すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレとても面白かった。3つの短編が収録された作品で、それぞれ独立した物語のため読みやすい。一話完結ながらも不気味さや不可思議さがあり、どこか『世にも奇妙な物語』を思わせる雰囲気が魅力だった。
「黄金のメロディ」では、露伴が過去に訪れた街で出会った青年が、究極の音楽である黄金のメロディーを追い求める物語。メロディーを求めるたびに街が一つ滅びるという異常な展開が印象的で、最後に青年が露伴を巻き込まず、自らの意思で運命を受け入れる結末も後味を残した。
「原作者・岸辺露伴」では、露伴作品の映像化をきっかけに、軽視されたキャラクターが現実へ影響を及ぼし始める。創作と現実が交錯する展開が面白く、物語のルー -
Posted by ブクログ
(後立山連峰)
なんだろう、なぜかスッと物語が入ってこなくて。
相性みたいなのがあるのだろうか。
でも、山の景色や土の蒸れた匂い、風の轟きや葉の擦れ合う音、鳥の鳴き声、遠くのパーティの話し声、喧騒、熊鈴の音、いろんなものが一気に記憶から湧き出てきて、それがもう物語以上に物語で……記憶の情景と感覚と、物語が交差する、滅多に得られない読書体験でした。
夢は逃げない、なんてことはなく。
別に今急がなくたって、何年か後でもできる。
でもそのときが訪れることはもうなかったこと……
いま動かなきゃ追えない夢があったり、登れない山があったり。
人生あまりに長くて、つい計画的に物差しで測りながら計算して物 -
Posted by ブクログ
青山美智子さんの作品って、大人から子どもまでそれぞれの視点の描き方が本当に丁寧で大好きです。誰も脇役じゃなくて「みんなが物語の主人公なんだ」って思わせてくれます。
本作で描かれるのは、頭、口、耳、足、目の5つのエピソード。
思い通りにならない現実の中で、自分の弱さと向き合う登場人物たちの姿が、まるで自分のことみたいで何度もハッとさせられました……!
・自分のために努力する力
・必要なことをきちんと伝える力
・現実と向き合う力
・前向きにやってみる力
・弱みを見せる力
・素直になる力
・愛情を受け取る力
これらに自ら気づき、勇気を出して行動し、少しずつ自分を取り戻していく姿には本当にジーン -
Posted by ブクログ
今ある価値観は全て、社会や周囲から与えられた「条件づけ」なのかもしれない
もしかしたら、人は顔や性格が少し違うだけで、それぞれにちょうどいい餌を与えられて、日本や社会、世界という大きな仕組みの中で上手に飼われているとしたらその制度を考えた人がすごい
一方で、今の自分の生活は、自由と管理の「良いとこ取り」をした結果なのかもしれないと考えると、今の生活を以前より肯定的に捉えられる気がする
そして読み終えてから、この本を昔にも読んでいたことに気づき、とても驚いた
プラトンは「魂は生まれる前に真理を知っており、学習とはそれを思い出すことである(想起説)」と語っていた。読み終えた瞬間、「ああ、そう -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んで、世間で「普通じゃない」とされる価値観について考えさせられた。
死にたいと思うこと、生きるために薬を使うこと、自分はすでに消えているような状態が普通だから消えたいと感じること、ライの価値観は、私にとって簡単に理解できるものではなかった。
私は生きたがりの人間で、もし「死にたい」と言う人がいたら止めてしまうと思う。けれどそれは正しさではなく、私自身の価値観にすぎないのだと気づいた。私や主人公、そしてライの考え方は、育った環境によって作られたものかもしれないし、生まれ持った性質、ギフトなのかもしれない。
人はそれぞれ違う世界を生きていて、どれだけ愛していても、好きでも、相手の世界
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