すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ幼い一人の女の子の四半世紀と、十数年後に起こった殺人事件が交互に展開される小説。
カイアの壮絶な人生を通して、人種差別、裏切り、貧困、戦争にまつわる話なども絡んでいてなかなかに複雑。
飢えをしのぐため、あの手この手でサバイバル生活を送るカイアは本当にたくましい。
テイトとチェイスの2人の男性との恋愛模様も見所。特にテイト…テイトの気持ちも分かるけど、テイトがカイアを「住む世界が違う」とあそこで見放していなければ、彼女は罪を犯さなかったのではないかと思ってしまう。
チェイスと出会うこともなく、「殺さなければ生きていけない」という決断にも至らなかったと思う。
裁判中、優秀な弁護士の元無罪になったが -
Posted by ブクログ
港町をシマとするヤクザの幹部である天授と救命救急に転科して頑張る医師の聖高のお話。
絵が美しく精巧で、ストーリーもしっかりしていてエロスも…という。
PTSDから寛解、転科、それぞれの立ち位置を保持しながら共にありたいという覚悟… 聖高のポテンシャルの高さが遺憾無く発揮されていた巻でした~
周囲に少しずつ関係が知れてしまうことが今後どう影響してくるのか、天授がどうしたってダークサイドに生きる者だけに心配です。
それにしても、目撃した訳でもないのに『…たぶん彼女じゃなくて彼氏だと思う』だなんて、看護師さん、何て洞察力の持ち主なのか!!
次巻も楽しみです! -
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Posted by ブクログ
夫婦間のディスコミュニケーションを解消させるためには、労働に奪われない「私」的な時間を大切にして夫婦間の親密性から生じる傷と向き合うことだ。
傷と向き合い、癒すためには時間がかかる。
その傷を癒すためには、親密ではない第三者の介入も時には必要である。
ということの根拠を、村上春樹作品を軸にしながら、家父長制からの父性の不在、現代社会における母と子のつながり、女性の役割の変化などを語っている。
村上春樹の作品「眠り」は私も好きな作品だが、著者との解釈との違いに驚き、そんな解釈もあるのかと目を開かされた。
「眠り」は、眠れなくなった主人公が、自分の殻にこもり家族との向き合いを遮断したことがあ -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋パートを読んでいた時は、ダメな男に振り回される可哀想な女の子と友達のために人殺しも厭わない狂気を感じる友達の話に映ったが、最後、茂実を殺害したのが「留利絵」ではなく「蘭花」だった、という真実が明かされて、話の意味が反転した。
結局己の気持ちに貼ったラベルが「恋」か「友情」かが違うだけで、蘭花と留利絵は本質な部分で似た人となっている。「自分自身の価値を他者との関係から見出す」という部分でだ。
蘭花は、「才能ある若き音楽家、茂実星近の彼女」として、
留利絵、「綺麗で賢い一瀬蘭花の親友」として自分を定義している。
別にそれを誇りに思うのは問題ないが、問題は自分から価値を見出せる要素がそれしかい -
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