大澤真幸のレビュー一覧
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恐らく、ベースとなる通底する論拠がないのであろう、つらつら文章が流れるだけで、何を訴えようとしているのかが、わからない。
大澤との結論とは別に、抵抗への主体を紹介している、ソクラテスに代表される真理を語るパレーシアに見た。
権力への抵抗は、包括的に権力に依存する。
第3領域において、真理を語る主体、...続きを読むPosted by ブクログ -
三島由紀夫の自殺、「豊饒の海」の結末の謎を解きほぐす。
抜粋: 「一の内的不可能性 」は 、 「一 (存在 )」でもなければ 、 「 0 (虚無 ) 」でもない 。…三島由紀夫の出発点に一の内的不可能性があり、豊饒の海を見たのだろう>
「永遠回帰、すなわち、虚無の世界が永遠に繰り返す。だからこそ...続きを読むPosted by ブクログ -
資本主義の定義、歴史、現代での位置付け
・長い16世紀
利子、法人の概念の発展と宗教の役割(キリスト教の抵抗)
法人の概念により複数世代に渡る永続的な投資が可能に→イギリスの海洋権益拡大
スペインが陸を支配しようとしたのに対してイギリスは海(貿易)を支配→資本主義的支配
中国の明も航海を行ったが資本...続きを読むPosted by ブクログ -
木村草太の対論を連読。今回は、社会学者・大澤真幸が相手でしたが、二人の学者によって非常に高尚なレベルでの憲法論が展開されているのはわかるにしても、それが私たちにどうつながっているのか、他人ごとに思えてしまうのでは、今の憲法との関係と同じになってしまいます。
二人には、それを自分ごとと感じさせる工夫を...続きを読むPosted by ブクログ -
自分では当然と思っている事が、周りには受け入れられない。
著者にとって、その1つが原子力発電です。危険で廃止するのが自明と思っているのに、3.11にもかかわらず廃止という意見が少ない。
そんな時、ただ声高に主張するのではなく、どう行動すればよいか?
著者は持論を展開していきます。それを成功/失...続きを読むPosted by ブクログ -
チャーチル『資本主義は最悪のシステムだが、これ以上のものはない』
限界収益低減の法則、 数を重ねると満足度が下がる。→満足度のシェアをすれば、解決するのでは?パイをどんどん大きくすればよいのでは?
サモア 最後通帳ゲームは3割を切ると拒否されやすい。 利子率革命 ウェストファリア条約 三十年戦争...続きを読むPosted by ブクログ -
社会学者として最もリスペクトしている大澤真幸さんの著書。序章の時点で気に入りすぎて付箋をいっぱい貼るほど。何よりも面白いのが、著者が本をどのように読み、いかにして思考を紡いでいくかを疑似体験できること。
各章において、社会科学・文学・自然科学の名著をどのように読み解き考えるかも述べられている。自分...続きを読むPosted by ブクログ -
【書きかけ】
書名と著者名で拒否反応を起こす人も(特に近代経済学を一通り学んだ人には)いると思うし私自身はちょっとしたきっかけで読んでみたが、一度考えてみてもよい問題ではある。博識とイメージで押し切るトンデモな面はあるだろうから気をつけたほうがいいが、そういう面を全く含まずに考えるのは難しい話だと思...続きを読むPosted by ブクログ