石田衣良のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
久々にいい作品に出会えた気がした。
自分を消費していくことと、自分が消費されていくことは違う。
幼少期から決められたレールに乗って生きていける人が私は心底羨ましいと思う反面、つまらないと思っていたこともあった。
自分が何に対してキラキラワクワクできるのかは、人それぞれ違うなんて当たり前なのに忘れる。
最後まで通して私が日頃から考えていることの具現化のようで読んでいて惹き込まれた。
「普通の幸せ」とはなにか。
考えても考えても答えが出ないのは、人類皆共通の幸せなんてこの世に一つも存在しないからだということを再認識させられた。
人生に何を求めるか。
私も、日菜子や堅志のように「やりがい」や「 -
Posted by ブクログ
たまたま古本屋で出会って手に取ったエッセイ。一つ目の文章を読んだ瞬間に、涙が流れそうになったのを覚えている。社会人三年目も終わりかけの今の自分に、心から響くエッセイ集だった。
正直好きな言葉が多すぎて選びきれないので、あえて印象に残ったフレーズは今回はまとめない。フレーズだけ切り取るとチープに感じてしまうのが嫌だから。
そして私は今まで、正直自分のことは自分しかわからない、と言って、壁を作りかけていることが多々あった。だけどそんな寂しいこと言わないで、孤独を感じてばかりいないで、その人にはなれなくても、その人の気持ちを想像することはできるって、ただの希望でもいいから、そう思おうって改めて感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ北斗、読むのに半年以上かかってしまった。理由は虐待シーンが過酷で、手が進まなかったから。至高の怖さに一緒になって怯えてしまい、気持ちに余裕のある時じゃないと読み進められなかった。それくらい描写がリアリティのあるものだった。
北斗の半生は過酷極まりない。さらに様々な偶然が重なり、殺人へと至る道を思うと、人生はなんて不平等なんだと憤りを感じる。実際、殺人事件は幸福な人が犯すものではないし、北斗のように様々な不幸が重なった人によって引き起こされる。そこを思うと、人間社会の歪さや、人生の不条理を見せつけられる思いがする。
北斗は、素直な人間だと思う。自分のしたことを反省する心があるし、被害者やその遺族 -
Posted by ブクログ
面白かった。タピオカもサンタフェもホストも良かったけど、最後のコロシアムの話がやはり良かった。それぞれの話に共通して、マコトの根底にもあるものなんだろうけど、人を想うということがとても好き。自分がおっさんになっても若いままのマコトは少しずるいけど、相変わらずカッコよくて、それでいて友達・家族・困っている誰かに共感して、困ってる奴がいたら助けて一緒に笑いたいだろ?と何の躊躇いもなく言ってくれそうなマコトが相変わらずかっこいい。自分の仕事やプライベートに置き換えても、人を想うことや一緒に笑うことが本当に大事だよなと改めて考えさせてくれる気がした。石田衣良はいっとき表現にキレがなくなった期間も感じた
-
Posted by ブクログ
もうすぐクリスマス~ってことで、吉村和敏さんのクリスマス写真集「SILENT NIGHT」です。カナダのクリスマスが楽しめます。そして、石井衣良さんの3つの短編、すごーく短いものだけれど、クリスマスにまつわるストーリーも読めます♪
写真の方は、吉村和敏さんが18年間カナダのクリスマスを撮りためたもの…カナダではクリスマスは家族と過ごすのが定番なんですって…。日本のように恋人や友達と過ごすものではなく、クリスマスに外を歩いていると、なぜ家族と過ごさないんだ??と言われ、家の中に招き入れてくれることもあるらしいです…。あ、これ最後のお二人の対談からです。異国とはいえ、ちょっとだけあたたかさを -
Posted by ブクログ
シリーズ本編16作目
以下、公式のあらすじ
------------------------
――闇の虐待ショーをぶち壊せ!
ダークウェブの深奥にある「逆隊コロシアム」。
通常の手段ではアクセスできないサイトでは、競うように児童虐待動画がアップされている。
「逆隊コロシアム」を潰して、その一部始終をドキュメンタリーにしたいというテレビ・ディレクターの梅原から依頼を受け、3人の虐待サバイバーの若者とともに調査に乗り出したマコトは、ある日テレビで見た子どもの虐待死のニュースが、「逆隊コロシアム」の動画に映っていた少女のことだと気づく。
小さな命を救えなかった悔しさと怒りを胸に、マコトはタカ