石田衣良のレビュー一覧
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購入済み
全ての男性に読んでもらいたい
歳を重ねていく女性を美しいと感じる大学生の主人公の考え方を見ていると、今を生きる男性に足りないものを感じました。
皺やたるみが増える女性に罵声を浴びせる男性がたくさんいるこの世界に、この本の主人公のように純粋に人を愛し理解できる男性がたくさんいれば、世の中はもっと幸せになるのだろうなと思いました。
心に響く素敵な作品でした。 -
Posted by ブクログ
セックスって何なんでしょうね。
この歳になればセックスしてる人間のほうがマジョリティになるとは思うけど、そのマジョリティの一部である私もわかりません。
セックスが何なのか、輪郭すら捉えられず、何年もの時を生きました。
その何年かの間に自らの体や心を削ったこともあります。
それほど、私はセックスというものに惹きつけられました。
惹きつけられたなんて言い方をすると美化されているような気がしますが、結局はただの欲なんでしょう。
でも、ただの性欲ですね、で終わらせるにはどうも難しい何かがあると思うのです。
この作品は短編集で、様々な人々の様々なセックスを垣間見ることが出来ます。
彼らのセックスは多様で、性欲の陰に隠れた性欲以外の欲を隠し持ちながら、そこにありました。
それは私達も同じだと思います。
支配したい、認められたい、知りたい、壊したい、子どもがほしい、そして生きたい…などなど。
私達は性欲以外の欲を持ち合わせ、性欲を手放すときにその欲も一緒に手放す。
単純なようで、複雑で面倒くさくてよくわからない。
自分が誰なのかよくわからないように、セックスもよくわからない。
それでもセックスをセックスと名付けたのは人間くらいなもので、やっぱり人間はセックスをどうにか捉えたかったのでしょう。
この作品を読めば、セックスが何なのかわかるわけではないけれど、私達にセックスが何なのかという問いは与えてくれるような気がします。