【感想・ネタバレ】裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIIIのレビュー

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Posted by ブクログ 2020年11月02日

例によって4篇を収めた一冊で、4篇各々が面白い。
今般の4篇…離婚せざるを得なくなってしまった男と、その息子や元妻が再婚しようとしていた男に関する顛末…母子家庭の中学3年生の娘が母親の行動に不信を抱いたことから起こる顛末…主人公の知り合いの妙な話しから起こった“霊能者”というような顛末…街の若者を巻...続きを読むき込む「不審な依頼」を巡る顛末…というような具合だ。
このシリーズでは、所謂「ハッピーエンド」と言い切れるのか、否かが微妙な感じがしないでもない篇が幾つも見受けられるような気がする。今般は、そうした「所謂“ハッピーエンド”と言い切れるのか、否か?」という感の篇が目立っているような気がする。が、同時に「無条件に愛する」とか「無条件に信じる」というような、「家族であるが故に」という以上でも以下でもない、或いは非常に尊い人と人との繋がりのようなことが感じられるような物語が在る…
市井の、特別な地位や立場という程でもない若者が、何やらのトラブルをどうにかすべく奔走してみるという様子を介して、「どうしてこういう時代になった?」、「本当にこういう感じで人々は幸せか?」、「こういう様子が“正しい”のか?“正しくない”でも構わないかもしれないが、納得し悪い?」というような、「人生を見詰める材料」というのか「“材料”になり得るかもしれない何か」を供してくれるような気もするという辺りが、酷く気に入っているシリーズだ。本書に所収の各篇でもそういう感じは変わらない。
偶々眼に留めた「傑作選」を契機に、実に好いシリーズに出会えたと思う。

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Posted by ブクログ 2024年01月30日

時代背景とのストーリーペアはこのシリーズの特徴とわかっていながらも、流石な内容だった。パターンとして確立されて、分かってるけど、それでも内容に没頭できるこのシリーズが好きなんです。

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Posted by ブクログ 2020年10月20日

ホワイトカード、おもしろかったです。久しぶりに登場のゼロワンでしたが、もうちょっと霊的なものとの接点がほしかった。

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Posted by ブクログ 2020年08月07日

シリーズ13作目

今回の題材は
再婚相手の子供への虐待、ネット叩き
ジャンキー親
スピリチュアル詐欺
カード詐欺


ネットでは社会悪をを皆でよってたかって叩くけど
情報源は一方的でそこに真の正義はない

ドラマの3年A組でも言われてたように、世間の風潮なんてころころ変わる
何が正しいかなんて自分...続きを読むで考えるしかない
むしろ、少なく偏った情報を元によくそれだけ傲慢になれるなと思うけれども、所詮自分も同じような考えを持っているなぁと自省


薬物関係は過去にもトラブルシューティングしてるし、今回使った手段も過去と同じだけど
依頼主によってストーリーで描かれるものは違うというのを実感
アウトローなイメージから、カジュアルに手を出せる環境になりつつあるという警鐘でもあるのかね?


ゼロワンの夢を発端にしたスピリチュアル女子との出会い
デジタルの海の住人のゼロワンからは想像もできないと最初は思ったけど
電子の海で自分へのメッセージを探しているというのもある意味でスピリチュアルだよな
攻殻機動隊じゃないけど、ネットは広大だからなぁ


最後の話のテーマは何なのかね?
若者の搾取、ネットのアンダーグラウンドな面、カード詐欺
どれか一つというわけでもなく、複合的なものかな

それにしても、マコトのお母さんはやっぱすげぇな
タカシを使ってもいい許可をだせる人なんて、そうそういないぜ(笑)

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Posted by ブクログ 2020年05月02日

池袋ウエストゲートパークシリーズ。
時代を反映した内容で、今回の4話も面白かった。 
まこと君、良いよねえ~
キングもかっこええ~
表題作は、オレオレ詐欺・・・というか、カード詐欺の出し子にさせられそうになる話。
分かっていても、好きな女性のために手を出そうとする、純粋な悪ガキに、胸が痛む。
この世...続きを読むから不平等がなくなることは、ないんだろうなあ。

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Posted by ブクログ 2020年03月19日

その時々の時事ネタと、ブレないマコトとキングのキャラクターで、飽きずに(でも安心して)読める、ずっと好きなシリーズ。もちろん私はキングタカシ派です。カッコいい!今でも脳内再生は、長瀬くんと窪塚くん。

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Posted by ブクログ 2020年01月25日

相変わらず社会問題に即応したテーマの話が続くね。
 
交際相手の子どもへの暴力、ドラックにはまるオトナ、ホンモノと偽物のスピリチュアル、偽造カード詐欺。
三年前に書かれているのに、似たような事件が今でもリアルタイムで起きている。

読んでいると、ついつい長瀬智也と森下愛子が浮かんじゃうんだけど。

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Posted by ブクログ 2019年11月21日

懐かしい面々のオンパレード! もう最終回、完結編かと思ったほど。

今回は暴力、強い仲間意識、緊迫した焦燥感のようなものは感じられませんでした。昔のIWGPは、引きこもりでさえヒリヒリしてた。
それでも★4なのは、この内容で満足している自分がいるから。ああ、マコトやタカシと一緒に自分も歳を重ねている...続きを読むんだなー。

巻末にある石田衣良と朝井リョウの対談も、かなり面白かったです。

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Posted by ブクログ 2019年11月16日

IWGP最新作(注:文庫。2019年11月時点)。

気軽に楽しむエンタテイメント。
愛すべきワンパターン♪

【滝野川炎上ドライバー】
虐待された子供は、長じてから我が子を虐待…。
こんなシチュエーションを読んでも
「またこのパターンかよ」
とありふれたおハナシとしか感じられなくなってしまう現実社...続きを読む会が、やるせない。

【上池袋ドラッグマザー】
池袋の氷の王 の温度が下がる瞬間を読むのは、いつだって心地よい。母子家庭の悲劇に立ち上がるだなんて…王も人の子だってことね。

【東池袋スピリチュアル】
ゼロワンがこんなにも深く話に関わるのは、初めてだね。
嫌がらせ行為は部の先走りだったらしいけれど…一件落着で良かったね。
改めて、ネットって怖いなぁ、と。
……と、ワカバちゃんには、また出番が来ることがありそうな予感。

【裏切りのホワイトカード】
IWGPの中編(いつも、最後に入れられるおハナシ)は、やっpり読み応えあるね。長編1本に引き伸ばしても通用するような。

「格差社会」の拡大が騒がれている昨今であるが…
「生まれもっての頭脳」という、批判や制度の改正ではどうにもならない「格差」の存在が再認識させられるおハナシ。

「持てる者」と「持たざる者」とでは、天地が引っくり返ってもどうにもならない部分がある。

せめて本編のキーパソンのように、
"持てる者"が、「格差の拡大に抗おうとする心」を育める教育が、今の日本には必要なのかも知れない。

★4つ、8ポイント。
2019.11.15.新。

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Posted by ブクログ 2023年07月11日

一番良かったのは「東池袋スピリチュアル」かな/ 真面目な子が良い/ 「裏切りのホワイトカード」は井上勇のATM引き出し事件だな/ ここのとこ本当にあった事件を露骨に下敷きにした話ばっかだな、IWGP/ あとスマホとかインスタとか出てくるけど、不良感が古くさい/ 二十代後半になろうかって連中がキングだ...続きを読むGボーイズだ言ってんだから、いってみりゃ関東連合のような半グレだ/ にもかかわらず、烈風隊だとか死ぬほどダサい名前の傘下チームの奴が出てきて成人過ぎて現役でやってる/ 不良でもなんでもないおっさんにはもう描くのは無理なんだ/ 

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Posted by ブクログ 2021年07月27日

ゼロワンの恋?が新しい展開過ぎてニヤける。
巻末対談読んでて思うけど、13作目、よく続いてるシリーズだな。
時代のトピックスを題材にしてるから、あーこんな時代あったなって思えたりするのが好き。
最近のは当然そんなこと思わないけど、マコトがライン教えてとか言ってるのも新しくて好き(笑)

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Posted by ブクログ 2021年04月25日

13冊目。題材こそ違えど同じような気もする。しかし読み続けていられるのがすごい。
2021/4/25

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Posted by ブクログ 2020年08月02日

前作に続き、初期の頃のスリリングな疾走感が戻ってきた。
シリーズものだから、マンネリは仕方ないかもしれない。
だが、このように往年の疾走感があれば、この先も読みたいと思ってしまうり

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Posted by ブクログ 2020年06月13日

どうも石田衣良氏は村上春樹いぢりがライフワークのようで。
もはや伝統芸とも言えるパターンとなっているなぁ。

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Posted by ブクログ 2019年12月02日

まあ、ここまできたら惰性でもなんでも読んじゃうよな。ただ相変わらず「読ませてくれる」根っからのストーリーテラーだね。

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Posted by ブクログ 2019年11月17日

IWGPシリーズ

子供虐待、覚醒剤、霊感、億単位の集団詐欺をテーマにした4作

現代を切り取り、記録するマコト節

久しぶりに「サル」がちょこっと出てきて嬉しい(笑)

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Posted by ブクログ 2019年11月12日

本から遠のいて久しい。ふと本に戻ろうと思った矢先に目に入ったのがこれ。読書再開にはもってこいの一冊。本作はシリーズ13作目。池袋を舞台にマコトが活躍するのはいつも通りだが何か物足りなさを感じた。それはきっと,焦りだとか葛藤のようなもの。それだけマコトも大人になったということだろうか・・・それはそれで...続きを読むちょっと寂しい。
あらすじ(背表紙より)
真冬の池袋で、超高給短期バイトの情報が駆けめぐる。たった半日で報酬は10万円以上。怪しすぎる誘惑に浮き足立つ若者たち。隠された目的は何なのか。そして、募集に使われた闇サイトの運営をめぐり、マコトのもとにはある財団から依頼が持ちこまれる―。表題作ほか3篇収録、快速IWGPシリーズ第13作。

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Posted by ブクログ 2019年10月27日

IWGPシリーズも13巻目。
いつもお彼岸の頃に読んでたけど、中古本屋で買うようになって、今年はひと月ズレた。

今回取り上げられるのは、子どもへの虐待、覚醒剤、エセ霊感商法、振込詐欺。
これまでも、良からぬ世相を切り取って、それに対する批評を加えてきたこのシリーズだが、今回はそれぞれの話の冒頭で、...続きを読む『ご清潔な人の道から、わずかでもはずれてしまえば、数の力を頼りにした恐怖のバッシングが待っている』とか『ニッポンの中年はいったいどうなってるんだろう』てな文章があって、取り上げたテーマ以外でも、今の息苦しい時代の色んな事象に対して、石田衣良、これまでになく憤っているもが良く分かる。その気持ちには全く同感。
話の作りはいつもの通りだが、最後のお話の解決策に「スティング」が出てくるところにはニヤリ。巨悪が逃げおおせたのは不満だが、ホロリとさせられる結末ではある。

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Posted by ブクログ 2019年10月24日

シリーズ13作目。もう20年になるか。
今回は、継父の子供虐待、シングルマザーの覚醒剤、信仰宗教、億単位の集団詐欺。
常にリアルタイムの社会ネタを扱ってきたIWGPシリーズ。
数の力か。大統領選挙もPPAPもフォロワー数、いいね数、数が金になる。
日本も先進国から外れりゃ、ゆっくりした良い時代になる...続きを読むのかな。
『PRIDE』で一旦シリーズが終わってから、新シリーズで書き方というか、方向性?が変わったね。
淡々と社会に溢れる問題を取り上げはするが、シリーズ1期の方が個人的には好きだったが...
シリーズ一作目から読み返してみようかね。

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Posted by ブクログ 2019年10月07日

思ったのですが、このシリーズは一度終わって(確か『PRIDE』で終わりましたよね?)再開してから、方向性が少し変わった気がします。一つの物語として鮮烈な印象を残す、というよりは、「その時代を記録していく」方へ(対談の、朝井リョウさんの言葉で気付いた)。
だから割とサクサク進行して、必要以上に事件を掘...続きを読むり下げないのかなぁと・・・。

石田衣良さんがまた熱い物語を書きたくなったら、前のようなIWGPを読める時がくるかもしれないし、今のは今ので面白いから、どのみち読み続けるんですけどね。

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Posted by ブクログ 2019年09月25日

やっぱり真実は尊いし
正直も誠実も大切にしたい。
そういう世界で
生きていたい。
そういうふうに
生き続けていきたい。

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Posted by ブクログ 2019年09月11日

このシリーズももう20年経つらしい。マコト今いくつだったっけと思いながら、相変わらずの安定して読めるストーリーでした。最近のシリーズは、どうしようなく底辺にいる人間に手を差し伸べるストーリーが多い傾向なのかな。暴力的表現が減ってきてるような。まあマコトもタカシもオトナやもんね。

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Posted by ブクログ 2019年09月09日

最新刊。安心・安定のIWGP。
なんか読んでいて思ったのは、IWGPのマコトはゲゲゲの鬼太郎の現代版じゃないかな、なんて思ったり。
池袋という都会なんだけどどこか混沌とした場所に住んでいて、困った人の依頼があって動き、仲間と共に個人の悩みを解決する。なんかどこかに居そうな感じが鬼太郎っぽいなぁ。

...続きを読むというわけで今回も児童虐待やスピリチュアルやドラッグや求人サイトやら色々と取り揃えていて盛沢山。あ、そうそう。怪しげなカード詐欺もあったか。
マコトとタカシが居れば大丈夫って安心感がすごいなぁ。久々にサルとかジョナサンに居座る情報屋が出てきて懐かしくも嬉しい。
アニメ化だというけれども変なヒロインは作らないでほしいな。IWGPの不動のヒロインはマコトのお母さんだと思うので!!

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Posted by ブクログ 2019年09月04日

最初の児童虐待&SNS炎上の話に無理がありすぎて、もうダメかと思ったが、後はなんとか読みきった。購入は惰性だが、このシリーズ自体はなんとか見届けていきたい。過去ドラマの円盤を今さらでも買おうか迷っている。

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