あらすじ
失踪した親友の行方を追って、山形からマコトを訪ねてきた引きこもりのテル。“人体損壊ショー”のアングラDVDと秘密クラブの関係は? マコトが身体を張る表題作「電子の星」ほか、ビルマから来た14歳の男娼をめぐる「黒いフードの夜」、通り魔にギャングの息子を殺されたタクシー運転手に告げられた悲惨な真実……「ワルツ・フォー・ベビー」、Gボーイズから足を洗ってラーメン屋を始めた双子ツインタワーが活躍する「東口ラーメンライン」の全4篇。
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1話目で凄くラーメンが食べたくなりました(^^)しかし、表題作「電子の星」はなかなか食欲がなくなる話です。でも全部の話が凄く読み応えがあって良かった!マコトに出会えた人達は本当に幸運だなぁ。
マコトの語り口に癒されます。読むたびに「マコトが現実にいてくれたらなぁ!」と思ってしまいます。
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池袋ウエストゲートパークの4作目。
「東口ラーメンライン」ではキングの側近だった双子の心温まるお話。
「ワルツ・フォー・ベビー」は良かった。漢気と女気がある。
作品タイトルの「電子の星」はいつものようにマコトをサルくんやタカシが助けてくれる。
本章でマコトが『ほんとうにこの役はたいへん。舞台にはでずっぱり。でも、おれは別な誰かになんてなりたくなかった。 なあ、あんたの人生だってそうだろう?』と読者に問うシーンは本当に良かった。 僕はマコトに救われているのかもしれない。
飽きがこないので次も池袋を読みます。
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例によって一冊に4篇が収まっているが、各篇各々に面白い。
ラーメン店の一件の物語は、シリーズを原案に制作されたテレビドラマが好評であったことから、少し経って続篇特番的なモノが登場した時に原案にされたということが在ったらしい。
そして「傑作選」で読んだ時に「味わい深い…」というように思ったが、他界した男を巡り、その死に纏わることを調べるという物語の『ワルツ・フォー・ベビー』は、好い意味での「古典的ハードボイルド」という味わいが好かった。これは最近制作されているアニメ版で原案になったらしい…
残る2篇…弱い立場の者を脅かしているような卑劣な振る舞いを許す訳にも行かないと、身体を張ってでも何とかしようと奮戦する辺りが凄く面白い。そして、「どうでも構わないが、卑怯に過ぎるのは許せん!」というような辺りに共感もしてしまう。
偶々、近所の書店に積まれていた「傑作選」を介して出会ったシリーズだが、出会えて善かった!
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アングラDVDの人体損壊映像と池袋の秘密クラブの関係は?
マコトはネットおたくと失踪した親友の行方を追うが…。
通り魔にギャングの息子を殺されたジャズタクシー運転手に告知された悲惨な真実とは?
「今」をシャープに描く、ストリートミステリー第4弾。
切れ味、スピード、さらに快調。
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「東口ラーメンライン」よい♪
「ワルツ・フォー・ベビー」も、ちょっと哀しいけどよい。
「黒いフードの夜」「電子の星」は、重くて、つらい。でも誰かに、こんなに悲惨なのに自分はどうすればいいの?と問いかけてもどうしようもない。自分はどうしたいのかを自分に問い、本当にそうしたいなら、強い意志を持って新たな一歩を踏み出す決断をしなければならない。本当の優しさは強さの中にある。人は強くなければ、他人にまで優しくはなれないのだ。このシリーズには、そんな人たちがあふれているから人気なんだろうなぁ~!
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シリーズ4作目
「ワルツ・フォー・ベビー」
「黒いフードの夜」
「電子の星」
どれも好きです(≧▽≦)
電車で読んでいてちょっと泣きそうでした。
素敵な話が多くて、お気に入りですvv
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【2024年67冊目】
まかないに手を出さないラーメン屋の店員、息子を殺されたジャズタクシー運転手、ビルマから来た少年、人体損壊映像と山形から上京した負け犬。池袋ウエストゲートパークシリーズ第四弾。
今回も情緒が忙しかったし、誠はいつも読者のそばにいてくれるし、タカシは変わらず王様でした。巻が進む事に面白さも増していく気がしています。
お馴染みの登場人物たちも少しずつ成長したり、変化していて、池袋の街がいつもそれを見守っているようです。
しかし、アングラ映像の描写はきつかった…文字の早送りはできないので薄ら読んだような読んでいないような感じで乗り切りました。
続きの巻がとにかく楽しみなシリーズで、こればっかり読んでしまいますね。
Posted by ブクログ
振り返り読みです。
東口ラーメンライン
元Gボーイズメンバーの店に嫌がらせをする敵対店舗を撃退する話。
ストーリーの中で、東口の外れにあったラーメン屋(無敵家、ばんから、光麺(光麺は既に閉店済み))も出てきて、親近感が湧きました。
ドラマのスープの回とはほとんど内容は異なっているので、少し新鮮な感覚で読めました。
ワルツ・フォー・ベイビー
これはアニメでもそのまま放送された話。
自分の息子が亡くなった事件の真相が、かつての息子の恋人によるものであり、最後にその真相を本人から明かされる少しナイーブな話。
最後はすべてを受け入れた親父さんの優しさにほっこり。
黒いフードの夜
海外からやってきた売春少年とその家族(父親)を組織から救う話。
この話は、今は裏社会に潜んでいるけど、今後公に広がって来る社会問題ではないかと思いました。
先々のI.W.G.Pの話にもあるように、在日外国人に関わる問題の始まりのようにも感じました。
電子の星
最後の話は、話中の描写がリアルでグロテスクだったので、10数年ぶりに読みましたがはっきりと覚えていました。
最後はいつものメンバーでアンダーグラウンドな池袋の闇を暴いていましたが、本シリーズらしさがあるといえばあったのでは?と思える話でした。(少し尻すぼみ感はありましたが・・・)
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ラーメンの話から始まって人体損壊の話で終わる本ってなかなか無い。
扱っている話題は暗くて粘性のあるものばかりだけど、それでもコミック感覚で読めるのがこのシリーズのいい所。とはいえ、最後の電子の星の重さはそれでは片付けられない程度だった。まだ負けてもいない奴は負け犬以下だっていうの、とても良い。
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相変わらずエッジの効いた表現が面白い。
真島誠のスタンスが僕は好きです。
中立的な立場で、冷静に物事を判断して大胆に行動する。
自分を信用してくれる人を助けたいという熱い想いを持って行動することを、僕自身も大切にします。
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東口ラーメンライン、ワルツ・フォー・ベビー、黒いフードの夜、電子の星。短篇小説。
キングタカシのボディガード、ツインタワーことタモツとミノルがGボーイズ引退後開店したラーメン屋七生、七生でアルバイトをしているリスのように小柄な女の子あずみ。
あずみの暗い生い立ちと拒食症を隠しつつもラーメン屋七生を愛する健気な明るさと可愛さのあずみと、ボディガード時代には語られなかったツインタワーの優しさに涙。
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例によって例のごとく、主人公がOP過ぎるほどOP(チーマー、ヤクザ、かてて加えて警察までがバックについてる)なところが(致命的に)玉に瑕ながら、なんだかもう、どうでも良くなってきた( ´ ▽ ` )ノ
趣向としてはマーロウやヴィク的正統派ハードボイルドの日本版なんだけど、孤独のコの字も虚無のキの字もなく、むしろ「水戸黄門」みたいな義理と人情、忠義と礼節、有無を言わせぬ勧善懲悪ドラマと割り切って読んだほうがいいのかもしれない、このシリーズ( ´ ▽ ` )ノ
お話としては、ごくありきたりな第一話と第二話はともかく、社会の闇=移民問題に踏み込んだ第三話、心の闇=変態問題に切り込んだ第四話がとても興味深かった( ´ ▽ ` )ノ
そうとう事前リサーチしたんだろうなあ( ´ ▽ ` )ノ
解決法は安直といえば安直だけど、世の中すべてこんなふうにシンプルに片が付けばなあ、という作者&読者の願いを寓話的に表しているもの、とでも考えるか( ´ ▽ ` )ノ
おもしろかった( ´ ▽ ` )ノ
解説で千住明氏が「シリーズに次のドラマor映画化があったら」なんて書いていたけど、意外や意外、こんど(2020年)テレビアニメ化されるらしいね( ´ ▽ ` )ノ
なんで今!?、とは思うけど、制作が動画工房ってことで期待大( ´ ▽ ` )ノ
いま乗りに乗ってるスタジオで、技術力も高いし世界的にファンも多いから、IWGP(プロレスじゃない)も今後大きく世界に旅立っていくかも( ´ ▽ ` )ノ
2019/11/26
Posted by ブクログ
ツインタワーのラーメン屋の災難の話。
今回は暴力はなし。ツインタワーの人間味とマコトの絡みが小気味良い。いつものメンバーも活躍して、一件落着。最後はホロっとさせられる。
御徒町のチームの話。
たまたま通りかかった通りのロウソクの炎から物語が始まる。マコトが興味を持って追っていくうちにとんでもない事実が暴かれて、みんなが不幸になるのかの瀬戸際で、、、いい話になる。あんたの息子だったら誇りに思うという言葉にウルっとさせられる。
Posted by ブクログ
相変わらずクールで面白いのだが、表題作が胸糞悪すぎる。本当にありそうで恐い。そして池袋どんだけ20がいるのかっていう。20なんて言い方初めて聞いたけども、本当に言うのかな?
タカシの登場回数が多いので、ファンとしては嬉しい。
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「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの4作目。
シリーズ物はある程度読み進めていくうちに飽きてくるものだが、このシリーズは相変わらず面白い。
全体に漂う、悲しみ、虚脱感、虚無感、絶望などの負の感情が、でも、頑張って生きていけばなんとかなりそうだ、と、前向きに捉えそうな終わり方をしている所が良い。
今回も、「黒いフードの夜」「ワルツ・フォー・ベビー」が、悲しくて涙が出るんだけど、それだけじゃない終わり方をしていてやっぱり泣ける。
「東口ラーメンライン」はイマイチ。
「電子の星」は一番長い話だけど、グロいのと、悲しみがあまりない(そこからの希望もない)ので、今回の4つの中では一番良くなかった。
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『東口ラーメンライン』Gボーイズを引退したツインタワー兄弟が経営するラーメン屋・七生を妨害する悪意。バイトの小動物少女あずみの秘密。比較的凡庸平和。
『ワルツ・フォー・ベビー』5年前の池袋で死んだ中野のギャング長を悼む父。元嫁と幼い息子、なぞの妊婦。中野ギャングが口を閉ざす、彼の死をめぐる本当のわけ。
『黒いフードの夜』十五歳で売春するサワーのしがらみ。マコトの下した精神的罰に、暴力よりも過酷であると評したキングの言葉は意味深。
『電子の星』SMクラブの解体ビデオに出演した友人の弔い戦で負け犬に昇格する田舎少年。あいかわらずGボーイズの手口があざやか。
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だいぶこの面白さに慣れてきた第四弾
マンネリではなく、ただ面白さに慣れてきただけです
東口ラーメンライン、ワルツ・フォー・ベイビー、黒いフードの夜、電子の星
黒いフードの夜と電子の星は残酷で目を背けたくなるような描写もあったけど、いつの時代でも、場所でも暗い部分はたくさんある
でもそういうのに傾きたくない。汗かいてごはんもりもり食べて健康的に生きたい。
あと千住さんの解説が素晴らしかった。池袋ウエストゲートパークを語る上では音楽、クラシック外せないもの。今まででてきた曲を列挙して、マコトの言葉の引用、これぞ解説ですよ
池袋3のクドカンの解説と比べてみると、本当に素晴らしさがわかります。クドカン「石田さんは乳酸菌の研究をしてる人のようで」なんてそのまんまやないか!どこが解説じゃ!(でもその例えぴったりで面白かった、、)
と思うこともなく、興味深い内容でした。
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来ましたIWGP
今回はグロ系がありますので、苦手な方は読まない方が良いかも。
マコトは相変わらず問題を引き込むというか自ら飛び込んでいくというか。
今回に至っては、山形から遠路はるばるやってきた依頼人の問題を解決するという。
これだけ色々あれば大変だろうけど、人生に飽きないだろうなと少し羨ましかったり。
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シリーズものなので話がサクサク進みすぎている感が少しあった。その分テンポが良く読みやすかったのでさっと読みたい人にオススメ。
少しグロッキーな表現があったため要注意
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「東口ラーメンライン」は、Gボーイズのツインタワーが経営するラーメン店が、何者かによる嫌がらせの被害を受け、マコトが犯人をさがし出す話。
「ワルツフォーベビー」は、五年前に息子を殺した犯人について調べてほしいという父親の依頼をマコトが引き受ける話。息子の南条利洋は、かつて上野のチーム「アポロ」のリーダーを務めていましたが、マコトが話を聞きに行くと、当時の仲間たちはことばを濁します。その後、利洋の妻であった晴海とその関係者から、利洋が仲間たちに向けていた顔と、意外な事実が判明していくことになります。
「黒いフードの夜」は、ビルマ人の少年のサヤーの物語。彼の父親は、民主化運動にコミットしながらも、仲間を裏切ることになってしまい、そのために日本にいる現在でも息子のサヤーは苦しむことになります。
「電子の星」は、過激なSM動画の撮影にかかわる物語で、かなり衝撃的な叙述を含んでいます。
Posted by ブクログ
表題の「電子の星」は、過激な描写が多く、重い内容なので気鬱になった。
事件を通じて、テルが勇気ある立派な負け犬に成長したことだけが救いかな、、
Posted by ブクログ
このレベルの短編毎回作り続けられるのはすごいな。
たぶん当時に読んでいたらもっと面白く読めたんだと思う。
ミャンマーがいま政治闘争泥沼化しているだけに、少年娼夫の話は興味持てた。
ラーメンラインの話はなんかあっさり終わってしまってあれれという感じあるけど、正直もうここまで読み進めてくると雰囲気楽しむ小説だからプロットには期待することなくていいかなという感じ。
リアルを真横で見るこの感じはいいよね。今年の目標は最新巻に追いつくことです。
Posted by ブクログ
IWGPシリーズ第4弾。
東口ラーメンライン 元Gボーイズのメンバーのラーメン戦争の話。
ワルツ・フオー・ベビー タクシー運転手からの依頼で元上野グループのヘッドの死についての話。
黒いフードの夜 果物店にキズもののフルーツを貰いに来る、体を売るビルマ人の少年の話。
電子の星 グロくてヤバイ人体破損ショーの話。
Posted by ブクログ
今回の4編の中では、
ワルツフォーベビーが1番好きだったかな?
マコトのお節介?が目立つけど笑
それでもそのおかげで、正しい真実が
分かって、ハッピーになれたと思う。
上野のギャングがアポロ
夜を守るの川瀬繁も通称アポロ。
繋がりはないよねー?笑
Posted by ブクログ
ネットで仕掛けられたラーメン戦争・人体損壊DVDの謎を追う負け犬ネットおたく…
池袋のストリートをマコトが事件解決に走る。
IWGPシリーズ4作目。