石田衣良のレビュー一覧

  • 娼年

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    映画が良かったので原作をチェックしたら、続編もある、との事でまずは読んでみた。映画のシナリオは概ね原作に忠実だったようで、展開はわかっているので、表現や情景を中心に味わったが、こういう場合大抵は映画のビジュアルに引きづられるものなのに、そうでもなかったのは作者の筆力か(あるいは映画の脚色がイマイチなのかw)。
    娼夫という仕事を通じて成長する主人公が爽やかに描かれ、女性やセックスに対するおおらかな目線も心地よい。
    引き続き続編も楽しみたい。

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    2025年08月17日
  • 美丘

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    主人公の大学生が、学校の屋上でちょっと変わった子と出会い、その子に振り回されながら、次第にひかれあっていく。
    心に響いたフレーズ
    「時間は永遠にはない。わたしたちはみんな火のついた導火線のように生きている。普通の一日だって、全部借り物、借りた時間は誰かがいつか取り立てに来る」
    「愛情なんて、別に難しいことではない。相手の最後までただ一緒にいればそれでいい。それだけで愛の最高の境地に達している。僕たちはそれに気づかないから、いつまでも自分が人を愛せる人間かどうか不安に感じるだけ」

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    2025年08月11日
  • 禁猟区

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    不倫がテーマであるものの、誰かを好きになる気持ちの尊さみたいなものがしっかり描かれていて、やっていることはドロドロの不倫だけど恋愛小説のような爽やかさがあって良かった。

    しかし不倫をするリスクもこれでもかというくらい書かれていて、主人公がどんどん窮地に陥っていくシーンはハラハラしながら読むことができた。

    また不倫相手の男性(俳優志望で20代半ば)が本気で結婚まで考えている一方で、主人公の女性は「この状態もいつか終わるんだろうな」と冷静なところもリアルでよかった。

    不倫を推奨するでもなく、かといって卑下するわけでもない、石田衣良さんならではの切り口がとても面白かった。

    というわけで⭐︎四

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    2025年08月07日
  • 4TEEN

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    中一の時からずっと読んでる本だけどけど流石に高校卒業したあとだとちょっと遠い話に感じる。

    全部のパートが好きだけど「飛ぶ少年」と「空色の自転車」は特に好き

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    2025年08月06日
  • 水を抱く

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    ネタバレ

    夜の桃は、一粒が書いた夢小説って感じだったが、これは大人で、核心を突くような台詞もあって、桃より百倍よかった

    以下自分用↓
    俊也…この世界が年を追うごとに息苦しくなるのはなぜだろう。この調子ではこの国に生きる全ての人がお互いを敵として憎み合うようになる日は近いのかもしれない。

    ナギ…「なんかわかりやすすぎて嫌になる。男は地位と金、女は若さと処女性。私たち、だんだんビンボーになってきたんだね。生きていくのに、何が重要なのか、その価値観が全部むきだし」

    俊也…この国は根本から改革するには、まだまだ快適すぎるのだ。南欧の国々のように失業率が高いわけでもなく、苦しくなったという給与所得者の暮らし

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    2025年07月30日
  • 禁猟区

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    ネタバレ

    わたしの命は、いつになったらほんとうに燃えるのだろうか。こんなふうに汗だくで必死に眠ることがいつの日かやってくるのだろうか。

    文美子と夏生、
    晶子とSHINGO、

    文美子は甘い気分を殺していた。ひとりだけの禁猟区だ。

    ハラハラしました。熱々の夏に禁じられた物語を読みました。

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    2025年07月28日
  • 爽年

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    三部作全て読み切った
    石田衣良先生の文章に触れると落ち着く
    もっと人間を人間のまま、楽しもうと思った
    欲望は時に味方にして良いのだ、だからこそ自分にとっての正解の道に進むしるべとなるから

    大切なことほどあれこれ頭で考えず、感覚を信じて選択する

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    2025年07月17日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    マコトの痛快な解決ぶりはいっつも惚れ惚れするけど、対峙する事件がだんだんと暗ーく陰湿になってくるね。Gのメンバーに片をつけて貰わないでもいいような社会にしてよ、と選挙前に思う。

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    2025年07月08日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    とうとうこのシリーズも20作目まで来たね。
    ドラマで見たのは自分が大学生くらいのことだったと思うけど、こんなに続くとは思わなかった。
    でもいつも色褪せないと感じさせるのはその時々の世相やカルチャーを題材にしているからなのは間違いないでしょう。
    今作もリチウムバッテリーやコンカフェなどを取り上げていたが表題がやはり1番響いてきたかな。
    なんか新しい用語次から次へと出てくる昨今だが、憎悪を掻き立てるようなものばかりだと思ってしまうのはいささか偏りすぎだろうか?
    次回作も楽しみ^_^

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    2025年07月06日
  • 池袋ウエストゲートパーク

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    面白かった

    ひょんなことから池袋に生きるギャングたちの相談役・トラブルシューターになっちゃったマコトが、
    仲間たちとともに事件を解決する話

    いきなりPHS出てきて時代…!ってなったけど
    バトルあり、ミステリーあり、エロあり、ラブありでさくさく読めた

    マコトが自分たちの街だから暮らしやすいようにしたいし自分たちで問題解決するっていう信念が一本通ってて安心してドキドキ読める

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    2025年07月01日
  • 40 翼ふたたび

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    40歳のサクセスストーリー。最後の話は少年漫画のような王道展開。
    全体的に上手く行き過ぎ感はあるものの、前向きになれる展開で終わるので安心して読める。
    ただ、無駄な性描写があり、そこはマイナス点かな。

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    2025年06月26日
  • LAST

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    短編ながら、息を飲む作品もあり、石田衣良らしい、イヤーな気分にさせられる作品もあり、面白かったです。

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    2025年06月20日
  • 娼年

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    不思議な作品に出会った感じがします。
    身体を売る話なので、生々しいセックス描写がふんだんに登場するのですが、官能小説とは違っていました。
    性産業と性産業に多分に影響を受けている若年層(若かりし頃の自分も)は「やるかやられるか」「得をするか損をするか」「いかに安く済ますか、いかに高く取るか」といったゼロサムゲームの世界にいたのかも知れないと感じた。
    ただ、この作品では、性は消費ではなく、癒しや理解といった解釈がされており、とにかく主人公が優しい。この優しさに触れることが金銭や性を超えた救済のよう。
    不思議だし魅力的な作品でした。

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    2025年06月15日
  • 本からはじまる物語

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    著名な作家達による「本」がテーマのアンソロジー。
    甘酸っぱい恋の話しやちょっとゾクッとする話、不思議なお話など本というテーマ1つでも色んなお話が書けるんだなぁと楽しく読ませてもらえました。
    中でも本が飛んでいったり、飛んできたり、飛んでる本をつかまえたり…といった本が飛ぶ話がいくつかあり、作家さんには本が飛ぶという発想があるんだなぁ〜と思いました。
    どれも良かったですが、本多孝好さんの「十一月の約束」が好きです。

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    2025年06月10日
  • 5年3組リョウタ組

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    楽しく読むことができました。ただ、新聞連載なので仕方がないのかもしれませんがもう一つ踏み込み不足に思えました。それぞれのエピソードが呆気なく解決してしまうのが物足りない…学校ってそんな単純なところでしょうか。酷いと思ったのは、学年毎に同じ問題のテストを行いその平均点で教師を順位づけするって今の学校では当たり前なのでしょうか?私も私の子どもたちも希望の丘小学校のような学校に入学させられなくて良かったと思いました。子供も含めて主要な登場人物が皆んな明るい人たちなのは好感が持てました。

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    2025年06月07日
  • 空は、今日も、青いか?

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    エッセイ集の2作目を先に読んでしまっていたことに気づいた。これが初作。
    20年前の25歳前後の若者に対してのエールを綴ったエッセイ集だったので、年齢的には同じくらいの今の自分にもまだ響く熱い言葉が素敵だった。
    面白い点として、当時と変わらない部分、当時からすっかり変わった部分、一度変わってから元に戻った部分が人間にしても社会情勢にしてもあるというところ。石田衣良さんだから読み始めた本だけど、あまり知らない作家のエッセイ集だとしても読んでみたら面白いのかもしれない。

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    2025年05月31日
  • 再生

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    ネタバレ

    劇的な出来事が起こるわけではない。静かに内側から変わる人々を見ることができる話ばかり。お気に入りの文を残しておきたい。「ガラスの目」の、「今夜は寝るまえに、すごくきれいなコジカの話をしてあげる」。「ミツバチの羽音」の、「キーを打つ音が、ひとつながりのメロディのように歌いだした」。「火を熾す」の「いつも新鮮な空気を送ってやること。炎と人の心は似ているのかもしれない」。いろんな形の再生を見せてくれるのだ。

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    2025年05月29日
  • 逝年

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    娼年を読んだのがかなり前だったため、御堂静香のキャラクターや、してきたことをかなり忘れてしまっていたところが後悔される。。

    今回から登場したアユムが印象的だった。
    個性派集団で、娼夫という仕事によりさまざまな欲望を見てきたリョウたちだからこそ、彼を簡単に受け入れることができたと思う。


    ★印象に残ったフレーズ
    ・ぼくたちは自分たちと異質な者を攻撃し排除する。永遠に続く、命がけの間違い探しだ。

    ・現代は富だけでなく、欲望でさえ強烈な格差をまぬがれないのだ。

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    2025年05月06日
  • 美丘

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    太一の語りから始まるこの物語は最初から悲しい結末が待っていることを彷彿させる。だが、非常に美しい文体である。自然と美丘に感情移入してしまう。また、石田衣良さんは難病を扱うことが多く、今回もその難病が登場人物を悩ませた。このようなジャンルは少し苦手だが、重い話なのにも関わらず一瞬で読み終わってしまったのでさすが石田衣良さんの作品と思った。

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    2025年05月02日
  • 4TEEN

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    青春群像劇。中学生特有の人間関係とプライド、それぞれのマインドが織りなす物語は短編集だが読み応えがあった。
    胸が熱くなるシーンや目頭が熱くなる場面があった。どちらかというと男性向けの作品と感じました。

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    2025年04月30日