すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
かのルーベンスが描いた神々しい存在感放つ絵が、ただ絵を見た時には感嘆するばかりだったのに、いざ解説を読むと急に人間らしい愚かしさが前面に出てきて、この絵から感じてた威厳もただ大仰なだけに見えてくる。
時代の途中から始まる貴族による享楽の時代の話などは、具体的な当時の状況や詳しい解説を読んでいると心底あきれかえると同時に同じ人間として思わず己も省みてしまう。
途中挿しこまれるフラゴナールの「ぶらんこ」がすごい良い味だしてる。
また、そんな享楽の果て国庫が火の車と化しても尚変わらない宮廷生活について説明している著者の言葉が痛烈で好き。
それ以外にもブルボン王朝についてを表した「自滅の様相を呈しての終演」「世界に対するフランス文化の優位性」といった一連の言葉と文章があまりに的確でうならされた。
あとタイトルにもある通り、全12章から構成された本書の最後12章のタイトル絵がドラクロワ「民衆を導く女神」なのが、なんだかすごいドラマチックで、絵とタイトルを見た瞬間しびれた。
今まで知らなかった作品で、ユベール・ロベールによる「ルーヴルのグランド・ギャラリー改革案」と「廃墟となったルーヴルのグランド・ギャラリー想像図」の2作が特に感銘を受けた。こんなにも希望と零落の滋味を味わえる作品があったのかと衝撃。
あと当時の美術館の感じも伺えるのが嬉しい。 -
Posted by ブクログ
副題の「日本映画で世界をかえる!」に興味を感じて読んでみた。著者のことはまったく知らなかったが、ここで語られている映画『キングダム』『銀魂』『ゴールデンカムイ』など、観たことはなくても何度も耳にして、日本で大きな話題を呼んだ超大作だということは知っている。映画好きというと、芸術性の高いミニシアター系が格上、というイメージがあるが、著者はとにかく映画が好きで、「おもしろい映画」を作ることに専念して長年取り組んできた。そのなかで多くの監督役者裏方含めて、資金的に支え続けて、多くの映画を成功に導き、まさに映画界を変えてきた。その企画力や資金調達力はまさに非凡というひと言に尽きる。でもまったく上から目線のところがなく、実際の映画作りは監督や役者に委ねて口出しせず、自らを凡人と呼ぶ。この柔軟で謙虚な姿勢が、次々と企画を成功させ、さらなる投資を呼び込む好循環を生んでいるのだろう。彼のような人がいる日本映画会の未来に、希望を抱かせる本だった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ私のバイブル
人生でダントツで1番多い回数読んでる。何回読んだかは数え切れないけど何回読んでも毎回同じとこで泣く。アンの強さ、好奇心、想像力、感情の豊かさは私の人格形成に影響を及ぼしていると思う。人生で1番影響を受けた人はアンと言っても過言ではないかも。でもマシューが1番好き。あと大学受験の英語の勉強はほぼ赤毛のアン英語版の暗唱しかしてないから、私の大学受験にもだいぶ影響を与えている。暗唱しながらいつも同じところで泣いてた。
歳を重ねると見る目線がアンからマシューとマリラに変わるのだろう。私はまだアンの目線しか分からない。もっと歳を重ねてからまた読みたい。あと、一度自分で翻訳してみたい。 -
Posted by ブクログ
なんという作品だ。
鉄道×グルメ×百合という、聞いたことも読んだこともないジャンルの顔をしつつ、統治者と被統治者の溝に真正面から切り込んで来る。私たち日本人が「台湾は親日だから〜」と言っているのも、植民地化の時代を生き抜いて、財産も土地も文化も奪われた方々からすると、まさに作中の千鶴子や美島が感じた思いを抱いているに違いない。
また、向こうではこの作品の売り方についてかなり批判があったようだが、著者の楊さんは「文学と歴史、どちらがより真実に近いのか問うてみたかった」という趣旨のことを語っていたようで(訳者あとがきより)、この一言には重みがある。実際私も最後はかなりドキドキしながら読んだし、あまり書くとネタバレになるが、「えっもしかして、そうなの?」と思いながらページをめくる手が止まらなかった。
他の方も書いておられるが、中盤まではかなり退屈。でもどこかに感じる違和感。それが後半に一気に伏線回収(という表現はあまり好きではないのだけれど)されたという感じでした。特に美島が喫茶店で千鶴子に本島人としての思いを丁寧に、しかし真っ直ぐに明かすシーンは日本人としては心臓バクバクものでした。ちなみに美島の仏頂面はゴルゴで脳内再生されました。 -
ネタバレ 購入済み
淫魔に取り憑かれるお話。
主人公は社会人5年目の内瀬、淫魔に取り憑かれる上司の外川、時々入れ替わって表に出てくる淫魔。
複雑な三角関係のような展開もあり、すれ違う2人が切なくもあり、沁みた。
淫魔編で続編があるが、この2人に関しては完結したと言っていい。 -
Posted by ブクログ
幸せとは何か?
そのお題を考える本
主人公小柳奈の花としっぽの半分なくなった猫、南さん、アバズレさん、おばさんちゃんが登場人物でみな友達だ。
猫以外はみな奈の花の将来の自分であっていろいろな事を教えてくれる。
人生とは〇〇みたいなものだ。
これが主人公の口癖でこの本で何度も出てくる。
人生とはオセロみたいなものだ
人生とは全て、希望に輝く今のあなたのもの
人生とは自分で書いた物語だ
推敲と添削、自分次第でハッピーエンドにもできるのだから
幸せとは自分が嬉しく感じたり楽しく感じたり、大切な人を大事にしたり、自分のことを大事ににたり、そういった行動や言葉を、自分の意思で選べることです。
いろんな未来の自分に合って小学生の奈の花は未来をより良いものにできたんだな。 -
Posted by ブクログ
最近読みたい本が少なくなってきた。
開拓しても合わなくて最後まで読めず、レビューできないことも多い。
でも、この本を読んだら久しぶりにワクワクしてきた。
有栖川さんが紹介すると、どれも面白そうに思えてくるから不思議。
どの作品も楽しんで読んでいるのが伝わってくるので、紹介する文章にもつい引き込まれてしまう。
既読は6冊のみで知らない作品が多かった。
古い作品も多くて古典好きの私にはたまらない。
ネタバレせずに、有栖川さんならではの視点でミステリの読み方をガイドしてもらえる。
1作品読むごとにその本を早く読んでみたくなる。
もしかしたらお気に入りの作品に出会えるかも!と思いながら次の一冊を探す時間も楽しい。
本格ミステリを愛する有栖川さんが選ぶ本なら間違いないという安心感もある。
今まで読んだガイドブックの中で1番読みたい本が見つかった。
読みたいリストが一気に増えて嬉しい。
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