石田衣良のレビュー一覧
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教師は子どもに勉強を教えるのが仕事だが子どもたちに教わるのも教師である。
学校は社会の中では閉鎖的である。本文にもあったが大学卒業して先生と呼ばれるのは違和感極まりない。
仕事としても教室の中だけでなく、子供にまつわる外での問題も対処しなくてはならない。
清崎小学校は小学生ながら学年で平均点を競い合うが教師に成果報酬がある訳でもない。
こんな仕事だれがやるんだ…。
と思っているが、教師の仕事の魅力も感じるのがこの一冊。
リョウタのように人との人とのつながりを大切にする人になりたいと思った。
どんな問題が起きても子どものこと、同僚のことを思いやり、突発的に出る行動や言葉が温かい。
放火事件後のクラスでの家づくり。
テスト前に海に行く。
行動は大胆だが、思いやる気持ちは丁寧で繊細さが垣間見える。
なんといっても山岸への告白…。わかりみが深い。
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Posted by ブクログ
どの話も、素晴らしい。
作者さんや解説者さんのような、感受性が豊かなタイプではない上に、
短編集だしと侮っていたのに、久しぶりに泣かされた本でした。
どの話にも、グッとなる。
主題となっている「約束」はとても丁寧で繊細で、一番物語の中心人物と感覚が重なり、苦しくなりました、が。
ラストには想像以上の救いでした。
こういう優しい話を書く心を持つ人が居る。
それだけでも、この世界は捨てたものでもない。
本とは微妙にズレてしまうかもしれませんが
人間って弱くて脆くて、だけど実は同じくらいの強さも持ってる。
この本が素晴らしいのは、その美しさを
見られるから、なのかも。 -
Posted by ブクログ
①北口オーバードーズ
立ちの女と合法な薬のオーバードーズ。売る人がいるのには、それが必要な理由がある人がいるということだよな。
②池袋二丁目サウナセンター
LGBTって言葉もあるように人間も色々あるのが当たり前だよな。
③中板橋ルッキズム。
この言葉も流行りだよな。ブスかどうかなんて外見じゃ決まんないなんて俺知ってたよ。
④池袋NO NAME
こちらも今流行りの犯罪。その金儲けシステム作れる頭を他に活かせてたらな。
今回も今を走る疾走感で即了。
一般的に“悪いこと”とされる行為にもそれをしてしまう理由があって、マコトとタカシをそれを理解しながらも苦しい者たちをその正義で守り抜く。何歳までやるんだ、笑
ラストのキングの言葉がすべて。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ約2週間、端爪北斗と生活して沢山のことを学ばさせていただいた。
私の考えも交えて書いているので、お気に召さない方は、、うーーん、、頑張ってください、、、
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初っ端「端爪北斗は誰かに抱き締められた記憶がなかった。」一体全体、こんな衝撃的な始まりは無い。炊飯ジャーのご飯、自動販売機の温もり、帰宅までの遠い夕日、どれも人じゃない幸せ。人からの幸せ(愛)を代替出来るものを探していたのだろうと胸が痛くなった。
虐待の描写は、ページをめくる度に加速し、手が動かなくなって涙がこぼれた。小さな北斗に起こる有無を言わさない罰。
自分自身を愛せなかったら、自分の血が流れてる言わば分身、子も愛せない。毒親は連鎖すると言うが、綾子が死ぬ間際のお花見で、「あなたは最後にはお父さんに負けなかった。それを証明するには、しっかりと自分の子どもを愛して育て上げなくちゃいけない。北斗くんには絶対できるからね。」がとても印象的で、連鎖を断ち切ることは叶うが、あばらの道だと考えが改まった。
四日目の法廷、北斗が水の中で泣いている北斗自身の涙に気づけて本当によかった。
自分自身が本当の気持ちを感じないまま過ごすのは、死んでいるのと同じ。明日美ちゃんの「生きて」に込められた力でやっと、死に続けてた北斗が生き返った。しかし、2人の犠牲者を生み出さなければ、北斗を生き返らせるピースが揃わなかったこと、救いがないように思える。
北斗と同い年の私が人を殺さずに生きているのは、周りの人の沢山の軌道修正のおかげなんだと痛感した。殺人者は悪魔の様に見えるが、ほんの少し前までは何の変哲もない一般人だったのだ。私も1年後被告人になっているかもしれない。
人を殺さないのも偶然、人を殺すのも偶然。全て瞬間の積み重ねで起きてしまう。ならこの世からいじめが無くならないように、虐待も無くならないのだろうか。きっと、表裏一体なんだと思う。だからこそ、関わる全ての人に少しでも優しくありたい。
世の犯罪の裏側、司法の意義、秘密裏に蔓延る虐待、北斗と共に学べたこと感謝します。多くの経験から生み出されたこの本に敬意を込めて。素敵な時間をありがとうございました。
【この本に出会ったきっかけ】
SNSで約1年前ほど出会った人のオススメ。
誰かの好きな本、映画、音楽。それらを知ると、その人の目を通して世界を見れるようで。彼は、大人になることが不安に感じる私の数少ない、大人に希望を見い出せる存在だ。
オススメされた本は読んだ後に、考えを共有することができて、一層思考が深まる。私の誇れる趣味の一つだ。
【追記】
・ifもしも私が登場人物だったら
私はわがままに生きてきたから、美沙子なら至高と離婚して(殺すと脅されても私が先にしてるはず)、温かなご飯を息子にお腹いっぱい食べさせたい。そして北斗なら自殺していたと思う。
私は母親の偉大さを知った。私が生まれてすぐ、父親の借金が発覚したらしい。愛した男と家庭を築く決意を放棄してまで、私を守り育ててくれた母は誇りだ。父親の顔は3歳頃のクリスマスの思い出で最後だ。顔も声も温もりも、最後まで記憶に残る匂いも、覚えてない。というより、そんなものあったか?まるで、精子提供を母が望んで生まれたくらい興味が無い。父親ではなくて、ただの遺伝子。きっとそう思えるのは、母の愛あってこそだと感謝してもしきれない。
母に、もしも美沙子だったらどんな行動をとったのか聞いてみた。その答えでもっと好きになった。
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このシリーズ、中抜けしながら15冊程度読んだけど、過去一良かった。やや食傷気味、このシリーズもいい加減マンネリだなぁと思っててごめんなさい。
表題作「神の呪われた子」宗教2世絡みの某裁判の報道とリンクして、リアル過ぎて、しんどくて泣けた。。自分も宗教2世だったアヅ。貧困家庭の子どもたちのために食堂を開いている。お腹を空かせた子どもに寄生して自分が元気をもらっているって吐き出すけど、たとえ、そう思ってても良い。それで救われる子どもが居るのも事実だから。
最後の鈴木エイトさんの解説も良かった。現実にはマコトもタカシも居ない。だけど、違った形で子どもを救う方法はたくさんある。自分も何かできないかなと、思うきっかけになれば良い。
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池袋ウエストゲートパークを舞台に、主人公マコトがトラブルシューターとして活躍するシリーズの第11作です。 マコトは果物屋の息子で、池袋の街で起こる厄介事を、高校時代の友人タカシ率いるGボーイズとともに解決していきます。本作は以下の4編からなる連作短編集です。1. 北口スモークタワー ?脱法ドラッグを扱う“スモークタワー”というビルに放火しようとした少女ミオンと出会い、マコトがその店を潰すために動く物語。2. ギャンブラーズ・ゴールド ?パチンコ依存症の男性ユキヤと、その影響で苦しむ家族を救うため、マコトが依頼を受けて奔走する話。3. 西池袋ノマドトラップ ?池袋のコワーキングスペースを荒らす“ツインデビル”と呼ばれる兄弟を追放するため、マコトが動くエピソード。4. 憎悪のパレード ?池袋のチャイナタウンで行われるヘイトスピーチのデモに対し、マコトとGボーイズが立ち向かう社会派の物語。シリーズを長年読んでいるので、惰性で手に取ったつもりでしたが、読み始めるとやはり面白く、夢中になってしまいました。 マコトの読者に語りかけるような文体はクセになり、タカシのクールさも相変わらず魅力的です。ドラマ版ではマコトを長瀬智也さん、タカシを窪塚洋介さんが演じていましたね。懐かしい。原作とは少し違ったテイストですが、マコトもタカシも魅力的でした。 本のほうはより社会問題に踏み込んでおり、読んだことがない方にもぜひ一冊は手に取ってほしいシリーズです。スピンオフ作品もあり、そちらも面白く、堅苦しくない文体で読みやすい点も魅力です。 まさに“娯楽”として気軽に楽しめる一冊でした。