個人差ありそうな作品だけど個人的には好き!そしておもしろかった!!
以下感想。
・冒頭約50ページは耐え。ひたすら耐え。
のっけから悪魔がどうだ処女がどうだ星座がどうだ不倫だなんだとうるせえ!!!
女を馬鹿にすんのも大概にしろ。
「殺戮に至る病」でもそうだったけどなんでこういう狂ったやつって、狂ってるくせに自分が勝てないマッチョの男には挑まず自分よりも力の弱い女性に加害すんの?自分が反撃受けてボコボコにされる相手は冷静に避けるのにほんと何生存本能と言われればそれまでだけどさ〜。
そんで不倫しといて「この頃では妙多を懐かしく思う」「従順なだけが取り柄の、何の面白みもない女であったが」とか言い始めるけど女を自分の所有物か付属物かなんかだと思ってる???
マネキンに登紀江とか名前つけてご執心なのもエグいし、人形とはいえ初恋の女の名前をアレンジして娘に付けんなや。挙げ句の果てに娘はその人形の生まれ変わりだとか言い始めたのでもうお前は船降りろ。
自分の娘を初恋の女に重ねて「たまらなく愛情が湧いて来る。それが通常父が娘を思う感情以上のものである事を、告白しておかねばなるまい」ときましたか…。
そんで娘たちを半裸にきて題材にした挙句、「登紀子の身体はあまり豊かでない」だと……「その時私が、登紀江の顔が完璧な美しさを有する肉体の上に載っていたならと思った事は確かである」……創作上の人物なのに殺意すら湧いて来る。
娘たちバラバラにしたアゾート作るのは大日本帝国のためで、亡国の危機で、アゾートは救いであり、自分にとっては美で神でデーモンなのね、なるほど了解もう手遅れだから土にお帰り…。
「卑弥呼なき今、」て卑弥呼の何を知っとんじゃい。日本列島は「まさしく均衡のとれた美女の身体を思わせる」らしくてここでも白目。
なんか事あるごとに「まったく馬鹿げている」って言ってるけどお前の存在が一番馬鹿げてるぞ。
なんかフェミニストっぽいこといっぱい言っちゃったけど、多分時代が違うのにここまで大真面目にキレる方がどうかしてるから一旦冷静になろ?って我に返ったタイミングでようやく平吉手記編が終了。
まぁぶっちゃけ占星術を知らない民としてしんどい幕開けだったけど、最初に述べたように冒頭約50ページは耐え!!!こっからようやく謎解き編スタートだから。これから読む人はなんとか頑張って欲しい気持ち!
そうしてようやく石岡編がスタートしたと思ったら、平吉がまず殺されたって話で仰天。え???
そこから始まる謎解き編は一気に読み進めて、気になりすぎるからもうページを捲る手が止まらない!
地理的な緯度やら経度やらのあたりは読むというより文字だけ見る感じだったけど…!!
これがまた図解やらの補足もあって、いろいろ複雑な割に読者に優しかったし、基本会話劇だからすごく読みやすくて助かったし読むスピードも全然落ちない。
飯田婦人が出てきてからがまたガラッと様子が変わってビックリ。竹越の手記から新事実が発覚するも真相は未だ謎のまま。どうなる、、、???とやはりページを捲る手が止まらない。
御手洗は変わり者だけど優秀だなぁというのはそこまで読んでても十分わかっていたけど
「女というとすぐ極端に控え目で、貞淑な人形でなきゃ駄目だと思い込んでる男たちより失礼かね?」発言で株爆上がり。それな!!からのいい女なんて「千人に一人発言」は辛辣だけど良くも悪くも幻想を抱きすぎずで好感持てる!なんかこのコメントは上から目線で偉そうだな…ごめんなさい。
そっから京都編に移るけどもうトリックも犯人も気になって仕方ないからあっという間に読み進めてしまった!!!
御手洗と石岡のコンビ感がいいよな〜。ホームズ感ある。
そんで金田一未履修だからトリック初見で大仰天。いやー大胆。
トリックも犯人もまったくわからなかったからしっかり騙されることができてすごく面白かった!
動機は、時子が犯人ならまぁはそうだよなって感じで、遺書自体は読者への補足みたいな感じだったから、その辺のラストが物足りない人もいるみたい。
あとこれは部外者の結果論&綺麗事だけど
自分を唯一大切にしてくれる母に、辛い思いばかりしてきた母に、報われてほしかった時子の気持ちは痛いほどわかるけど、それならやっぱり殺人犯して姿くらますよりそばに居てあげるべきだったんだと思う。
贅沢や豪遊ができなくても、大切な娘がそばにいる細やかな幸せのほうが、たったひとりの娘を惨殺されたと思いひとり絶望の中寂しく老いてくよりよほどマシに思えてしまったよ。
めちゃくちゃ結果論だし無責任な発言なのはわかってるけど。
まぁ母のことがなくとも時子は家でひどい扱いをうけて苦しんでいたから恨むのも当然なんだけどね。でも結果的に人を殺してでも、自分を差し置いてでも幸せになって欲しかった母を、誰よりも地獄に突き落としたのもまた時子なのがしんどいよなぁ、、、。
お金もらえればお店開いて夢叶ってハッピーとは中々ならんよね、実際懸賞金にお金注ぎ込んだくらいだし。裕福でなくても愛する娘がそばにいてくれる方が…いやーでもこれはやっぱ結果ありきの綺麗事かなぁ?彼女たちのことを代弁するようなこと言うのもお門違いな気がするからこれ以上はやめとこ。幸せも不幸も正義も人の数だけあるんだから、したり顔で説教すんのは野暮だと自戒。
御手洗シリーズ初なのでほかも読んでみたいな思った!