すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
夜間保育園に内定した保育士が、そこに通う子供と親と関わりながら成長していく話。
夜間保育園には縁がない状況ではあったが、存在自体は知っていたのでどんな人が使っているのか気になっていた。
まず思い浮かぶのは夜の接客業だが、それ以外にも深夜遅くまで仕事をしている夫婦やシフト制で働いてる夫婦なども使っているんだなと知った。
夜間であれ昼間であれ、働く親を支えるという目的は同じであり、保育士の立場からの子供への思いと、親の立場からの子供への思いでそれぞれ見えないことがあることを描いていて、色んな形での愛があるなと感じた。
親ではなく子供が親を無償で愛す、と最近聞いたが、まさにその通りで、逆に親は愛したいという気持ちと、愛するために超えるハードルやプレッシャー(養っていけるか、体力があるか、)があるなと感じた。子育ては可愛いだけではない。でも親も親なりにベストを探そうと頑張っている。
そんなことを考えさせられた本だった。 -
匿名
ネタバレ 購入済み知ってたんかい!!!
ずっとちまちま購入してやっと事故の所まで来ました。長かった~!でも長さを感じさせない丁寧さが良い。
次が楽しみ! -
Posted by ブクログ
豊潤で繊細で明確で曖昧な、圧倒的なイメージの芸術作品に触れたかのような読後感。その想像力と創造力は僕の許容範囲を遥かに超えていて、たぶんこの小説が持つポテンシャルの半分も理解できていないような気がする。それでも、言葉の積み重ねによってこれだけのイメージを表現することができるという「文学」の可能性に、読後の今、打ち震えています。この著者を輩出するためだけに芥川賞ってあったんじゃないの?と思えるくらいに。フローラの失踪から始まるこの物語は、その肝心のフローラが何者なのかまったく明かされないままに進んでいきます。おそらく架空の町である南マインケロートで織り成される、「面」をめぐる様々な記憶と因縁と感情や想いの物語。肖像面、眠り顔、裏顔、顔のパスポート、肖像保管所、面作家、などといった聞き慣れない名前がたくさん出てきて戸惑うけれど、ここではそれが当たり前のように溶け込んでいる町。旧東ドイツという歴史的な宿命を負った町。アジアからは遠く離れた町。人の想いや人生は様々な相を成し、さらには層を成し、面に刻まれたレールを辿ってまたどこかへ旅立って行くのでしょう。
頻繁に織り込まれる「町の三叉路」、「写真展の写真」などの小道具が効果的。
透明感のある文章に酔いしれました。 -
Posted by ブクログ
冒頭からうるっときたのは、初めてレベルでした。
本物語は「足りてない」人に向けた話。
みんな足りてない。1番がないと、足りていないと感じる。
だけど、本当は足りていることもあるんじゃないかと思う。それはそんな自分を支えてくれる人や物事に気づけるかどうか。自分の周りの世界を愛せるようになれば、足りている人間に近づけるように思う。
なにかと、使命感のようなものに駆られるせいか、人は大切なものに順番をつけがち。
あるドラマでの人物は「人の大切なものに1番と2番もないんだから」と言っていたことを思い出した。
自分が追い求めたくなる大切なものが1番であるものの、自分を大切にしてくれるものも1番であることに気がつければ、足りている人間だと思えるようになるのではと感じました。
あと、黒田さんがめっちゃ好き。 -
Posted by ブクログ
面白かった。タイトルからてっきり警察内ののほほん部署の話かと思ったら、パイオニアとも言えるような業務で道を切り拓いてきた人の話だった。
人が死んだりするような事件ではなくても、人の心に、社会に、生物の命に、影響を与える事件に携わられていて、これもまた正義だと思う。
以前テレビで、犯行に使われる自転車特定のプロである警察官を見たけど、警察内では似たようなキャリアパスなのではないだろうか。
自他ともに認められるような優秀な人はどんどん上に上がっていけばいいと思うし、細かなことを突き抜けて進められる人材も必要。
お仕事ものエッセイのように楽しめつつ、自分のキャリアについても考えさせられる本だった。
読んでよかった。
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