石田衣良のレビュー一覧

  • 逝年

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    クライマックス
    静香さんとリョウの最後のセックス
    泣いた。頭がグラグラした。
    生きることと死ぬこと
    何が普通
    罪と許し
    母と子、男と女
    歳をとること
    こんなふうに描けるなんて、、、
    前作を超えてとても良かった

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    2025年08月29日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    ネタバレ

    産まれてからずっと壮絶な虐待を受けてきた主人公。奇跡的に大人になれた。 彼は初めて愛してくれる人に出会えたが、詐欺によりその人の金を奪われ病気で亡くしてしまう。 詐欺の相手に復讐しようと試みる彼は殺人者になる。 ここから逮捕、裁判という流れで彼も知らなかった過去を知ったり、もはや求めていない人の優しさに触れる。

    終始辛いお話でした。 子どもを虐待する話は文字でもしんどいですが、裁判中の証言で乳児の頃からと知りおかしくなりそうでした。 サイコパスと言えばそうなのでしょうが、精神病院に行ったほどなので至高はずっと病んでいたのかもしれません。彼に付き合い続けた母親は最低ですね。 子と一緒に逃げる選

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    2025年08月15日
  • 40 翼ふたたび

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    人生の折り返し地点の40代に響くストーリー。仕事もマンネリ化し、雇われで一生終わるか、独立するか?やりたい事をやる人生を選びたいがそんなに簡単には決められない。こういう生き方をしてみたい

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    2025年08月14日
  • 裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

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    「最近の若いやつは自分で働かないで、楽してもうけることばかりだね。世も末だ。」
    「年寄りにかかる年金と医療費でこの国は合法的に破産にむかっている。それも楽してつかむ金じゃないのかな。投票用紙と引きかえにね。」(本文抜粋)

    この一文に心打たれてしまった。
    選挙に行ったばかりだったせいかもしれないけど。

    8年も前の作品だけれど、いつもその時の最先端を切り取る視点で描かれるこのIWGPシリーズは本当に面白いと思う。
    マコトは本当にかっこいい男だと思うから、そろそろマコトの真剣な恋の話も読んでみたい。

    この後の作品に載っているのかな…

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    2025年07月29日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    マコトと一緒に成長している気持ちになる。(もういい年だけど、いつのまにかマコトを飛び越してるけど、それでも嬉しい)

    そして、ああ、深掘りしたかったこの事件ってこういう背景があったりするのか‥と自分なりに調べていた現代の(まさに今の)話が、見識を広げてくれたりする。

    とにかく最高です。
    そして、ほろりときたりスカッとしたり、苛立つことはマコトが一緒に怒ってくれてタカシがスッと斬ってくれる、いつ読んでも安心して身を委ねられる。

    毎年この時期が楽しみで仕方ない。
    風物詩です。
    ずっとずっと続いて欲しいです。

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    2025年07月29日
  • 娼年

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    セックスの描写がとても多いが、作者のセックスに対する敬意が表れていて嫌な感じがしない。むしろどんなセックスでも美しく表している。ストーリーも飽きがなく、それぞれのキャラクターも魅力的で3部作すべてのファンになった。

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    2025年07月25日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    私が今まで考えたこともなかった世界がそこには描かれていて、正直ショックというか、私はこんなことも知らなかったんだと思ったと同時に、今の暮らしがどれほど豊かで恵まれている環境か思い知らされました。とても良い作品だったので1巻から読もうと思いました。

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    2025年07月22日
  • 答えはひとつじゃないけれど 石田衣良の人生相談室

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    女性誌に寄せられたお悩み相談コーナーを書籍化したもの。
    1人を除いて全て女性からの相談だったけれど、男女とも方向は違っても同じような悩みを抱えていたりするものかと思うものもあれば、男性として手痛い意見を頂戴することもあった。これを男性である石田さんが書いているのもあって、本当に耳が痛い…。
    両親や30代以上との人との関係によく出てきたけれど、長く付き合ったから、結婚したからといって相手が主張を曲げることは無いということ。自分もそう思っている以上、性別に関わらず過度な期待をせずに現実を泳いでいきたいと思う。

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    2025年07月19日
  • ブルータワー

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    余命宣告された主人公が、200年後の東京に意識だけが行き来しながら、未来を救っていくという感じのSFもの。
    兵器化されたインフルエンザウイルスというネタも、コロナ騒ぎに通じるものがあったが、2004年に書かれた作品であることに驚き。
    石田衣良がSFって意外な感じもするけど、なかなか面白かった!
    それにしても、石田衣良の小説はどれをとっても読みやすくて面白い!

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    2025年07月11日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    ネタバレ

    物語の中だけでも、泣き寝入りするだけで終わらないことがあるのは胸がすく思いだった。
    富裕層、中間層以外の

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    2025年07月07日
  • 池袋ウエストゲートパーク

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    やんちゃな子だけど、芯のあるまことが本当にかっこよくて大好きな作品。長瀬くんに当て書きしたのかと思うようなピッタリくる感じ。不良の子供の話と嫌煙していたけど、こんなに面白いならドラマも見ればよかったと後悔してます。シリーズ一気読みしました。

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    2025年07月06日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

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    IWGPシリーズはテレビドラマでやっていたのは知っていたけど、読んでいたら頭に長瀬くんのまことがすぐ出てきて、ピッタリのキャラクターだなぁと毎回思っていました。ドラマも見ればよかったと今後悔してます。

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    2025年07月06日
  • 禁猟区

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    ネタバレ

    衣良さんの文章が好きで手に取りました。
    お話は面白かったですが、主要キャラクターがみんなロクでもない人間でしたね。
    主人公の文美子、旦那の賢吾、ママ友の晶子、文美子の不倫相手。 全員どうかしてる。
    家庭を持っているくせに外で遊ぶなら瀬里や若葉のように綺麗にしなければいけない。
    あっちにもこっちにも嘘をつくから追い込まれる。
    文美子は晶子に写真を撮られたのが分かった頃に旦那の浮気を理由に離婚を切り出せば良かったのに。そうしなかった自分を美しいと考えてそうなキャラクターだから本当にロクでもないと思いました。

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    2025年06月28日
  • 美丘

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    ネタバレ

    最近、石田衣良さんの作品を読んでいなかったので手に取りました。
    いいドラマを見たような気分です。死に向かっていくお話は辛いですね。 出版当時なら太一目線で読めたんでしょうが、今は親目線になってしまいました。 美丘を好きに生かせてあげたいと思っていたとしても自分にはできるだろうか。
    モテていましたが僕には太一が魅力的だとは思わなかった。約束ねぇ…

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    2025年06月14日
  • 水を抱く

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    水は器によって形を変えるし、手でつかもうとすればこぼれてしまう。
    つかめそうでつかめない、だけど確かに“そこにある”もの。

    俊也がナギに感じた想いもそう。
    それは「恋」なのか、「憧れ」なのか、「依存」なのか…はっきりわからない。
    でもたしかに彼は惹かれ、心を動かされていく。
    水=「ラベルでは定義できない愛や欲望」の象徴。

    水は抱えようとした途端にこぼれてしまう。

    でも人は、手に入らないもの、形のないものでも、それでも「抱こうとする」。
    ナギへの想い、自分を見つめ直す苦しさ、愛することの儚さ……
    そういう全部が、まさに「水を抱こうとする行為」なんだと思う。

    水=「叶わない、でも捨てられな

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    2025年06月04日
  • 心心 東京の星、上海の月

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    専門学校に通い始めた陽児と浩平
    クラスで同じ班になったのは
    入学式で出会った1人の少女(心心)と遥と真琴、そして健太郎の6人
    東京では学生生活が中心
    上海では………
    テンポが良くて楽しい学校生活にちょっと怪しい気配
    心心のちょっと不思議なところが気に掛かる

    一番??と思ったのはクラスが28人で四班なのに7人ずつでないところ
    いえ 別に同じ人数じゃなくて良いんですけど、なんでかなぁと気になって・・・

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    2025年05月29日
  • 本からはじまる物語

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    面白かったー。
    「本」からはじまるのがテーマといっても、それぞれの作家さんごとにアプローチが違って、ジャンルもそれぞれで楽しかった。
    恩田陸さんの「飛び出す絵本」、「飛び出す」の意味をそう持っていくか、というのが面白いし、阿刀田高さんの『本屋の魔法使い』も素敵。石田衣良さん三崎亜記が久々だった。
    どれもよかったけど、やっぱり、なんと言っても朱川湊人さん!ここで猫の話が読めるなんて、最高すぎる。朱川さん、大好きだー。お初の山本一力さんも猫♪
    はい、もう、これはかんっぺきに猫本である!!

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    2025年05月26日
  • コンカツ?

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    仲良しアラサー四人組に足りないのは彼氏だけ。四人それぞれが理想の結婚を目指して合コンを繰り返すが…。主人公の年齢も境遇も近いのでかなり共感して読めた。そうそう、合コンみたいな作為的な出会いにはなかなか好みの人や好きになれる人はいない。

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    2025年05月17日
  • シューカツ!

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    この作品が発表されたのは10年以上も前の話だが、今も昔も就活の現実は変わらないのだと感じた。非常にリアルに描かれているので自分が就活をしているようだった。7人の結末もリアルで主人公の千春の就職先が分からないのも良い終わり方だと思う。社会に出ると色々は人間がいることや、就活している学生の気持ちが良く分かる一冊。就活する前やその後にぜひ読んでもらいたい一冊。

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    2025年05月16日
  • 娼年

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    主人公の一夏の出来事が描かれているのに、何年も時間が過ぎているように感じた。
    それだけ主人公が女性1人1人をみて愛情をかんじていたのかも知れないと思う
    一夏ということで、終わり方は急だったけれど、だからこそよかった

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    2025年05月15日