すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
幸せとは何か?
そのお題を考える本
主人公小柳奈の花としっぽの半分なくなった猫、南さん、アバズレさん、おばさんちゃんが登場人物でみな友達だ。
猫以外はみな奈の花の将来の自分であっていろいろな事を教えてくれる。
人生とは〇〇みたいなものだ。
これが主人公の口癖でこの本で何度も出てくる。
人生とはオセロみたいなものだ
人生とは全て、希望に輝く今のあなたのもの
人生とは自分で書いた物語だ
推敲と添削、自分次第でハッピーエンドにもできるのだから
幸せとは自分が嬉しく感じたり楽しく感じたり、大切な人を大事にしたり、自分のことを大事ににたり、そういった行動や言葉を、自分の意思で選べることです。
いろんな未来の自分に合って小学生の奈の花は未来をより良いものにできたんだな。 -
Posted by ブクログ
最近読みたい本が少なくなってきた。
開拓しても合わなくて最後まで読めず、レビューできないことも多い。
でも、この本を読んだら久しぶりにワクワクしてきた。
有栖川さんが紹介すると、どれも面白そうに思えてくるから不思議。
どの作品も楽しんで読んでいるのが伝わってくるので、紹介する文章にもつい引き込まれてしまう。
既読は6冊のみで知らない作品が多かった。
古い作品も多くて古典好きの私にはたまらない。
ネタバレせずに、有栖川さんならではの視点でミステリの読み方をガイドしてもらえる。
1作品読むごとにその本を早く読んでみたくなる。
もしかしたらお気に入りの作品に出会えるかも!と思いながら次の一冊を探す時間も楽しい。
本格ミステリを愛する有栖川さんが選ぶ本なら間違いないという安心感もある。
今まで読んだガイドブックの中で1番読みたい本が見つかった。
読みたいリストが一気に増えて嬉しい。 -
Posted by ブクログ
文芸誌ってほとんど読んだこと無かった。
好きな作家さんの名前が書いてあっても手に取ることは無かった。
だっておカタそう、、、。
でもこれはもう見た目がPOPで、好きな作家さんもたくさん。
価格もとても努力してる。
読んでから知ったけど紙もとてもこだわっている。
何かで読んだ本書を作ってる人達の想いも熱い。業界に風穴開けてほしい。
辻村さんの対談良かった。
子育て中の人が子どもを本好きにしたくてサイン会に子を連れてくる話とか、
新人賞に応募してくる人達の「怒り」に対しての自分も書く側としての気持ちとか。
俵万智さんと岸田さんの短歌選と対談も面白かった。
選び方にテーマとかストーリーがあるとこんなに印象変わるかという。 -
ネタバレ 無料版購入済み
良質な作品です
全く喋らない梔子鶫(くちなしつぐみ)さんの名探偵ぶりと、ちょっと図々しい押しかけ女房?っぷりが良いです。警部補のお助けをし、毒殺事件では危ういめにあった彼を心配してずっと病院のベッド横で待ってくれています。でもことの真相を話す時はパフェ意外のものもねだったり、婚姻届をいきなり持ってきて、色々と既成事実⁇を積み重ねようとしています。
大小の事件が4つ出てきますが、いずれも無理のない推理です。殺人事件がちょっと多いでしょうか。
だいぶ年齢は離れていますが、コンビネーションはかなり良いです。絵がもうひとつなのもご愛嬌です。作者陣お2人のあとがきも良かったですし、なるほど、人気が出て来年TVアニメ化されるのも納得な作品です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあり
湊かなえ『暁星』の書評・レビューです。
フィクションとノンフィクションの境界線が鮮やかに揺らぎ、最後の一行で世界が真逆へと翻転する——まさに文字で読む小説だからこそ味わえる極上のミステリであり、切なくも壮大な愛の物語です。
文部科学大臣であり文壇の大御所でもある清水義之が刺殺される事件が発生。逮捕された犯人・永瀬暁は、新興宗教団体「愛光教会」に人生を狂わされた背景を持ち、週刊誌に手記を発表し始めます。一方、その裏には教団の看板的存在として利用され自由を奪われていた彼女(金谷灯里)がいました。彼女は非常に聡明で才能に溢れていましたが、教団の資金集めや権力拡大のために利用されて苦しんでいました。そんな彼女と人生の中でわずか数回しか出会っていないにもかかわらず、弟思いでどこまでも優しい暁は強く惹かれ合い、彼女を巨大な教団の暗雲から助け出そうと立ち上がります。
本作の圧倒的な仕掛けは、前半の「暁闇(ぎょうあん)」と後半の「金星(きんせい)」という二部構成と対比構造にあります。
前半の「暁闇」は、事件の犯人・永瀬暁自身が綴った手記です。登場人物たちの名前は本名で記されていますが、そこに書かれた内容はすべてが真実ではありません。大切な彼女を守りたい一心で、彼女に危害や追手が及ばないよう、本名を使いながらも意図的にストーリーへ嘘を混ぜ込んでいました。
後半の「金星」は、作家・金谷灯里が書いた小説です。登場人物の名前はすべて別の名前に変えられています。しかし、そこに描かれた出来事や内容こそが、嘘のない真実(ノンフィクション)でした。
そして物語は、見事な仕掛けへと向かいます。後半「金星」の冒頭にはフィクションである旨が提示されているものの、その前提となる「1部」を取り去ることによって、一転して「すべてが真実(ノンフィクション)」であったことが示され、世界がひっくり返ります。最後の一行を読んだ瞬間、これまで読者が信じていた世界が音を立てて反転する快感は、活字表現だからこそ実現できる唯一無二の読書体験です。
教団の手から逃げ出した二人には、そのまま遠くへ駆け落ちする道もあったのかもしれません。しかし、彼らが選んだのは、教団の黒幕である清水大臣を殺害し、暗い過去を完全に断ち切るというあまりに過酷な道でした。
根っからの優しさを持つ暁は、彼女を助けるため、そして彼女に罪を背負わせないために、すべての実行と罪を一人で引き受ける決意をします。
彼が残した手記の底にあるのは、「俺は何をしたかったんだ……ただ、彼女を守りたかった」という切実な想いです。自分がどうなろうと構わない、ただただ大切な存在を闇の中から救い出し、光のあたる場所へ逃がしたかった。ミステリとしての緻密な「真実と嘘の反転構造」の奥深くに流れているのは、どこまでも純粋で、どこまでも深い「大きな愛の物語」でした。
フィクションとノンフィクションを巧みに仕掛け、仕掛けを味わった後に胸を打つエモーショナルな感動を残す、湊かなえ氏の手腕が存分に発揮された逸品です。
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