石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不倫がテーマであるものの、誰かを好きになる気持ちの尊さみたいなものがしっかり描かれていて、やっていることはドロドロの不倫だけど恋愛小説のような爽やかさがあって良かった。
しかし不倫をするリスクもこれでもかというくらい書かれていて、主人公がどんどん窮地に陥っていくシーンはハラハラしながら読むことができた。
また不倫相手の男性(俳優志望で20代半ば)が本気で結婚まで考えている一方で、主人公の女性は「この状態もいつか終わるんだろうな」と冷静なところもリアルでよかった。
不倫を推奨するでもなく、かといって卑下するわけでもない、石田衣良さんならではの切り口がとても面白かった。
というわけで⭐︎四 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夜の桃は、一粒が書いた夢小説って感じだったが、これは大人で、核心を突くような台詞もあって、桃より百倍よかった
以下自分用↓
俊也…この世界が年を追うごとに息苦しくなるのはなぜだろう。この調子ではこの国に生きる全ての人がお互いを敵として憎み合うようになる日は近いのかもしれない。
ナギ…「なんかわかりやすすぎて嫌になる。男は地位と金、女は若さと処女性。私たち、だんだんビンボーになってきたんだね。生きていくのに、何が重要なのか、その価値観が全部むきだし」
俊也…この国は根本から改革するには、まだまだ快適すぎるのだ。南欧の国々のように失業率が高いわけでもなく、苦しくなったという給与所得者の暮らし -