石田衣良のレビュー一覧
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石田衣良さんのYouTubeを見て面白く、どんな作品書くのだろう?と思い手に取った一冊。テーマは作者っぽい身体を売る男性の話。プラトニックではないディープな性的関係の描写が生々しくも上品だった。YouTubeでは、色々なことや人を独自の目線でバッタバッタと斬りまくっており、それほど言いながら自分はどれだけなん?と思いながら読んでいた自分は、完全に穿っていた。いやらしい事を清潔な言葉を使って、ありありと想像させながらきれいに見せることができるセンスは本物だと思った。八段の棋手に手も足も出ず、終局を迎えて清々しく「参りました」と頭を下げる感じで、作者に脱帽。
物語の最後で、少し拍子抜けしたことが唯一残念。選ぶのそっち?と思ってしまった。壊れた方がきれいな終わり方なのでは?と、別の終わりを自分なりに想像し、何だかしっくりくることがモヤっとする原因か。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
ー恋は人を深いところで新しくする。まぶしいのは外の景色ではなく、それに光をそえる自分の心だったのである
ー歳をとって良いことは?→年をとると、この世にある仕事のほとんどで、自分が全く無力なのが、わかるようになる。それでいて、きちんと自分の仕事をしてきた人になら、自分だけにできることも体でわかるようになる。
ー歳をとって悪いことは?→まず心が硬くなることじゃないかな。新しいものを受け付けにくくなる。それに気づかないうちに、自分の過去の仕事を真似してしまう。誰のどんな仕事にもピークがあって、1番良い時の自分のフォームを追求しがちなものなのよ。それで仕事は縮小再生産に向かう。セルフフィミケーションは表現者の最大の敵ね。
この本は、年をとるのもわるくないなと思える本だ。咲世子はかっこいい。
ミルクティーのことを、闇をとかすのみもの、と表現した、そのあたりからすごく描写や言葉選びが好きだなあと思った。言葉が癒してくれる、という感覚。小説を読む事で言葉が癒しを与えてくれるなら、なんという薬だろう。すごく好きな小説だ。最後にタヒチの真珠を探しに行くのも良かった。飾り気のない美しいもの。まさかの書き手は男性だった。絶対女性だと思ったのに。
もう一度読みたい。今度はもっとゆっくり言葉を飲みたい。 -
Posted by ブクログ
主人公と同じ世代の自分には刺さるものがあった。主人公の智香を取り巻く環境って小説だから畳めかけるように目まぐるしく色んなことが起こるけれど、それは現実世界でも普通に起こっていることで、解説の結婚には経済的安定とロマンスの2つの願いがあるというのは身をもって体感していることだと感じた。顔とか性格はいいけど、性的相性は悪いとか、本当に恋愛と結婚は表裏一体じゃないとか。元同級生が非正規職員で経済的に厳しいとか。両親が熟年離婚するとか。小説だから綺麗にまとまって終わったけれど、現実は小説のようにはいかなくて。ただ、同じように同世代の人間は葛藤して恋愛に、結婚に望んでいるんだなと共感する部分も多くて、素直に面白かった。
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Posted by ブクログ
さすがにちょっと胸焼けごしてきたので、そろそろこのシリーズは読み進まないかなぁという感じになってきた。
第1話 池袋でホームレスの襲撃事件が15件起きていて、そのうちの一部は骨を折に来るタイプのもの。どうにかしてほしいと頼まれる。
第2話 池袋で出会った香緒は熱を出して倒れた。果物屋で預かる。お母さんが世話をする。香緒の母親に高価なお礼をもらったが、受け取れないと返しに行く。
第3話 池袋のローカル通貨100ぽんど札が登場。日本円で500-600円くらい。なんとそれの偽札が出回っているとのことで調査開始。
第4話 レイヴという催しで、ソフトドラッグはいいけど、ハードドラッグは禁止。しかし売人がいて困っている。 -
Posted by ブクログ
するする読めるもんだから、一気読みしました!
子持ち夫婦の、しかも不倫の話だったので、物語にのめり込めるか心配でしたが杞憂でした。
“禁断の恋”にズブズブになっていく文美子の心情に、「これが恋…?」とドキドキしながら読みました。
一つ一つの言葉に感情がキュッとこもっているようで、絶対に愛とは違うものが感じられましたね。
まあ不倫で、してることはしてるので良い結末なんてものはありませんが、最後のカーテンコールで「もう一波乱あるかも?」なんて想像できます。
不倫で問題になるのは子どものことですが、聡い英美莉ちゃんはうすうす気づいていたように思います。夫と妻のどっちのことも。