石田衣良のレビュー一覧
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今年はじめて読んだ本でした。
言い方はよくないが、どちらかというと貧しい方が多くでてくる作品だなと感じました。ケチケチしたところや人を憎むなどの感情の表現もあり、人の嫌な部分が全くない作品ではない(逆に多いのかも)が、あまり読んでいて嫌な感情に引っ張られず、逆に美しいと感じる部分が多くありました。
人は自分だけ繊細で他の人は鈍感だと思っている、という一文が印象に残りました。確かに思ってしまうなぁと思い、気をつけたいと思いました。
日菜子さんは自分は弱い弱いと思っているけれどいざとなったときに強いのはケンジさんではなく日菜子さんなんじゃないかなと思いました。
日菜子さんは、ケンちゃんは私と同じ世界にいる人じゃない、こんなところで終わる人じゃない、とよく言っていましたが、ケンジさんからしたらとんでもなくプレッシャーだし嫌だろうなと思いました。自分の恋人に対して、自分の恋人はもっとすごい人なんだ!と思ってしまうことは確かにあるし、そう思いたい気持ちも分かり、実際私もそう相手に対して思っていてダメになったこともあるので読んでいて心が痛かったです。やっぱり他人の才能などを良い方でも悪い方でも決めつけてはいけないし、決めつけられた方はどちらでも苦しいだろうなと感じました。
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Posted by ブクログ
ネタバレカンタは発達障害をもつ耀司の幼馴染で兄弟のような存在だ。
水商売をし家を空けがちな母に代わりカンタの母、恵美が耀司の面倒を見ることもよくあった。
2人の少年たちは高校受験まではずっと学校でも一緒だった。耀司がしばしばカンタを守っていた。
これは小学生の頃に恵美が耀司と約束した為だ。「カンタをこの世界の厳しさから守ってください」
発達障害の息子を遺す親の遺言だ。 すぐ後に母はカンタにも遺言をのこすが耀司は知らない。
カンタは耀司と同じ受験にはクリアできなかった。これでは耀司はカンタに付きっきりでいる事はできなかったけれど、高校のレベルを落とすことや目立たないようにすることで何とかなる。
高校在学中にある事件が起きて耀司が変わってしまう。カンタと一緒にいるのは相変わらずだけど。
大学に進学してから2人で企業する。大成功する、地に堕ちる。までがこの作品のあらすじ。
少年時代はピュアな気持ちと優しさに溢れていて良かったです。企業してからのサクセスストーリーも良かったです。 後輩のカンタの母の遺言が効きました。カンタの決意にはボロクソに泣きました。怖かったですが、最後まで読めました。
いい作品です。 -
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本書はドラマ化された直木賞作家、石田衣良氏による大人気シリーズ、「IWGP」こと池袋ウエストゲートパークの第10巻です。マコトとタカシがホームタウンである池袋で疾走する姿は、この本でも健在であります。
僕はこのシリーズを全巻読んでいることは読んでいるんですけれど、ほとんど紹介していません。それが心苦しくて仕方がないのですが、順を追ってここに書いていきますので、よろしければ末永くお付き合いください。
僕は昔、池袋のほうをよく歩いてたことがあって。この一連のシリーズの舞台である界隈も目を閉じると書かれていることがありありと浮かんできて、それがとてもリアルに感じました。
ここに収録されているのは四つの物語で、携帯電話をなくしたITのエリート社員や弟に怪我を負わせた犯人を追う姉。30歳を過ぎても売れっ子を目指す地下アイドルなど、さまざまな話が出てきて、読み手を飽きさせません。
しかし、この本のタイトルにもなっている「PRIDE」はやっぱり出色の出来です。ヒロインの畑中鈴の持つ強さと、主人公のマコト。Gボーイズのキングであるタカシが疾走感あふれる展開を最後まで見せてくれました。
どうしてもドラマの影響で、マコトは長瀬智也君だし、タカシは窪塚洋介です。ヒロインのリンは…。これは読む人にとってさまざまありますからここでは具体名を挙げるのは避けましょう。
この物語の中心地であるIWGPこと、池袋西口公園はまた混沌としたところで、またあの場所に自分が立てるとしたら、いったい何を僕は思うのでしょうね。
※追記
本書は2012年9月4日、文藝春秋より『PRIDE-プライド 池袋ウエストゲートパークX (文春文庫 い 47-18)』として文庫化されました。 -
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「P活地獄篇」タカシ発の今回のトラブルの解決の仕方、カッコよかった。 最近のキングにはネガティブな意味ではないけれど年齢を感じるようになった。
「グローバルリングのぶつかり男」最近、池袋へ行ったばかりなのでグローバルリングというワードだけで少しわくわくします。 タカシとGボーイズたちが何度か犯人を逃したり空振りする。いつも完璧な仕事をする彼らには珍しくて新鮮でした。マコトにGボーイズたちを動かせようとしたハゲたおっさんが悪かったのかもw
「巣鴨トリプルワーカー」珍しくマコトだけでトラブルを解決した回。 おふくろのアイディアや吉岡に少し手伝ってもらったけど。
「炎上フェニックス」デマ情報のせいで炎上してしまった女子アナのトラブルのお話。
現代では情弱は罪ではないか?と思う瞬間があるけれど、自分がキャッチしているニュースのファクトチェックは難しい。 ただ、簡単にお気持ちを表明できるからといって個人を簡単にネットやSNSで責めることをやめるのは簡単だ。
でもやめられない人はやめられないんだろうね。
本でも読んで楽しい時間を過ごせばいいのに。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「タピオカミルクティの夢」久しぶりにしっかりサルくんが出てきてくれた。ただのヤクザではなく商売をしっかりできる男だと見せてくれた。
「北口ラブホ・バンディッツ」マコトの中学の同級生の女性が稼業として働くラブホテルにまつわるトラブルのお話。
「バースデイコールの甘い罠」ホストが詐欺を行っているのをGボーイズたちと懲らしめるお話。相変わらずタカシの戦闘がカッコよかった。
「獣たちのコロシアム」子どもたちを虐待するクソたちの描写が読むのがしんどくなるくらい酷かった。タカシもゼロワンもとても協力的になってくれた回。タカシは知ってたけどゼロワンも子どもに甘いんだね。
本作も良かったです!