大澤真幸のレビュー一覧

  • アメリカ
    自分が知っているアメリカ出身の知人の、あの何かを無根拠に信じている感じ。聖と俗が渾然となった感じ。それがずっと気になっていた。
    本書を読んで、それはやっぱり、キリスト教に、特にプロテスタントに由来しているのだと知った。
    また、なぜアメリカは社会主義をあれほどまでに嫌うのかという謎についても。

    だが...続きを読む
  • 文明の内なる衝突
    こういうがっちりした社会学系の本もたまに読むと面白い。ポストモダン後のセキュリティ社会に対する考察。9.11をはじめとするテロ行為は、西欧とイスラムという異なる文明の衝突ではなく、資本主義社会における内的な闘争ではないか、という点を考察する(ビン・ラディンも金持ちのボンボンであり、異なる文明の代表者...続きを読む
  • ふしぎなキリスト教
     近代化とは概して欧米化であり、その欧米のエートスにキリスト教があるのは否めない。
     科学も哲学も芸術も、キリスト教に掣肘されそうなものだが、逆に後押しされた面がある。(牽引していない。あくまで後押し)。これが「ふしぎ」。
     一神教として首尾一貫性の強いイスラム教の文化圏が、キリスト教文化圏の後塵を...続きを読む
  • 社会学史
    社会学の誕生と生成の背景を明晰に語り、その問題意識と可能性をあぶり出した名著。

    後書きにあるとおり、優れた聞き手がいたことも薄々感じられ、11年かかったのも頷ける。

    今の自分と社会を照らし出す、いわゆるハッとする記述にたびたび出会いながら、一気に読み切った。
  • 資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか
    資本主義という謎 (NHK出版新書 400)
    (和書)2013年10月14日 00:37
    水野 和夫, 大澤 真幸 NHK出版 2013年2月7日


    格差を絶えず付け続ける運動が資本主義である。

    それに対し格差を解消することを目指す平等と平和の哲学がある。

    資本主義の中から格差を解消する対抗運...続きを読む
  • 夢よりも深い覚醒へ 3.11後の哲学
    夢よりも深い覚醒へ――3・11後の哲学 (岩波新書)
    (和書)2012年07月22日 15:51
    大澤 真幸 岩波書店 2012年3月7日


    原発についてからイエス・ソクラテスへそしてヘーゲルとマルクスの思考方法など思考がなされている。

    ハンナ・アーレントが危険思想はない思考することが危険なのだ...続きを読む
  • 〈世界史〉の哲学 中世篇
    <世界史>の哲学 中世篇
    (和書)2012年01月13日 20:33
    大澤 真幸 講談社 2011年9月21日


    柄谷行人さんの『哲学の起源』を参考にして、この本の内容を考えながら読み進めた。

    特に参考にしたのが、キリスト教がプラトン・アリストテレスを導入していったということの必然性とそれによる...続きを読む
  • 〈世界史〉の哲学 古代篇
    <世界史>の哲学 古代篇
    (和書)2012年01月11日 10:38
    大澤 真幸 講談社 2011年9月21日


    興味のあることが主題になっているから凄く面白かった。

    イエスとソクラテスの類似点、差異を指摘していたり、兎に角興味深い。関係性を丁寧に指摘していてなかなか良い読書ができました。

    ...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    1人めの養老先生の「私の人生は「不要不急」なのか?」という問いでガツンと来る。数に限りがある人工呼吸器を若い患者、高齢の患者どちらに使うかで、現実にトロッコ問題が発生しているとは。「トライアル・アンド・エラー」ではなく「トライ・アンド・エラー」という表現は相変わらず気になる。伊藤隆敏さんのページにも...続きを読む
  • ふしぎなキリスト教
    筆者が『この対談はおもしろい』と自画自賛するほど、挑戦的・挑発的な本です。敬虔なキリスト教徒なら激怒間違いなし。実際に、反論本も出版されているようです。茶化しているようで、まじめにキリスト教の不思議を論じています。
  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち
    世論調査に関わっていたこともあり、「世論」、「空気の研究」は読んだことがあったが、表現が難解で最後まで読み切ることができなかった。
    今回、大澤真幸さんらの解説を通じて、ようやく内容を理解することができ、爽快であった。

    それと同時に、国単位での集団心理の特性は、今も昔も大きくは変わらないのだなと改め...続きを読む
  • 考えるということ 知的創造の方法
    社会学の大澤先生の思考論。
    考えるにあたり、書物の力を媒介とする点は、編集工学の「探究型読書」と似ている。

    以下が主な命題。
    ・何を、いつ、どこで、いかに、なぜ考えるか
    ・ショックがあった思考が起動する・・・ジル・ドゥルーズの「不法侵入」 
    ・が、常識の壁を破るのはなかなかに難しい
    ・思考を化学反...続きを読む
  • 日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか
    (帯文)”信長でない、竜馬でもない、日本の歴史上ただ一人の革命家とは誰か?”。

    新書判の本というのはたいてい、端的にして(読書においてのという意味で)実用的であるところ、このように煽っていることに驚き、ワクワクした。
    だが考えてみれば大澤真幸の本はたいてい、謎解きを体験するようにワクワクして読んで...続きを読む
  • ふしぎなキリスト教
    いまさら聞けない素朴な、しかし根本的な疑問とそれらへの考え方の対話ん通じて、キリスト教とその現代への影響、また今後の見通しを提示している。今後の見通しもおもしろいので、最後まで読むべし。
  • 支配の構造 国家とメディア――世論はいかに操られるか
    推薦者による解説から4人の対談形式で本を色々な切り口で語るのは古典のブックガイドとしては新鮮で面白かった。
  • 夢よりも深い覚醒へ 3.11後の哲学
    1「未来の他者」はどのようにしたら、私達の意思決定コミュニティーのメンバーに入れることができるか?

    2「神の国」に近づくためには、現実をどのように位置づけることができればよいのか?

    3自分たち自身を「プロレタリアート」として認識することはできるか?

    同じ頂に登るための3つのアプローチについての...続きを読む
  • おどろきの中国
    とても面白かった。

    ・日本は、アメリカと中国の両方の言い分がわかる国、にならないと生きていけない。
    ・文化大革命が中国の儒教の伝統を破壊したことで、後の経済成長を可能にした。
    ・毛沢東は天からの信託を受けた皇帝という位置づけを利用した。

    といったところが、学ぶべきところか。

    そして、橋爪代三郎...続きを読む
  • ふしぎなキリスト教
    なんてスリリングなんだろうか。

    ユダヤ教や聖書については、内田樹や池澤夏樹の本で、理解を深めてきたつもりであったが、色々な知識が像を結び始めたような気がする。

    今後も事あるごとに紐解きいていくことになるだろう。
  • 不可能性の時代
    読み進めてくうちに今の時代の感覚に近づいてきてる感ありました。すべて理解できたわけではないのでまたちょくちょく読み返したいです。
  • ふしぎなキリスト教
    キリスト教について質問と対話形式で書かれてます。

    日々変革している世界に対して旧世の価値観を
    当てはめたらあらゆる矛盾に突き当たりますが

    それをキリスト教徒はどう昇華しているのか

    また旧約聖書に疑問を持ち、否定して行く過程で
    科学が発達し、産業革命が起きるなどヨーロッパが
    発展した歴史にも目か...続きを読む