すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
主人公、キナコの現在から話が始まるが、この第一章で出会う得体のしれない52(愛)を「中学生くらいの女の子と推察される」との表現や、アンさん、アンさんって言ってるけど何者だよ?と想像させる記述が後に布線としてきいてくる。
キナコの幼いころ受けた虐待や家庭環境の話が進むにつれて、現在の話と過去の話が入り乱れながら、核心に迫っていくストーリーが読んでいて、次の章も早く読みたい!と思わせる素晴らしい本であった。
親友の美晴の職場先の同僚アンさんがキナコと出会いキナコを救い出し、最果ての地で出会う村中を巻き込みながら、ジェンダー問題や幼児虐待問題をテーマに第一章を裏切るストーリーが展開する。
テレビドラマをみているかのような、次週が気になる〜って思わせる、一気に読み進められる本当に面白い本でした。 -
匿名
ネタバレ 購入済みイケメン+関西弁+性格もイケメン+純愛、こんなキャラ好きになるに決まってました。
ゆずちゃんがしあわせになって良かった!
良い作品に出会いました! -
Posted by ブクログ
ネタバレ『方舟』『十戒』に次ぐシリーズ3作目。今回もラスト20ページくらいでの大どんでん返しにぶったまげました…。
警察権の及ばない閉鎖環境で殺人犯6名と過ごさなければいけない、しかもその中の誰かを殺さなければ脱出できない、なんて普通なら恐怖のどん底でしかないのですが、途中(というか正直「観光開発の会社に勤めていた」という情報で過去作ファンは「あ、察し…」でしょうが)で"沙織"が"麻衣"(="綾川")であることが分かってからは、「康之と殺人犯にげてー!」という感情になります。
主人公や山田も言及しているが、殺人犯6名が犯行に及んだのには一応は説明のつく理由があったとされてるんですよね。一方で沙織は、「犬が飼いたいから」や「離れを使いたかったから」というエゴ丸出しの理由で殺人相手を選んでいる。この対比が、より沙織のサイコパス感を出していて上手いなと思います。ほんとこわい。
今回が三部作の最終巻だそうで、沙織にとっては楽園という安住の地を見つけハッピーエンドといえるのでしょうか。その後の楽園の日常を描くスピンオフ的短編なんて面白そうですがいかがでしょうか? -
Posted by ブクログ
面白かった。中央集権型組織をクモ型、自律分散型をヒトデ型として対比。結論としてはそのハイブリッドの良い塩梅を探すのが良さそうというところだったが、大半示唆深い話だった。
ティール組織、DAOなんかがその後に出てきているが、情報伝達ツールができたからこそのものと思っていたが、なんとアパッチ族の例があるとは…
技術によりやりやすくはなったが昔からあったということ。そして、その分散型組織は イデオロギーを変える、所有権を与えてヒエラルキーを作る、こちらも分散型になる などで対応できるとのこと。悲しいのは 利益や資産を与えて役職と紐づけるとヒトデ型はすぐに崩壊してしまうという例示。
とはいえ、大企業も部分的に、あるいは事業システムのみ ヒトデ型ということもできているので、やり方次第といったところだろう。
いずれにせよ、ヒエラルキー構造一択とも言える国家、企業などの構造もこれから多様になりうる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ約10年ぶりに再読したが、やはり強く心を打たれる素晴らしい作品。
初めは別々に見えた相談者たちの人生が、ナミヤ雑貨店と児童養護施設・丸光園を中心に少しずつつながり、最後に一つの大きな物語になる構成が見事だった。叶わなかった暁子と雄治の想いが、まるで不思議な力となって二つの場所を結び、空の上から人々の幸せを祈っていたように思える。
特に心に残ったのは、白紙の手紙への返事。人の悩みに答えてきた敦也自身が最後の相談者となり、「白紙だからこそ、どんな地図でも描ける」という言葉を受け取る場面に胸が熱くなった。
誰かが自分のために真剣に考えてくれること、そして受け取った思いや善意が時を越えて別の誰かへつながっていくこと。それこそが、この物語に描かれた本当の「奇蹟」なのだと思う。
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