すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ機械が発展し古典的な犯罪が取り残され、段々追い詰められていく様子に、西部劇映画の明日に向かって撃て!を、栄枯盛衰の日々を過ごしたのち何も残らず、時間だけが過ぎていく、でも少しだけ希望のようなものも見えたラストに北野武のキッズリターンを思い浮かべた。
琴美さんとのカラオケのところはとても綺麗だった。黄色い家が崩壊していく中、蘭と桃子はやっぱり持っている側というか居場所がありなんとかなる側で、花と黄美子さんはなんとかならない側で、花のお母さんもなんとかならない側で、そこの断絶が残酷だと思った。花のお母さんが72000円を残していたのも心に残った。
人生、レールの上を走れている時は大丈夫だけど、一旦 -
Posted by ブクログ
できたらこんな素晴らしい人間関係と環境下にある動物病院で働きたい。特に院長のキャラが良すぎて元気も強さも優しさももらえる。
猫、犬、インコ、うさぎ、馬と、どんな話にも厳しい現実や悲しみもたくさんあるけどきちんと向き合い、どうすることが1番動物たちにとっていいかがきちんと描かれている。
ロビンと久栄は結果良かったけどやっぱり老老介護は相手が動物でもとてもしんどいだろうと思う。
天国で自分の名前を言う時に、きっとうちの子なら「僕、かわいいです!」って言うだろうなぁと微笑ましいやら切ないやら。
お仕事物語だけではなく、深雪と土屋のほのかな恋愛を感じられるのも楽しい。
どの話も涙が出るけどあったかくて -
Posted by ブクログ
ヴィヌース王国でメイドさん一行は合流し、ティエンの両親がいたという砂漠の冥顎自治区へ。
メイドのニナ、魔導士のエミリ、月狼族のティエン、発明家のアストリッド。
ヴィヌース王国辺境のなにもない街ベルジェ。冒険者のまとめ役バティスト。
リブブ族のウィラと出会う。虐げられ空っぽだったウィラに自分を重ね合わせるニナ。
ヤギを使ったギガントワームの討伐とアストリッドの発明。
ウィラの案内で砂漠に踏み込むが、リブブ族の盗賊に襲われる。
鉄道敷設のため砂漠の調査を行う先遣隊。
5人兄妹の末っ子に生まれたニナ、よく転ぶため仕事ができず、3歳から掃除を始める。行商人から噂を聞きヴァシリアーチに見出され、眼鏡を与 -
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ネタバレ"デビュー10周年・30作目"
やっぱり寺地先生はすごいなぁ。
まだ10作品しか読んでいないが、毎回心にグサグサ刺さる言葉を与えてくれる…
本作を読んで、色々生きづらい世の中だけど、この世界を私はまだ生きていたいなぁってしんみり思った。
主人公香川冬真は幼い頃から、自分は同性を愛する質であると自覚し生きている。そんな彼が高校生で出会ったのは、伯母と難病の妹と暮らす時枝綱。ふたりはゆっくり痛み、優しさを共有しながらふたりだけの愛のかたちを見つけていく。2人がお互いのためにかける言葉や行動はとても温かくて、こんなにも尊い関係を一読者として見ることができて心から幸せだった…
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安楽死、尊厳死、だれにでも来る死や病気に直面したときに、私はどうしたいかを考えられる本でした。
緩和ケアへの希望を感じつつも、まだまだ理想の実現は難しいだろうなとも感じ、他の本でももう少し知識を深めたいと思えました。
安楽死に何となく賛成…というか、死を希望に生きているタイプなので、安楽死したいなあとぼんやり思ったりしていましたが、安楽死についてまだまだ知らないことも多いんだなと気づかされました。安楽死を合法化しつつも、緩和ケアや他の様々な支援がもっと充実する社会を望みたいと思います。
凄く読みやすく、大切なことを知り考えられる名著だと思います。優しさや気遣いが感じられる文章でした。幡野さ -
Posted by ブクログ
自己主張が苦手で、いつも控えめな主人公・池井戸花しすが、他者との繋がりや自分との会話の中を通して成長していく物語。過去と現在を交互に描写しながら、各シーンを通して大切なことに気がついていくんだけど、何よりこの小説を単なる主人公の成長譚としていないのは、以下の二つの要素があるからだと思う。
・新田人生という名前の登場人物が何度も出てくる。タクシー運転手だったり、動物園のスタッフだったり(全部他人)
・白いぼんやりとした塊が見えている
どちらも直接的にそれがどういう意味なのか書かれてはいないが、事あるごとにあらわれて、花しすの人生の中で重要なファクターとなっている。あれ、何やったんやろで終わら
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