【感想・ネタバレ】炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパーク17のレビュー

あらすじ

ネット放火魔を逃がすな! IWGP第17弾

女子アナのストーカーと化したADが自殺した。
ネットで始まったのは、被害者であるはずのホノカへの集中砲火。
激しく炎上した彼女は、休職に追い込まれる。

なんとか立ち上がろうと、マコトとタカシに助力を求めたホノカの前に、
真のモンスターが現れる!

表題作『炎上フェニックス』ほか3篇を収録。

時代の空気を鮮やかに描くIWGPシリーズ第17弾。

解説・額賀澪

※この電子書籍は2021年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「P活地獄篇」タカシ発の今回のトラブルの解決の仕方、カッコよかった。 最近のキングにはネガティブな意味ではないけれど年齢を感じるようになった。

「グローバルリングのぶつかり男」最近、池袋へ行ったばかりなのでグローバルリングというワードだけで少しわくわくします。 タカシとGボーイズたちが何度か犯人を逃したり空振りする。いつも完璧な仕事をする彼らには珍しくて新鮮でした。マコトにGボーイズたちを動かせようとしたハゲたおっさんが悪かったのかもw

「巣鴨トリプルワーカー」珍しくマコトだけでトラブルを解決した回。 おふくろのアイディアや吉岡に少し手伝ってもらったけど。

「炎上フェニックス」デマ情報のせいで炎上してしまった女子アナのトラブルのお話。
現代では情弱は罪ではないか?と思う瞬間があるけれど、自分がキャッチしているニュースのファクトチェックは難しい。 ただ、簡単にお気持ちを表明できるからといって個人を簡単にネットやSNSで責めることをやめるのは簡単だ。
でもやめられない人はやめられないんだろうね。
本でも読んで楽しい時間を過ごせばいいのに。

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2024年11月13日

Posted by ブクログ

第1作のIWGPを読んでから2作目に本書を手に取った。
まずこんなにもシリーズがあることを知らなかったので驚き。

コロナ禍の時制を色濃く描いていることから他の作品も時代背景を投影して書かれているのかと想像するとより楽しみにもなる。

本書のタイトルでもある炎上フェニックスでは、まさに現代の抱える大きな闇の部分を取り扱っている。
どこにでもいる普通の人間がネットという画面を被ると悪魔になってしまうのはまさに現代のリアル。

普通の人間である自分がネットの悪魔にならないよう心掛けていくことも必要な時代だと感じた。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

IWGPシリーズ本編17作目
毎度のツッコミだけど、10作目を区切りにサザエさん時空に突入したという認識なので、マコト達は今も20代後半くらい

以下、公式のあらすじ
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――炎上、上等!

ストーカーと化したADが自殺。
「悪女」「尻軽」と大炎上し焼かれた女子アナ。
マコトが接触したネット放火魔のなかに
真の“モンスター”が存在した!
ネット社会の闇にGボーイズが打った手とは――-

半グレ集団に脅かされる“パパ活女子”、
女性ばかりを狙う“ぶつかり男”、
トラブルに巻き込まれた“デリバリー配達員”……
現代を鮮やかに切り取る4編収録。
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相変わらず、現代の社会問題の一端を描く4編の連作短編集
・パパ活
・ぶつかり男
・Uber、外国人の強盗
・ネット炎上

タカシとGボーイズ、ゼロワンが頼りになるのも相変わらず

そして今作は、新型コロナ禍の真っ最中という背景もある

パパ活と名前は変わっても、やってることは以前の援助交際と変わらないし
グラデーションはあるものの、結局は自分の若さと身体を売ってる事に変わりはない

ただ、その中には貧困や困窮から致し方なくやってる人もいるという事
全てを一括に否定できないかなー


ぶつかり男っはいつ頃から認知されるようになったんだっけ?
実際の実態はどうかはわからないけど、ネットでも度々論争になる

明らかな傷害罪の場合は然るべき対応でいいと思う


食品デリバリーサービスと外国人の強盗犯罪
コロナ禍でUberEats他、仕出しの配達サービスがスタンダードになったなぁ
ただ、今作であるような、店の近くのユーザに連絡が行くというシステムも、地蔵行為の迷惑化によってなくなった
あと、配達のインセンティブも低くなったし、以前に比べて稼げなくなったようだ
まぁ、この時代を表すテーマ性がこのシリーズの持ち味だよな


ネット炎上
これはずっと昔からあるものだけど
近年は炎上対象が無差別だし、速度、規模も酷いことになっている
謝罪しても、むしろ謝罪したからこそいくら叩いてもいいという認識でより炎上するし
まったく、難儀な世の中になったものだ

そして今作では、事実誤認による炎上被害
実際はストーカーが地元に帰らざるを得なくなり自殺したわけだけれども
ネット上では、アナウンサーがたぶらかしたという事になっている
この辺のファクトチェックの甘さも現実でもあることなんだろうな
片方の言い分のみを信用するとか、自分の解釈したいように認識するとかね

それにしても、炎上させている人たちの姿
何と言うか、どの人も幸せそうに見えない

実際問題、今の生活が満たされてる人は他人への攻撃的な投稿なんてしないと思うんだよね
そんな意味では個人の問題だし、社会全体が不幸せになっている


このシリーズ
今のところ単行本は20作まで、文庫化は18作まで
まぁ、これからも読むとは思うんだけど
やはりリアルタイムに読んだほうがいい作品ではあるなぁ

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

【2024年97冊目】
純愛とP活、ぶつかり男と老王女、デリバリーと強盗犯、ストーカーとネット炎上。池袋ウエストゲートパークシリーズ第十七弾。

ついに文庫本の最新刊まで来てしまいました。寂しい、読み終わってしまった。読み始めた時にはまさか作中にコロナ、呪術廻戦、鬼滅の刃が出てくるとは思ってなかったので、共に時代を歩んでいる気がしてなりません。誠たちは歳を取らないですが。サザエさん方式?

今回も世相をうまく反映した話が詰まっていて、どれもこれも唸りながら読みました。表題作は特に、実際に芸能人の自殺者も出てますからね…笑えない話。ホノカさんの強さが素晴らしかったですが、怪物は人の皮を被って社会に溶け込んでいるんだなと思うと、人間ってやっぱり怖い生き物です。

単行本では十九弾まで出ている本シリーズ、文庫化お待ちしてます!

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2024年04月22日

Posted by ブクログ

外出時の電車内や、病院での待ち時間等にちまちま読んだ。IWGPシリーズも17冊目。最近は文庫になってから買うので2、3年遅れている。マコトはまだコロナ禍の真っ只中にいた。一流企業でも副業が認められ、減った収入を補うためにデリバリーのバイトをしたり、テレワークが出来るのはエリートだとか、色々と考えさせられた。相変わらずキングと共に街のトラブルを解決していくマコト、オッカムの剃刀なんて何処で勉強したのかな?

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

P活地獄篇/グローバルリングのぶつかり男/
巣鴨トリプルワーカー/炎上フェニックス

見えないところで他人を誹ることを、ネットで公開するなんていやな世の中だ。会って話さない人への嫌悪は、思うか自分に呟くだけで良いと思うのだけれど。せいぜい仲間内で「ねぇ~」と言って後は忘れることだ。許せないことなら声を挙げて行動しようよ

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2023年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は、コロナ禍でのお話

P活、Uber、ネット炎上など
相変わらず世間を賑わした出来事の
てんこ盛り。

どこからネタを仕入れているんだろう…

マコトは次作では
ハッピーになっているのか?

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2023年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文庫本新作(単行本だと2年前)です。

・P活地獄篇
マコトとタカシの工業の先輩がマッチングサイトを通じてパパ活に関与。マッチングサイトの運営会社の裏に潜む半グレをタカシが珍しく一芝居打って成敗という内容。パパ活・ママ活色々な言葉が生まれているけど、結局は欲望にまみれた池袋らしい話と思いました。

・グローバルリンクのぶつかり男
まぁよくある変態野郎が事を起こす→Gボーイズと警察で競争→Gボーイズが捕獲して解決という流れ。
コロナ前に新宿で少し世間を賑わせていたようですね。

・巣鴨トリプルタワー
コロナ禍で生まれた仕事(食事配達プラットフォーム)から生まれたトラブル。実際にこの仕事を通じて色々な事件が起きていることを考えると、頼むのを躊躇いますね。笑
ただ、結局首謀者は見つからず。
頻発する特殊詐欺もとかげの尻尾切り的な結末なので、モヤッとするのも現代っぽいと思いました。

・炎上フェニックス
軽い気持ちで誹謗中傷、同調圧力の名の下相手を一方的に非難、これがいじめ・精神的苦痛・自殺に発展しています。
有名人もこの結果自殺に追い込まれてしまっている事件も相変わらずあとを絶ちません。
事実を見極めることが今の日本人はできないように思いますが、それは同調圧力に屈する国民性も原因なんでしょうか。
この話の犯人のい動機は、単なる誹謗中傷ではありませんでしたが、結末に向かうなかで他の誹謗中傷者は、ストレス解消や嫉妬などの浅はかな原因の誹謗中傷です。
自分がバカじゃないと思うのであれば、軽い気持ちで誹謗中傷するなんてことしないと思うんですが…。如何せん、そんなことしてなぜ自分の立場を底辺まで下げる人が多いのか?と読み終わったと思いました。

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2023年09月08日

Posted by ブクログ

いつものように世に数ある社会問題に対して少しでも読者が自分事と捉えて考えるきっかけの1つになるといいなと思わせる内容。

炎上の話を読んでみて思うのは、本当に想像力にかける人が増えていて不安を覚える。

ただ、増えてきたのか今のSNS社会がそう感じさせるのかは分からない。

マコト達のように人の心を感じとり、親切や義理人情で行動する人が増えたらいい世の中にちょっとはなる気がするな。

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2023年07月25日

Posted by ブクログ

とうとうコロナまで追いついてしまった…
マコトもうおじさん説が頭から離れないので
口調もなんだかおじさんじみて感じる…

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2024年12月07日

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P活地獄編
グローバルリングのぶつかり男
巣鴨トリプルワーカー
炎上フェニックス

の4本

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2024年07月09日

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もう、知り合いが書いているブログのように感じる。
事件も昔より穏やかになったし。
だけどマコトって、こんなに事件が起こるのを待ち望んでたっけ?

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2024年05月29日

Posted by ブクログ


シリーズ第17弾。
今回のネタはP活、ぶつかり男、ウーバー系配達員、炎上案件。
常に社会情勢を題材に扱ってきたシリーズだが、本作ではコロナ禍においてより顕著に表れてきた事案だ。

ウエストゲートパークの二期からは大人の解決策が大半になってきたのは、少しばかり個人的には物足りなさが否めないかな。一期の頃のGボーイズは戦闘スタイル全開だったが、本作の東日本連合との折衝は完全に大人の組織のそれだ。

とは言え、誰しもが接し日常に溢れる題材は一考に値する。

正義という大義名分のもとに根拠なき断罪を続け、悦に入る輩たち。
それは見た目にはごく普通の人間だ。

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2024年03月25日

Posted by ブクログ

コロナの中の社会をテーマにした話。グローバルリングのぶつかり男の近所のバーさんとの繋がりみたいなのは良かったけど、全体として浅い印象。

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2024年01月30日

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IWGPシリーズ、17巻目。
描かれるのは2020年、コロナ禍真っ只中で閉塞感あふれる池袋だが、話のテンポは変わらぬ疾走感。通勤と出張の電車の中であっという間に読み終えた。

今回のお題はパパ活、ぶつかり男、デリバリー配達員、ネット炎上。
いつもの通り、マコトはシャープで、ゼロワンは手際が良く、タカシは頼りになって、Gボーイズは統制が取れてる、少々のことではビクともしない安心安定の読み心地。
4つの話の中で「グローバルリングのぶつかり男」は一番ちんまりした話だったが、加齢にも病気にも人工関節置換術にも負けない池袋の老女の逞しさと、自転車止めのステンレスの柵に全裸のまま手錠でつながれたぶつかり男の姿が、このシリーズらしくて好み。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

もう義務感で買っている。マコトは今の事象を拾うことになっているので、ちょっと確認、という感じ。マコトやタカシの歳の取り方を見たい気もするが、あのままで彼らが現代病をどう裁いて(捌いて)いくのか、というのが資金石になっている気もするし、サザエさんみたいなものだと思うしかない。それは決してネガティブな意味でもない。

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2023年11月10日

Posted by ブクログ

石田衣良さんの文章が無性に読みたくなったので購入。

良くも悪くも「読者が期待する池袋ウェストゲートパーク」といったところ。事件が発生して、マコトやキングがなんやかんやして問題を解決するというお決まりの展開。

真新しさはまったくない。でもそこがいいというか、とにかく安心して読むことができた。

とこれはどうでもいいことなんだけど、作中内でマコトたちの年齢ってどうなっているんだろう?
おそらく時は止まっていて、永遠に彼らは20代なんだろうけど、もし実際の時間軸で時が流れているなら、マコトやキングは普通にオッサンだから、いい歳こいたオッサンが「トラブルシューター」とか「キング」とか名乗ってたら普通に恥ずかしいよなと思った笑

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2023年10月18日

Posted by ブクログ

パパ活とぶつかり男とウーバー配達員とネット炎上のお話。コロナ禍でマコトの家業の果物店も大打撃。そんな中でも日々の営みは続き、社会には色々な問題が起きる。
それにしてもパパ活って言葉は知らなかったな。一昔前だと援助交際とか言ってたのと同じなのかな。アレは女性を学生に絞っていたから違うのか。よくわからないけれども。

何のかんの言っても弱い物がひどい目にあうのが世の常という気がする。マコトやタカシは弱い方の味方になってくれるのが嬉しいなぁといつも思う。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

ずっと、文庫本はほぼリアルタイムで読んでる
なんというかゴルゴ13みたいに主人公の年齢はさておき、身の回りの社会情勢に絡めた事件を まこと、キング、刑事たちが解決していくという構図
猿という暴力団系の友人もいたが反社組織なので出せなくなった

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2023年09月28日

Posted by ブクログ

このシリーズは文体がすんなり入るからすぐ読める。コロナ禍の池袋が舞台。相変わらず今の社会問題を取り入れている。

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2023年09月14日

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