石田衣良のレビュー一覧
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泣かない、泣けない、涙が出てくるほどに 共感が持てない。
そんな、現実離れした物語
せつない、やりきれないというのが正直な感想。
こんなことが起きて良いのか?と思うのだが、 実際にはあってもおかしくないし、あったのだろう。
ただ、生きたことへの感謝、命あることへの感謝がない。
自由に躍動するだけでは、生きて行けない
若者たちの、こわいもの知らずの面を出したかったのかも知れない、と思い至った。 美しさはメインではなく、商場、怖いもの知らずな 直進が記憶に残る。
約束を守ることが、命とひきかえだ。
これを背負って生きて行くことは、自分にはできない。
うばってしまうことが愛なのか? 肉親で -
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【2024年97冊目】
純愛とP活、ぶつかり男と老王女、デリバリーと強盗犯、ストーカーとネット炎上。池袋ウエストゲートパークシリーズ第十七弾。
ついに文庫本の最新刊まで来てしまいました。寂しい、読み終わってしまった。読み始めた時にはまさか作中にコロナ、呪術廻戦、鬼滅の刃が出てくるとは思ってなかったので、共に時代を歩んでいる気がしてなりません。誠たちは歳を取らないですが。サザエさん方式?
今回も世相をうまく反映した話が詰まっていて、どれもこれも唸りながら読みました。表題作は特に、実際に芸能人の自殺者も出てますからね…笑えない話。ホノカさんの強さが素晴らしかったですが、怪物は人の皮を被って社会 -
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【2024年96冊目】
追い出し部屋とタピオカミルクティ、ラブホ強盗と誇りある仕事、バースデーコール詐欺と武将集団、児童虐待と闇のコロシアム。池袋ウエストゲートパークシリーズ第十六弾。
思えばシリーズの最初の頃から比べると、社会問題を映すような内容ではあれど、ちょっと緩やかになってきた気もしていました。そんな中での表題作、「獣たちのコロシアム」。自殺幇助の話の時と同じ三人組が出てくることといい、胸を抉るような話といい、涙なしには読めませんでした。
本当にそんなサイトが実在しませんようにと祈りつつ、人はいろいろな意味でこの地球上に存在するどの種よりも残酷な存在なのだろうなという気もしています -
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【2024年84冊目】
アーティストと芸術破壊、ユーチューバー戦争、美醜の判断と整形話、低賃金長時間労働のブラックバイト。池袋ウエストゲートパークシリーズ第十二弾。
一作目から変わらず4つの短編集で構成されてますが、今回は表題作が一番刺さりました。低賃金で働かされる若者。そこに添えられるのはやりがいという名の搾取。心に残った一文は記録するようにしているのですが、今作の「おれ、誰でもいい人間はもう嫌なんです」という発言が、今の日本を表しているというかなんというか…!
どんどんと社会課題を取り入れる小説になっていってる気もしますが、それが読み手にとっては重要なのかもしれない。目を背けず、向き合 -
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ネタバレ【2024年76冊目】
電話弁慶の振り込め詐欺師、池袋のエウリアン、放火をしてしまった少年、そしてGボーイズのキングとナイトを巻き込んだ冬の大戦争に忍び寄る影。池袋ウエストゲートパーク第七弾。
池袋ウエストゲートパークシリーズは読んでると結構うるっと来ることがたびたびあったんですけど、「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は今までで一番泣きました。誠もこういう時泣いてるのが、またすごくいい。主人公と読者が遠くて近いみたいな絶妙な距離感なんだなと気付かされました。
もう一つ、今までも描写はあったけれど気づいていなかったこととしては、誠がものすごく考える人間だということ。名探偵のように調べ物をして、は -
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【2024年68冊目】
今作も真島誠が池袋を駆け抜ける――歩くだけで視線を奪うスカウトマン、往年のロックスターの大博打、人形に姉を殺された中国人女性、自殺を止めるため東奔西走する反自殺クラブとスパイダー。池袋ウエストゲートパークシリーズ第五弾。
シリーズを追うごとにどんどんとキャラクターにも深みがでて、面白くて仕方がない本作。誠が向き合う事件は面白いと表現しては不謹慎なものも多いのですが、物語の構成と魅力的なキャラクターを前にすると、やっぱり「面白い」というのが最初に口をついて出てしまいます。
五作目を読んで思ったのが、ちゃんと登場人物たちが日常を生きていることが丁寧に書かれているなという