あらすじ
失踪した親友の行方を追って、山形からマコトを訪ねてきた引きこもりのテル。“人体損壊ショー”のアングラDVDと秘密クラブの関係は? マコトが身体を張る表題作「電子の星」ほか、ビルマから来た14歳の男娼をめぐる「黒いフードの夜」、通り魔にギャングの息子を殺されたタクシー運転手に告げられた悲惨な真実……「ワルツ・フォー・ベビー」、Gボーイズから足を洗ってラーメン屋を始めた双子ツインタワーが活躍する「東口ラーメンライン」の全4篇。
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Posted by ブクログ
振り返り読みです。
東口ラーメンライン
元Gボーイズメンバーの店に嫌がらせをする敵対店舗を撃退する話。
ストーリーの中で、東口の外れにあったラーメン屋(無敵家、ばんから、光麺(光麺は既に閉店済み))も出てきて、親近感が湧きました。
ドラマのスープの回とはほとんど内容は異なっているので、少し新鮮な感覚で読めました。
ワルツ・フォー・ベイビー
これはアニメでもそのまま放送された話。
自分の息子が亡くなった事件の真相が、かつての息子の恋人によるものであり、最後にその真相を本人から明かされる少しナイーブな話。
最後はすべてを受け入れた親父さんの優しさにほっこり。
黒いフードの夜
海外からやってきた売春少年とその家族(父親)を組織から救う話。
この話は、今は裏社会に潜んでいるけど、今後公に広がって来る社会問題ではないかと思いました。
先々のI.W.G.Pの話にもあるように、在日外国人に関わる問題の始まりのようにも感じました。
電子の星
最後の話は、話中の描写がリアルでグロテスクだったので、10数年ぶりに読みましたがはっきりと覚えていました。
最後はいつものメンバーでアンダーグラウンドな池袋の闇を暴いていましたが、本シリーズらしさがあるといえばあったのでは?と思える話でした。(少し尻すぼみ感はありましたが・・・)
Posted by ブクログ
ツインタワーのラーメン屋の災難の話。
今回は暴力はなし。ツインタワーの人間味とマコトの絡みが小気味良い。いつものメンバーも活躍して、一件落着。最後はホロっとさせられる。
御徒町のチームの話。
たまたま通りかかった通りのロウソクの炎から物語が始まる。マコトが興味を持って追っていくうちにとんでもない事実が暴かれて、みんなが不幸になるのかの瀬戸際で、、、いい話になる。あんたの息子だったら誇りに思うという言葉にウルっとさせられる。
Posted by ブクログ
『東口ラーメンライン』Gボーイズを引退したツインタワー兄弟が経営するラーメン屋・七生を妨害する悪意。バイトの小動物少女あずみの秘密。比較的凡庸平和。
『ワルツ・フォー・ベビー』5年前の池袋で死んだ中野のギャング長を悼む父。元嫁と幼い息子、なぞの妊婦。中野ギャングが口を閉ざす、彼の死をめぐる本当のわけ。
『黒いフードの夜』十五歳で売春するサワーのしがらみ。マコトの下した精神的罰に、暴力よりも過酷であると評したキングの言葉は意味深。
『電子の星』SMクラブの解体ビデオに出演した友人の弔い戦で負け犬に昇格する田舎少年。あいかわらずGボーイズの手口があざやか。
Posted by ブクログ
表題の「電子の星」は、過激な描写が多く、重い内容なので気鬱になった。
事件を通じて、テルが勇気ある立派な負け犬に成長したことだけが救いかな、、