あらすじ
宗教2世の少女を救え! IWGP第19弾
母親が信仰する新宗教の“天使組”に選ばれた女子高生・ルカ。54歳の教祖の再々婚相手に差し出された少女が脱出を決意する!
単行本 2023年9月 文藝春秋刊
文庫版 2025年9月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
このシリーズ、中抜けしながら15冊程度読んだけど、過去一良かった。やや食傷気味、このシリーズもいい加減マンネリだなぁと思っててごめんなさい。
表題作「神の呪われた子」宗教2世絡みの某裁判の報道とリンクして、リアル過ぎて、しんどくて泣けた。。自分も宗教2世だったアヅ。貧困家庭の子どもたちのために食堂を開いている。お腹を空かせた子どもに寄生して自分が元気をもらっているって吐き出すけど、たとえ、そう思ってても良い。それで救われる子どもが居るのも事実だから。
最後の鈴木エイトさんの解説も良かった。現実にはマコトもタカシも居ない。だけど、違った形で子どもを救う方法はたくさんある。自分も何かできないかなと、思うきっかけになれば良い。
Posted by ブクログ
IWGPシリーズも19作目
最初から全部読んでいるけど
その時々の時代に合わせた歪みから生まれる事件を
毎回上手く書かれていて
マコトやキングというとびっきりの人物が
それらを解決する
お決まりのパターンではあるが
それが逆に安心して読める
マコトやキングは何歳になったんだろう
この作品の中でも時代は変わるが
登場人物は変わらない
これからも変わらない
マコトやキングであってほしい
そうハッキリと思える安心感のある作品
未体験の方は古本でも良いから1作目から是非読んで欲しいシリーズ
Posted by ブクログ
久しぶりにマコトに会えた。
表題作の章では大好きなマコトのカッコ良さがあって良かった。 気が付けば自分より年下になったマコトは何歳になったんだろう。 衣良さんが書けなくなるまでずっと続いてほしいな。
Posted by ブクログ
毎年、秋の風物詩。IWGPの文庫本&新刊。
再読でも飽きることなく楽しめてしまう。
時間を忘れて、あっという間に読み終えてしまった。
21作目も楽しみで仕方ない。
Posted by ブクログ
青春のIWGP!
このシリーズは本当に大好きで学生の頃
何度も読んでン10年ぶり…
最後がしっかりうまくいっちゃう王道なので
不安なく読める。
中・高生向けなので、物足りなさは残るものの
石田衣良らしい、ひらがな使い。
あー懐かしい!ってかんじ!
Posted by ブクログ
年に一度のIWGP文庫を楽しむ。フェイスタトゥー男と神の呪われた子が熱くて面白かった。根底にある仲間や友達を大切にする気持ちってのは幾つになっても大事にしたい。
Posted by ブクログ
大塚ウヰスキーバブル/〈私生〉サセン 流出/フェイスタトゥーの男/神の呪われた子
どんな問題もえーっとと考えながら解決を探る男マコト
タカシとGボーイズ、周りの助けを受けながらでもキッチリとまとめるのはサスガかな
カッコ良くなくても 頼りにしてるよ♡
Posted by ブクログ
毎年文庫化されるたびに楽しみに読んでます。今回も、行き過ぎた推し活の背景に潜む闇、宗教2世など現代をうまく切り取ったテーマを扱っていて、かつ読みやすく楽しい短編ばかりでさすがの石田さんでした。
Posted by ブクログ
シリーズ19作目。
ウィスキーバブル、アイドル個人情報流出、老人強盗、宗教二世問題。
池袋ウエストゲートパークシリーズ二期を迎えてから、より身近な社会問題を取り上げるようになって久しい。
本作を読み終え、一期の頃を思い返すと、近年の社会問題がスケールが小さいという表現が適切かは怪しいが、それ故により身近でぬるっと蔓延侵食し、自分自身が麻痺しているような感覚を覚える。
多様性が叫ばれる一方、全ては自己責任の名の下に「護る」という社会の目が機能しなくなってきている。
いつの世も弱者は存在し、セーフティネットから溢れ生きるものがいる。
2025年現在、7人に1人が貧困であるという。
本作で登場する「こども食堂」は現実にも存在するが
改めて考えさせられるものがある。
娯楽小説が、社会問題に対する一つのきっかけ、一助になる読み物へと昇華されたのがシリーズ二期。
節目の20作目あたりからまた変わるのだろうか。
シリーズ一作目から、読者である自分自身も齢を重ね、捉え方や感じ方も変わってきたなーと感慨深い思いです。
Posted by ブクログ
シリーズ第19作目
長いねー
でも、できるだけ続けて欲しいシリーズ
初出は2〜3年前だけど、
いまでも十分に読めるテーマ
ちょいちょい可愛い子が出るが、
そろそろマコトとハッピーな関係に
してあげてもいいのでは?
Posted by ブクログ
安心・安定のIWGP。
この頃イケブクロにあまり行ってないけど、少し前に随分変わったなぁとしみじみ思いました。このシリーズを読むとコロナ前の雑然としたイケブクロを感じられて懐かしくなります。
大塚ウヰスキーバブル
そういえばヤマザキとか竹鶴とか一時期えらいお高いお値段付いた事あったなぁなんて思い出しました。何にせよ、投資目的でアホみたいな値段が付くと色々と悪いヤツが湧いてくるというのは土地やものに限らない話なのかもしれないけど。
〈私生〉サセン 流出
推し活とか今でこそ行き過ぎ、みたいに言われている気がするけど、昔のそれこそビートルズとか有名アーティスト来日なんて時は空港にファンの女の子は押しかけてる映像を見たことあるし、ホテルとかに押しかけるグルーピーとかも居たとか聞いたことあるし。今も昔も熱狂的なファンってのは一定数いたとは思う。けれども今はネットで個人情報が全部流出しちゃうのが怖い所なんだろうなぁなんて思う。
個人的に不思議なのは、自分は恋人が居たり既婚者だったりするファンの人が、推しに恋人が出来たり結婚することをアレルギー反応を起こすように毛嫌いする現象は一体何なんだろう?神聖視って怖いなと時々思います。
フェイスタトゥーの男
押し込み強盗怖いなぁという事に尽きる気がする。そして一度組み込まれるとなかなか逃げ出せない犯罪集団の存在も怖い。ゆめゆめ、ラクして稼げるお金なんてものは存在しないと周知していただきたいところ。
神の呪われた子
自分が子供の頃にも色々な思想の集団の方がいらしたけれども、今も色々あるんだろうなぁなんて思いながら読みました。宗教が救いになるケースも多いんだろうけれども、それが生きることの弊害になるのは罪悪だなぁ。宗教二世の闇も深いんだろうなぁと読んでいて思いました。