石田衣良のレビュー一覧

  • 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

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    このシリーズ、中抜けしながら15冊程度読んだけど、過去一良かった。やや食傷気味、このシリーズもいい加減マンネリだなぁと思っててごめんなさい。

    表題作「神の呪われた子」宗教2世絡みの某裁判の報道とリンクして、リアル過ぎて、しんどくて泣けた。。自分も宗教2世だったアヅ。貧困家庭の子どもたちのために食堂を開いている。お腹を空かせた子どもに寄生して自分が元気をもらっているって吐き出すけど、たとえ、そう思ってても良い。それで救われる子どもが居るのも事実だから。

    最後の鈴木エイトさんの解説も良かった。現実にはマコトもタカシも居ない。だけど、違った形で子どもを救う方法はたくさんある。自分も何かできないか

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    2025年12月07日
  • 池袋ウエストゲートパーク

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    マコトと、彼に関わるキャラクター達が素晴らしい。短編読み切りで読みやすいです。このシリーズは作品のアタリハズレはあれど、全体を通して面白いです。その時代の池袋の様子が反映されているのも面白いです。

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    2025年12月06日
  • 約束

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    短編で読みやすい。読んでよかった。世の中にはつらいことが沢山ある。しかし下を向いていた視線をふと上げると周りにはたくさんの優しさがあふれている。それに気づき勇気をだして前向きになろうと思わせてくれる本。

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    2025年12月02日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    キングタカシ率いるGボーイズとマコトが池袋の事件を解決するお馴染みのシリーズ。池袋で強盗事件を起こすトクリュウを成敗する「池袋NO NAME」他三作を収録。年齢を重ねたキングが悩む場面も。シリーズ21作。伝説。

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    2025年11月29日
  • 憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI

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    池袋ウエストゲートパークを舞台に、主人公マコトがトラブルシューターとして活躍するシリーズの第11作です。 マコトは果物屋の息子で、池袋の街で起こる厄介事を、高校時代の友人タカシ率いるGボーイズとともに解決していきます。本作は以下の4編からなる連作短編集です。1. 北口スモークタワー ?脱法ドラッグを扱う“スモークタワー”というビルに放火しようとした少女ミオンと出会い、マコトがその店を潰すために動く物語。2. ギャンブラーズ・ゴールド ?パチンコ依存症の男性ユキヤと、その影響で苦しむ家族を救うため、マコトが依頼を受けて奔走する話。3. 西池袋ノマドトラップ ?池袋のコワーキングスペースを

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    2025年11月27日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    キングも、だんだんと歳を重ねてきた感じ。

    サザエさんと違って、一緒に、同じ時代を生きている感じがして、少し嬉しい。

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    2025年11月24日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    世相を反映する事件勃発。マコト、タカシ、ゼロワンたちの、弱者に優しい人間性に、毎度親近感を抱く。永遠に老いない彼ら。それもまた良い。身近な人が『悪いほうに、淋しいほうに、くだらないほうに滑り落ちて』いかないよう、全力を尽くすマコトたちの活躍を、今後も見守り続けていきたい。

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    2025年10月28日
  • 禁猟区

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    ネタバレ

    エキナカの小さな書店で、新幹線乗車直前に著者名で選びました。初めてです。
    不倫ものも初めて。
    巷では有るようですが、自分含め、身近でも聞かない話です。宇宙より遠い物語のようにも感じることがあり、主人公の心情はなかなか入って来なかった。
    でも、もしかしたら背中合わせで、自分の妻がこのような心境にあるのかもしれない、いやいやないか、などと考えながら、でした。
    若い彼が、自分にとってとてもまともで、トラブル時の言動も安心して読めた。ラストも彼だけが安心の存在でした。

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    2025年10月26日
  • 絶望スクール 池袋ウエストゲートパーク15

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    池袋という場所柄、マコトを頼ってやってくるのは同世代か、それよりも下の若い世代が多いけれど、実際、本当に困っているのは45歳から50歳の大人たちなんじゃないかと、自分がその世代になって強くそう感じる。

    世間からも、社会からも、結婚していれば家族や子どもからも、いろんな義務やら責任やら制約やらなんやらで、ストレスまみれで好きなことすらろくにできない。ましてやトラブルを暴力で解決なんてもってのほか。
    こんなおじさんおばさんからのトラブルでも、マコトやタカシは手伝ってくれるのだろうか。力になってくれるのかな。

    最近は物騒すぎて、誰もが自衛のためとスプレーを持ち歩く時代。政治家も全く頼りにならない

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    2025年10月22日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    相変わらずの安定した面白さに溢れたIWGPだった。

    KINGタカシがマコトの母親を深くリスペクトするように、マコトの母親もマコトとタカシを本当の息子の様に思う。
    タカシの母親と兄の逸話を知る読者には、こんな場面に涙腺を刺激されてさしまう。
    21冊にもなるシリーズなのにいつまでも色褪せず魅力的な作品である。
    本当に面白い小説です。

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    2025年10月18日
  • 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

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    IWGPシリーズも19作目
    最初から全部読んでいるけど
    その時々の時代に合わせた歪みから生まれる事件を
    毎回上手く書かれていて
    マコトやキングというとびっきりの人物が
    それらを解決する
    お決まりのパターンではあるが
    それが逆に安心して読める
    マコトやキングは何歳になったんだろう
    この作品の中でも時代は変わるが
    登場人物は変わらない
    これからも変わらない
    マコトやキングであってほしい
    そうハッキリと思える安心感のある作品
    未体験の方は古本でも良いから1作目から是非読んで欲しいシリーズ

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    2025年10月17日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    IWGPシリーズの21巻。今回も安定のおもしろさ。ちょうどいい長さで、それぞれの話が重すぎなくて、とても読みやすい。

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    2025年10月16日
  • 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

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    久しぶりにマコトに会えた。
    表題作の章では大好きなマコトのカッコ良さがあって良かった。 気が付けば自分より年下になったマコトは何歳になったんだろう。 衣良さんが書けなくなるまでずっと続いてほしいな。

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    2025年10月15日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    ネタバレ

    今年もIWGPの秋がやってきた。
    毎年新刊を読めることに感謝。
    今回も時代を切り取ったお話ばかり。
    少し弱気なキングの姿が新鮮だった。その姿をさらけ出せるマコトとの関係性が素敵。

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    2025年10月08日
  • 本からはじまる物語

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    全体的にかなりのショートショートで18人の作家で有名な作家も取り揃えて234ページとは、かなりお得感がある。
    そして、それぞれが書店や貸本屋、本にまつわる出来事を綴っていくのはおもしろかった。

    本を読むのが苦手な人もこのくらいの短さであれば読むのも楽なのかなと思った。

    個人的には下記が印象に残ったが、
    それぞれの作家さんがこんな短い話しにきちんと自分の色を出しているのはすごいと思った。

    十一月の約束 本多孝好
    サラマンダー いしいしんじ
    読書家ロップ 朱川湊人
    閻魔堂の虹 山本一力

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    2025年10月05日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    また、今年もお楽しみのこの季節が来たなぁと感じる一冊。
    この一冊を読めばその一年で何が起きているのかがわかる。年齢を重ねて、世代の違う人達の考えがわからなくなる一方ではあるが、あぁ確かにそうかもと共感させられる。
    シリーズも21作目に入ったけど、変わらずマコトとタカシのコンビは池袋のトラブルと対峙している。

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    2025年10月01日
  • 禁猟区

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    石田さんの作品は初めてだったが、文章は読みやすく、筋も面白いので先が気になってどんどん読み進めた。

    冷め切った夫婦の関係。
    そこに現れる、魅力的な異性。
    禁断の恋の果実と、代償。

    結婚して子どもが生まれたら、夫婦間の性関係が無くなっていく場合も多い。
    しかし、人間の性欲はなくならない。
    単なる性欲なら風俗で事足りるが、それでは心は満たされない。
    だから不倫が生まれるのだろう。

    この本では、マンネリ化した夫婦の関係性と、不倫相手との情熱的な関係性の対比がとてもリアルに描かれている。

    こんな恋愛をしてみたい。
    そう思いながら読み進めるが、終盤には「やはり不倫には幸せな終わりは無い」という諦

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    2025年09月24日
  • 娼年

    繊細さと透明感のある作品

    リョウはコールボーイ。たとえ彼がVIPクラスの相手をする「特別な男の子」になったとしても、やっていることが売春であることには変わりありません。
    売春という行為は、私には考えるだけでもとても抵抗がありますし、それをする人を認める気も全くないのですが、それでもこの作品を読んでいると、その価値観を人に押し付けるのも、どうなのだろうと考えさせらました。

    リョウに仕事を辞めさせたがった彼女の気持ちはとても良く分かりますし、その行動もきっと間違ってはいなかったと思います。
    それでも、彼女の正義感の押し付けが、まるで言葉の暴力のように感じられてしまったのです。
    何が「普通」で、何が「混線している」かなどと

    #深い #切ない

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    2025年09月22日
  • 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

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    毎年、秋の風物詩。IWGPの文庫本&新刊。
    再読でも飽きることなく楽しめてしまう。
    時間を忘れて、あっという間に読み終えてしまった。
    21作目も楽しみで仕方ない。

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    2025年09月21日
  • ブルータワー

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    石田衣良先生のSF小説。
    1度手放してしまったけど、また読みたくなって再読。

    前に読んだ時はコロナ前で、こんな世界怖いなくらいの印象だったけど、コロナ禍を経験するとあの時の恐怖が甦ってくるよう。

    9.11でできた作品なのに、
    後にコロナで似たような状況になるなんて。


    "弱みを見せるわけにはいかないんだ
    どんなに後悔したって、出てきた血を飲み込めば誰も分からない"

    この言葉だけはずーーーっと忘れず心に残ってる。
    しんどい時に思い出して頑張る力になってる。

    石田衣良先生はIWGPシリーズが好きだけど
    多分1番好きなのはこの作品。

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    2025年09月19日