【感想・ネタバレ】池袋ウエストゲートパークのレビュー

あらすじ

ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、マル暴に過激ジャーナリスト、カリスマダンサー……駅西口公園、通称ウエストゲートパークを根城にする少年少女たちが、発熱する都会のストリートを軽やかに疾走する。若者たちの現在をクールに、そして鮮烈に描く大人気シリーズの第一作。青春小説の爽快感とクライムノヴェルの危険な味わいを洗練させ、新しい世代から絶大な支持を得て話題となった連続ドラマの原作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

マコトと、彼に関わるキャラクター達が素晴らしい。短編読み切りで読みやすいです。このシリーズは作品のアタリハズレはあれど、全体を通して面白いです。その時代の池袋の様子が反映されているのも面白いです。

0
2025年12月06日

Posted by ブクログ

やんちゃな子だけど、芯のあるまことが本当にかっこよくて大好きな作品。長瀬くんに当て書きしたのかと思うようなピッタリくる感じ。不良の子供の話と嫌煙していたけど、こんなに面白いならドラマも見ればよかったと後悔してます。シリーズ一気読みしました。

0
2025年07月06日

Posted by ブクログ

やっぱり好き!話しかけるフレーズや例えが秀逸で、いつも全部一気に読んでしまうワクワク感。何年経ってもまた読みたくなる名作。

0
2024年12月16日

Posted by ブクログ

中学生の頃に本作が原作のドラマが放送されていました。 ヤンキー物のイメージでしたが少し違いました。
最近、石田衣良さんのラジオで今のマコトについて言及されていて親心のようなものを感じ心が温かくなり、興味を持ちました。
長く続いているのを知っていたので、ハマると大変そうだなと考えていましたがやはりハマってしまいました。 マコト以外のキャラクターたちも今後活躍するようなので楽しみです。

0
2024年09月08日

Posted by ブクログ

Netflixでドラマを見て原作も気になり手に取った。

ドラマとは違って派手さには欠ける印象。
しかし、譲れない物、若き日の情熱感、愛する地元を想う姿がしっかりと描かれていて、共感し、打ちひしがれるものがあった。

ハードボイルドな文体で描かれているところは主人公であるまことのイメージと合っていて、作品を一層引き立ていた。
あんな風な物語を1度は書いてみたい。

石田先生の作品は過去に娼年を読んだが、違う人が書いているような印象を受けた。

池袋ウエストゲートパークの他のシリーズも読んでみようと思う。

0
2024年03月18日

Posted by ブクログ

面白かったー。
これでデビューしたんだって。すごいね。
この作家さんの作品、どれもわりと好きかも。
軽やかだけど扱っていることはなかなかに深くて、性問題も暴力問題も、なかなかの描写なんだけど、グロくはなくて、さらっと読ませる。
このお話は勧善懲悪のヒーロー物語で、そういう意味で読みやすいんだけど、ヒーローが、何でもないはずの青年で、何か特殊能力を持っている訳じゃないけど、なぜか争いを解決していく、っていう(笑)。
短編集(話は繋がっている)だから、細切れで読まざるを得ない最近の私でも、読みやすかったです。
マコト君、なんかすごいクールガイを想像しちゃうけど、実際はどんな顔なんだろうか(笑)。

0
2023年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

石田衣良先生の作品を全て読んでいないのに、一番を決めつけるなど、おこがましいにも程がある、とファンの方からは言われちゃうかもしれないけど、私個人としちゃ、石田衣良先生の作品をまだ読んだ事がない方にお勧めするのであれば、この『池袋ウェストゲートパーク』だ。
令和となった今、読んでも、この作品には古臭さがない。確かに、時代背景や登場する人物の持つアイテムなどは当時のモノではあるが、彼らの生き様や言葉、行動は実にスタイリッシュで、アグレッシブ、そして、生命力に満ち溢れているので、読み手の心へ真っ直ぐに突き刺さってくるのだ。
この作品は既に、漫画化、ドラマ化、アニメ化されているが、私としてはもう一度、漫画化してほしい、と思っている。これだけ良い作品なので、相当な実力がある漫画家でないと尻込みはしてしまうだろう。一漫画読みとして推薦したいのは、西川秀明先生と大暮維人先生。この二人のどちらかであれば、原作ファンも納得の漫画を描いてくれるんじゃないだろうか。

この台詞を引用に選んだのは、他の台詞以上に、石田先生が、読み手に伝えたい、訴えたい、響いて欲しいと願う”何か”を感じ取ったので。
何が、どう良いのか、上手く説明できない自分がもどかしく、小説家を目指している身なのに、これでいいのか、と悩んでしまうが、だからこそ、私には、この台詞が特に強く印象に残るんだと思う。
自分たちの弱さ、狡さ、愚かさを自分たちで認める事で生まれる、見えてくる、気付ける、本当の強さがあるんじゃなかろうか。
きっと、それに全員が気付ければ、この世から、大きい戦争は無くなるんじゃないか、と思う一方で、気付けない、と言うより、気付かせないようにしている大人がいる以上は無くならんだろうな、と思ってしまう。
「おれたちはみんな弱い。だから嘘をつくことがある。おれたちはみんな臆病だ。だから武器をもつこともある。おれたちはみんなバカだ。だから傷つけあうこともある。でも、おれたちは許すことができる。誰がついたどんな嘘だって、きっと許せるんだ」(by真島誠)

0
2023年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何度めかわからないくらい読み返しました。
年明けにNetflixでドラマが配信されて、そちらも観返しました。
アニメも録画したのを観返しました。

原作1巻は「少し大人なドラマとアニメの融合」っていう感じです。
(登場人物と主人公マコトの関係性も少し違っています。)

ストラングラーと友人リカの殺人事件の真相、同級生のサルと和範と解明する羽沢組組長の娘の失踪事件、ヤクの売人ヘビーEから同級生·千秋の恋人を守るための駆け引きなど、このへんはドラマ中心。
最後のGボーイズとRエンジェルスの抗争は、完全アニメに寄せた内容(アニメで加奈は出てなかったと思いますが。)になっており、オールドファンからすると、アニメとドラマのどちらのイメージも回想しながら読み返すことができました。
(タカシのキャラは真逆ですが。)

2000年前後の作品なので、時代を感じる描写もあり、また1巻ずつ読み返したくなりました。

補足
舞台の池袋に行ってみましたが、すっかり当時とは変わっています。

あの当時は雑多で、なんとなく空気が荒んでいて、人混みでごった返した池袋のほうがワクワク感があったんですが、今は落ち着いた感がすごいあります。

中学高校時代のことが懐かしく思い返されました。

0
2023年02月27日

購入済み

初めて読んだギャングもの!

ヤクザ、刑事、殺し屋とかの話は結構読んでいたのですが、
若いギャング達がメインの話は初めて読んだ気がします。
西口公園をあえてウエストゲートパーク、少年少女を
あえてボーイズ&ガールズと呼ぶ語り口に戸惑い、
大人を馬鹿にしている風な若者達にも戸惑い、でしたが!
途中慣れてからは夢中になって読みました。マコトを最初
とっつきにくいカッコつけキャラと思ってしまいましたが、
読めば読む程親しみを感じ好きになりました。皆がどうして
彼を頼るのか、分かります。マコト、もの凄く良い奴です。
2巻以降も読んでいきたいと思います。とても楽しめました。

#アツい

0
2022年09月29日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白い!!
ドラマのIWGPが大好きで、今回やっと原作である本作を読みました。
ドラマとは少し登場人物のイメージが異なる所に少し驚きましたが、さすがの原作、めちゃくちゃお話が面白かったです。

本の厚さは特別厚いものではありませんが、一つ一つのお話がとても濃く、一冊読み終える頃には長編のドラマ一本を観終わった時のような感覚になりました。満足感がすごい。
ただ刺激的なお話なのではなく、登場人物たちの人間臭さ、不完全さがとても魅力的です。
なんといっても主人公のマコトがかっこいい。
クールなようで人情深く、凄まじい時代の流れのど真ん中に立ちながらも客観的に全体を捉えています。
流されているようで、常に自分の意見をきちんと持っている。かっこいいな〜

0
2025年11月19日

Posted by ブクログ

面白かった

ひょんなことから池袋に生きるギャングたちの相談役・トラブルシューターになっちゃったマコトが、
仲間たちとともに事件を解決する話

いきなりPHS出てきて時代…!ってなったけど
バトルあり、ミステリーあり、エロあり、ラブありでさくさく読めた

マコトが自分たちの街だから暮らしやすいようにしたいし自分たちで問題解決するっていう信念が一本通ってて安心してドキドキ読める

0
2025年07月01日

Posted by ブクログ

 学生の頃だろうか、大昔に読んでまったく面白さがわからなかった本書。こんなにシリーズ続くほどなぜ人気?と不思議だったが、再読すると納得の面白さだった。年齢としてはマコトらに近かったが、所謂ヤンキー系を疎んでいたことが原因か。池袋の土地勘がないことが残念だが、平成の空気感にノスタルジーを感じる。マコトはもちろん、タカシや京一、サル、和範など登場人物たちも魅力溢れる。売る予定だったがシリーズ追いかけよう。
 池袋西口公園をGoogleマップで検索してみると、公園というより広場で緑がほとんどないことにびっくり。公園に集まるGボーイズのイメージが妙に牧歌的でチグハグと思っていたら、そういうことだったのか。

0
2024年06月27日

Posted by ブクログ

本を閉じ、ふーっと息をはく。

普段読まないフランクな文体は最後まで慣れなかったけれど、なるほど、最後まで読んでよかったです。

池袋を少し知ってるといろいろ鮮明に(事実とは異なるかもしれにい?)イメージをわかせながら楽しめそう。

慣れない文体に自分との相性という意味で★をひとつ下げました。

0
2024年05月23日

Posted by ブクログ

読み始めた時は薄っぺらい感じがしたが、読み進めていくうちに少しずつ気にせず没頭できるようになった。
面白かった。続編も読みたい。

0
2024年01月01日

Posted by ブクログ

フランクな語り口だけど中身がスカスカじゃないのが流石直木賞作家。自分が生きている世界とは全く違う世界だけどやっぱりそこにもドラマがあって、人が鮮明に描かれているのが分かった。

0
2023年10月20日

Posted by ブクログ

久々にドラマを見て、読みたくなる。
マコトとタカシはドラマよりちょっと知的。
でも生き生きと人が浮かんで面白い。
池袋怖いな笑
今やホームだけど笑
インエクシスに懐かしさ

0
2023年10月10日

Posted by ブクログ

文体が新鮮で、ストーリーに合っている。
ハードボイルドな作品は馴染みがなかったため、最後まで読めるか不安だったが、4つの短編に分かれていたためか、一気に読み通せた。1編目を読んだら、先が気になって、途中からは止まらなくなった。

自分とは縁遠い世界だけに、知りたいと思わされた。そこが私にとってのこの作品の最大の魅力的なとこ。
語り手で、リーダーの真島誠。19歳。仲間のために動く姿がかっこいい。こんな人がパートナーだったらどんな人生なんだろう。きっと毎日がヒヤヒヤだろうな。

自分の性格から考えて、やっぱりこの作品世界の観客で良かったと、読み終わった後しみじみ思った。

0
2023年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題材
池袋西公園

テーマ
社会問題の解決

最も伝えたかったこと
池袋のイマ(当時の)

何が新しいのか
都心に住む若者の生態

キャッチコピーは何か
『今夜、池袋を生きのびろ』

その他(心に残ったことなど)
・軽快な文体と細かく分けられた文章によるリズム感の良さ
・短編が進むにつれ、登場人物の輪郭がはっきりとしていった

0
2023年02月13日

Posted by ブクログ

初めは主人公が一人で事件の解決に挑んでいたけど、途中から仲間が増えてチームで互いに協力して事件に潜り込んでいく過程が好きでした。シリーズものらしいのでこれから、その主人公の仲間との共闘が見られるかなと楽しみに次巻も読んでみようと思います。

0
2023年02月04日

Posted by ブクログ

あー、めんどくせー!

ブクロサイコー!

って、クドカンさんのドラマのイメージがめちゃ強くて、IWGPの原作はどんな感じ何だろと読んでみた。

ドラマとはだいぶイメージがちがうけれど、面白かった。作品はシリーズ長く続いているので、ちょいちょいと読んでいこうかなと。

ドラマも細々した印象的な部分しか記憶にないから、久しぶりに見てみると印象変わるかな。

アニメは見てないけど、アニメはアニメで良いのかな。

0
2023年01月25日

Posted by ブクログ

再読。中学生の時くらいに訳もわからず読んであまり記憶に残っていなかった本。はちゃめちゃに面白かった。自分が歩んできた人生の中で触れることのなかった感覚をこの本で体感させられている感じ。マコトカッコいいなあ。

2023/04/26 再読

0
2023年04月26日

Posted by ブクログ

ドラマ版が好きなので、逆に原作に手が伸びずにいたのですが、読んでみるとこれはこれでおもしろかったです。

いかにドラマ版の主演が長瀬智也というのが的確だったのかがよくわかりました。

すべて主人公による語りで進められるのも、新鮮に感じました。マコトの言葉のチョイスに独特な文学性が感じられます。

0
2025年11月01日

Posted by ブクログ

読みたい、と思った作品の作者が石田衣良で、石田衣良と言えばこれだろう、と思い読んだ。
これも、食わず嫌い、で食べて、じゃなくて読んでいなかった作品。なんと、シリーズもので本も何冊もあってびっくり‼️
池袋はたまに行くので、出てくる地名や道、建物に親近感を覚える。短編として読みやすいので少し読み進めてみよう。

0
2025年05月03日

Posted by ブクログ

青年たちが犯罪や暴力が横行する池袋を生き抜く話。登場人物それぞれに何か軸を感じられ、誰も下に見ない主人公のマコトの口調で進められるためか、誰1人軽率に描かれない。
池袋独特の社会構図がリアルに描かれており、新鮮な目線で読むことができた。
池袋のウエストゲートパークは信頼でつながる人付き合いと、窮地を乗り越える力を学べる学校。

0
2025年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素直な文章で比喩表現も少なく、読みやすくてドラマを見てるみたいだったし、実際ドラマ化もされてるらしい!
時代を感じるフレーズや言葉遣いが出てきたけど、自分は気にならなかった
主人公たちが池袋の街を一生懸命生きる姿が健気だった

主人公の実直さや仲間を命をかけて助けようとするところがいいやつなんだな〜ってしみじみしてしまう
嬉しいことに喜んで悲しいことを悲しんで、怒るところでものすごく怒れる素直さが眩くて、思いがけず自分の老いを感じた笑

展開自体はありきたりといえばそうかもしれないのに、心を動かされる場面が多かった
例えば実家がお金持ちのりかちゃんが主人公と友達になりたくて高価なものをやたらみんなにプレゼントするんだけど、そんなの無くたって俺たちアンタと遊ぶからさ…って言う主人公とそれをとっても喜ぶりかちゃんのシーンとか…
どこかで見たことがあるような展開なのになぜか心に染みて泣きそうになってしまった

登場人物みんな寂しさや孤独をそれぞれ抱えていて、それも魅力的だった
表面だけ見ればチンピラ同士の喧嘩だったり風俗嬢の色恋沙汰だったりヤクザの抗争だったりするんだけど、仲間や街を守ろうとする主人公のひたむきさや真っ直ぐさが胸に刺さる
サスペンス要素もあるので続きが気になってあっという間に読めてしまった

0
2023年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマを見たことないけど名前だけ知ってた作品。
東京の雰囲気が分からないので池袋ってアニメのお店が多いイメージが強いんだけどこんな治安の悪い場所なのかな……怖い……
どんどん事件を解決するまこっちゃんがかっこいい。あまり考え込まなくてもサクサク読んでいける。
加奈との別れはなんとなくそうなるだろうなと思った。

0
2023年05月16日

Posted by ブクログ

すっごい簡単なのに読むのにめちゃくちゃ時間かかった
苦手なのかもしれないこの手の本
あまりにも独白体が過ぎるとなんか恥ずかしくなる

0
2023年04月22日

Posted by ブクログ

今更ながら読んでみた。
90年代の池袋を知らないけど、主人公マコトが魅力的で、この作品がドラマ化されて人気が出るのは分かる。

0
2023年02月25日

Posted by ブクログ

全く世代でないのに、風景が思い浮かぶ、、、池袋って今も昔も変わりなく、カオス。

そんな綺麗で汚い池袋、わたしは大好き

0
2023年01月26日

Posted by ブクログ

今更ですが、読んでみました。
もちろんドラマを見ていないから。
主人公のマコトは誰かは知っていますが、タカシは?カナは?など想像しながら読み進めていって、最後に答え合わせ。
面白かったのですが、構成の問題か分かりませんが話のブツ切れ感が少し気になりました。

0
2023年01月04日

Posted by ブクログ

池袋を舞台に、若者たちが引き起こすさまざまな事件にかかわるトラブル・シューターの役目を演じる真島誠という青年が主人公を務める連作短編シリーズです。

第一話「池袋ウエストゲートパーク」は、いつものように新宿西口公園にすることもなく集っていたマコトが、ヒカルとリカという二人の少女と出会います。その後、身体を売っていたリカが、客の男性に首を締められて殺害されたらしいことをマコトは知り、その犯人をさがし出そうとします。

そのほか、マコトの友人で「Gボーイズ」というチームのリーダーを務め、池袋の少年たちの「王様」である安藤崇や、やはりマコトのかつての同級生で、暴力団に入った「サル」こと斉藤富士男、引きこもり少年の森永和範、そしてマコトの幼なじみで警視庁のエリートである「礼にい」こと横山礼一郎など、続編でもマコトと協力関係を結んでさまざまな事件を解決にもたらすキャラクターたちも登場します。

約20年前の作品で、若者たちの世界をえがいているので、さすがにいま読むと古びたように感じるという読者もいるのかもしれません。とはいえ、スピード感のあるストーリー展開など、エンターテインメント小説として秀逸なものを含んでおり、時代の変化に左右されずにたのしんで読むことができるのではないかと思います。

0
2023年04月01日

「小説」ランキング