石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレIWGPの一部が本作で終わると聞いていたのでここまで一気に読みました。 幸せな読書体験でした。 長い時間魅力的な姿を見せてくれたマコト。
本作でもタカシと一緒だったり、依頼人に関わるモブが異常に活躍するので楽しい章ばかりです。
「PRIDEープライド」、作タイトルの本章が重い。 男として生きていることについてなのか、この街で生きているということについてなのか…
依頼人とのファーストコンタクトがマコトではなく母親だったから、1つ上手くいった事があったのかもね。 彼女は1番長くマコトを見ていて端的に彼の魅力を話せるから。
本作から数年空くという次作だけ読んで池袋から少し離れようかと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「キャッチー・オン・ザ・目白通り」この章では珍しくマコトがタカシと関わる時間が長かったように感じた。それもタカシの魅力を最大限に表現していてマコトが少し可哀想だったw
「家なき者のパレード」は敵の構造がとても複雑で興味深かった。 最下位の貧困ビジネスだろう。
「出会い系サンタクロース」、また古い友人のサルくんが活躍するそっちの世界のお話。 さらにサルくんを出世させるようなオチに向かうが、いつも良い思いはできない。 今回は残念だったねw
「ドラゴン・ティアーズー龍涙」、僕がこれを読んだ2024年ではもしかしたら、出版当時と感覚が少し違うだろうか。 面白い内容だったけれど、自分本位な国民性を強調し -
Posted by ブクログ
「千川フォールアウト・マザー」
マコトの出生直後の衝撃的な事実が明かされた。本章はマコトの母親がかなり活躍した。 久しぶりに池袋で泣いた。
「定年ブルドッグ」は年寄りが活躍するいい話だった。事件は池袋シリーズではよくある話と思ってしまうあたり、僕も池袋に馴染んできたのかもしれないw
タイトルの「非正規レジスタンス」は不当な扱いをされる派遣社員と派遣会社の戦いの話。 このお話ほどひどくはないかもしれないが、2024年の現代でも派遣社員の不遇な扱いは耳にする。 本章にもあったが、派遣会社の上は儲かっているんだ。 僕がリアルで会ったことのある若手の派遣会社社長もそうとうなもんだった。 老人ホームの代 -
Posted by ブクログ
マコトがカッコよくなり過ぎている。
「要町テレフォンマン」では出世しまくって存在感の強いサルくんとのやりとりが良い。
「詐欺師のヴィーナス」はマコトが仲間に頼る必要がないと考えて動けた。
「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は本作で一番良かった。 連続放火の容疑を両親から疑われたキッドを彼とマコトが池袋のスジ者たちから依頼されて解決に向かう。 そしてキッドの過去を精算する。 本当にこのストーリーは救いがあって良かった。 マコトはずっとガキに弱い。 救いたいと思っちゃう。 でもずっとそばには居ない。 男を魅せる瞬間を示してあげて導いてあげるんだ。
なんでモテないの?w -
Posted by ブクログ
本作はGボーイズがあまり目立たなかった。
「スカウトマン・ブルース」、「伝説の星」、「死に至る玩具」この3章でタカシ、Gボーイズたちはしっかりと関わるのに存在感が薄い。
「スカウトマン・ブルース」ではマコトとメインキャラクターのタイチの価値観が似ていてサルくんとタカシの世話にはなるんだけど、マコトとタイチがカッコよかった。もちろん出世頭のサルくんもカッコよかったよ。
「伝説の星」は後味が肩透かしでマコトの味が薄味だった。マコトが大人になり始めているのを感じた。
「死に至る玩具」はボーイズじゃなくガールズを初めて活躍させたお話で良かった。
マコトにはまだまだガキでいてほしいのにとても魅力的な男に