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もっともわかりやすいヴィトゲンシュタイン入門書。世界のあらゆるふるまいを説明しつくそうとしたヴィトゲンシュタインの言語ゲーム論はいかに生まれ、どんな思想か? 『はじめての構造主義』著者による、きわめて平易な哲学入門です。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
素晴らしい本。ヴィトゲンシュタインの思想が良く理解出来た。言語ゲームという視点から人生を楽しむ事が出来そうだ。生まれてからエイリアンの哲学をしていた自分にも気付けたw 人間とはなにか?自分は人間なのかどうか?みたいなことを考えてしまう人間に送りたい。著者の橋爪氏に心から感謝したい。もちろんヴィトゲン...続きを読むシュタインにも感謝。
ヴィトゲンシュタイン(この本の表記では「ヴィ」となっていました。一般的には「ウィ」のような気がします)の、伝記と、前期『論理哲学論考』 ・後期『哲学探究』 の哲学の解説が前半で、後半に「言語ゲーム」の応用が載っています。 とても良い、役に立つ、読んで損のない本だと思います。 ★★★ 「言...続きを読む語ゲーム:規則(ルール)に従った、人びとのふるまい」本書によると、言葉が通じる理由について、ヴィトゲンシュタイン前期では、世界(出来事の集まり)と言語(命題の集まり)は1対1対応しているからと考えていたそうです。 しかし、同じ言葉でも、石工がその助手に向かって「ブロック」と怒鳴れば、助手はブロックを持っていき、「柱」と怒鳴れば柱を持っていくことから分かるように、石工と助手との間では「ブロック」という言葉は「ブロックと言う物体」を意味しているのではなく、「ブロックを持って来い」という意味で使っていて、しかも、お互い不自由していないわけです。 これは、「建築材料の名前を怒鳴ったらそれを持っていく」という規則(ルール)が石工と助手の間で成立しているから言葉が通じていると考えることができます。 つまり、ある世界(ここでは石工と助手の世界)を理解したかったら、じっと彼らの「ふるまい(の一致)」を観察して、彼らがどのような「ルール」にしたがっているかを理解することが大切ということになります。 筆者は、 異なった歴史と伝統をもち、異なった価値や意味を支えている人びとが、この同じ地球上に生きている。そして、共存の道をさぐっている。 共存は可能か。異なるグループの異なる価値観が、衝突するとすればどういう場合か。その原因を理解し、どう調整し、どう解決すればよいのか。……。 地球上に生きるすべての人びとが、平和にまた豊かに生きていける、その条件とはなにか。そして、そのためにいま、何をすればよいのか。……。 そうした現代の課題を考えるのに役立つのが、言語ゲームである。 * まずやるべきなのは、異なった伝統、異なった文明に属する人びとがどうやって生きているか、そのアウトラインを記述することである。 言語ゲームには、人びとのふるまいの一致である。その背後には、ルールがある。ルールを記述し、ルールとルールの関係(ゲームとゲームの関係)を記述していく。 つぎにやるべきなのは、異なった伝統、異なった文明に属する人びとの従うゲームのルールを、互いに比較することである。そして、矛盾や衝突がないか、調べることである。 あるゲーム(たとえば、民主主義)が、ある文明から別の文明に(たとえば、アメリカから日本に)移植されると、もととは違った性質をもつことがある。それはなぜかも、解明しなければならない。 その次にやるべきなのは、それらをよりよくつくり変えていく提案をすることだ。そして、実際に、人びとが新しい(前よりもちょっとだけ違った)ゲームを生きはじめることだ。 そうやって、世界がいくぶんか生きやすくなったなら、言語ゲームの考え方が人びとの役に立ったことになる。 といいます。 今、私は、テストの仲間たちと、智美塾で、各種テスト技法を並べ整理し、比較し、それらを現場で有効に適用してもらうための土台をつくるということをしています。 そのような方法論(実際には、方法論を作るための方法の整理や、方法論を自分の課題に適用するための方法ですが)の確立には言語ゲームの考え方の理解が役に立つのではないかと思いました。
800円でおもしろくってためになる。素晴らしいじゃないですか。 でもヴィトゲンシュタインが何を言っているかはまだよくわかりません。これは著者のせいでなく、私が阿呆なだけです。普通の人ならよく理解できると思います。次は野矢茂樹を読もうと思いました。
本書は、社会学を専門とし、 東京工業大学教授である著者が、 ドイツの哲学者ウィトゲンシュタインと 彼が提唱した言語ゲーム論について紹介する著作です。 著者は、ウィトゲンシュタインの生涯を振り返り、 その思想や言語ゲーム論の要点をコンパクトに解説。 その上で、後の哲学者への影...続きを読む響や相違点を指摘。 さらに、キリスト教、仏教、宣長などを例にとって、 言語ゲーム論の射程の広さを論じます。 言語ゲーム論に基づく『ゴドーを待ちながら』の分析 トルストイの『要約福音書』の重要性など、 どの記述も興味深いのですが、 個人的には、クリプキとの相違や H・L・A・ハートの議論との類似性など なんとなくモヤモヤが残っていた事柄について 疑問がスッキリしたのが、とても嬉しかったです。 「わかりにくさ」の代名詞のようなウィトゲンシュタインについて そのエッセンスを平易に解説するとともに、 実社会における応用の仕方をも示す本書。 言語ゲームに興味がある方はもちろん、 哲学に興味を持ち始めている方など、多くの方におススメしたい著作です☆
言葉=ゲーム=ルール。非言語コミュニケーションについてはどうなのか?という疑問は残るが、非常に面白い。日本語は、言外の意とかが多いから、言語哲学とかは直感的に分かりにくいんだろうな、という気がする。この辺、空気論ともからんで来る話だと思う。いずれにせよ、言葉でしか物が考えられないのは、そうなんじゃな...続きを読むいかと思う。
ヴィトゲンシュタイン本。むずかしい・・ 前期:論理哲学論考→世界と言語は1対1に対応している。 ↓ 後期:言語ゲーム→「そうではないのかもしれない・・」 ある規則に従った、人々の振る舞いのことを言語ゲームと呼ぶ。 言語は私的ではなくパブリックであり、人々の間の振る舞いの一致を司る。 机を指さして、...続きを読む「これが机だ!(直示的定義)」と世界が決まっているわけではなく、 一定の特徴を持った群を「これを机と呼ぶことにしよう」として、そのように振る舞うこと。 その「環世界」を傍からみる、エイリアン的または幼い子供は、最初何をしているのか理解できない。 そのうちに、あぁ、彼らはあれをツクエと呼ぶのだな。その言語を発すると、そのように行動するのだ、などを理解し、同様にそのゲームに加わる、つまり環世界に参加する。 理解することと、記述されていることはイコールではない。これは草野球とプロ野球の違いのようなもので、明確なルールブックがない草野球にも当然にルールがある、から成立する。参加者はみなそのように振る舞い、そこからよりルールを明確にするためにルールブックが出来、プロ野球が生まれた。 「解釈」という不思議な行為。 例えば裁判などで法律を解釈するというシーンが有る。不思議な話で、人間が作った法律を人間が解釈するのだ。やはり変である。 解釈者は、何を拠り所に解釈をするのだろうか。これを特定の言語ゲームから外れて見ないといけないのではないだろうか。 言語ゲームに参加しながら、その言語を解釈すると言う矛盾は成立しない。仮にそうした場合、裁判における被告・原告・裁判官はすべてが異なる環世界に置いて、同時共有する法律をそれぞれの言語ゲームに則って解釈するということか。うーんすっきりしない。 逆スペクトルの懐疑 仏教 悟りがあるから、悟りを求めるのではなく、悟りを求めるから悟りが存在する。
今まで取っ付きにくいと思っていたヴィトゲンシュタインの言語ゲームがわかりやすく、おもしろく解説されていた。加えて、言語ゲームの考え方を応用して現代社会を紐解いている。 橋爪さんの四大文明を解説している本のバックグラウンドとなるアイデアを学べた。
言語ゲームでは、人々はふるまいの解釈で言葉を理解する、としている そして先駆ける論考で、私の言語の限界が私の世界の限界を意味する、とも語っている これらに基づくと、世界の枠(構造)を拡げるには、多くの[ふるまい→解釈]に触れる事が必要と考えられる その手段のひとつに読書もあるだろうが、自身の枠(あた...続きを読むりまえ)を把握していないと、他の枠も把握し得ない 自戒しながら読書に臨もうと思った次第 以前、週刊プレイボーイのグラビア担当編集の方のインタビューでこんな事を言っていた 数多ある写真からグラビアを選んでいると自分の好みの傾向が分かってくる 読者を惹きつけるには直感的な良さが必要だが、自分の好みを理解していないと、直感が単なる好みなのか、別の良さなのかを区別できない 卑近だが枠の解釈の一例かと思う
ウィトゲンシュタインの思想を挫折させることなくいかに理解させるか、という課題に全力で取り組んだ作品だと思う。伝記的にたどりながら思想に対する理解を深めていくという構成で読みやすいが、第2章「数学の基礎」のような章がそこに挟み込まれているのもありがたい。ただ9章以降は著者自身の考え方や関心事項に引き付...続きを読むけすぎのような気がする。
ウィトゲンシュタインが歩んできた道のり、タイトルである言語ゲームの内容をわかりやすく語ってくれる良書。 僕にとってウィトゲンシュタインを読むことには大きな価値があった。 ー世界が、壊れようとしている。 世界が、このまま壊れて良いのか。 いや、世界は、壊れてはならない。 世界は生きるに値する。その...続きを読む世界のただなかで、人間には物を考える誇りと尊敬が備わっている。そのことを証明しようと、ウィトゲンシュタインは、「論理哲学論考」の草稿に、くりかえしくりかえし手を加えていった。ー 本書p68ページ
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