はじめての言語ゲーム

はじめての言語ゲーム

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もっともわかりやすいヴィトゲンシュタイン入門書。世界のあらゆるふるまいを説明しつくそうとしたヴィトゲンシュタインの言語ゲーム論はいかに生まれ、どんな思想か? 『はじめての構造主義』著者による、きわめて平易な哲学入門です。(講談社現代新書)

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はじめての言語ゲーム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    素晴らしい本。ヴィトゲンシュタインの思想が良く理解出来た。言語ゲームという視点から人生を楽しむ事が出来そうだ。生まれてからエイリアンの哲学をしていた自分にも気付けたw 人間とはなにか?自分は人間なのかどうか?みたいなことを考えてしまう人間に送りたい。著者の橋爪氏に心から感謝したい。もちろんヴィトゲンシュタインにも感謝。

    0
    2012年12月25日

    Posted by ブクログ

    ヴィトゲンシュタイン(この本の表記では「ヴィ」となっていました。一般的には「ウィ」のような気がします)の、伝記と、前期『論理哲学論考』 ・後期『哲学探究』 の哲学の解説が前半で、後半に「言語ゲーム」の応用が載っています。

    とても良い、役に立つ、読んで損のない本だと思います。

    ★★★

    「言語ゲーム:規則(ルール)に従った、人びとのふるまい」本書によると、言葉が通じる理由について、ヴィトゲンシュタイン前期では、世界(出来事の集まり)と言語(命題の集まり)は1対1対応しているからと考えていたそうです。

    しかし、同じ言葉でも、石工がその助手に向かって「ブロック」と怒鳴れば、助手はブロックを持っていき、「柱」と怒鳴れば柱を持っていくことから分かるように、石工と助手との間では「ブロック」という言葉は「ブロックと言う物体」を意味しているのではなく、「ブロックを持って来い」という意味で使っていて、しかも、お互い不自由していないわけです。

    これは、「建築材料の名前を怒鳴ったらそれを持っていく」という規則(ルール)が石工と助手の間で成立しているから言葉が通じていると考えることができます。

    つまり、ある世界(ここでは石工と助手の世界)を理解したかったら、じっと彼らの「ふるまい(の一致)」を観察して、彼らがどのような「ルール」にしたがっているかを理解することが大切ということになります。

    筆者は、

     異なった歴史と伝統をもち、異なった価値や意味を支えている人びとが、この同じ地球上に生きている。そして、共存の道をさぐっている。
     共存は可能か。異なるグループの異なる価値観が、衝突するとすればどういう場合か。その原因を理解し、どう調整し、どう解決すればよいのか。……。
     地球上に生きるすべての人びとが、平和にまた豊かに生きていける、その条件とはなにか。そして、そのためにいま、何をすればよいのか。……。
     そうした現代の課題を考えるのに役立つのが、言語ゲームである。
                 *
     まずやるべきなのは、異なった伝統、異なった文明に属する人びとがどうやって生きているか、そのアウトラインを記述することである。
     言語ゲームには、人びとのふるまいの一致である。その背後には、ルールがある。ルールを記述し、ルールとルールの関係(ゲームとゲームの関係)を記述していく。
     つぎにやるべきなのは、異なった伝統、異なった文明に属する人びとの従うゲームのルールを、互いに比較することである。そして、矛盾や衝突がないか、調べることである。
     あるゲーム(たとえば、民主主義)が、ある文明から別の文明に(たとえば、アメリカから日本に)移植されると、もととは違った性質をもつことがある。それはなぜかも、解明しなければならない。
     その次にやるべきなのは、それらをよりよくつくり変えていく提案をすることだ。そして、実際に、人びとが新しい(前よりもちょっとだけ違った)ゲームを生きはじめることだ。
     そうやって、世界がいくぶんか生きやすくなったなら、言語ゲームの考え方が人びとの役に立ったことになる。

    といいます。

    今、私は、テストの仲間たちと、智美塾で、各種テスト技法を並べ整理し、比較し、それらを現場で有効に適用してもらうための土台をつくるということをしています。

    そのような方法論(実際には、方法論を作るための方法の整理や、方法論を自分の課題に適用するための方法ですが)の確立には言語ゲームの考え方の理解が役に立つのではないかと思いました。

    0
    2012年05月01日

    Posted by ブクログ

    800円でおもしろくってためになる。素晴らしいじゃないですか。
    でもヴィトゲンシュタインが何を言っているかはまだよくわかりません。これは著者のせいでなく、私が阿呆なだけです。普通の人ならよく理解できると思います。次は野矢茂樹を読もうと思いました。

    0
    2012年02月11日

    Posted by ブクログ

    本書は、社会学を専門とし、

    東京工業大学教授である著者が、

    ドイツの哲学者ウィトゲンシュタインと

    彼が提唱した言語ゲーム論について紹介する著作です。


    著者は、ウィトゲンシュタインの生涯を振り返り、

    その思想や言語ゲーム論の要点をコンパクトに解説。

    その上で、後の哲学者への影響や相違点を指摘。

    さらに、キリスト教、仏教、宣長などを例にとって、

    言語ゲーム論の射程の広さを論じます。


    言語ゲーム論に基づく『ゴドーを待ちながら』の分析

    トルストイの『要約福音書』の重要性など、

    どの記述も興味深いのですが、

    個人的には、クリプキとの相違や

    H・L・A・ハートの議論との類似性など

    なんとなくモヤモヤが残っていた事柄について

    疑問がスッキリしたのが、とても嬉しかったです。


    「わかりにくさ」の代名詞のようなウィトゲンシュタインについて

    そのエッセンスを平易に解説するとともに、

    実社会における応用の仕方をも示す本書。


    言語ゲームに興味がある方はもちろん、

    哲学に興味を持ち始めている方など、多くの方におススメしたい著作です☆

    0
    2010年06月27日

    Posted by ブクログ

    言葉=ゲーム=ルール。非言語コミュニケーションについてはどうなのか?という疑問は残るが、非常に面白い。日本語は、言外の意とかが多いから、言語哲学とかは直感的に分かりにくいんだろうな、という気がする。この辺、空気論ともからんで来る話だと思う。いずれにせよ、言葉でしか物が考えられないのは、そうなんじゃないかと思う。

    0
    2010年03月03日

    Posted by ブクログ

    Twitterでヴィトゲンシュタインばかり流れてきたので分かりやすそうな本書を選んだ。
    かなり噛み砕いて書いてくれているんだな、という印象。
    なるほど〜と思った記憶がある、が、私の頭が弱すぎて、この本でも理解し切れなかった。
    哲学書って繰り返し読まなきゃ駄目なんだろうな〜
    ヴィトゲンシュタインの生い立ちが興味深かった。
    デレク・ジャーマン(あのBLUEの?!)の「ヴィトゲンシュタイン」観たいー

    0
    2026年06月29日

    Posted by ブクログ

    今まで取っ付きにくいと思っていたヴィトゲンシュタインの言語ゲームがわかりやすく、おもしろく解説されていた。加えて、言語ゲームの考え方を応用して現代社会を紐解いている。
    橋爪さんの四大文明を解説している本のバックグラウンドとなるアイデアを学べた。

    0
    2021年07月29日

    Posted by ブクログ

    言語ゲームでは、人々はふるまいの解釈で言葉を理解する、としている
    そして先駆ける論考で、私の言語の限界が私の世界の限界を意味する、とも語っている
    これらに基づくと、世界の枠(構造)を拡げるには、多くの[ふるまい→解釈]に触れる事が必要と考えられる
    その手段のひとつに読書もあるだろうが、自身の枠(あたりまえ)を把握していないと、他の枠も把握し得ない
    自戒しながら読書に臨もうと思った次第

    以前、週刊プレイボーイのグラビア担当編集の方のインタビューでこんな事を言っていた
    数多ある写真からグラビアを選んでいると自分の好みの傾向が分かってくる
    読者を惹きつけるには直感的な良さが必要だが、自分の好みを理解していないと、直感が単なる好みなのか、別の良さなのかを区別できない
    卑近だが枠の解釈の一例かと思う

    0
    2020年06月10日

    Posted by ブクログ

    ウィトゲンシュタインの思想を挫折させることなくいかに理解させるか、という課題に全力で取り組んだ作品だと思う。伝記的にたどりながら思想に対する理解を深めていくという構成で読みやすいが、第2章「数学の基礎」のような章がそこに挟み込まれているのもありがたい。ただ9章以降は著者自身の考え方や関心事項に引き付けすぎのような気がする。

    0
    2016年01月27日

    Posted by ブクログ

    ウィトゲンシュタインが歩んできた道のり、タイトルである言語ゲームの内容をわかりやすく語ってくれる良書。

    僕にとってウィトゲンシュタインを読むことには大きな価値があった。

    ー世界が、壊れようとしている。
    世界が、このまま壊れて良いのか。
    いや、世界は、壊れてはならない。
    世界は生きるに値する。その世界のただなかで、人間には物を考える誇りと尊敬が備わっている。そのことを証明しようと、ウィトゲンシュタインは、「論理哲学論考」の草稿に、くりかえしくりかえし手を加えていった。ー 本書p68ページ

    0
    2014年05月09日

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