ふしぎなキリスト教

ふしぎなキリスト教

ビジネス・実用
1,100円 (税込)

5pt

【新書大賞2012大賞】 キリスト教がわからないと、現代日本社会もわからない――。キリスト教のすべてがわかる決定版入門書! なぜ神が一つなのか? 預言者とは何者か? イエスは神なのか人なのか? 聖書は誰が書いたか? 知っているつもりで実は知らないキリスト教の謎を解く。日本を代表する二人の社会学者が徹底対論! (講談社現代新書)

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ふしぎなキリスト教 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    内容スリリングでした笑

    学ぶ機会が無かったキリスト教について、布教的な宗教宗教した内容では無く、社会学の側面から解説がされててとても興味深い内容でした。

    なんか教義部分は結構間違いがある様なのでそちらは別途学びます。

    0
    2026年08月25日

    Posted by ブクログ

    佐伯啓思さんの『貨幣と欲望』や鶴見太郎さんの『ユダヤ人の歴史』を読んだことで、「そもそもキリスト教ってなんだ?」という疑問が湧き、この本を手に取った。あと、最近に限らず、ゲーム、アニメ、マンガなどに触れていると、キリスト教のモチーフや聖書由来の言葉が驚くほど多かったことも、この本を手に取るきっかけになった。最近ジャンプラで面白いと思って読み始めたとある2作品も、キリスト教を下敷きにしていて、余計に「キリスト教ってなんだ?」という疑問を掻き立て、この本を読むきっかけになった。

    新書大賞2012の受賞作ということで、刊行からはかなり年月が経っている。しかし、この本は、キリスト教の根本的な考え方を扱う内容であるため、古さはほとんど感じなかった。また、対談形式で書かれているので、専門書のような堅苦しさはなく、とても読みやすかった。

    読み終えて最も印象に残ったのは3つ

    ①キリスト教の持つ「解釈可能性」の大きさ

    福音書が四つ存在するという成り立ち、教会の公会議で多数決で教義が決定されてきた歴史、そしてユダヤ教やイスラム教のような宗教法を持たないこと。さらに、「神はすでに世界を去り、終末までは人間の歴史が続く」という世界観。こうした要素によって、人間が解釈を重ねる余地が生まれているように感じた。

    ユダヤ教は律法という強固な紐帯を持っていたからこそ、ディアスポラによる離散後も共同体を維持できた。一方でキリスト教は、教義そのものに多様な解釈を許容する余地があるからこそ、政治や思想、文化の中へ柔軟に入り込み、これほどまで世界へ広がったのではないかと思う。

    ②「一神教」という世界観
    私のような日本人は、「神様」と聞くと多神教の感覚で考えてしまう。例えば宝くじが当たるように祈るなら、「宝くじの神様」にお願いし、その神様が気まぐれや日頃の行いを見て、「今回は当ててあげよう」「今回はだめだね」と采配するようなイメージを無意識に抱いている。

    しかし、この本で描かれる一神教の神は、そのような存在ではない。人間が思い通りに対話したり取引したりできる相手ではなく、人間を超越した絶対者であり、人はその神と向き合い続ける。「神に祈る」という行為そのものの意味が、日本人の感覚とは根本的に異なるという説明は、まさに目から鱗だった。

    さらにキリスト教では、その神と人間との間にイエス・キリストが立つ。この構造が、キリスト教をより複雑で奥深いものにしている。そして、その複雑さこそが、戦術のとおり多様な解釈を生み出し、長い歴史の中で文化や思想へ広く浸透してきた理由なのかもしれない。

    ③キリスト教の基本
    預言者、福音、原罪といった基本用語についても、初心者にも分かるよう丁寧に説明されている点がありがたかった。私はそもそもキリストが神だと思っていた。「ヤハウェ」が神であり、イエス・キリストはその「神の子」であるという基本的な関係すら曖昧なまま読んでいた。日本史専攻ですみませんでした。

    キリスト教について詳しく学ぶというより、「キリスト教とはどういう世界観なのか」を最初に掴む一冊として、とても良い入門書だった。

    0
    2026年07月24日

    Posted by ブクログ

    おそらく、現在キリスト教の思想史的意義および社会学的な意味について論じさせて、このふたりほど知的にスリリングな議論を期待できる組み合わせはないだろう。
    率直に言って、期待以上の出来映えだった。
    大澤の問題設定の巧みさ、本質を射抜く鋭さと、橋爪の考え抜かれた上に核心を衝く見事な答え。ふたりの対談本は複数あるが、これほど成功した著作はないと思う。

    0
    2026年04月12日

    Posted by ブクログ

    2012年新書大賞本。

    2012年!?
    今読んでも、食い入るほど、面白いんですけど。

    ユダヤ教とキリスト教(カトリックとプロテスタント)とイスラム教ってどう違うのか?

    というベースから。

    政治、経済、科学に至るまで、宗教がどう影響してきたかについて、驚くほど分かりやすく書かれている。
    分かりやすすぎて、分かってないから、アウトプットも必須。

    橋爪さんの博識が、大澤さんの鋭い質問によって、うまく展開されていくし、そこから新たな視点に持っていくのも上手い。

    正直、新書にしては割と分厚いので、読めるかなぁと不安に思っていたけれど、ゆっくり読まなきゃと自分をセーブするくらい、進みたくなった。

    最後の「モノづくり」に対する、スタンスの違いの話もめちゃくちゃ面白いなぁ。
    確かに日本は、アニミズムだわ。
    それは日本という国の立地、地政学にも由来する。

    「ふしぎなキリスト教」にまつわる本も何冊か出ているようだけど、ひとまず橋爪×大澤対談本を読みきりたいと思う。

    0
    2025年08月10日

    Posted by ブクログ

    これは宗教版の「銃・病原菌・鉄」ではないか!

    なぜ、中世以前まで栄えていたイスラム圏を圧倒してキリスト教圏が近代文化の覇権を握ることになったのか。
    いかに、私たち近代文化の思考の根底にキリスト教的な考えがあるか、がよくわかる。

    キリスト教は厳格な宗教法を持たなかったため、柔軟に法律を作る、変えることができ、民主主義、資本主義の発展につながった。

    解釈の余地があるということで、そこから自然科学や哲学が生まれ、科学技術の発展や産業革命に寄与した。
    あらかじめ、法則が決められていたら、考える必要もないのだ。「なぜだろう?」がどれだけ素晴らしい魔法の言葉かがよくわかる。

    さらに、人権についても、「神が自然を通じて人に与えたものだから国家はそれを奪えない」というキリスト教における自然法からのアイディアだったとは驚き。

    これから、このキリスト教的な近代文化、資本主義文化がどう変わっていくのか。
    エルサレムとパレスチナの問題が激化し、さらにイランへの攻撃が始まったいま、これらを包摂する文化がどう変容していくのか、日本も蚊帳の外ではなく主体的に議論していかなければいけない。

    0
    2025年06月17日

    Posted by ブクログ

    キリスト教圏の人達の底に流れる考え方を分かりやすくかみ砕いて対談形式で読むことができる。
    キリスト教も仏教も儒教も実は神を殺しているという話や、日本人は神をたくさん置いていることで寧ろ神の力を殺いでいるという話など面白い話が盛りだくさんだ。
    法律の考え方で、ユダヤ教やイスラム教はかっちりと律法が固まっている一方、キリスト教は律法がなく、「神が世界を作りその後世界からいなくなった」という世界観だから人間が頂点として法律を作っても良いという価値観であるという所も面白い。

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    現代社会を深く理解するには、キリスト教について知悉するのが一番。それに応えてくれる名著。
    キリスト教に造詣の深い橋爪氏に、大澤氏が鋭く、かつ、ピュアに問いを投げかける。二人の対談の場に居たかったなと思うくらい、楽しんで知的に会話している様子。これ一冊でキリスト教について広く深く知ることができる。本当に不思議なキリスト教だ。

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    この本を読んで、キリスト教の基本的理念と疑問、さらにはその教義が近代化にどのような影響を与えたか分かりやすく解説されている。僕自身キリスト教と関連のある生育環境にいたため、ずっと疑問を抱いたまま生活を送っていました。しかし著者たちによる複雑で難解なキリスト教の教義を社会学的に分析することで、キリスト教に対する自分のモヤモヤが明解になった(文章としてまとめるのは大変難しいが…)。

    0
    2024年02月24日

    Posted by ブクログ

    めちゃめちゃ面白い。最初から最後までびんびんだった。キリスト教で疑問だったことが悉く語られている。キリスト教や聖書のおおまかな知識をつけてから読んでよかった。
    著者2人の見識がすごいなあ。どれだけ深い知識があるのだろう。
    でも、橋爪さんという人は学者でありながらクリスチャンであるようだが、教義が政治的な駆け引きに近いものによって決まるとか、イエスは歴史上ただの大工の息子であるとか信仰の立場から外れた発言がある一方、大澤さんという完全に信仰の立場にない人からの素朴な疑問に対する答えが???なこともあって。やっぱり信仰していると客観的になりきれないのか、、、?宗教を信仰する気持ちはさっぱり分からない。
    一神教の考え方やイエスの言わんとしたこともまだまだ疑問だらけ。もっとキリスト教の本読もう。

    0
    2024年01月29日

    購入済み

    興味がある人は必読!

    個人的には無宗教ですが、マイケルムーア監督の西洋社会への風刺をかいた映画を見てから、
    西洋社会が政教分離できていないことに驚きと関心があったので、この本を購入。

    そもそも興味がないと読まないジャンルだと思いますが、社会学、心理学的にキリスト教にせまっていて
    興味のある人にとっては大変おもしろいとおもうので★5つにしました。


    今の西洋に影響を与えた宗教の成り立ちを中心に書いてあり、

    (第1部ユダヤ教、第2部キリストについて、第3部まとめ、な感じでした)

    なぜキリスト教に人々が特にハマることになったか、など心理的な部分もフォーカスされています。


    対談形式なので、ある程度キリスト教などの基礎知識くらいはないと読みづらい部分もあるかもしれませんが、

    このボリュームで、内容で、この価格は安い!

    0
    2012年02月27日

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