石田衣良のレビュー一覧

  • 愛がいない部屋

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    『スローグッドバイ』『1ポンドの悲しみ』(ともに集英社文庫)につづく、著者の短編集です。今回は「リベルテ・メゾン神楽坂」という高層マンションを舞台にした、10編のショート・ストーリーにまとめられています。

    表題作の「愛がいない部屋」は、夫のDVに苦しむ女性が、小学生の娘と同じマンションに住む老婦人によって心を癒される話。すこし盛りすぎの感じもありますが、締めくくりの文章の技巧で、なんとかうまくまとめあげているという印象を受けました。

    「空を分ける」は、一人の男性とルーム・シェアをすることになった女性の心をえがきます。「魔法の寝室」は、夫との生活に不満はないもののどこか味気なさを感じていた妻

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    2020年12月21日
  • 七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

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    相変わらず、自分には全く御縁が無さそうなお話ばかりで、こういう世の中も有るんだなと、へぇ~、ふーん・・・、しか出てこない。

    短編だからお付き合いできるのかもしれない、というのがシリーズ12まで読んでようやく至った結論か。

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    2020年12月16日
  • REVERSE リバース

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    性別を偽った男女のお話。
    話に引き込まれて、スイスイ読んだ〜

    現実離れしてて、リアルな感じはしないけどお話としては好きです

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    2020年12月14日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    キャッチ、ホームレス、出会い喫茶、ちょうど自分が一番街で遊んでた2009年頃の話題になってきて感慨深い。

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    2020年12月12日
  • 1ポンドの悲しみ

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    『スローグッドバイ』(集英社文庫)につづく、恋愛短編集第ニ弾。前作は20代の男女の淡い愛のかたちがえがかれていましたが、今回は30代前半の男女の恋がテーマになっています。前作のような甘くてさっと溶けてしまう綿菓子のようなストーリーだけでなく、クセ球もまじえているように感じます。

    表題作の「1ポンドの悲しみ」は、遠距離恋愛で1か月ぶりにホテルで一夜を過ごす男女の物語。けっこうエロい描写があります。

    「ふたりの名前」は、合理主義的な同棲生活を始めた男女が、飼い猫の病気がきっかけでお互いの気持ちを一つにすることの大切さに気づく話。「誰かのウエディング」は、同僚の結婚式に出席した男が、ウェディング

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    2020年12月10日
  • スローグッドバイ

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    淡彩画のような短編恋愛小説10編を収録しています。

    別れることになったフミヒロとワカコの「さよならデート」をえがいた表題作「スローグッドバイ」が、やはり一番印象にのこっています。これはどうしても著者の実体験なのではないかと憶測してしまいます。

    「泣かない」は、恋人にフラれて涙を閉じ込めてしまった女の子の心を、ゆっくり溶かそうとする青年が主人公のストーリー。「十五分」は、大学のゼミで一緒だった女の子とのひと夏の想い出を綴っています。「You look good to me」は、インターネットのチャット上で「自分は醜い」といいつのる女の子と出会う話。「フリフリ」は、たがいに知人のカップルに紹介

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    2020年12月10日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    IWGPシリーズの5作目。
    4つからなる中編小説。
    リアルな話ばかり。
    人と人との繋がりって大切だな。

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    2020年12月10日
  • 夜の桃

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    45歳の奥山雅人は、ネット広告をあつかう「デジタルマウンテン」という会社の経営者であり、友人たち四人と共同出資してダイニング・バー「EAT A PEACH」を立ちあげます。12年連れ添った妻の比沙子への愛情も擦り切れることなく、夫婦仲は比較的うまくいっています。また、彼には藤森麻衣佳という34歳の愛人がおり、彼女も雅人との現在の関係に満足しています。

    社会的にも成功をおさめ、妻と愛人との関係にも不満のない日々を送る雅人でしたが、ウェブ・デザインの仕事を手がける、早水千映という25歳の契約社員が彼の会社にやってきたところから、雅人の人生の歯車が狂いはじめます。千映は雅人にとって、いわゆる「肌が

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    2020年12月08日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

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    IWGPシリーズ第6弾。
    「灰色のピータパン」小学生のパンチラ画像販売の話。
    「野獣とリユニオン」夢を持った兄妹がカツアゲによって、夢と身体を壊された話。
    「駅前無認可ガーデン」無認可保育園の話。
    「池袋フェニックス計画」池袋風俗絶滅作戦の話。

    ネットの台頭により今や年齢に関係なくお金を稼ぐことが出来るようになった!池袋フェニックス計画で、最後に珍しくマコトに女が出来て、たまにはいい思いもしないとね(笑)と思う。しかし政治家と暴力団は裏で繋がっていたとは恐るべし。

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    2020年11月30日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    オンライン読書会の課題図書。
    読書会の参加対象が就職氷河期世代なのである。

    労働組合って何?
    ブラック企業やブラックバイトという言葉が聞かれるようになって、ようやく働く人々も気を付けるようになったのではないかと思うが、労働組合や法律について、普通の人はそんなに明るくない。この作品をきっかけに、働くということ、そして労働者の権利について考える人が増えるのかな?そういう展開になることを期待したい。

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    2020年12月07日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    IWGPシリーズ第5弾
    「スカウトマン・ブルース」スカウトマンのトラブルの話
    「伝説の星」大スターの土地の詐欺事件の話
    「死に至る玩具」中国の工場で待遇改善を目指す話
    「反自殺クラブ」集団自殺を止めるためのクラブの話
    自殺、死に関する重い話だが、今回も安定のマコトの活躍である

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    2020年11月22日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

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    IWGPシリーズ第2弾。
    妖精の庭 女の子の部屋を覗くサイトで稼ぐ女の子の話。
    少年計数機 なんでも数字を数えてしまう少年の話。
    銀十字 引ったくりをじじい二人と捕まえる話。
    水のなかの目 女子高生コンクリート殺人事件の話。

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    2020年11月19日
  • 電子の星 池袋ウエストゲートパークIV

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    IWGPシリーズ第4弾。
    東口ラーメンライン 元Gボーイズのメンバーのラーメン戦争の話。
    ワルツ・フオー・ベビー タクシー運転手からの依頼で元上野グループのヘッドの死についての話。 
    黒いフードの夜 果物店にキズもののフルーツを貰いに来る、体を売るビルマ人の少年の話。
    電子の星 グロくてヤバイ人体破損ショーの話。

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    2020年11月17日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    東京大空襲のさなか、ハーフであるアンディタケシが家族を守り抜く話。過去の幼児体験からタケシには不思議な力が備わっていた。空襲の場面は特にすごく、空から落ちてくる焼夷弾、燃えさかる炎、煙など想像して読んでしましとても泣けました。

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    2020年11月17日
  • 七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

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    ネタバレ

    池袋のトラブルシューター、マコトの活躍を描くこのシリーズも14作目。

    持ち込まれたトラブルを、培ってきた人脈を駆使して鮮やかに解決します。時には“痛み分け”になるような時もありますが、世の中、白黒はっきりしていることの方が少ないので、その方が現実的に思えます。

    今回も、ネット上で盛り上がっているデスゲームの管理人を追う『七つの試練』、億ションの最上階に響く謎の音の正体を突きとめる『幽霊ペントハウス』、首を絞めるという変態プレイを好む客に困っている出会いカフェからの依頼を受けた『鏡のむこうのストラングラー』等、Gボーイズのキング、タカシの手を借りながら解決していきます。

    一番印象に残ったの

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    2020年11月12日
  • 池袋ウエストゲートパーク ザ レジェンド

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    読者が選ぶ、上位作品の抜粋だそうで。
    なるほど、こうやって読むと初期のマコトは若いなぁ。お金を受け取ってるのが結構驚きだったり。少年計数機の、数の覚え方は覚えてましたがどういう理由で誘拐されたとかは忘れてたので色々新しい発見が。子供がベランダから落ちた話もラストのオチはこうだったのか~とかすっかり忘れてました。

    IWGPはそういえばこんな事件あったなぁという社会の問題点を拾ってくれるので、ある意味昔の歌舞伎スタイルとも似ているかな、なんて思いました。
    個人的に強く印象に残っているエピソードは、マコトがプールに置き去りにする話と、マコト母と地元民のデモの話かな。そういえば男になったイケメン君は

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    2020年11月06日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    派遣労働が社会問題になったのは、大学生くらいの頃だったかな。
    派遣の品格とかドラマも流行ったし。

    今の自分の働き方と幸運を考えてみる。

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    2020年11月03日
  • MILK

    購入済み

    世界観に浸って

    じっくり読みました。

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    2020年10月28日
  • 七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

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    シリーズ14になってもついつい読んでしまうIWGP。テーマや背景は時代と共に変わってきても、歳も取らず変わらないマコトとキングの予定調和的な活躍と解決。

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    2020年10月27日
  • エンジェル

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    殺されてしまった主人公が、死んだ後に霊となって自分の殺された背景を調べていく。自分の人生をフラッシュバックしながら、恋をみつけ自分を殺した犯人と恋人を守るため奮闘する。
    主人公が殺された理由を淡々と話す犯人に会い経緯などを聞くが、人を殺してるのに、こういう理由ですまなかった。。。なんてよくお涙頂戴の感じで言えるなー。。と思ってそのくだりがあんまり入って来なかった。でも、現実の殺人てそんな自分勝手なもんなんだろうなー。主人公の恋人からの気持ちや話の記述がなかったのは残念。

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    2020年10月26日