石田衣良のレビュー一覧

  • ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18

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    先日新刊本を発売日に買ったけれど、やはり順番に読もうと思い、2年前に購入してあった積読本から消化。
    しばらく離れていたけれど、マコトが全然変わっていなくて一安心。一人称の語りで話が進んでいくので、サクサク読めるのもよかった。池袋にはよく行っていたので、出てくる場所がすぐ思い浮かぶのも楽しい。内容は相変わらずその時世のシビアな問題ばかりだけど、マコトとキングの活躍で、事件が魔法のように解決する痛快さを素直に楽しんでいる。

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    2026年09月06日
  • 娼年

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    石田衣良さんのYouTubeを見て面白く、どんな作品書くのだろう?と思い手に取った一冊。テーマは作者っぽい身体を売る男性の話。プラトニックではないディープな性的関係の描写が生々しくも上品だった。YouTubeでは、色々なことや人を独自の目線でバッタバッタと斬りまくっており、それほど言いながら自分はどれだけなん?と思いながら読んでいた自分は、完全に穿っていた。いやらしい事を清潔な言葉を使って、ありありと想像させながらきれいに見せることができるセンスは本物だと思った。八段の棋手に手も足も出ず、終局を迎えて清々しく「参りました」と頭を下げる感じで、作者に脱帽。
    物語の最後で、少し拍子抜けしたことが唯一残念。選ぶのそっち?と思ってしまった。壊れた方がきれいな終わり方なのでは?と、別の終わりを自分なりに想像し、何だかしっくりくることがモヤっとする原因か。

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    2026年08月31日
  • 娼年

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    自分の物差しで決めつけず、目の前の人を知ろうとする彼。わたしも普段少なからず色んなことに偏見を持って生きてきたと思う。全てを知った気になっているより、ずっと面白い生き方だな。

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    2026年08月30日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    あまりあれこれ考えずに、サクッとなんか読みたい時はやはりコレですな。
    さらさら頭の中に入ってきて、勝手に流れてく感じ。それでいて薄くなくて、結構楽しめる。
    続けて何冊も、だと飽きそうだけど、ある程度間を開けて読むといい感じかも

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    2026年08月26日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    いつもながら今起きている社会現象を軽く読ませてくれる。
    「北口オーバードーズ」
    薬を過剰摂取したり、薬を買う為に体を売ったり、もっと自分を大事にしてほしい。

    「池袋NO NAME」
    トクリュウの個人営業って本当にいるのかな⁉️
    地元で悪さしてて、キングの顔を知らないってある⁉️
    普通の人が脅されて、強盗したり、結果、全然知らない人を傷付けたり殺したり、、
    本当恐ろしい世の中です。

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    2026年08月25日
  • 眠れぬ真珠

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    ネタバレ


    ー恋は人を深いところで新しくする。まぶしいのは外の景色ではなく、それに光をそえる自分の心だったのである


    ー歳をとって良いことは?→年をとると、この世にある仕事のほとんどで、自分が全く無力なのが、わかるようになる。それでいて、きちんと自分の仕事をしてきた人になら、自分だけにできることも体でわかるようになる。

    ー歳をとって悪いことは?→まず心が硬くなることじゃないかな。新しいものを受け付けにくくなる。それに気づかないうちに、自分の過去の仕事を真似してしまう。誰のどんな仕事にもピークがあって、1番良い時の自分のフォームを追求しがちなものなのよ。それで仕事は縮小再生産に向かう。セルフフィミケーションは表現者の最大の敵ね。



    この本は、年をとるのもわるくないなと思える本だ。咲世子はかっこいい。
    ミルクティーのことを、闇をとかすのみもの、と表現した、そのあたりからすごく描写や言葉選びが好きだなあと思った。言葉が癒してくれる、という感覚。小説を読む事で言葉が癒しを与えてくれるなら、なんという薬だろう。すごく好きな小説だ。最後にタヒチの真珠を探しに行くのも良かった。飾り気のない美しいもの。まさかの書き手は男性だった。絶対女性だと思ったのに。
    もう一度読みたい。今度はもっとゆっくり言葉を飲みたい。

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    2026年08月15日
  • コンカツ?

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    主人公と同じ世代の自分には刺さるものがあった。主人公の智香を取り巻く環境って小説だから畳めかけるように目まぐるしく色んなことが起こるけれど、それは現実世界でも普通に起こっていることで、解説の結婚には経済的安定とロマンスの2つの願いがあるというのは身をもって体感していることだと感じた。顔とか性格はいいけど、性的相性は悪いとか、本当に恋愛と結婚は表裏一体じゃないとか。元同級生が非正規職員で経済的に厳しいとか。両親が熟年離婚するとか。小説だから綺麗にまとまって終わったけれど、現実は小説のようにはいかなくて。ただ、同じように同世代の人間は葛藤して恋愛に、結婚に望んでいるんだなと共感する部分も多くて、素直に面白かった。

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    2026年08月13日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    こんな酷い虐待、実際もあるんだろうなぁ。被害者であり加害者でもある母親、見方によっては父親もそう見える。だからといってこんな連鎖は、あってはならないこと。
    こんな事件、どう決着つけるのかと思いながら読み進め、裁判の判決の説明は納得できるものだった。最後の裁判のシーンは、ほんと引き込まれるものがあった。

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    2026年08月11日
  • 池袋ウエストゲートパーク

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    ドラマが懐し過ぎて思わず購入。
    マコトとキングの口調など、原作とドラマでの違いがあり、ドラマを思い出しながら最後まで楽しめた。
    ウリ、クスリ、子どもの死などセンシティブな内容が多め。
    20年以上前の作品で1行目からPHSにプリクラが出てきてノスタルジックな気持ちにもなれる。

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    2026年08月07日
  • 池袋ウエストゲートパーク

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    読むと脳内再生されるドラマ版。

    原作との違いを楽しみ、クドカンの脚色センスに改めて震えた。

    20年以上続くシリーズだけある納得の読み応えと面白さ。社会は常に問題を抱えている。それ故に、ストリートから学ぶ事はまだまだ尽きない。

    つまり、IWGP最高!である。

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    2026年07月23日
  • 骨音 池袋ウエストゲートパークIII

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    さすがにちょっと胸焼けごしてきたので、そろそろこのシリーズは読み進まないかなぁという感じになってきた。

    第1話 池袋でホームレスの襲撃事件が15件起きていて、そのうちの一部は骨を折に来るタイプのもの。どうにかしてほしいと頼まれる。

    第2話 池袋で出会った香緒は熱を出して倒れた。果物屋で預かる。お母さんが世話をする。香緒の母親に高価なお礼をもらったが、受け取れないと返しに行く。

    第3話 池袋のローカル通貨100ぽんど札が登場。日本円で500-600円くらい。なんとそれの偽札が出回っているとのことで調査開始。

    第4話 レイヴという催しで、ソフトドラッグはいいけど、ハードドラッグは禁止。しかし売人がいて困っている。

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    2026年07月17日
  • 波のうえの魔術師

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    最近、株にハマっているので株の小説を。まあまあ、面白かったけれど、少し古い感じはした。どうしても時代的に、電話注文の時代だし、株についての深掘りした面白さなんかは少ない。今はネット注文もそうだし、株掲示板なんかもあって本物のトレードの方がストーリーやドラマを楽しめる気もする。それでも、さらっと楽しく読めた。

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    2026年06月27日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    シリーズ最初からずっと読んでいるが、本当に水戸黄門のような安定感で良い。ちょこちょこ流行りを入れてきつつ、プロットもキャラクターもほぼ変わらない、という

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    2026年06月26日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    最早、『水戸黄門』、『暴れん坊将軍』ばりのワンパターンなストーリー!

    しかし、
    めまぐるしく移り変わる時代の世相やトレンドを踏襲し、ただ、それらを受け入れながらも決して『ブレない』 マコトとタカシ…
    と、母ちゃん(笑)。

    日々、世界を不安に駆り立てる戦争、事件や報道が世を席巻する中、ともすると無軌道に陥りがちな心を幾ばくかでも軽くしてくれるIWGP。

    昭和、平成世代だけでなく、令和のキッズ達にもぜひ読んで欲しい今シリーズ。
    最早、情操教育だ!






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    2026年06月16日
  • 禁猟区

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    するする読めるもんだから、一気読みしました!
    子持ち夫婦の、しかも不倫の話だったので、物語にのめり込めるか心配でしたが杞憂でした。

    “禁断の恋”にズブズブになっていく文美子の心情に、「これが恋…?」とドキドキしながら読みました。
    一つ一つの言葉に感情がキュッとこもっているようで、絶対に愛とは違うものが感じられましたね。
    まあ不倫で、してることはしてるので良い結末なんてものはありませんが、最後のカーテンコールで「もう一波乱あるかも?」なんて想像できます。

    不倫で問題になるのは子どものことですが、聡い英美莉ちゃんはうすうす気づいていたように思います。夫と妻のどっちのことも。

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    2026年06月09日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    美容詐欺、ホームレス問題に公園の排除政策、自立支援ビジネス、貧困ビジネス。
    制度の隙間に落ちた人間を競争させて搾取する。貧困層への容赦無い社会構造にゾッとする。

    特に興味深いのは中国のフーコウ制度。恐ろしい。

    結局、いくら考えても見えるのは目の前の苦悩だけ。人は制度より先にいると思う。思いたい。

    またしても面白かった。

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    2026年06月07日
  • 4TEEN

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    こんな少年時代を過ごしたかった。しかしながら現実的には子供たちだけでこんなことをしたら危ないと思った。

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    2026年05月26日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    発売から16年経った今でも、著書で語られる社会問題は解決する所か、深刻になるばかり。
    表題の非正規レジスタンスの回。派遣社員と派遣会社の搾取構造にゾッとする。だが、実際に人材派遣会社はかなり儲かる企業だと当事者から聞いた事がある。

    芸人、岡野陽一が派遣された、何を作ってるか分からない謎工場の怖い話しを思い出した。

    エグいねぇ。

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    2026年05月21日
  • 逝年

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    この性や熟年の歳を重ねた良さをこんなにも上品に優雅に語れるのはさすが石田衣良。この人自身の価値観や心情がたまの一文にさらっと凝縮されている。
    娼年よりこちらの方が人間とは、命とはと大きなテーマを主題にしていて、はっと気付かされることが多かった。そもそもの娼夫という設定で避けてしまうのは残念な作品。年齢を重ねてわかる深さと良さが溢れている。

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    2026年05月11日
  • 爽年

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    石田衣良作品、懐かしい。
    娼年を読んだのがおよそ20年前、あの時は衝撃的だった、リョウさん、ご無沙汰しています。

    今作爽年は古本を巡っていた時不意に思い出したあ行にいた。
    三部作の最終章読むしかないと。

    あぁ懐かしいこの描写。読書にハマる前、江国さんの東京タワーと共に友人たちと意見交換した日。

    妻子を持つ今読んでも新鮮であり、しかし女性と語ることはなかったなぁと。この作品を、官能小説として受け取らない女性と話せたら、それは良い体験になりそうである。共感してくれる人、いるのかな…。

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    2026年05月06日