦しめた側の人生だったのではないかと思う。きっと無意識のうちに誰かを傷つけてしまっていたのだろう。
「向こうが気まずいだろう」と今まで考えていたものは、「自分が何かしたという自覚がある。」というゆか -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半の「夏と花火と私の死体」よりも後半の「優子」の方が面白かった。
「優子」では、住込みで働いていた清音が鳥越家に植えられていた毒性を持つベラドンナの黒い実を食べてしまったことが原因で正常な判断ができなくなり、優子を人形だと勘違いしてしまった。
中盤では清音より前に働いていた静枝と赤いナツグミの実を食べながら、最近食べた際に酷い味がして、その日の夜には体調を崩したと話しているので、この時に毒性のあるベラドンナを食べてしまったのだとわかる。
そして最後の方では一番最初にあった何代も前に鳥越家にやって来た子供の手に握られていた花がベラドンナだったという説明があった。
全体を通してしっかりと伏線 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い。
何をしてもうまくいかない時期を過ごしたことがある人はかなり刺さると思う。とにかく地の文の主人公の思考回路が面白くて、考えすぎやろと思いながらも不思議と共感もできてしまう。途中で統合失調症と鬱(躁鬱?)を併発したような病気になり、本人は自覚はないのだが、ここの地の文が凄まじい。何が現実で何が想像かわからないまま閉塞的な日常を過ごしているんだけれど、しんどい思いをしたことがない人には書けない文章だと思う。そしてラスト、タイトルの意味がわかりめちゃくちゃ笑ってしまった。諸行無常、色即是空。
あらすじ
主人公は何をやってもうまくいかない中年男。写真週刊誌の記者として働いていたが -
Posted by ブクログ
日本が核兵器を所持することは抑止力になるのか?大胆な設定と問いかけ。
随分と考えさせられた本である。
現在、核兵器を所有している国は、アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの国連の安全保障理事会・常任理事国はNPT(核不拡散条約)で承認されている。NPTという国際的な枠組みの外側で開発を進め、事実上の核保有国となったのが、イスラエル、インド、パキスタンである。NPTから脱退し、保有を強行して保有した北朝鮮であり、9ヶ国が核保有国となっている。
ウクライナは、核保有国であったが、米露英から安全保障の約束(ブダペスト覚書)を受ける代わりに核を全て放棄した。ロシアによる侵攻を受けた結果、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『地雷グリコ』:神社の階段で行われたグリコに3つ爆弾の位置を指示してそこに立ち止まると10段戻るというゲーム。ゲームの単純さと相反する心理戦にゾクリとくる。真兎の階段の段数を聞いたたけで椚先輩の地雷原を予想するとは。
『自由律ジャンケン』:グーチョキパーにお互い自由に1つ付けられる5種類のジャンケン。手の形、勝ち負け要素の設定だけかと思いきや、真兎の伏線がゾゾゾ。その確認も椚とするとはね。
『だるまさんがかぞえた』:学外対決。頬白高校vs星越高校。巣藤の先生攻撃に真兎はかわす。かわすというかそもそも最初から勝負は決していた。0文字攻撃回避とは。
『フォールームポーカー』:四部屋にカードが分かれ -
Posted by ブクログ
月刊誌編集者の嵐凪は看板コラム「ほっとひといき」を担当している。1人で取材先に行き写真も自分で撮りメモを取る。レコーダーを使わないのは後から文を考えればいいと思っていると相手の言いたい事とは違ってしまう恐れがあるからだ。本当にほっとするのは家に帰ってメイクを落とした時なのかもしれないがそこを写真で紹介する訳にはいかないからと友人とのおしゃべりだったり、定食屋で一杯が自然の中で新しい技を考えるとか誌面で紹介するからには着色も必要だと編集長から指示が出る。インタビューだけではなく一緒に食事をしたりテントに泊まったり瓦割りを体験したりと仕事中に見せる顔とは違う所をフォーカスするのが面白い。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公チャーリが記録する経過報告を読んでいくお話。
さすが名作、最初の50ページくらいは読みづらかったけどチャーリが句読点を覚えたあたりで読みやすくなり、かつ話も面白くなってくる。
チャーリが手に入れたいっときだけの知識。
びっくりするほど誰も幸せにしない、チャーリ本人も周りの人間も。
ビークマン大学の連中は研究結果を手に入れたけれども、ニーマー教授以外は後悔していそう。
チャーリが働いていたパン屋の連中は今まで小馬鹿にしていたチャーリが急に賢くなるもんだから自尊心を傷つけられるし、ドナーも泣く泣くチャーリを追い出すことになるし。
チャーリの妹は、賢くなったチャーリが顔を見せたことで偽 -
購入済み
最高すぎる
大人になるにつれて教師×生徒ものはかなり自分論理委員会的にNGになりつつあるのですが(BLに限らずですが随所でコレはグルーミングでは…?となってしまう 泣)、本作は教師側がかなりしっかりとちゃんとした教師をしているのが試し読み範囲からも伝わってきたので本編購入!読み通りに安心な大人像がありながら、生徒側からのこっちは必死に恋愛してるのに伝わらないもどかしさやそれでもやっぱり好きになっちゃうよねー!という描写の数々にキュンキュンしました。。ほぼほぼ片思い期間の描写ですがそれがもう最高です。エロよりそういった青春のもどかしさを眺めたい人におすすめ!
-
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。