石田衣良のレビュー一覧

  • 爽年

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    娼年シリーズの完結編。性とは何か。描写が生々しいため、一見官能小説の類いかと感じてしまうが、読み進めるうちにもっと深いテーマが隠されていることを気づかされた。

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    2024年04月12日
  • 4TEEN

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    四人の青春の物語がとてもみずみずしくて、くだらないけど時折ほろっとする場面もあって、なんだかとても気持ちのいい読後感でした。四人の友情が一生続いてほしいと思いました。
    ダイのお父さんのお話がけっこうつらかった。

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    2024年04月10日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    ネタバレ

    【2024年76冊目】
    電話弁慶の振り込め詐欺師、池袋のエウリアン、放火をしてしまった少年、そしてGボーイズのキングとナイトを巻き込んだ冬の大戦争に忍び寄る影。池袋ウエストゲートパーク第七弾。

    池袋ウエストゲートパークシリーズは読んでると結構うるっと来ることがたびたびあったんですけど、「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は今までで一番泣きました。誠もこういう時泣いてるのが、またすごくいい。主人公と読者が遠くて近いみたいな絶妙な距離感なんだなと気付かされました。

    もう一つ、今までも描写はあったけれど気づいていなかったこととしては、誠がものすごく考える人間だということ。名探偵のように調べ物をして、は

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    2024年04月05日
  • 明日のマーチ

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    情報発信がブログだったり、重いノートパソコンを持ち歩いたりとネット環境の古さを感じるところが有った。一方で非正規雇用が抱える問題は全然変わってないなあと思った。迂闊にもネタバレを読んでしまったのでドキドキ感はなかった。

    最後は綺麗にまとめ過ぎかな。
    真夏の空の下をただ歩くという行為は気持ちよさそうだと感じた。僕もやってみたいけど、てんかん持ちだし、疲れやすい体質だから無理だ。

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    2024年04月04日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    【2024年68冊目】
    今作も真島誠が池袋を駆け抜ける――歩くだけで視線を奪うスカウトマン、往年のロックスターの大博打、人形に姉を殺された中国人女性、自殺を止めるため東奔西走する反自殺クラブとスパイダー。池袋ウエストゲートパークシリーズ第五弾。

    シリーズを追うごとにどんどんとキャラクターにも深みがでて、面白くて仕方がない本作。誠が向き合う事件は面白いと表現しては不謹慎なものも多いのですが、物語の構成と魅力的なキャラクターを前にすると、やっぱり「面白い」というのが最初に口をついて出てしまいます。

    五作目を読んで思ったのが、ちゃんと登場人物たちが日常を生きていることが丁寧に書かれているなという

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    2024年03月31日
  • 電子の星 池袋ウエストゲートパークIV

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    【2024年67冊目】
    まかないに手を出さないラーメン屋の店員、息子を殺されたジャズタクシー運転手、ビルマから来た少年、人体損壊映像と山形から上京した負け犬。池袋ウエストゲートパークシリーズ第四弾。

    今回も情緒が忙しかったし、誠はいつも読者のそばにいてくれるし、タカシは変わらず王様でした。巻が進む事に面白さも増していく気がしています。

    お馴染みの登場人物たちも少しずつ成長したり、変化していて、池袋の街がいつもそれを見守っているようです。

    しかし、アングラ映像の描写はきつかった…文字の早送りはできないので薄ら読んだような読んでいないような感じで乗り切りました。

    続きの巻がとにかく楽しみな

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    2024年03月31日
  • 骨音 池袋ウエストゲートパークIII

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    【2024年66冊目】
    夏休みは終わった、依頼がない時は半分しか生きていない、それが真島誠だ。連続ホームレス襲撃事件の裏側にある才能ある者の狂い、池袋で逞しく生きる母娘のために人肌脱ぐ三人の男と母親、地域通貨と背後の闇、違法ドラッグと狂宴。池袋ウエストゲートパークシリーズ第三弾。

    どんどんとかっこよくなっていく誠、貫禄がついていく主人公、いいですね〜、ですが…何よりタカシが回を重ねるごとにかっこよさを更新していって、ズルすぎる〜!言動全て、人を魅了するキングに、私も物語を通じてついに魅了されてしまいました。かっっっこよ、タカシに会えるなら池袋に行ってもいいなと思えるくらい。

    とにかく魅力的

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    2024年03月30日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

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    【2024年65冊目】
    池袋は今日も忙しい。画面の中の妖精に恋をして暴走する男、世界を数え続ける少年、ひったくり犯を追いかける2人の老人、そして、ひと夏の狂乱。真島誠と共に駆け抜ける池袋ウエストゲートパークでの物語。

    池袋ウエストゲートパークの第2作目は四つのお話で構成されています。一番好きなのが「銀十字」でした、人情にちょっぴりほろりとした気分になってからの「水のなかの目」との落差が地獄かと思いましたが。

    直感って結構大事にした方がいいのかもしれないな、と小説を読んでいても思うことがあります。なんだか腑に落ちない、すっきりしない、そんな時は必ず何かが隠されているもので、現実でもそうなのか

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    2024年03月30日
  • シューカツ!

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    これ就活中に絶対読みたくない笑笑
    あたしは誰がどこの内定貰ったとか聞くだけで落ち込むから就活は1人で戦ったし、友達と一緒に就活するってイメージなくて、なんかみんなすごい心広いなって思った(一緒に就活してる顔可愛い実家太い女が先にアナウンサー内定貰ったりしたら発狂する自信ある)
    今は当時はめちゃくちゃ入りたかったし内定もらった時も泣くほど嬉しかった会社で働いてるけど、今は毎日しんどすぎていつ辞めようかずっと考えてる…笑 当時の気持ちを思い出してがんばろと思った!!!

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    2024年03月27日
  • 4TEEN

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    2005年(発出2003年) 329ページ

    第129回直木賞受賞作です。
    石田衣良さん初読みです。

    東京、月島を舞台に、14歳の中学2年生4人組の青春を描いた連作集です。以下の8編が収められています。
    ・びっくりプレゼント
    ・月の草
    ・飛ぶ少年
    ・十四歳の情事
    ・大華火の夜に
    ・ぼくたちがセックスについて話すこと
    ・空色の自転車
    ・十五歳への旅

    感想は「おもしろかった!」です。
    中学生男子の性的なものに対する目線には苦笑いしてしまいますが、それはそれ、若いっていいなあ、とうらやましくなるような等身大の14歳が描かれています。
    かと言って、この4人、中にはかなり重い境遇の持ち主もいます。そ

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    2024年03月25日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    久しぶりに主人公が主役の話が収録されているな、というか主人公が主役にならない話の方が圧倒的に多いシリーズも珍しいなと今更ながら気づいた。社会問題とそれに雁字搦めになった人をトラブルシューターとなって救う(救おうとする)という流れが一貫しているのにずっと面白くて良い。問題は白黒ハッキリつくまで解決しないこともあるけれど、人は変われるっていう気持ち良い話が多いのでめっちゃオススメです。

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    2024年03月17日
  • 池袋ウエストゲートパーク(1)

    無料版購入済み

    不良より、黒い大人が恐い。

    不良とギャルの出会い、恋愛。遊びがあっても、本気の恋もある。通りもある。

    酷い行いをする大人の方が、不良よりも、黒くて恐い。

    不良達の集会が、カッコいい。

    #シュール #スカッとする #ドキドキハラハラ

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    2024年03月11日
  • 池袋ウエストゲートパーク ザ レジェンド

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    過去作品からの詰め合わせ。今読んでも普通に楽しい。しかし、世の中色々あるな。
    あと最近アマプラで昔のIWGPのドラマを観たのだけど、そちらも楽しめました。ただ、タカシはちょっと。本の方が圧倒的に良い。

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    2024年03月09日
  • 炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパーク17

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    外出時の電車内や、病院での待ち時間等にちまちま読んだ。IWGPシリーズも17冊目。最近は文庫になってから買うので2、3年遅れている。マコトはまだコロナ禍の真っ只中にいた。一流企業でも副業が認められ、減った収入を補うためにデリバリーのバイトをしたり、テレワークが出来るのはエリートだとか、色々と考えさせられた。相変わらずキングと共に街のトラブルを解決していくマコト、オッカムの剃刀なんて何処で勉強したのかな?

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    2024年03月01日
  • 6TEEN

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    再読。
    私は女性なので、こういう男の子の生態や心理状態にあるあるを感じることはないんだけれど、それでも不思議と懐かしさみたいなじんわりとした温かさが読後感に残る。
    作者は私より年上なのに、こんなリアルな少年の心情をよく覚えてて描けるなあ。すごい。
    読むだけで追体験できたり、自分の子供時代を思い出したり。そういうのが楽しいから青春小説っていいよね。

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    2024年02月29日
  • 娼年

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    昔映画見た後にいつか小説のほうがしっかり内容があるって聞いて読んだ。
    小説はリョウの思いとか考えがしっかり書かれている分深みがあるね。
    続きも読んでいきたいと思えた。

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    2024年02月24日
  • 娼年

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    爽年まで含めて。
    濫読するのに部屋は狭いのでわりと本を処分するのに躊躇ないタイプなんですが、これは手元に置いておこうという
    お気に入り。
    他人に薦めたいがどういう関係性の知り合いに薦めていいものやら笑。

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    2024年02月23日
  • 4TEEN

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    今の若者って大人だよなと思う。
    あの頃って、もっとヒリヒリしてたし不器用に生きてたなぁと。

    20年前の14才の4人の物語。真正面から自分の人生にぶつかっていく様が、読んでいて懐かしい。

    どんな大人になったのかな?続編があったら是非読みたいです!

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    2024年02月20日
  • 愛がいない部屋

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    「IWGP」で有名な石田衣良氏の恋愛短編小説集。わたしはこれが初めて手に取った作品だったが、どうやら三作目らしいということを著者のあとがきで知る。率直に感想を言えば、とても好みの一冊だった。ぜひ次の機会に他の二作も読んでみたいと思う。

    神楽坂に建つ三十三階建ての高層マンション「メゾン・リベルテ」を舞台に展開される十篇の物語。日本語で「自由の家」と名付けられたマンションで暮らす人々の実情は、鬱屈とした不自由さに満ちている。経済的に豊かで、誰よりも空に近い場所で開放的な生活を送っているように見えるのに、そうではない。なんとも皮肉である。ごく一般的な庶民のわたしは、時折都心に聳え立つタワーマンショ

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    2024年02月20日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

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    全作品全部が面白かった。
    文体が独特だけど、粘っこくない爽快感があるから、回りくどさもあまり気にならないし、何より起きている事が重いけどファンキーで、やっぱり乾いている感じがするから、純粋にかっこいいと思える。

    表題作に登場するヒロキ君を始め、今回出てくる人物達もみんな魅力的でどっかおかしい。
    でも、根っこの部分に人間味をすごく抱えているから、ファンタジーでありながら身近に感じられるのがとても良かった。

    これからもシリーズを追って行こうと思いました。

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    2024年02月17日