【感想・ネタバレ】ふしぎなキリスト教のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年12月13日

 近代化とは概して欧米化であり、その欧米のエートスにキリスト教があるのは否めない。
 科学も哲学も芸術も、キリスト教に掣肘されそうなものだが、逆に後押しされた面がある。(牽引していない。あくまで後押し)。これが「ふしぎ」。
 一神教として首尾一貫性の強いイスラム教の文化圏が、キリスト教文化圏の後塵を...続きを読む拝しているのも「ふしぎ」。
 本書はそれらの謎を平易に解き明かしてくれる。
 「神が四次元の怪物で、三次元に射影すると人間みたいなかたちになる」という解釈はツボに入った。(神の似姿アダムはよいとして、イヴをどうやって創造したのか疑問は残るのだが……)。
 イエスの不可解な発言の解釈も興味深い。マリア(聖母とは別人)とマルタをめぐる逸話について「こんな些細な出来事がずっと伝えられ、正典にまで書き込まれているということは、まわりで聞いていた弟子たちも当惑したからではないでしょうか」という指摘は正鵠を射抜いていると思う。
 なお、「世俗の権力と宗教的権威の二分化」に関する部分を読んでいて、日本の天皇はローマ法王とかカンタベリー大主教に類するスタンスなのではないかと考えた。

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Posted by ブクログ 2020年09月13日

筆者が『この対談はおもしろい』と自画自賛するほど、挑戦的・挑発的な本です。敬虔なキリスト教徒なら激怒間違いなし。実際に、反論本も出版されているようです。茶化しているようで、まじめにキリスト教の不思議を論じています。

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Posted by ブクログ 2020年05月16日

いまさら聞けない素朴な、しかし根本的な疑問とそれらへの考え方の対話ん通じて、キリスト教とその現代への影響、また今後の見通しを提示している。今後の見通しもおもしろいので、最後まで読むべし。

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Posted by ブクログ 2020年04月03日

なんてスリリングなんだろうか。

ユダヤ教や聖書については、内田樹や池澤夏樹の本で、理解を深めてきたつもりであったが、色々な知識が像を結び始めたような気がする。

今後も事あるごとに紐解きいていくことになるだろう。

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Posted by ブクログ 2019年11月11日

キリスト教について質問と対話形式で書かれてます。

日々変革している世界に対して旧世の価値観を
当てはめたらあらゆる矛盾に突き当たりますが

それをキリスト教徒はどう昇華しているのか

また旧約聖書に疑問を持ち、否定して行く過程で
科学が発達し、産業革命が起きるなどヨーロッパが
発展した歴史にも目か...続きを読むらウロコでした

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年06月11日

ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も同じ神様を信仰していて、その神様の信じ方が違うだけというのは知っていましたが、更に一神教のユダヤ教からキリスト教に至るまでの流れを、対話方式で解説していてこれでやっと「キリスト教とはなんぞや」というのが理解できました。キリスト教関連の本を読んでも「すっと」頭に入って...続きを読むこなかったのですが本書はその根本を理解するのにちょうど良い本だと思います。

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Posted by ブクログ 2018年10月29日

目から鱗のキリスト教解説書。対談なので読みやすい。
一神教における、神とは絶対的な存在であり、善行を積めば救済されるという考え方は神の絶対性とは相入れない。
4福音書のルーツ、成立時期の特定。福音書はもう一つはあったはず。
キリスト教が西洋の近代化に寄与したのは、ローマ帝国が強すぎて、宗教法を持てな...続きを読むかったため。後世になっても世俗法は自由に作らせた事が大きい。
プロテスタンティズムの倫理と資本主義。カルバン派の予定説とは抽選の終わったクジを売るようなもの。買う方は夢を持てないが、どれが当たりかは神しか知らないのだから、確率論的には同じ事。
予定説に立つと誰も努力しなくなると思いきや、誰も努力しない環境の中で1人努力する人がいると、それこそ真に救済を受ける人だと認識され、結局大多数が努力する?苦しい。
日本人の多神信仰は、神の干渉を薄める効果がある。

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Posted by ブクログ 2018年10月09日

客観的且つ論理的で非常に面白かった。特に予定説と資本主義をゲーム理論から論じた橋爪氏の解説は非常に納得感があった。是非一読あれ

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Posted by ブクログ 2018年07月20日

普遍宗教の一形態としての一神教の解説から、ユダヤ教からキリスト教に至るまでの流れ、キリスト教の性質から生まれ、世界を席巻する法制度や経済、科学、イスラム教から生まれる世界との違いを論理的に解き明かしていく。とにかく成る程なぁと思わされっぱなしで、私自身の思考を位置付けるのにも役立った。面白く、為にな...続きを読むる、断然オススメの本

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年02月16日

一般人がキリスト教に持つ疑問、違和感が対話形式で専門家が解説している。ユダヤ教やキリスト教、イスラム教等の一神教は何故、発生したのかの考察は新鮮で興味深い。一言で言えばその民族が経験した過酷な運命が多神を捨てさせる結果になったと。

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Posted by ブクログ 2015年02月19日

視点が2つあるのが良い。
大澤真幸がキリスト教を外部から見る目。
そして、橋爪大三郎が内在的に語ろうとする目。これこそ対話。しかし橋爪氏がほんとうのクリスチャンならばこうはいかない。ユダヤ教にもイスラム教にも距離をおき、三者を比較するだけでなく、橋爪氏は本書で語る間だけクリスチャンを演じているかのよ...続きを読むう。この二重性、演技性が本書に厚みを与えている。
宗教というのはそもそも「ふしぎ」なもので、キリスト教のみならず、ユダヤ教もイスラム教も仏教もヒンドゥー教も、みんなふしぎなことに変わりはないのだけれども。

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Posted by ブクログ 2019年12月11日

☆☆☆2014年9月☆☆☆

キリスト教に対する理解が少しは深まった気がする。対談形式で非常に分かりやすい。聖書では、神は万能なはずなのに、よく間違えるし後悔する。そんなところをユーモラスに表現している。裏切り者のユダに対して同情的なのも印象に残った。イエスが、ユダに対して裏切りを促したというのは、...続きを読むあまりにも穿った見方だという気もするが・・・


☆☆☆2019年12月☆☆☆

なぜ、キリスト教を基礎とする西洋が近代化でリードしたか?中世においては、イスラムのほうが遥かに先進的だったのに。 その答えは「キリスト教徒は自由に法を作れる」事にあるという。興味深い考えだ。
福音書のメチャクチャなところに突っ込みを入れるのも面白い。何度読んでも楽しめる一冊だ。

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購入済み

興味がある人は必読!

ぴよひな 2012年02月27日

個人的には無宗教ですが、マイケルムーア監督の西洋社会への風刺をかいた映画を見てから、
西洋社会が政教分離できていないことに驚きと関心があったので、この本を購入。

そもそも興味がないと読まないジャンルだと思いますが、社会学、心理学的にキリスト教にせまっていて
興味のある人にとっては大変おもし...続きを読むろいとおもうので★5つにしました。


今の西洋に影響を与えた宗教の成り立ちを中心に書いてあり、

(第1部ユダヤ教、第2部キリストについて、第3部まとめ、な感じでした)

なぜキリスト教に人々が特にハマることになったか、など心理的な部分もフォーカスされています。


対談形式なので、ある程度キリスト教などの基礎知識くらいはないと読みづらい部分もあるかもしれませんが、

このボリュームで、内容で、この価格は安い!

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購入済み

なるほどね―と感心しました

クロスケ 2014年06月17日

キリスト教の思想が現代の底流にあるというのは、なんとなく皆が感じているのではと思う。
この本はその辺の事をハッキリと感じさせてくれます。

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Posted by ブクログ 2020年08月10日

新書大賞2012.橋爪大三郎×大澤真幸対談集
芸術、音楽、哲学に多大な影響を与えたカトリック。
ペスト後のプロスタントによる自然科学、金融市場、資本主義の発展。
そしてポストコロナの世界は何処へ。
ざっくりキリスト教お勉強いいかもです。

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Posted by ブクログ 2020年07月15日

対談形式でキリスト教の謎を解き明かそうとする良書。
ユダヤ教、イスラム教、儒教、ヒンドゥー教、多神教の日本との関係。さらに政治、経済、芸術などへの影響をとてもわかりやすく解説してくれる。

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購入済み

日本を見つめ直せる

はなげ 2019年11月19日

キリスト教を中心に世界の宗教の根本が、簡単にさらっとわかります。
対談形式なので、気になることが質問されていたりで、とても読みやすい。

文化のベースとなっている宗教的な対外比較で、日本の独自性を再認識できる。
当たり前に理解している気になっていることが言語化された形で、改めて海外との違いの...続きを読む根本に気付けるナイスな新書です。

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Posted by ブクログ 2019年10月01日

キリスト教ってキリストが神なのかと思ってた。神は別にいて、あくまで「神の子」なのかー。しかも偶像崇拝なのか!自分が全然キリスト教のこと知らなかったのがわかった。
ユダヤ教との関連・違いも例えがわかりやすくて面白かった!特にユダヤ教はいじめられっ子の心理と似てるっていうのが印象的。
あと、神は創造主で...続きを読むあって、エイリアンみたいな存在っていうのが、ちょっとエヴァの使徒みたいだと思った笑

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Posted by ブクログ 2019年08月28日

ヨーロッパ社会だけでなく、現代の全世界を理解するためにはキリスト教を学ばなくてはならない。しかし文化的なバックグラウンドでいうと日本人には最もとっつきにくく、理解し難いのがキリスト教。そんな我々の理解の一助になるような学者同士の対談がこの本。現代社会を知る上で勉強になる一冊だった。

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Posted by ブクログ 2019年03月31日

確かにキリスト教は不思議だ。

ユダヤ教の成立から、歴史的事実を踏まえて、なんでこんな風になったのか考えて行く。
 面白い。
 一神教と多神教の違い。
 同じ一神教でも、なぜユダヤ教でなくイスラム教でなく、キリスト教が西洋文明を作ったのか。

 多分、いい加減だから。

 いい加減なものに帰依する自...続きを読む分を正当化するために、いろんな理屈を考えて来たんだろうね。

 面白い。

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