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Posted by ブクログ
ネタバレ上巻は概ね映画と内容がリンクしていたが、下巻は映画には無かったエピソードが沢山あり読み応えがあった。自分ではどうにもならない理不尽な環境に直面したり、挫折や偶然的な成功等、様々な経験を通しても一貫しているのは、喜久雄の歌舞伎に対する執念に近い熱量だと感じた。ただただ歌舞伎がしたい、舞台に立ちたい、もっと上手くなりたいと願った行動のせいで、周りの人を不幸にすると言われることがのは、少し同情してしまうが、その経験ですら歌舞伎への執念をより一層強くする糧になっていた。
印象的だったのは藤娘の演目で観客が舞台上に上がってきた場面。映画では喜久雄が狂気に満ちて踊るシーンに繋げる為の場面だと感じたが、小説 -
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Posted by ブクログ
絶望の先に希望はあるのか、
ネガとのぞみはあまりにも周囲の大人に恵まれなさすぎた。中学生なんて周りの大人が全ての世界。
貧困でそれでも親が福祉に助けを求めない、理由をつけて働かず子どもに働かせる。そんな大人が親になっていいはずがない。私自身思っていることだけれど、「まともな家庭を知らない」人間が家庭を築いていいはずがない。
まともな家庭を知らない人間がまともな家庭を築けるはずがないのだから。
私も父親がいる世界を知らない。父と母と3人で旅行に行った記憶がない、家族全員で食卓を囲んだ記憶がない。それどころか、父親の顔もわからない
そんな私は恋愛ができない。相手がまともな家庭で育った人なら尚更
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